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DATE: CATEGORY:・文芸作品
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
中央公論新社
price : ¥798
release : 2006/01

世界と比較してわかる日本人

ジョークで端的に描かれている日本人像。
そのほとんどが金持ち・勤勉・周囲に合わせる・
はっきりものを言わない・最先端技術などにちなんだものでした。

極端といえば極端ですが、
他の国と比較したら確かにそうかも、と思ってしまいました。
他の国の国民性もこうも違うのかとわかって結構面白かったです。

日本人を皮肉るジョークも結構ありましたが、
日本への憧れを含むジョークもあったりして、
日本人も悪くないなぁなんて思ったりもしました。
日本人がどう思われてるか知りたい方はぜひ。
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
扶桑社
price : ¥1,575
release : 2005/06/28

泣ける?

ついに読んじゃいました。
僕は「ベストセラー」的な本(特に本作のような『感動系』)はあまり好きではないのですが、あまりにも「マジ泣ける」と評判なのでアマゾンで中古を購入しました。

これって私小説?

まぁハードル上げ過ぎて読んだせいもあるかもしれませんが、泣けませんでした。

良い話だとは思います。

親を大切にしなきゃなって思わせてくれます。

ただそれだけです。

小説として優れていると思えなかったし、(まぁもともとリリーフランキーは小説家ではないが)ベストセラーってそういうものなのかもしれない。

全国にのさばるニートたちはこれを読んで、自分の親不孝を自覚すればいいんじゃないでしょうか。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)
肩ごしの恋人 (集英社文庫)
集英社
price : ¥630
release : 2004/10

女性のための童話

もの凄く、性交と偶然が多い小説でモヤモヤする。どこかドラマ「29才のクリスマス」に似た雰囲気がありながら、私は最後までついて行けなかった。同年代女性のための童話だと、言えないこともない。ただし、私は再読しない。
サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣
サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣
ナチュラルスピリット
price : ¥1,890
release : 2005/11

素晴らしい

最近話題の「引き寄せの法則」を物語にした本である。

翻訳が素晴らしく、子供でも容易に理解できる本であり、
物語なので潜在意識にも刻まれやすい画期的な本だと言える。

真理や宇宙法則についての本は昔も今も沢山あるが、
本著のように物語形式にすることで理解度はぐっと深まる。

頭で理解→心で理解→魂で理解

世の中にあふれるスピリチュアル本やチャネリングは、
聖書や仏教典やヴェーダ哲学をわかりやすくしていく試みで、
本質は2007年以上ものあいだ何ひとつ変わっていないが、
時間が経つごとによりわかりやすく使いやすくなっている。

万人がキリストやブッダのように宇宙法則を使いこなせる時代が来れば、
それはきっと素晴らしいことなのだろう。
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
中央公論新社
price : ¥861
release : 2006/11

【商品詳細】

1922年、F・スコット・フィッツジェラルドは、「何か新しいもの、斬新で美しくて質素なもの、手のこんだ構成のもの」を書くと宣言した。それが、彼の代表作にして最高傑作である、『The Great Gatsby』(邦題『グレート・ギャッツビー』、または『華麗なるギャツビー』)だ。「ジャズ・エイジ」の光と影を描いた本書は、狂欄の1920年代の雰囲気をとらえた小説で、「アメリカの神話」の中で不動の地位を占めている。 貧しさの中から身を起こし、裕福になったジェイ・ギャッツビーは、フィッツジェラルド、あるいはアメリカそのものにつきまとう、金や野心、貪欲さ、進歩主義信仰などの強迫観念を象徴する。 「ギャッツビーは、緑の灯火を信じていた。お祭り騒ぎは、年々かげりを見せはじめているというのに、未来は明るいと信じていた。いざ、その時が来て、明るいはずの未来が素通りしていっても、たいした問題ではない。明日になれば今日より速く走ることができるし、大きく手を広げることもできるから…そしてすがすがしい朝が――」 夢の実現と崩壊を描いたこの小説は、「アメリカンドリーム」に一種の警鐘を鳴らす作品なのだ。 この小説は、デイジー・ブキャナンに対する、ギャッツビーのかなわぬ思いを描いたラブストーリーでもある。2人の出会いは、物語の始まる5年前。若きデイジーはケンタッキー州ルーイヴィルの伝説の美女、ギャッツビーは貧乏な将校だった。2人は恋に落ちるが、ギャッツビーが海外出征している間に、デイジーは、粗暴だが非常に裕福なトム・ブキャナンと結婚してしまう。 戦争から帰ってきたギャッツビーは、なりふりかまわず、富とデイジーを追い求めることに没頭する。やがて、当初は目的にすぎなかった富が、デイジーを手に入れるための手段になっていく。 「彼女の声は金でいっぱいだ」 これは、ギャッツビーが、この小説の中でも特に有名なシーンで発する賛辞の言葉である。 金持ちになったギャッツビーは、デイジーの住まう高級住宅地のイースト・エッグと、ロングアイランド水道を挟んで向かい合わせの地所に大豪邸を購入し、ぜいたくなパーティーを開いて、デイジーが現れるのを待つ。そして、彼女が登場すると、物語は、ギリシャ劇につきものの、悲劇的な様相を見せはじめる。かたわらで冷静な目で見ている隣人のニック・キャラウェイは、終始「コロス」を受け持つ。無駄のない文章、 洗練されたストーリー、透き通った文体。『The Great Gatsby』は優れた詩文でもある。

*原書とのズレが無いです!さすがです!*

村上春樹さんの翻訳を読むにあたって私は、
原書と英語のCDも買い原書と翻訳を読み比べました!!
朗読を聞きながら何度も交互に原書と翻訳を読んだのですが、、、
ふつうの翻訳だと「原書と全然違う!」と思うことも多いのですが、
さすが村上さま!の翻訳は、原書の雰囲気を忠実に伝えていて、
あらさがしのしがいが無いと言うか、、、
ともかくとても翻訳だし、
この本を選ぶ村上春樹さんのセンスもすばらしいのひと言でした!
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)
静山社
price : ¥1,995
release : 2001/07/12

【商品詳細】

たいていの子どもにとって夏休みは待ちどおしいものなのに、13歳の我らがヒーローにはちっとも待ちどおしくない。夏は、自分をひどく嫌っているおば、おじ、いとこと共に過ごさなければならないからだ。 第3話のすべての騒動は、ハリー・ポッターがダーズリー家にやってきた意地の悪い客、マージおばさんを「間違って」おばけ風船のようにふくらませ、天井まで舞い上がらせてしまったことから始まる。ペチュニアおばさんとバーノンおじさんのお仕置きが怖くて、ハリーは重いトランクとフクロウのヘドウィグのカゴを抱えて暗闇へ飛び出してゆく。 けっきょく、ハリーは魔法を乱用した罰をまったく受けずにすむばかりか、不思議な力でマグルの住む世界から救い出され、3階建てのどぎつい紫色のバスに拾われて、残りの夏の数週間を居心地のよい居酒屋「漏れ鍋」で過ごすことになるのだ。ホグワーツでの3年目の生活がスタートすると同時に出くわしたことから、なぜ役人たちがハリーの罰を簡単に免除したかが明らかになる。 アズカバン刑務所を脱獄した囚人、シリウス・ブラックが逃走中で、しかもハリー・ポッターを狙っているらしい。いったいなぜ? それに、ハリーを守るために雇われたディメンターと呼ばれる看守たちはどうしてハリーだけを震えあがらせるの? 今度もまたローリングは大人も子どもも楽しませてくれる。次回作の準備も整っているという。うれしいことに、このシリーズはあと4作続くそうだ。

一番意外性のある結末・・・

内容も構成もとてもいいです。1、2巻とはまた違った内容になっています。
今まで明かされなかったことも徐々に明らかにされ、大どんでん返し?の結末に、驚かされます。最後の最後まで目が離せない一冊です。
誘惑のシーク (扶桑社ロマンス)
誘惑のシーク (扶桑社ロマンス)
扶桑社
price : ¥880
release : 2006/08

期待通り!!

ジャマールとザラの情熱的と言うだけでは言い表せない愛がスピード感を持って描かれていて、一度読むと止められない! その他のレビュー通りあなたの期待を裏切らない作品だと思います!!
黄金の羅針盤〈下〉?ライラの冒険
黄金の羅針盤〈下〉?ライラの冒険
新潮社
price : ¥620
release : 2003/10

映画化でニコール・キッドマンに期待大!

この原作は、"いわゆる日本の子供向け"には三つの問題があるように思われます(笑)

一つは、結構残酷な描写があったり、また本来愛情あふれるハズの人間関係が非常に素っ気ないのです。ハートウォーミングなシーンより、心がヒンヤリとしてしまうシーンの方が圧倒的に多いように思われました。

二つ目としては、ライラが決して「良い子」ではないこと。例えば、穏やかな日常生活において、彼女が他の子供グループに仕掛けるイタズラと来たら...ちょっと笑えないかもです(笑)

しかし、この二点には同時にメリットがあるように思われます。
この作品のイメージを暗くどんよりとさせることで、逆に他のファンタジーにないオリジナリティを感じさせるのかもしれません。
また、ライラが単に素直な少女であったら、この作品に出てくる「海千山千」の大人たちを敵に回し、味方に取り込み、この冒険を続けていくことはできなかったでしょう。

そして、三つ目は、ニコール・キッドマン演じる女性が守ろうとする事柄についてです。これは、キリスト教圏ではない日本の子供達には理解できない可能性が高いのではないかと...。争いの原因でもあるので”隔靴掻痒”になりそうです。

この辺りは、これまで他の映画(Ex.アザーズ)で”信念を頑ななまでに守る一人の女性の強さ・弱さ”を演じて評価されてきた♪ニコール・キッドマンに期待しています。その演技から、正確にコトバにはできなくても、何か大事なニュアンスは感じ取ることができるのではないかと...

原作を読んだことで、映画公開3月が非常に楽しみです。




ピトゥスの動物園
ピトゥスの動物園
あすなろ書房
price : ¥1,365
release : 2006/12

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
講談社
price : ¥1,575
release : 2006/10/25

【商品詳細】

高校の最終学年を迎えた新二。入部当時はまったくの素人だったが、今では県有数のベストタイムを持つまでに成長した。才能とセンスに頼り切っていた連も、地道な持久力トレーニングを積むことで、長丁場の大会を闘い抜く体力を手にしている。 100m県2位の連、4位の新二。そこに有望な新入生が加わり、部の歴史上最高級の4継(400mリレー)チームができあがった。目指すは、南関東大会の先にある、総体。もちろん、立ちふさがるライバルたちも同じく成長している。県の100m王者・仙波、3位の高梨。彼ら2人が所属するライバル校の4継チームは、まさに県下最強だ。  部内における人間関係のもつれ。大切な家族との、気持ちのすれ違い。そうした数々の困難を乗り越え、助け合い、支え合い、ライバルたちと競い合いながら、新二たちは総体予選を勝ち抜いていく――。 前2巻の集大成である本書には、大会における競技シーンが多い。そこで読み手の感情を揺り動かすのは、それまでこつこつと積み重ねてきた人物描写だ。1、2巻を読み終える頃、物語の登場人物たちは、もはや他人ではなくなっている。新二の声を枯らした応援につられ、握りこぶしを作って声援を送る読者も多いはずだ。 その興奮、緊張感は、南関東大会でクライマックスを迎える。若きスプリンターたちが大舞台のスタートラインに立ち、ぞくぞくするようなスピード対決が、いま、スタートする。(小尾慶一)

素晴らしい感動のラスト

素晴らしい感動のラストでした。
この本では、特に「人間関係」の重要性、意味を強く感じました。リレー・メンバー間のコミュニケーションや、それによる一体感を、物の見事に読者を400メートル・リレーの中で感動と共に伝えてくれます。
それ以外でも、家族、先輩・後輩、クラブの仲間など様々な「人間関係」が登場します。ある時は激論し合い、ある時は励まし合い、助け合います。
社会においても、人間が集団で生活する動物である以上、こうした「人間関係」は、最重要事でしょう。
素晴らしい感動をありがとうと言いたい作品でした。
普及版 モリー先生との火曜日
普及版 モリー先生との火曜日
NHK出版
price : ¥998
release : 2004/11/21

あなたも人生の講義を受けてみませんか?

素晴らしい本です。

人生にとって大切なこと。
愛であったり、許すことだったり、今後の人生をより素晴らしいものにする
モリー先生の金言を読みながら体感することができます。

実話だからでしょうか。

一つ一つの言葉が、余計に心にしみてきます。

人生において悩みや不安がある人は是非、この本を開いてみてください。
(もちろん、そうでない人にもお勧めです)

読み終わった後は、きっと暖かい気持ちに包まれると思います。
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 1994/03

【商品詳細】

ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。 小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。 少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)

夏休みの感想文にどうぞ

まさに夏休み小説です。
男の子にとって夏休みは冒険のとき!そして成長のときです。

核家族や少子化の今、子供たちが死を感じるときを失いつついあります。
人の死を感じないからこそ、少年犯罪が増えていると言う人もいます。
別れねければならないから、精一杯付き合うのです。

この決して長くない小説の中に、少年がひと夏で経験しなければならないことが詰まっています。
年長者への尊敬心、行動する力、友情、そして別れ

少年たちは老人とのひと夏の友情により、背負っていたものを下ろしたり、新しい道への活力を得ます。
読後には3人のすがすがしい笑顔が見えたような気がします。

良い人しか登場しない、子供たちの物語。
是非夏休みに。
ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥680
release : 2006/11

ちょっと興醒め

『スカイ・クロラ』、『ナ・バ・テア』に続くシリーズ第三弾です。
私はこの作者の小説は、このシリーズと「猫の建築家」(小説?)
ぐらいしか読んでいないのですが、飛行機とキルドレだけの
意味なき世界を描く、ストーリーの透明さに惹かれていました。
個人的には夏目漱石の「草枕」に通底するかのような感じを
楽しんでいました。

そういう意味では、本書は後半、「社会」だとか「マスメディア」
だとか、妙にリアリスティックな、余計な雑音がでてきて、
ちょっと興醒めしました。

続く物語はどんな風に展開するのか、楽しみです。
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2)
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2)
静山社
price : ¥1,995
release : 2000/09

【商品詳細】

『Harry Potter and the Chamber of Secrets (Harry Potter (Audio))』を試聴する ※音声を再生できない場合は、ヘルプページをご参照ください。 Amazon.co.jp ハリー・ポッターのように一途で魅力あふれる若いヒーローに恋をして、それでも彼が恐るべき危険に足を踏み入れていくのをただじっと見つめていることしかできないとしたら…。考えただけでたまらない! しかし、いくつもの賞を受賞したJ.K.ローリングの『Harry Potter and the Sorcerer's Stone』(邦題『ハリー・ポッターと賢者の石』)の待望の続編、『Harry Potter and the Chamber of Secrets』(邦題『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)では、ハリーはまさに恐るべき危険に身をおくことになる。新学期からホグワーツ魔法魔術学校の2年生になる彼は、何者かに妨害されて学校へ向かう汽車に乗り損ねてしまう。とはいえ憎々しいダーズリー一家とともに長い夏を過ごしたあとではこれくらい何でもないかにみえた。彼の本当の不運は、残された唯一の移動手段だった空飛ぶ魔法の車が、貴重な(とはいえ明らかに不機嫌な)「暴れ柳」に激突したときから始まる。だがこんなこともみな、これからホグワーツの、とりつかれた校舎で起こる事件に比べれば、公園で過ごす穏やかなひとときのようなものだ。 身を凍らすような邪悪な声が壁の中からハリーだけにささやきかける。どうやらクラスメートのドラコ・マルフォイがハリーの命を狙っているらしい。だが間もなく学校内で恐ろしい事件が次々に起こりはじめ、自分の命を案じなければならないのはハリーだけではなくなる。壁の、高さ30センチほどのところから、怪しげな光を放つ文字が告げている。「秘密の部屋の扉は開かれた。継承者の敵よ、気をつけよ」。だがこれはいったいどういう意味なのか? ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人は50年前に端を発するこの恐ろしい謎を解き明かそうと、自分たちの魔法の力でできることは何でもする。ときには命をかけて…。 楽しくスリルあふれるこの作品は、想像力の豊かさ、人をひきつける力、ぞっとさせる力、どれをとっても1作目にまったく劣らない。作品の中では、どこの学校にもよくあるできごと、たとえばクラスメートと対抗意識を燃やしたり、片思いに頬を染めたり、物知り顔の先生にあきれたりといった日常茶飯事が、とっぴで、恐ろしく、現実離れしたできごとや、単純に笑えるできごとと渾然(こんぜん)一体となっている。今回もまたローリングは知性と奇抜な発想と背筋の凍るような筆致を総動員して作品を書き上げた。これを読んでしまったら、子どもも大人もみな、次の作品が待ち遠しくてたまらなくなるだろう。

続編への登竜門

JKローリングが6巻発売前に「重要な巻となる」といった作品です。
1巻では魔法学校やハリーの身の回りのことなど、風景的な描写が多かったのに対し、2巻ではキャラクター達の動きが見られます。最初から、物語が動いているので1巻より読みやすいかもしれません。
ガラスのうさぎ
ガラスのうさぎ
金の星社
price : ¥1,155
release : 2000/03

忘れられない本

 確か小学校5年ぐらいで読みましたが、30代になった今も印象深い、数少ない本のひとつです。
 東京下町で仲良く暮らしていた少女の家族。大相撲やお祭り。しかし兄2人は出征、母と妹2人は東京大空襲の犠牲になり、死体もついに探し出せなかった無念。事業を地方で再開しようとしていた父までが、機銃掃射で亡くなり、少女が葬式を出すことになります。父と一緒に行った駅での、運命を分けた一瞬。大好きなお父さんを失った悲しさにひたってばかりもいられず、医師から遺体の銃創の様子を聞き、火葬のための薪の手配に奔走。「私がしっかりしなくては」と思う少女のけなげさ、親がそっと遺してくれていたお金、つらい生活の中でも周囲の人たちが見せてくれた人情などが印象深いです。
 また終戦後は復員した兄たちと再会、学生生活のささやかな楽しさなどに救われます。不思議とさわやかな読後感は、筆者が失った家族を悼みながらも、新体制の日本に筆者が見いだしていた希望が伝わるからと思います。
 
 太平洋戦争の最後の半年ぐらいの間に、当時の子供が味わった辛酸を教えてくれる名著。今も世界のあちこちで空爆は行われ、民間人が犠牲になることも多い。これからの子供達にも読んでほしいと願っています。
狐笛のかなた (新潮文庫)
狐笛のかなた (新潮文庫)
新潮社
price : ¥620
release : 2006/11

伝奇とファンタジーの中間点

 文庫版が出てから、買おう買おうと思って、書店で平積みされているのを眺めていたのだが、ある日思い出して書店に行ってみるとどこにも売っていない。伝奇・妖怪物は大好きなので、諦めきれず本屋を数件回ってみたがやはりなかった。あんなに沢山これ見よがしに積まれていたのに……とエラい人気なんだと感心してしまったのを覚えている。
 あらすじは他人の心の声を聞き取る能力『聞き耳』の能力を持つ少女、小夜と、隣国の呪者の使い魔、野火との恋物語。人間と魔物という従来は考えられないハードルと、野火の使い魔としての宿命、国同士の領地を巡る争いなど、幾重にも重なりあった構成はさすがは人気作家だと思う。情景の描写も鮮やかで細やかで、本の中の世界に無理無く入り込むことができる。交錯した人間関係の中で展開される簡単には予想の出来ない展開もまた大きな魅力だと思う。
 昔話などでよく語られる、妖怪と人間との婚姻譚をベースに、戦国チックな群雄割拠な世界観と、上橋氏の作り上げた術者の定めをからませた物語は傑作だと思う。
 こういった作品にあまり触れた事のない方にもお勧めしたい。
エレンディラ (ちくま文庫)
エレンディラ (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥567
release : 1988/12

マルケスの世界の断片

いかにもガルシア=マルケスらしい「物語の語り」に満ちている短編集。

日本に住む自分からは想像できないようなこと(天使を捕まえたり、海からバラのにおいが漂ってきたり)が、まるで日常のように起きる。
ラテンアメリカとはいったいどんなところなのだろうと、否が応にも想像力が踊る。

訳者があとがきに書いていたことだが、こういったことは、本当にラテンアメリカでは起こる、だから西欧のように手練手管を使う必要はないのだという、地元の人の話を読んで、訳者と同じくらいびっくりしてしまった。
魔術的リアリズムと呼ばれる彼の特徴はじつは手法ではなく、日常のリアルであるらしい。

それにしても、マルケスは娼婦に特別な思いを抱いているようである。
「エレンディラ」のベッドのシーツをしぼるシーンなどは、そのまま「百年の孤独」にあった一場面でもある。

物語が別の物語とつながって、彼の作品はすべてひっくるめて、ひとつの大きな物語になっている。
だから、長編の方がいいとか、短編の方がいいとかの評価はつけがたい。

やはり、表題「エレンディラ」が傑作。
とても印象的で、映像として心に焼きつくラストである。
ぼくのパパはおおおとこ
ぼくのパパはおおおとこ
セーラー出版
price : ¥1,575
release : 2006/12

英語版を持っています

背の高いパパと男の子にお勧めです。
最後にパパがギュっと抱きしめてくれるところがとってもいいです。

英語版は英文が短くシンプルなので、この絵本に英語も併記してあればもっといいかも。
一瞬の風になれ 第二部
一瞬の風になれ 第二部
講談社
price : ¥1,470
release : 2006/09/22

【商品詳細】

冬のオフシーズンを経て、高校2年生に進級した新二。冬場のフォーム作りが実を結び、スピードは着実に伸びている。天才肌の連も、合宿所から逃げ出した1年目と違い、徐々にたくましくなってきた。新入部員も加わり、新たな布陣で、地区、県、南関東大会へと続く総体予選に挑むことになる。 新二や連の専門は、100mや200mのようなショートスプリント。中でも、2人がやりがいを感じているのが4継(400mリレー)だ。部長の守屋を中心に、南関東を目指してバトンワークの練習に取り組む新二たち。部の新記録を打ち立てつつ予選に臨むのだが、そこで思わぬアクシデントが……。 第2部に当たる本書では、人と人の繋がりに重点が置かれている。新二と連の友情、先輩・後輩の信頼関係、新二と谷口若菜の恋愛模様。第1部で個々の人物を丹念に描き、読者に感情移入をうながしているだけに、皆の気持ちが1つになっていく姿は強く胸を打つ。 特に、一人ひとりがバトンをつなげていく4継の描き方が素晴らしい。自分勝手と思えるほどマイペースな連が見せる、4継への、仲間で闘うことへの執着、意気込み。連のまっすぐな言葉に新二たちがはっとする時、その言葉は読み手の心にもストレートに届くのだ。 本書は、起承転結でいうところの、承句と転句。さまざまな事件、障害、葛藤を経て、スピードに乗った物語は、第3部のフィナーレへとなだれ込む。(小尾慶一)

主人公の成長過程の描写に共感

まさに佳境に入ったという感じがします。

新二と連は、互いに競い合いながら成長していきます。二年生になり、新二は部長にもなり責任も重くなります。記録も上がり、陸上部の団結も高まり盛り上がってきたところで、新二の兄の事故が起こります。アスリートの生命線である膝のケガは、新二を徹底的に痛めつけます。そんな彼を救ったのは駅伝大会でした。
心に負った陸上選手の大きな痛手は、陸上競技によってしか癒されないのかも知れません。

この第二巻は、良くも悪くもいろいろな事件が起こり、その中から主人公が何かを掴んで行く、そうした成長の過程の描写です。その一つ一つのイベントが、感動的であるために一気に読ませてくれます。最終巻での主人公の活躍が楽しみになってくる第二巻でした。
流星ワゴン (講談社文庫)
流星ワゴン (講談社文庫)
講談社
price : ¥730
release : 2005/02

女性不在のファンタジー

 斎藤美奈子は,本書(文庫)の解説で,以下のように指摘する。

《父と息子の物語である『流星ワゴン』では,母の立場は語られていない。(中略)それが描かれていたら『流星ワゴン』はもっと重層的な物語になったかもしれないが,しかし,本書はあえて父親の物語に徹することで,問題をクリアにしているように思われる。》

 本書の特徴はまさに斎藤の指摘のとおりであり,「38歳の男」が,父親(チュウさん)・息子(ヒロ)・妻(美代子)との関係をどのように回復していくのか,という成長物語が軸になっている。
 何となく物悲しく,でも少し元気が出る作品であり,40前後の父親には是非読んでもらいたい本であった。

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