Author:店 長 大ちゃんの本屋さんへようこそ!
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すごく勉強になりますし、とっても面白い本でした!
橋本氏独特の判りやすくてちょっと皮肉の効いた解説も楽しいです。あまり古典に詳しくない(というか、学校で習ったていどのかかわりしかないよーな)私でも楽しめました。百人一首の並び順にもこんなに意味があったんですね。
アラビアンナイトの起源・成立・普及(アラビア語以外への翻訳)・物語・謎、現代の中東に関するトピックを、豊富(にして貴重)な図版とともに紹介。トピックの内容は、歴史はもちろんのこと、食 ・ 音楽 ・ 芸術 ・ 衣服 ・ 娯楽産業 …… などなど広範にわたっています。
欧米 ・ 日本が、アラビアンナイトを通じて得た中東へのイメージ。それは、現実と乖離した 「虚像」 であったのですが、今もって我々の中東イメージに深く影響を及ぼしているのではないでしょうか。
ときに純粋な 「物語」 として楽しませてくれ、ときに7世紀という壮大な時間の流れを経て成立した 「文学作品」 としての味わいをくれる……さらに、揺れる中東への自分のイメージを自覚し、再発見の手がかりとなるアラビアンナイト。
特別展は終わってしまいましたが、本書をきっかけに、アラビアンナイト、そして中東への関心が広がる方が増えることを願っています。また、本書では 「紹介」 程度であった各トピックに関する研究書の刊行を、心から望みます。
主人公は主に市井の人々の中でも江戸・大阪などに住む裕福な町人。極貧の人や農民・工人は登場しません。西鶴の生活圏が見えます。そういえば「好色一代男」に登場する女郎も、最上位の太夫がほとんどでした。しかしこれは西鶴が最下層の人の暮らしを知らないのでなく、読者層を都会の裕福な町人に絞り、マーケティング戦略の一端として、主人公を限定したのかもしれません。
諸国はなしには、怪異もの、人情もの、おもしろ話など様々。中でも心に残るのは「水筋の抜け道」。主家の女房の悪心で、顔にやけどを負わされたため恋人とのことを諦めて若狭の海で入水自殺した若い女性。その死体が奈良の井戸から出てきた、という。話の舞台が若狭、また水脈に関した話ということで、なんとなく八百比丘尼を連想させます。