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DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 携帯版
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 携帯版
静山社
price : ¥1,050
release : 2004-11-26

【商品詳細】

たいていの子どもにとって夏休みは待ちどおしいものなのに、13歳の我らがヒーローにはちっとも待ちどおしくない。夏は、自分をひどく嫌っているおば、おじ、いとこと共に過ごさなければならないからだ。 第3話のすべての騒動は、ハリー・ポッターがダーズリー家にやってきた意地の悪い客、マージおばさんを「間違って」おばけ風船のようにふくらませ、天井まで舞い上がらせてしまったことから始まる。ペチュニアおばさんとバーノンおじさんのお仕置きが怖くて、ハリーは重いトランクとフクロウのヘドウィグのカゴを抱えて暗闇へ飛び出してゆく。 けっきょく、ハリーは魔法を乱用した罰をまったく受けずにすむばかりか、不思議な力でマグルの住む世界から救い出され、3階建てのどぎつい紫色のバスに拾われて、残りの夏の数週間を居心地のよい居酒屋「漏れ鍋」で過ごすことになるのだ。ホグワーツでの3年目の生活がスタートすると同時に出くわしたことから、なぜ役人たちがハリーの罰を簡単に免除したかが明らかになる。 アズカバン刑務所を脱獄した囚人、シリウス・ブラックが逃走中で、しかもハリー・ポッターを狙っているらしい。いったいなぜ? それに、ハリーを守るために雇われたディメンターと呼ばれる看守たちはどうしてハリーだけを震えあがらせるの? 今度もまたローリングは大人も子どもも楽しませてくれる。次回作の準備も整っているという。うれしいことに、このシリーズはあと4作続くそうだ。

Great Adventure

This book was really good and many adventures and many things that makes the audience/reader more exiting.

This book had many adventures whcih talks about many magic and many characters in this book like Black.

Now, I won't say the other characters because then I will spoil the readers exitments so that why.

This book was really good so buy it and read it.
この世で一番の奇跡 (PHP文庫)
この世で一番の奇跡 (PHP文庫)
PHP研究所
price : ¥580
release : 2003-03

神の言葉を聞いてみたい人に

先日、浮浪者を見かけた。その時、道行く浮浪者とオグ・マンディーノの姿とがなぜか私
の中で重なった。
オグは作家になる以前、その日生きるお金さえない状態の浮浪者だった。ジャケットのポ
ケットには自殺する為のピストルを購入するお金がかろうじてある。しかし、オグはその
足で図書館へと向かう。人生を変えるために。私の目の前にいる人物が自らの楽園を築け
るのだろうか?改めてオグの凄さを感じることのできる光景を目にした。
『この世で一番の奇跡』は本中にある「神の覚え書き」のために書かれた本である。
自らの経験をもとにオグが亡き母から受け取った内部に秘めたメッセージを書き記したの
ではないだろうかと私は思う。
「神の覚え書き」を百日間、読み続けると人生に変化が起きると言う。
この文章を初めて目にした時、私には神そのものからのメッセージに思えた。
この世で一番の奇跡は「あなたがそこに存在していること」だ。シンプルだが誰もが忘れ
ている当たり前すぎて失ってみないと分らないもの、それがオグの言葉を通じて伝わって
くる。
私には本物の神の言葉に感じたが、それについて理屈や説明などいらない。
何かを感じとってみるのが大事なのだから。
もしも今の自分自身に違和感を感じるような人がいたらぜひ一度、読んでみて下さい。
百日後にあなたは変わるでしょう。


六韜 (中公文庫)
六韜 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥1,000
release : 2005-02

君主たる者

この書は周の文王が太公望という仙人のような人物と出会う所から始まり、文王とその息子武王が太公望に政治のあり方・軍事のあり方を訊ね、太公望が答えるという形式で6巻60章ほどあります。尤も太公望の名を借りた後世の兵法家の偽造書とも言われております。

さて内容を読むと、冒頭から君主とは絶対的な存在などではなく、社会(天下)に於いて最も公共精神が必要な立場にあることが力説されています。こう言うと何やら意外に思われるかも知れませんが、もし強大な権力者がその力を利己的な目的のみに行使し、社会に多大な悪影響を与え続けるならば、また悪影響を受けた側から比例的な反発が起こることを合わせて考えれば、社会で最も力のある者が、社会で最も大きな責任を負わなければならないということは、社会を存続させる上で是非とも必要なことなのです。このように道徳が根幹にあり、それを達成する手段としての政治的・軍事的考察が後に続きます。

なにぶん二千年以上前の書物なので、地形・兵器・兵種などに対する考察は技術の進歩した今日では適用出来ません。しかし人間自体が進化していない以上、殊に人材発掘、組織運営、一般的ルール、印象の操作など、人間性に根ざしたものは変わりようがありません。何よりも読み続かれているという事実そのものが、本書の価値を実証しています。リーダーシップを学ぼうとする人間にとって、本書を読めば多くの示唆が得られるのではないでしょうか。

マンスフィールド・パーク (中公文庫)
マンスフィールド・パーク (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥1,500
release : 2005-11

英国女性作家の大きな源流

『美しきカサンドラ』に収められている作品群のなかでは、彼女の知性、聡明さ、そして洞察力は、未だ荒々しさが勝っている技術に若干削がれている感もありましたが、本書の中では、磨かれて完成の域に達しつつある技術を得て、オースティンの才能が大きく開花しています。
主人公のファニー・プライス、そして彼女が心を寄せる従兄のエドマンド・バートラムを中心に物語は展開されていきますが、その他の人物達もそれぞれ主人公と同様の存在感を以って描かれています。個々の人物には読者が様々な感情を抱くような性格が与えられてはいるものの、それは、物語の中心が曖昧であるということでは決してなく、書物が一つの世界と為されるための重要な役割を担っているためです。
意見を異にする方々も多いかもしれませんが、偉大な作家と云うものは、作品世界を大きな総体として描くことに才能を発揮することができ、オースティンもその例外でないのではでしょうか。そして、それを可能にしている要素が、前にも述べた彼女の三つの才能です。詳細と全体の両立、その困難をオースティンは成し遂げており、彼女の業績は男女を問わず、後の英国の作家達に受け継がれる大きな遺産となりました。オースティンの鋭い観察力を育てた要因の一つが、二十世紀まで続く英国の悪しき家父長制度にあるというのは皮肉な話ではありますが。
ヴァージニア・ウルフの言葉は、オースティンの評価を極めて的確に表しています。「今までどんな小説家も、人間の価値をあやまりなくとらえて、それをこんなに利用したことはなかった。英文学において、最も好ましいものの中に数えられる親切、真実、誠実からこのように逸脱しているものを彼女が明示するのは、誤ることのない心、つきることのない正しい鑑賞力、厳しいまでの道徳性といった護符を背景にしてである」。
でんでんむしのかなしみ
でんでんむしのかなしみ
大日本図書
price : ¥1,365
release : 1999-07

悲しみを共感できる子供になってほしい

 今まで、読み聞かせの重要性を、国語力をつけることに重点を置いてしまっていました。やっと子供に色々なことに共感出来る子供になってほしくて、色々な世界を見せたい・・・そう思えるようになってきました。子供たちには他の人の悲しみを共感できる感性を持つ人間になってほしいと強く願っており、その願いが子供に通じてくれる本なのではないかと思っています。また、この作者のような、口語調でない絵本が、美しい日本語を子供たちに伝えるのに非常に大切なのではないかとも強く感じました。大事に読み聞かせたい本です。
完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編 (講談社漫画文庫)
完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編 (講談社漫画文庫)
講談社コミッククリエイト
price : ¥861
release : 2004-11

よくここまで覚えてらっしゃるなあ・・・。

僕は『水木しげる伝』の上・中・下の中から読み出しましたので、青年期には(軍属にも関わらず)のんびりとした印象の水木センセの、意外にわんぱくな少年時代は新鮮でした。
しっかしこんなエピソードよく覚えてらっしゃるよなあ・・・といったネタが満載で、飽きずに一気に読めてしまいます。
また、当時の時代背景もそこはかとなく漂ってきて、楽しいです。
あと、子供の喧嘩とはいえ、う○こを口に突っ込むのは「オエー!」です。・・・フハッ!!

天使と悪魔 (上) (角川文庫)
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
角川書店
price : ¥620
release : 2006-06-08

脱帽・・・。

 ここまでの長編なのに、最後の最後までいい意味で期待を裏切り続けてくれる。ミステリーという枠に捉われない、すばらしい作品であると言えます。ある程度、先の読めてしまうミステリーというものも、ある意味では満足感を与えてくれますが、本書はトリックがわかりやすいのに、先を読ませない。いや、敢えて読ませて、裏切る。そんな展開が、前編を通じて繰り広げられるわけですから、「世界を不眠に陥れた」というロジックも納得できます。

 また、ルネサンス期のキリスト教芸術の圧倒的な教養、キリスト教と科学の両者が生み出すパラドクスがうまく文章の中に融合され、前述したスピード感、小気味のよいリズム感をともなってしまえば、もう敵なしです。
 諸手を挙げて、降参といった印象です。白旗です。

 個人的にはダビンチコードよりも、わかりやすく、全体的にスリリングで楽しめました。しかし同じキリスト教を土台にした作品で、完成度はどちらも高いと思うので、あとは好みの問題かとも思います。キリスト教に造詣がないと、少し抵抗があるのかもしれませんが、本書に含まれる、あふれんばかりの薀蓄が、その溝を埋めてくれることも十分に期待できます。
 

 国産のミステリーにも、良さはありますが、ここまでの完成度ともなると、見たことがありません。キリスト教と科学の対決。天地創造とビックバンの矛盾。みどころ満載の対決を、斬新な視点から描いています。一読の価値ありです。

 
新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)
新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1997-01

皮肉と風刺の精神を忘れた集団の怖さ

 一年:365回の失望から成る一定の期間

 回想する : さまざまなことを付け加えながら 以前には知らなかったことを思い起こす


 いくつか書き出すだけで笑ってしまう。

 芥川龍之介の「侏儒の言葉」に影響を与えたことで日本でも有名になった。「侏儒の言葉」には 芥川の機知だけではなく 彼晩年の「暗さ」がこびりついている。一方 本家の本作は皮肉だらけながらも 笑い飛ばす「明るさ」がある。それが軽妙洒脱さにつながっている点が本作の徳であると僕は思う。

 実際「皮肉」から見えてくる真実は常に在るわけだし そんな「皮肉」な視点を持つことの重要性は常に在る。皮肉屋という言葉には 余りPOSITIVEなイメージはないかもしれないが 皮肉や風刺の精神を忘れた集団が 恐ろしい事に突っ込むという例も幾つか歴史にはある。

 そんな教訓も本書から読み取れる。それも徳の一つだ。
魔術師 (イリュージョニスト)
魔術師 (イリュージョニスト)
文藝春秋
price : ¥2,200
release : 2004-10-13

もうディーヴァーはいいや

相変わらずのどんでん返しは良いんだけど、何度も「いや、実はXXだから無事だったのだ」みたいな
パターンに逃げるのはどーだろ。

そういう雑さが目立つようになってきたなぁ。どんでん返しも、「誤導」がちょっとロコツだし。

もちろん面白くないわけではないんだけど…「ボーンコレクター」みたいに呼吸するのを忘れるほど
面白いってわけではないな。

もうディーヴァーはハードカバーで読まなくてもいいな。
村上春樹にご用心
村上春樹にご用心
アルテスパブリッシング
price : ¥1,680
release : 2007-09-29

村上文学には父が出てこないんですよ

本書は、「村上春樹がノーベル文学賞を受賞していたら新聞に掲載されるはずだった文章」とあとがき以外、
すべて内田さんの人気ブログ「内田樹の研究室」の文章の採録なので、日々内田さんのブログを閲覧している
人には取り立てて新しい発見はないと思います。

むしろ、この本は既存の内田ファンではなく、「内田樹を読んだことがない村上春樹ファン」の人に読んで
みてもらいたいです。
今までの村上春樹評論とはまた異なった解釈がなされています。

この本で秀逸なのは「村上文学の世界性について」の章。
村上作品には「父」が登場しないんです。
知ってました?
その「父」とは、一家の大黒柱と呼ばれたり、思春期の娘に疎まれたりする、要するに「親父」のことではありません。
親父が出てこない小説にも「父」は現前します。普通はね。

しかし、村上春樹の小説にはその「父」が登場しない。
内田先生は、そこに村上作品が世界的なポピュラリティーを獲得した理由を求めます。

「何?その『父』って」と気になってくるでしょ?
そんな人は、今すぐ「ショッピングカートに入れる」をクリック!!
アニメーターズ・サバイバルキット
アニメーターズ・サバイバルキット
グラフィック社
price : ¥4,725
release : 2004-06

持つ人による

この本は、本気で2Dアニメーションを志す人なら、
10倍の値を払っても惜しくない本だと思います。

本の内容が日本のアニメーションに対応しない内容なのでは無く、
逆に日本のアニメーションが、動かすことに対応しきれていないのです。
止めの綺麗な絵が描けるだけではアニメーターにはなれませんから。

どの動きにも基本と法則が必ずあるので、
それをすべて語ってくれているこの本は大変素晴らしいです。
日本もいずれ、このような本を作らなければならないでしょう。
パリジェンヌ流おしゃれな自分革命
パリジェンヌ流おしゃれな自分革命
飛鳥新社
price : ¥1,890
release : 2006-04

日本では難しい…

自分の生活スタイルを崩さない姿勢、やりたいことはすべて実行する!というところは読んでいて圧巻です。著者のように生きられたら人生はどんなに清々しいものか…と憧れます。しかし、日本の社会(家庭でも会社でも女性はこうあるべきと言う、見えない呪縛)にいる以上全部を真似するのは困難です。フランス人になり、フランスで暮らしたくなりました。
ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)
ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)
平凡社
price : ¥1,575
release : 2004-08

燃える想像力

ロクス・ソルス壮のマッドサイエンティストな人たち、時には狂気に追われて、時には情熱にかられて産み出される超個人的な作品群、それらは個々にまつわる神秘的な事件と共に可能性として現実にいる私を刺激する。「そんなばかな…」「なにもそこまで…」と思いながらそれらに呑み込まれて最後に笑いました。
しゃっくりがいこつ
しゃっくりがいこつ
セーラー出版
price : ¥1,575
release : 2004-10

最強にして最恐のお笑い芸人現れる


がいこつがコントを始めたら、こんなに怖いことはないだろう。
怖いというのはお笑い芸人にとっての話し。

まず表紙から笑わせてくれる。しゃっくりを止めようとして
鼻をつまみながら水をのんでいますが、スカスカの体では全く意味なし。
こんなネタをやられたら、人間ではとても太刀打ちできないですな。

しかし、中身をみると がいこつはかなりマジでこまっているよう。
彼(彼女?)は体が骨だけであること以外は、全く我々と同じように
日常生活を送っているのですから。シャワーもあびるし、歯もみがくし、
遊んだりもする。なんとか、しゃっくりを止めようと悪戦苦闘しますが、
果たして成功するのか。

ラストはちょっと意外。がいこつのしゃっくりはクセ者でした。

がいこつネタで笑える絵本としては
偕成社刊「みんながいこつ」もおすすめ。
城 (新潮文庫)
城 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥820
release : 1971-04

普遍的な問題意識

測量士としての仕事の依頼で村に招かれたKであったが、どうしても目的地の「城」にはたどり着けない。
異邦人であるKは村の中では、測量士という「職業」のアイデンティティーしか持ち得ない。彼は「測量士だからこそ」助手をあてがわれ、
「測量士だからこそ」他人から奇異の視線を浴びる。フリーダはそんなKを唯一、彼だからこそ愛してくれた女であったが、そんな彼女も
実は、酒場の従僕たちの気を引くために、「測量士だからこそ」Kと付き合っていたということが発覚する悲劇。
異邦人である彼は、村人から阻害され、たらい回しにされていく・・・。


この作品は、合理性を追求するがゆえの縦割りにマニュアル化されたはずの城という名の「お役所」が、ささいな連絡の行き違いが発端となって
誤作動を起こし、一人の男の運命を次から次へと翻弄してしまう非合理を生む、というパラドックスも描いている。そしてその「お役所」
という官僚機構とKという一個人は、絶望的な距離によって隔てられている。それは物理的な距離であるのと同時に、Kがあらゆる手を尽
くしても、彼の訴えを訊いてくれるはずの役人「クラム」に会うことができないということでも示されている。村民の訴えを聞くために存
在する組織の末端に位置する役人にさえ、Kは会うことが困難なのである。
さらには、Kはもちろんのこと村民も「お役所」がいったいどのような仕組みで、内部で毎日何が行われているのか、漠然としか知り得ない。
それを知るための唯一の手段は、使者としてお役所に務めているバルナバスからの拙い伝聞だけである。この『城』の中で「お役所」は常に、
具体的な首長という人間の身体をもつことなく、Kや村人に対して不気味でとらえどころのない世界観となって去来する。

『変身』にしろ、この『城』にしろ、カフカ作品で書かれているのは家庭や村落という狭い領域を舞台にしたささいな出来事である。
だがしかし彼の小説の射程は、時空を超えて伏流する普遍的な問題をとらえている。





イリアス〈上〉 (岩波文庫)
イリアス〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥840
release : 1992-09

文学の起源?

文学全集の第1巻はホメロスであることが多いが、現在の文学という概念で捉えられない幅広さがある、と思う。トロイア戦争の最後の数十日に的を絞って画き切った戦記だが、シュリーマンが実際にあったのだと信じて発掘へ向かったのも無理は無い。本書を読めば、底辺に何がしかの事実があったとしか思えない。当時の船団・軍団の構成から、戦争の仕方、人間関係、生活、一切が活き活きと描かれている。牛一頭と奴隷二人が交換される場面など、何気なく描かれる部分こそ、今は忘れられている当時の「普通」の状況を窺い知ることが出来る。ストーリーはスピード感があって、どうなっていくのだろう、と引き込まれること請け合いだ。一人一人の登場人物にも関心が移り、筋を追いかけたい衝動に駆られる。闘争心、嫉妬、友愛、怒り、後悔、恐怖が、全編をダイレクトに覆うが人間の感情のエッセンスだけに、吸引力は凄い。翻訳は旧訳の呉茂一氏のものより格段に読みやすく流れがある。土井晩翠の五七調の名訳が昔あったが、話の展開を明快に追うなら、この翻訳書にかぎる。それにしても、あらためて、「オデュッセイア」は著者は同じではない、という説に素人ながら賛意を示したくなった。
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2006-03-10

モナリザ

この本のおかげでダンブラウン作品にはまりました。
キリスト教徒ではないので聖書やキリスト教史のことには全く詳しくありませんが
そんなわたしでも十分世界に入り込めて一気に3巻読破してしまいました。
誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る
誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る
集英社
price : ¥1,785
release : 2000-06

*赤毛のアンの背景!

 赤毛のアンファンの私は「赤毛のアン」と書いてある本はすべて買ってしまうのですが、、、
この本は読んでおいて損が無いと思いました!
 やはりアンにかかわることはすべてを知りたいのです、、、
カナダにも行ってしまったし、、、
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
price : ¥714
release : 2003-10

面白いのは面白いけど...。

本書はクリスティー作品中でもとくに人気の高い、「一般受け」す
る作品だが、私はクリスティー作品としてはあまり高く評価してい
ない。少なくともベスト10に入る作品とは思わない。

ミステリー・ファンには大別して2種類あり、一つは謎を読み解くた
めに途中で何度も立ち止まって考えながら読み、見事に謎を解き
明かすことに、あるいはその反対に、見事に作者にだまされること
に快感を覚える、いわゆる「本格」推理ファンである。
もう一方のファンは、流れにまかせてとにかくストーリーを楽しむ人
たちで、多くは例えば宮部みゆきや東野圭吾、あるいは西村京太
郎やもっというなら赤川次郎など、2時間ドラマ向きの作品が好み
のように思う。

ところで本書だが、積雪により外界から閉ざされた列車の中で起
きる殺人で、死体には大小12ヶ所もの刺し傷があり、そこへ名探
偵ポアロが登場、容疑者たちも様々な国籍・職業の者たちが揃い、
被害者の過去には未解決の誘拐殺人事件が見え隠れするという、
いかにも一見すると前者に属する作品のように見える。ところが実
は本書には謎解きの要素は少ない。

ポアロは容疑者たち一人ひとりが、誰もが殺人の動機を持つこと
を暴き立てるが、それは推理というよりもほとんど「勘」によるもの
で、読者は立ち止まって考える余地がなく、せいぜい、前のペー
ジに「ああ、こういうことが書かれていたんだな」と確認するぐらい
で、後は2時間ドラマのように結末まで流れにまかせるよりない
のである。

だからこの作品は、確かにストーリーは面白いし、結末の意外性
も楽しめはするが、謎解きを楽しみたい、いわゆる本格推理作品
のファンからすると、ちょっと物足りないものがある。
しかし逆に言うと、ガチガチの本格派の作品は敬遠するが、気軽
にストーリーを楽しみたい2時間ドラマ派やミステリー初心者には
充分楽しめる作品だと思う。
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙〈下〉
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙〈下〉
日本放送出版協会
price : ¥1,050
release : 1997-10

Sometimes Crazy but that is life

Sure the story jumps around and jerks you a little. It is a good lesson on thought. All of the major ideas of our western world have been captured here in a tale that is great. At times the comical crazy happenings seem to turn you off, but really I think that is like life. I can not think of a more entertaining book about deep thinking.
ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2006-03-10

【商品詳細】

エロティック文学のイメージをよそに、『Lolita』(邦題『ロリータ』)にはエロティックな点だけでなく知的な意味での魅力もある。この小説は、思わずほおがゆるんでしまう場面も眉をひそめたくなるような場面もあるラブストーリーなのだ。 ヨーロッパからアメリカに流れてきたインテリのハンバート・ハンバートは、少年時代の失恋相手がいまだに忘れられない。12歳のドロレス・ヘイズという理想のニンフェットに出会った彼は、彼女を誘惑しようと手の込んだ策を練るが、当面の問題は彼女の母親をどうするかということだった。そんな悪巧みもなんのその、ハンバートの病的な夢想よりも現実は厳しく、ロリータはハンバートの理想とする完璧な恋人になることを拒む。 内容と同様に、言葉遊びや隠喩による謎かけがなされるなど、表現技法でも常道からの逸脱を試みているこの小説は、ナボコフが1955年に発表したもので、母国語ではない言語に対するロシア生まれの作家の歓喜を表した「賛美の歌」といえるだろう。実際、言葉の端々に見られる隠喩を完全に読み解きたいと思えば、注釈版を参照する必要がある。たしかに『Lolita』は大胆なまでにエロティックであるが、それは、「淡い蜂蜜(はちみつ)色の肩…しなやかな絹の背中」の少女より、ハンバートが自らの禁じられた欲望を語る、過剰なまでに華麗な文章に起因する部分が大きい。 音楽のような、甘酸っぱい林檎のような声。…ローラ。大人になりきっていない女の子。太古からの果実をむさぼり、果汁を口に含んだまま歌う…彼女の動作のひとつひとつが、ほんのわずかな動きが、野獣と美女の間の、抑圧されて爆発寸前の野獣と、純白の綿のワンピースをまとった、体にくぼみのある美しい少女の間の、秘められた触れ合いを隠蔽し、秘めごとをさらにいっそう謎めいたものにしてくれる。 『Lolita』が豊かなメタファーに満ちているのは、小説の核をなす「愛」がそれだけ難解であるが故であろう。ハンバートは形式や歴史を重んじるヨーロッパという旧世界の象徴であり、ロリータは、みごとに成熟しながらも度を越すことはなく、素朴なところも残しているアメリカの象徴である。ナボコフは両者の間にあって、文化の探求に喜びを見いだしている。戦前のアメリカの郊外や小さなショッピングセンターやモーテルに関するハンバートの記述には、心をひかれながらもどこかで嫌悪感を覚えているナボコフの姿がある。 しかし、この小説のシンボリズムがいかに魅力的なものであるにせよ、最大の魅力と悦楽はハンバート・ハンバート自身にある。本人が語っているように、ハンバートは人目を忍んでこそこそするようないかがわしい人物でもなければ、無垢なものを踏みにじるようなゆがんだ心の持ち主でもない。むしろ、ナボコフの代弁者として名高いハンバートは、地に落ちた状態にあってもウィットと分別を忘れない。彼にとって言葉遊びは、抑圧された性的衝動を満足させることと等しく重要なのである。

扱い方がうまいと思いました。

何か新しいことを教えてもらえるのかと思って読んだのですが、そう言う意味ではちょっとがっかりでした。荒俣さんだって書いてたし。テンプル騎士団のことは解って書いていたのかなあ。でも、料理の仕方が抜群にうまいと思いました。黒幕やヒロインの秘密は、直ぐにバレるように書いてありましたけど、キモは聖盃の位置ですよね。ちゃんと読んでいれば解るように書いてあったのに、考えずに答えを読んで失敗でした。もっと楽しめたのに。これ実は推理小説として楽しめるんですよね。でも、それはさておき、危機また危機の展開をしっかり楽しめました。マイケルクライトンもそうだけど、使い古されたテーマを、もっとおもしろく書けるって、それはそれですごいと思いました。
ラス・ヴェガスをブッつぶせ!
ラス・ヴェガスをブッつぶせ!
アスペクト
price : ¥1,995
release : 2003-12-16

確率的有利さを逆転させる

他の方も書いておられるが、兎に角面白い! 
翻訳の巧さも感じられる。
自分たちが数学的に有利な状況に成った時に、仲間の合図で
次々に大きく張るCountinger。
本来的にはラスベガスのカジノサイドが有利なのだ・・
私は、ギャンブラーではないがネットで世界で一番厳しいと
言われるNasdaq株式のトレードをしている。

トレードにおいての、自らの「確率的有利さ」を信じつつ・・
それでも、まぁ良く負けますわ。

失楽園 下    岩波文庫 赤 206-3
失楽園 下  岩波文庫 赤 206-3
岩波書店
price : ¥840
release : 1981-01

日本語訳(というか研究)がすばらしい。天使と天使の力のぶつかり合いが一番おもしろかった。

非常に評価が高いのは、読んでみてわかるが、まず日本語訳がすばらしい。というか、ただの訳者ではなく、あきらかに研究者である。本の5分の1程度の頁が、訳注にあてられており、聖書との関連性をはじめ作者の意図を読み込んだ訳作りがありありとわかる。

僕は普段あまり難しい本は読まないのだけれど、この本については、少しのがんばり程度でよめる。なぜ「少しのがんばり」かというと、「詩」であるので、ものすごい技巧的な表現が多い。とても普段使わないような修飾語が多く、それをじっくり味わうつもりで読まなければ、この本の真価はわからない。

そういう意味で、自分がこの作品に5つ星をつけるのはあまりにおこがましいので、4つ星にさせていただいた。

この作品は、1600年台なので、もちろん聖書がかかれた年代から考えれば、その創世記に新たな息を吹き込んだその試みは、現代で聖書をとりあげるのとそんなにかわらないのではないか。特に面白かったのは、ミルトンはガリレオと交流があったようで、その影響か、アダムと天使の会話に、天体の話がでてくるところだ。天動説か地動説かはっきりとは書いていないけれど、要するに、神が設計した宇宙の神秘を、愚かにも人間が解き明かそうなどと考えず、神が人間に期待したように信仰にいきるのが大切だという主旨になっている。

また、上巻の善と悪の天使軍団の戦いは、日本語が超一流なので、まるで舞台か映画をみているようだ。天使が力と力でガチンコ勝負するなんていままで考えたこともなかった。漫画デビルマンの最期をつい思い起こしてしまう。というか、永井豪さん、絶対これ、よんでると思う。

もひとつ面白かったのは、アダムとイブが禁断の果実を食べた後、仲がよかった二人が、責任転嫁をし合うくだり。想像力豊かな聖書からの肉付けが楽しめる。
天使と悪魔 (中) (角川文庫)
天使と悪魔 (中) (角川文庫)
角川書店
price : ¥620
release : 2006-06-08

嘘とわかってても楽しい観光ガイド

私の読んだダンブラウンでは一番いいかも!(天使と悪魔>ダヴィンチコード>
デセプションコード)

ローマに行った後に読んだので、「あー先に読んでおけば?」とちょっと後悔。
しかし、実際行く前に読んだら、現実と創作の区別がつかなかったかも。
ローマ市内をぐるぐるまわって、推理とサスペンスだけでなく、ところどころ観光気分も
満足させてくれるところが、火サス風で面白い。

「あのパンテオンの中に、そんな有名なものがあったなんて!わざわざ行ったのに
知らなかったよ?!ありがとう、ダンブラウン」的な楽しみ方もできました。


シーシュポスの神話 (新潮文庫)
シーシュポスの神話 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1969-07

セインカミュではなくて

セインカミュの大叔父にあたると言った方が、現代っ子には分かりやすいかもしれない。
「異邦人」の次によんだのが、シーシュポスの神話だ。
フランス文学では、サルトルよりはカミュの方が好きでした。
不条理の哲学と言われるが、不条理が分かったら不条理でないかもしれない。


ロリータ (新潮文庫)
ロリータ (新潮文庫)
新潮社
price : ¥900
release : 2006-10

文学作品としては傑作

文学作品としてはとても優れた作品だと思います。
だだし、題名がロリータである以上、その方向に傾倒した作品です。
端的に言って、ロリコンの人が読むにはあまりお奨めは出来ない作品です。
感情移入が普通ではなく、主人公と同化してしまうほど心を取られてしまい、主人が子供を見て身もだえる描写など、心を締め付けるほど苦しくさせられます。
優れた作品である反面、ロリコンの人には辛く重い気持ちにさせられてしまい、まるで自分が現在進行形で悩んでいるような錯覚にとらわれます。
読後、立ち直れないくらい鬱な気分になるかもしれません。
その気のある人は要注意。
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 2006-06

いろんな人にススメたい。

TVのススメは見てなかったんですが、まるでTVを見てるような感覚で読めました。一気読みきり型の本です。爆笑問題+αの笑いを交えながらのトークは絶品です。これを読んで爆笑問題は漫才の天才であると同時に文学の天才であると感じました。
愛の続き (新潮文庫)
愛の続き (新潮文庫)
新潮社
price : ¥700
release : 2005-09

巧みな心理描写

ある事件を元に描かれる、様々な愛を書いた秀作。
なにかと今注目の作家、マキューアンだけど私は初読。読みにくそうなイメージがあったので構えて読んでみたら、意外に読みやすい。精巧で緻密な文体、難のあるテーマを軽々と読ませてしまう筆力はさすがだなぁと思った。
ストーリーだけを追うとありがちなストーカー物になってしまうところだけど、そうならない。
狂気の男パリーの出現によって、次第に崩れていく主人公ジョー。理解を示してくれない恋人クラリッサへの苛立ち、落ちこぼれの科学者である彼ゆえの落ち方というか、精神の乱れ方の過程を巧く書いている。周辺の登場人物の描写も丁寧に書かれてる。
変質的な男の一方的な愛の話であり、些細な事から崩れだすカップルの愛の話であり、夫が死んだ事で妄想に駆られる妻の話でもあり、多層的な読み方ができる。
なんだか読み終えた後、凄く切なくなった。
マジック・ツリーハウス〈12〉夜明けの巨大地震 (マジック・ツリーハウス (12))
マジック・ツリーハウス〈12〉夜明けの巨大地震 (マジック・ツリーハウス (12))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2004-11

我が家では

昨年がゲーム関連に凝っていた小学校3年生の我が子より今年は読書にハマッてるらしくマジック・ツリーハウス1?18の要望がありました♪小生も25日以降じっくり読書させて頂きます。
諸国物語
諸国物語
ポプラ社
price : ¥6,930
release : 2008-02-19

星の巡礼 (角川文庫)
星の巡礼 (角川文庫)
角川書店
price : ¥630
release : 1998-04

私もいつか巡礼の旅へ出かけてみたいなぁ

「すべてのことは必然である」
人が夢を追い求めるとき、夢に向かっての道が開かれる。その道中にある全てのもが自分を支援してくれる。その声に耳を傾け心を通わせることが大切だ・・・

少し宗教色が強い1冊だった。というのも、この本は巡礼の道について書かれているのでそれは仕方が無い。巡礼の道とは実在し(サンチャゴ:スペイン巡礼の道)多くの巡礼者が訪れるとの話を聞いた。道中で自分を内観し、魂の再発見するという。

宗教や、カルト的な要素は抜きにして、道中の著者の体験・気持ちなど、細やかな描写であるため、想像を働かせて楽しめる本でした。
ザ・キャッシュマシーン
ザ・キャッシュマシーン
ダイヤモンド社
price : ¥1,680
release : 2005-12-02

営業企画の入門書

営業のステップを区切ること、ステップごとの進捗を見ること、個々のステップに
かかるリソースを分析し、ボトルネックになるところを打破していくところなど
正にザ・ゴールの営業版ともいうべきわかりやすく、ストーリーが構成されています。

特に法人営業で、提案型営業と呼ばれるような成約までに時間がかかる
営業の管理手法の第一歩としてはわかりやすく書かれています。
もちろん、攻めるべき領域に攻めるべき商品があることが前提にはなりますが、
はじめて営業企画を担当することになったり、営業をマネジメントする立場に
なった人は最低限理解しておきたい、内容だと思います。

一方で、確かにここに書かれている方法はセオリーであるし、それ自体は否定する
ものではないですが、「これは良い方法だ」といって、すぐに現場に導入しようとしても
なかなかうまくいかない可能性があることも理解しないといけないと思われます。

一つは営業担当者は自分のやり方に固執をしがちですし、また、見える化とか
干渉を嫌う傾向にあることです。手法を駆使しようとすると抵抗されたり、
現場はそんなふうに数値やパソコンで管理できるものではないなどと
言われてしまうことも少なくないと思われます。
まずは、現場との信頼関係の構築も重要なカギになってくると思います。

もう一つは理論上のキャパシティと実際のキャパシティが必ずしも一致しない
ことです。営業業務は必ずしも標準化されているわけではないので、全員の
生産性にはバラツキがあることが多いです。全体の生産性をあげるために
業務改善することも大事ですが、業績がよく、生産性が高い営業担当者が
よりよく売ることができるためのサポートを行う方が即効性が高い場合も
あるからです。

そういうことにも配慮しつつ、こういう手法を自分なりに使いながら、
仮説検証のサイクルを丹念に回していけば、効果が出てくるのではないかと
感じました。
官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫)
官能小説用語表現辞典 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥819
release : 2006-10

日本語って奥が深い

なんといいますか、そう素直に感じました。
一般的な小説もそうですが、官能小説というものは読者に性的興奮を与えるのが目的な物な
わけですよね。
今では性的なものもオープンな風潮になっており、そういうものは容易に手に入れることが
できます。
アダルトビデオ然り。18禁ゲーム然り。青年指定コミック雑誌など然り。
そういう映像や写真などでダイレクトに煩悩を刺激してくるのものに、どうしても目がいって
しまいがちになってしまいますよね。
それに対して、文章だけで勝負して読者にエロスを感じさせる。

どのような職業でも大変なところがあると考えておりますけれども、この本を読んで官能小説を
書いている作家さんたちも相当苦労されているだろうなと、漠然ながらにも感じた次第です。
どれだけ頭を使って悩みながらこれらの文章を生み出したのかなって。

神秘の短剣 (下) ライラの冒険II
神秘の短剣 (下) ライラの冒険II
新潮社
price : ¥580
release : 2004-01

世界が溢れた・・・。

神秘の短剣で舞台は、鎧熊も、ダイモンもいない我々の住む世界に移ります。
ライラと共にこの作品で活躍するもう一人の主人公、ウィルの話から始まります。

序盤こそ我々の世界で、ウィルがウィルのいなくなった父親を追う謎の男達から
逃げ出すところがサスペンス調で描かれますが、別世界の扉をくぐってからは
もう何でもありの世界です。

いろいろなところで別世界の扉が開いてしまって、ぐちゃぐちゃになっていき
ます。

天使は空を飛び、戦闘機らしきものは行き交い、魔女が戦い・・・。
スケールのでかさが、いやーすごい。

それにしても、アスリエルって何者?
ダストに疑問を持って追求しようとするのは分かるにしても、一人間でありながら
天に弓引こうとするとは・・・。
そんな短期間に準備できた理由はきちんと描いて欲しいと思いました。
そうすればもっとよかったのに。
ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)
ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1994-09

なぜペネロペイアの求婚者たちはオデュッセイアの家産にたかるのか?

紀元前のギリシアを舞台にしているにもかかわらずほとんど違和感なく楽しめる。ただ,オデュッセイアの不在中にペネロペイアの求婚者たちがオデュッセイアの家でさんざん飲み食いするという状況がなぜ発生するのかよくわからない。どういう社会構造なんだろう。あと,神様と人間があちこちで同衾してしまうというのがこすばゆいような不思議な感じがする。
マジック・ツリーハウス〈8〉古代オリンピックの奇跡 (マジック・ツリーハウス (8))
マジック・ツリーハウス〈8〉古代オリンピックの奇跡 (マジック・ツリーハウス (8))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2003-07

読み終えた今、息子に確かな自信が生まれた

マジックツリーハウスを手にした時から没頭し始め、既刊の8冊をあっという間に読んでしまいました。本をなかなか読まなかった息子が、電車に乗ると直ぐに本を開き読み始めるのです。8冊読みきった今、息子にはぶ厚い本を読む自信が生まれました。その後もデルトラ・クエストシリーズを読み、家にある本や図書館で借りてきた本を暇さえあれば読むようになりました。そして、マジックツリーハウスで登場した場所、物について、思いを寄せるようにもなったのです。
イリアス〈下〉 (岩波文庫)
イリアス〈下〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥903
release : 1992-09

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
講談社
price : ¥1,470
release : 2008-03-10

生かされて。
生かされて。
PHP研究所
price : ¥1,680
release : 2006-10-06

恐怖、憎しみ、そして許し。

我々日本人がぜひ心して読みたい1冊。

一国のラジオが、自国内の一つの少数部族を
皆殺しにしろ!と煽動するなんて信じられないことがあるのです。
それを真に受けてしまう人の弱さ。
ご近所の仲が良かった人たちが自分たちを殺しにくる恐怖。

自分の大切な家族や身内を、ほんの少し種族が違うと言うだけで
残酷に殺され、それでも主人公のイマキュレーは殺人者を許した。

もちろんそこに至るまでは、苦しみ憎しみ葛藤があった。その心のうち
彼女の中の、神様との対話、悪魔のささやきと対決、
彼女は赤裸々に書いています。

ひるがえって我々はどうか?宗教心、信仰心が欠けている我々は
ちょっとしたことでも根に持ち、『許す』ではなく、

1)陰湿な憎しみと復讐心を抱き続けるか、
2)あきらめか
3)忘れる事で解決しようとしてしまう。

日本のテレビもそれを助長しています。
犯罪被害者の『絶対に相手を許さない!』といった声ばかりを
クローズアップし憎んで当然といった風潮を作っています。

新約聖書のマタイ第7章1節に
裁いてはいけません。裁かれないためです。

とありますが、人が人を裁く憎しみの連鎖を断ち切るためには
許すことを身につけることが必要。

怒り・憎しみ・悲しみでたまらないときに、この本をぜひ読んでみて
くださいませ。
竹本淳一


ナイトシフト〈1〉深夜勤務 (扶桑社ミステリー)
ナイトシフト〈1〉深夜勤務 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥660
release : 1988-05

初期のキングの作風に触れることができます。

本作は、「キャリー」以前の作品も含まれ、
モダンホラーを確立する前のキングの作品をしっかり読むことが出来ます。
若き日のキングは、ラブクラフトの影響が強いことがよくわかります。
タイトル作品の「深夜勤務」等、太古に地球を支配し、現在は地上から姿を消している、
強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇る、
クトゥルー神話に影響を受けていることは明らかです。
それらはホラーというより、怪奇小説、幻想小説といったジャンルに近いです。
そう考えると「キャリー」は、キングにとって相当な転機であったと思われます。
また本作は、孤独で、鬱屈していて、暗い青年が何人も登場しますが、
当時のキングの心象を反映しているようで一読の価値有りだと思います。
冲方式ストーリー創作塾
冲方式ストーリー創作塾
宝島社
price : ¥1,365
release : 2005-06-02

【商品詳細】

下半身不随の人気捜査官、リンカーン・ライムが帰ってきた(『The Vanished Man』以来)。この強烈なスリラーで、ディーバーはエンターテイナーとして衰えを知らない筆致を見せている。とはいえ偉大なエンターテイナーであっても出来不出来はあるもので、この小説も決して飽きさせることはないが、著者の最高作には及ばない。16歳の黒人少女ジェネバ・セトルは、マンハッタンの図書館で、奴隷時代に重大な秘密を隠し持っていた先祖について調べていたところを襲われる(秘密は本の最後まで明かされない)。まずライムの恋人でアシスタントのアメリア・サックスが、続いてライムが駆り出されるが、事件は間もなく血なまぐさい展開を見せる。ジェネバを狙っているのは冷血な白人の殺し屋と、黒人の元詐欺師。しかし彼らの正体はわかったものの、その動機は判然としない。この元気のいい勉強好きなハーレムの少女に死んでほしい理由が、どこにあるのか? この謎を解くため、ライムはいつものことながら、自分とサックスの強みである証拠分析に頼る。まず冒頭から、ジェネバ最初の襲撃で残された証拠を綿密に分析する、長々とした描写を中心に読ませる。また2,3章おきに、集められた証拠のおさらいが繰り返される。ディーヴァーはこれでもかというほど筋にひねりを加えており、そのひとつひとつに十分な根拠が与えられているが、それがゆえに、また証拠分析が強調されるがゆえに、全体に頭でっかちになっている印象が否めない。 ジェネバという素晴らしいキャラクターが物語を感情で彩るほか、他の登場人物たちは小さな個人的クライシスを経験したりもする。しかし焦点が警察による捜査からアメリカの歴史、死刑の方法、最後のひねりへとずれていくに従い、物語は美しい調子を崩してしまう。それでもなお、この本は今年もっとも活力あるスリラーといえるし、重要なベストセラーになるだろう。

思い込みを崩す

 「小説を書くならば、それは金儲けにつながらなければならない」「書くことは楽しいはずがない」といった、私たちがどうしても陥りがちな思い込み、ある種のイデオロギーから自由になれます。
 著者は言います。「趣味で書いてよい。暇つぶしに書いてよい。なんとなく書いてよい」(p.10)と。つまり「誰もが自由に小説を書いてよい」(p.14)。でもどうやって始めたら・・・という人のためには「物書き遊び」をいくつか紹介して、楽しい世界へと誘導してくれます。
 もしかしたら、この本によって素敵な楽しみに出会えるかもしれませんよ。
風の影〈下〉 (集英社文庫)
風の影〈下〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥780
release : 2006-07

これほどの作品に次、いつ出会えるだろう

2006年7月に日本版はリリース。既に37カ国で翻訳出版されていて、スペインの現代小説では史上空前のロング・セラーになっている。

作者のカルロス・ルイス・サフォンは1964年バルセロナ生まれ。勤めも全く辞めてしまい、外の世界がオリンピック開催に湧く中、小説を書き始めている。この見事な文体に到達するまで大変な苦労をしたようだが、そういった『影』は余り感じられない。むしろ『喜び』に満ちている気がする。平行線手法の魔術と訳者の表現している小説手法が実に見事で、過去と現在、フリアンとダニエル、ペネロペとベアトリスが見事に交錯する。そして実は100人以上登場する人物たちがどれも生き生きと動き、謎を深める。

特に下巻は、あまりの素晴らしいストーリー展開にまったく気が抜けず、一気に読んでしまった。これほどの作品に次、いつ出会えるだろうかと思う。ある意味この本はミステリーでもありながら恋愛小説でもあり、ファンタジーでもある。是非とも映像化して欲しい作品だ。
12番目のカード
12番目のカード
文藝春秋
price : ¥2,200
release : 2006-09

湘南ダディは読みました。

重度の身体障害をもつNYPDの元科学捜査部長、天才的な推理力をもつリンカーン・ライムシリーズの第6作。この皮肉屋ライムの手足になるのが拳銃の名手でスピード狂のおなじみ女刑事、アメリア・ザックスです(動けないライムの手足になるのだが膝痛もち、愛車は69年式黄色のカマロスーパースポーツ、375HP 6600ccを450HPにチューンアップしてあります)
加えるにザックスの同僚で今回は目の前で無実の人間がむざむざ撃たれるのを阻止できなかったことで自信喪失してしまうロン・スティリト、ちょっと出で第5作イリュージョニスト―魔術師(文藝春秋 こいつは面白かった)にでてくる女性マジシャンなど登場するのですが、シリーズものながらこの1作だけを読んでもストーリーに入っていけると思います。それぞれ常連さんの人間味は肉付けされているものの登場人物間の関係よりも、ストーリー展開がにぎやかでそちらを追って行くのがメインのお楽しみになっているからです。お話はハーレムにある高校の生真面目な黒人女子高生ジェノバ・セトルが自分のルーツを図書館で調べているところを襲われそうになるところからスタートします。この優等生さん、いろいろ理由はあるのですが殺人鬼に狙われているにもかかわらず、なんとしても登校して試験を受けようとします。そしてこの作者特有のヒネリ方で2転3転どころか、複雑にしすぎている感もある位に4転5転します。
さてライムとザックスの二人は今後どうなるのでしょう。このシリーズの最初のころはライムの不自由さの反対を象徴するものとして寝室の窓のそばに巣をつくっているハヤブサの夫婦が描かれていました。今回はこの夫婦に生まれたヒナ達を真夜中に、ライムが脇で寝ているザックスの穏やかな寝息をききながらしんみり眺めているところで物語りがおわり、二人のこれからの人生について少しハッピーな暗示がされているように思いました。

風の影〈上〉 (集英社文庫)
風の影〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥780
release : 2006-07

恋愛小説とミステリーの絶妙な融合♪

1945年、10歳だったダニエルは父に連れられて「忘れられた本の墓場」に
やってきた。そこで出会った1冊の本「風の影」に、ダニエルは強く心を揺さぶら
れる。謎に満ちた作者フリアン・カラックスについて調べようとした彼は、やがて
深い闇に足を踏み入れることになる・・・。

フリアンの著書を全て世の中から消し去ろうとする男が、「風の影」を執拗に
追い求めていた。「男はなぜそんなことをするのか?」そして、謎に満ちた作者
フリアン。ダニエルが真実に一歩ずつ近づいていく。一枚ずつベールを剥ぐように
見えてくる過去の出来事。そこには人間のさまざまな感情が渦巻いていた。それは、
読み手を圧倒する。人が人を愛する心、人が人を憎む心、この二つは時がどんなに
流れても決して消え去ることはない。読んでいて、前者では感動を、後者では戦慄を
味わうことになった。作品後半では、フリアンの過去とダニエルの現在とが微妙に
重なり合ってくる。ダニエルの未来に待っているのは、フリアンのたどった道なのか?
どんな結末が待っているのか?作者は読み手をしっかりとらえ、最後まで離さない。
私も一気に読んでしまった。恋愛とミステリーが絶妙のバランスで融合した、読み
応えのある作品だった。
ファウスト〈第二部〉 (岩波文庫)
ファウスト〈第二部〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1958-01

ザビビのファウストへ・・・・(;'Д`)ハァハァ

(;'Д`)ハァハァ さあてファウスト第2部だが・・・ファウストに言いたいことがある・・・。週刊少年漫画板でも聞いたが・・・
おまいの漫画は・・・漫画としての文法が成り立っていないそうだ。
本当にそうなのか・・・
おまいの漫画を一度 読んでみたいと思った。
話はそれだけだ。
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
新潮社
price : ¥580
release : 2004-01

世界が溢れた・・・。

神秘の短剣で舞台は、鎧熊も、ダイモンもいない我々の住む世界に移ります。
ライラと共にこの作品で活躍するもう一人の主人公、ウィルの話から始まります。

序盤こそ我々の世界で、ウィルがウィルのいなくなった父親を追う謎の男達から
逃げ出すところがサスペンス調で描かれますが、別世界の扉をくぐってからは
もう何でもありの世界です。

いろいろなところで別世界の扉が開いてしまって、ぐちゃぐちゃになっていき
ます。

天使は空を飛び、戦闘機らしきものは行き交い、魔女が戦い・・・。
スケールのでかさが、いやーすごい。

それにしても、アスリエルって何者?
ダストに疑問を持って追求しようとするのは分かるにしても、一人間でありながら
天に弓引こうとするとは・・・。
そんな短期間に準備できた理由はきちんと描いて欲しいと思いました。
そうすればもっとよかったのに。
マジック・ツリーハウス〈9〉タイタニック号の悲劇 (マジック・ツリーハウス (9))
マジック・ツリーハウス〈9〉タイタニック号の悲劇 (マジック・ツリーハウス (9))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2003-11

おもしろい

いろいろな過去の事実を2人の兄妹が時間移動して探検してくるという内容です。とても面白く小1の息子が楽しんでで読みました。シリーズがいろいろあるので、「他のも読みたい!」と言っています。
炎と花〈下〉 (ヴィレッジブックス)
炎と花〈下〉 (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
price : ¥798
release : 2005-09

ずっと待っていました

最初に読んだのは10年以上も前のことです。何度も再販されてはいたのですが、すでに絶版でまた読みたいと願っていたもののオークションでは高値がついていて手が出ませんでした。
この作品はヒストリカルロマンスの大御所ウィディウィスの第一作目で、30年以上も前の作品ですが、ヒストリカルということもあってまったく古さを感じません。
描写も細かくて入りやすいし展開もはらはらするので長編ですがあっという間に読んでしまいます。
上下巻ありますが、きっとすぐに続きを読みたくなると思うので最初に上下巻揃えておくといいと思います。
ウッディウィス作品がこれからヴィレッジ・ブックスで次々と出版されて欲しいものです。
さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)
さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥683
release : 2006-06-03

それでもイルカは去る。

4作目にして、真のヒロインが登場。いや、アーサーが主人公ならそういう立場という話。
あいかわらずのナンセンスが楽しいけど、いままでになくロマンティックな話でした。
ワイルド・スワン〈中〉 (講談社文庫)
ワイルド・スワン〈中〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥800
release : 1998-02

文化大革命の下に生きた人間群を描いた秀作

「誰も知らなかった毛沢東」で激しい毛沢東批判を繰り広げた著者が、自らの一家の激動の歴史と中国の政局の動きを重ねて描いた感動のノンフィクション作品の中巻。上巻が著者の曾祖母、祖母への賛美・追悼小説に終始して第三者が読む価値がほとんど無かったのに比べ、本巻は上述の「誰も知らなかった毛沢東」で描いた毛沢東の狂気的統治時期と同じ時代を、著者の一家を中心に民衆側から描いた貴重な作品。

著者の小学生から中学生時代の体験が語られ、描写も上巻に比べ圧倒的なリアリティがある。文化大革命が、毛沢東が自らの地位を神格化するためにだけに行なわれた事。そのために、共産党内のライバルを蹴落としたドス黒い陰謀。自分以外を戦闘、消耗させ、自分の絶対的地位を築こうとした策略とプロパガンダ。そのためには民衆の命などは全く意に介さなかった非情。そして、これらに巻き込まれた一般民衆の地獄のような日々がこれでもかと描かれる。特に、著者の父母は共産党の幹部だったため、「走資派」として逆に攻撃の的になってしまうという矛盾。上巻では、型通りに描かれていた父が本巻では義士のように描かれているのが一際印象的である。

当時の江青の驕慢ぶり、周恩来の抜け目無さもきちんと描かれている。人々が平等に暮らせる社会を目指す筈の社会主義が、権力闘争と誤った偶像崇拝を産みだし、逆に極端なピラミッド社会を作ってしまうという矛盾。その中で一番辛い時代を過ごした著者が、その現実を余す事無く晒したノンフィクションの感動作。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)
偕成社
price : ¥735
release : 2000-10

【商品詳細】

「批評は『する』ものではなく、既に『ある』ものである」と編者は言う。日々感じる「違和感」「驚き」「怒り」などをひとつひとつ丁寧に拾い上げ、その原因を突き詰め、答えをきちんと言葉で表現することで、「私」と「私を取り巻く世界=他者」のあり方を捉え直す。そんな「前向きに生きる」うえでのやむにやまれぬ行為がつまり「批評」なのだ。 考えてみれば、無意識に誰もが始終やっていることだった。もっとも大抵は、都合の良い、手近な答えでお茶を濁し、日常の雑事の中に逃げ込んでしまうわけだが。 そんな「堪え性のない人々」に本書が指し示したのが、国内外の「粘り強く批評し続けた先人たち」、B・バルトーク、G・ギッシング、花田清輝、S・ソンタグ、J・グルニエ、S・ボーヴォワール、山下洋輔、黒澤明、A・ジャコメッティ、澁澤龍彦、F・カフカ、サン=テグジュペリ、W・ベンヤミンら51人が著した51編のアンソロジーである。 それぞれの批評精神を読み解き、そこで得た答えをさらに独自の批評へと発展させていく。そんななかで「高校生にはうまく立ち回って点をかせぐ“学力”よりも、“生き方を支える力”を身につけてもらいたい」というのが編者たちの願いだ。大人たちも遅くはない、今から始めよう。「批評の門」はいつでも開け放たれているのだから。(中山来太郎)

カミと人の物語

 この物語は、人間の文化の変容の中で、切捨てられた土地のカミやそれに象徴される精神へのオマージュであり、かつ切捨てて生きてきた人間の生き様をそのままに描くということをしているのだと思います。上橋さんの本はいつも、世界が人間のためだけにあるのではなく、さまざまな事象や生き物が折り重なって長い時間をかけてできたつながりのある世界であるということを語りかけてきます。わたしたちは人間だけで生きているのではなく、たくさんのもの・ことと関係があり繋がり、相補性があるのだと。けれど人間は、その中に住む人間とは異なる営みをしている存在を畏怖し、自分たちにとって利益ととるか、害ととるかでカミともオニとも名づけ、敬ったり恐れたり・・・自らの価値観に縛られていることも描かれています。しかしそれがいいとか悪いという次元にはありません。そうであること、を描いているのだと思います。キシメの弱さをも容赦なく描いていますが、彼女のこともそのままに受けとめて書かれているのでしょう。そして、それを直面化するもうひとりのカミの息子であるナガタチとの場面は激しく胸を打ちます。物語は最後の最後までどうなるかわからないままで、読み応えがありました。原始的な男性性、女性性の描写も素敵でした。荒削りな中に、今の上橋さんの土台部分がたくさんあって、よりその世界を知ることができたように思います。歴史的な部分では難解でしたが、もののけ姫とか、空色勾玉のイメージで読んでいました。本屋さんにあまり売っていない本ですが、お奨めです。



高校生のための批評入門
高校生のための批評入門
筑摩書房
price : ¥1,050
release : 1987-04

【商品詳細】

たいていの子どもにとって夏休みは待ちどおしいものなのに、13歳の我らがヒーローにはちっとも待ちどおしくない。夏は、自分をひどく嫌っているおば、おじ、いとこと共に過ごさなければならないからだ。 第3話のすべての騒動は、ハリー・ポッターがダーズリー家にやってきた意地の悪い客、マージおばさんを「間違って」おばけ風船のようにふくらませ、天井まで舞い上がらせてしまったことから始まる。ペチュニアおばさんとバーノンおじさんのお仕置きが怖くて、ハリーは重いトランクとフクロウのヘドウィグのカゴを抱えて暗闇へ飛び出してゆく。 けっきょく、ハリーは魔法を乱用した罰をまったく受けずにすむばかりか、不思議な力でマグルの住む世界から救い出され、3階建てのどぎつい紫色のバスに拾われて、残りの夏の数週間を居心地のよい居酒屋「漏れ鍋」で過ごすことになるのだ。ホグワーツでの3年目の生活がスタートすると同時に出くわしたことから、なぜ役人たちがハリーの罰を簡単に免除したかが明らかになる。 アズカバン刑務所を脱獄した囚人、シリウス・ブラックが逃走中で、しかもハリー・ポッターを狙っているらしい。いったいなぜ? それに、ハリーを守るために雇われたディメンターと呼ばれる看守たちはどうしてハリーだけを震えあがらせるの? 今度もまたローリングは大人も子どもも楽しませてくれる。次回作の準備も整っているという。うれしいことに、このシリーズはあと4作続くそうだ。

批評とは・・・

 批評とは、大多数の心のあり方ではなく少数派側のみ成立するということが分かりました。
 「常識」や「大勢」と呼ばれるもの、いつの間にか世間に認められていること、これら全て多数者側のものの見方です。
その中に属する限り、孤独を感じず日々を過ごせますが、ありのまま事を見るという意識が薄れていきます。
自分の感覚に執着するとき、集団から、孤独の道へ一歩踏み出すわけです。
 ありのまま事を見るという姿勢は孤独です。ですがその孤独が言葉にされることによって人と人を結び付けます。

 ただし、言葉が人に届くには時間がかかります。私のつたない文章があなたの心に届く日も同様です。

説きふせられて (岩波文庫)
説きふせられて (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1998-10

ストーリーはいいのに…

ストーリーはとても素晴らしいのにセリフなどが不自然で翻訳に疑問をもちます。

例えば育ちの良いはずのアンが「おいといていただきゃ」「お前さん」など数々の不自然なセリフにイギリスの世界観がくずれてしまいます。

日本語的にも疑問をもつとこが多々あり残念でした。

ストーリー的にはとてもよくできた作品でした。
横山光輝三国志大百科 永久保存版
横山光輝三国志大百科 永久保存版
潮出版社
price : ¥2,000
release : 2003-04-22

横山三国志が最初の三国志

違う作者の三国志を読むと、物語が全然違う。
横山さんの三国志が正しいと信じていた自分が懐かしく思います。

なんといっても、董卓がやせていることで有名ですが、絵が優しい。
歳をとらないし、顔の線が少ない。
ゆえに老若男女誰でも読むことが出来ます。

親が、"そんな漫画を読んで"と発狂することがあるかもしれませんが、文庫本で30巻あります。
それだけの巻数を把握できる頭を持つ子供ならばきっと頭脳明晰なはず。
母親を論破できるでしょう。

そんなことはいいとして、星2つ減らしたのは、
本書の解説があまりにも横山三国志に偏っているからです。
偏っているのが当たり前だと思うのですが、横山三国志が正しい三国志として解説しているので、違う三国志を読まない人は信じてしまう可能性が高い。
劉備が正義、曹操が悪でもいいのですが、どうせ三国志を堪能するなら、登場人物すべてが英雄扱いしてほしいと思ってしまいます。

横山三国志のファンなら持つべし。
ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 2001-01