文芸作品:大ちゃんの本屋さん
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文芸作品
DATE:
2007/08/19(日) 00:42
CATEGORY:
・文芸作品
『
死神の精度
』
文藝春秋
price :
¥1,500
release : 2005/06/28
死神の考察ー天使と比較して
死神たちは音楽に快楽を覚えるという設定。ほとんど無感動な死神たちにとって人間界で仕事をする唯一の楽しみが「CDショップで試聴すること」だ。これに対比して本文中で語られる「図書館に集まる天使」とは、言うまでもなくヴィム・ヴェンダースの映画「ベルリン天使の詩」の天使たちのことだ。世界の始まりから存在したヴェンダースの天使たちは、人間たちを無感動に見続けていた。本書の死神も少なくとも何千年も前から人間を見続けていると書かれており似たような設定だ。しかしヴェンダースの天使が人間とコンタクトを取れないのと違い、死神はまさに人間になって行動するという部分が大きく異なる。
天使が人間になるには天使であることを捨てなければならない。その替わりに有限の命と、痛み、悲しみとともに、震えるような喜びと愛という感情を手に入れる。それに比して死神は、人間になっても痛みも苦しみも(音楽以外には)感動もない。この設定は天使よりもむしろ特異ではあるが残念ながら私の心に響くようなものではなかった。
もとより軽い娯楽小説であり、深刻に考えるべき作品ではないのかもしれないが、あまりにも人間の死を淡々と描いているところに、爽やかさではなく、かえって異様な感じを受ける。素直に考えれば、不死である死神の言葉で語られるストーリーであるからこそ、人間の死が無感動に描かれているのだと言えるだろう。しかし穿った見方をすれば、死神が関与しているとされる「不慮の突然死」というものは死を意識する間も無く訪れるものであり、人間というものは、実は死神たちと同様に死というものに対して著しく無感動に生きているのだ、ということへの批判なのかもしれない。
『
風が強く吹いている
』
新潮社
price :
¥1,890
release : 2006/09/21
やみくもにいとおしい。
箱根駅伝に素人混じりの10人で挑むこの無謀な挑戦自体も、アオタケの住人達ひとりひとりも何もかもがやみくもにいとおしくなります。
自分も走りたくなる。走れそうな気になってしまいます。
ただぼーっとお正月に見ているだけだった箱根駅伝がこんなに待ち遠しくなったことがかつてあったでしょうか。まだ半年近くあるなんて…!
このもどかしさを楽しめる方は今すぐ、イライラしてしまいそうな方は年末に読むことをおすすめします。
『
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
』
講談社
price :
¥1,470
release : 2006/08/26
【商品詳細】
あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。 主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。 3部作の第1作に当たる本書では、新二がシーズン(春から秋)の1年目を終えるまでが描かれる。競技の初心者である新二の目を通じて、読み手も陸上のいろはが自然と身につく構成だ。見事なのは、競技中の描写。新二が走る100m、200m、400mなどを中心に、各競技のスピード感や躍動感が迫力を持って伝わってくる。特に、本書の山場とも言える4継(4人がバトンをつないで合計400mを走るリレー)では、手に汗握る大熱戦が展開される。 丁寧な人物描写も、物語に温かみを与えている。生き生きと描かれる登場人物たち、彼らが胸に抱えるまっすぐな想い。その1つひとつが、小説全体に流れる爽やかさを生み出し、読み手の心を強く揺さぶるのだ。 何かに、ひたむきに打ち込むこと。風のように疾走する新二や連を追ううちに、読者は、重たい現実を一瞬だけ忘れ、彼らと同じ風になることができるのだ。(小尾慶一)
傑作!!
お盆の長期休暇を利用して読んだ。
本を読んでいる間、まるで自分がそこにいるかのように
夢中になってしまった。
高校を卒業してから随分経つが、
久々にいろんな思い出を喚起するような素晴らしい青春小説だった。
『
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
』
新潮社
price :
¥580
release : 2004/01
天地創造の再現
「T」では、全体の世界観が漠然と見えてきて、その中でライラの活躍が鮮やかに描かれていました。
「U」になって、ライラに加えてウィルという少年が登場します。<神秘の短剣>の持ち手として彼は登場してきます。
世界もライラの住んでいた世界とウィルの住んでいた世界、その間に横たわる大人がいなくなった世界が登場します。こうしたパラレル・ワールドが何百も存在しているのが、この物語の世界のようです。そこで重要な役割を果たしているのが、ダスト=シャドー=暗黒物質のようです。
そんな中で、アスリエル卿がとてつもなく大きなことをしようとしているようです。ライラがイヴ、ということは、天地創造の再現なのか?
ストーリー・テラーの作者らしい、楽しく一気に読ませる作品です。
『
夏への扉
』
早川書房
price :
¥672
release : 1979/05
時を渡り歩く、不思議な小説
彼の著書で初めて読んだ作品です。
最愛の女性と、特許を奪われると言う最悪の運命に立たされた青年が
未来→過去へとめまぐるしく移動していくのですが
それなのに関わらず違和感なく読めるのです。
そして、何よりもすごいのは猫のピート。
こんな猫がいたら、飼いたいぐらい賢い猫なのです。
それと、この小説中に出てくるとあるお掃除ロボット、
現在似ているようなものがあるのです。
50年前に書かれているはずなのにどうしてここまで書けたのか
不思議です。
『
星を継ぐもの
』
東京創元社
price :
¥693
release : 1980/05
これが実話だったら学校の授業も面白かったのに…
月面で宇宙服を着た五万年前の死体が発見される。調べていくと、死体は地球人と同じ肉体構造を持っていた。彼は一体どこからきて、なぜ月で死んだのか?
地球外生命体のなぞを追う、学者たちの物語。
斬った張ったの胸躍る戦闘シーンこそないものの、本書は人を惹きつける謎でいっぱいです。太陽系の歴史、進化論、潮汐効果、相対性理論などなど。どきどきしながら読み進めていくと……ラストでは…な、なんとそんなことが!?
オチのあまりの突飛さに腰を抜かすほどびっくりしてしまいました。
ちなみに理科の得意な妹にオチの概要を話したところ「そんなことあるわけないじゃん」と一蹴されてしまいましたが、それにしても著者のアイデアと科学の知識はすごい。
本書のようなことが実際起こりえるのかはともかく(それを言ったら大抵の小説は成立しなくなってしまう)、読んでいて充分楽しめることは間違いありません。
『
ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
』
朝日新聞社
price :
¥756
release : 1996/07
小説を書かずにいられない孤独な友人へ。
著者が言うように、小説を書かずにいられない同好の仲間に向けて、真剣に書かれた本です。それゆえ、エンターテイメント創りが孤独な芸術であることがわからない人には、わからないと思います。この本につけられた多くの他の方の書評も、よく選別して見るべきです。
著者は、アメリカで定評あるSF作家ですので、SFに引っ張られるところがあり、また、実例として挙げている自著の引用は、1981年の本として、感覚的に古く感じられるかもしれません。しかし、ちかごろ、日本ではキャラクター主導で、設定ばかりのライトノヴェルが横行する中、作家こそがストーリーラインを支配する、という著者の主張は、物語創りの本道を思い出させます。そこでは、本を買わせる魅力的な冒頭、個々の人物のそれぞれの動機、偶然ではない緊張感の高まり、最後最大の危機、結末のおもしろさ、などの要素が必要だ、とされます。
アメリカのSFの出版事情など、読み飛ばすべきところも多くあり、構成もそれほどまとまってはいませんが、小説を書くことの心からの助言が多く満ちている良書です。
『
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
』
新潮社
price :
¥700
release : 2001/12
それぞれの思い、思惑。
他の日航機123便墜落に関する本を読み、小説ではどのように描かれているのか
興味があり、この第三巻「御巣鷹山編」だけを読んだ。色々な意見があるとは思うが
私は、非常に丹念な取材があってこそ、これだけの小説に書きあがったように思う。
それぞれの人々の思い、人間模様がそれこそ丹念に書かれていると感じた。
他の巻も買って、企業の腐敗についても掘り下げて読んでみたくなった。
『
両親をしつけよう! (文研じゅべにーる)
』
文研出版
price :
¥1,365
release : 2006/09
課題図書だけど面白い
課題図書って説教くさかったり、あんまり面白くない
イメージがありましたが、この本は大人の私が読んでも
おもしろかったです。勉強第一主義の大人たちとわたりあう
子供が主人公の課題図書ってあんまりないですよね?
子供ばかりじゃなく、大人も読後にいろいろ考えさせられる
作品です。
『
虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)
』
偕成社
price :
¥1,575
release : 2001/07
上橋氏のストーリーテラーぶりに感服しました。
本書は外伝という形をとっている。本来の女主人公が登場しないからである。しかしながら重要人物である新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが主人公になり、彼が成長していく様子をしっかりと描ききっている。
上橋氏のストーリーは必ず心地よいひねりがあるから楽しみであり、ワクワクさせていただいている。立派な大好きな作家の一人である。これからも期待しています。
『
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
』
講談社
price :
¥540
release : 2004/09/15
いろんな未解決が残される一冊
春樹が意識したように、この本は「性」と「死」の意味を極めようとしたものです。
若い頃の誰もが困惑を感じて、そして歳を取っても持ち続けるテーマです。
その面では、この本はたくさん共鳴できるものがあり、読み甲斐があると思います。
しかし、この本の中で死んだ(自殺した)人が多すぎるような気がします。
行き詰ると死ぬ、主人公の「僕」の周りはこんな人ばっかりです。
現実にありえない、ごく特殊な集まりです。
青春の悩みだの、孤立だの、失望だの、全部が死ぬことによって解決されるしかない……春樹のこんな趣旨はなんだかとても苦しい感情を起こさせてしまいます。
もちろん、読者を苦しくさせちゃいけないということもありません。
けれど、苦しくさせたあと、何かの示唆なり解放なりを与えてくれればそれなり完全な小説になるはずです。
が、キヅキ君がなんで自殺したのか、直子さんはなんで生涯に一回しか濡れなかったのか、この小説の大終結となった彼女の死はどんな原因でどんな経緯でたどり着いたのか……などなど、結果的にそうなっちゃったんだという「春樹」のいつものスタイルで書かれたが、説明するのが面倒くさいのか、それとも「春樹」の中では未解決のままなのか、読み終わるとすごく悶々とした気持ちです。
そして、最後の「レイコ」とのセックス、とても唐突に感じました。
すべての女性と寝て、すべての女性と死者を共有することもできた、、そのへんで感銘して、「死」と隣りあわせで生きて行こうとひらめいた。。
これでいいのか、ほんとうにうまく行くのか、正直に納得しませんでした。
『
おまけのこ
』
新潮社
price :
¥1,365
release : 2005/08/19
一読の価値あり
御仏でさえ嫌うという狐者異(こわい)と若だんなが関わると...「こわい」、お雛と屏風のぞきのやりとり「畳神」、幼い頃の若だんなの冒険「動く影」、若だんなが吉原の禿(かむろ)と逃げる!?「ありんすこく」、鳴家(やなり)の大冒険「おまけのこ」
若だんなと妖怪たちのほのぼの推理帖。第四弾。
表題作「おまけのこ」は、普通に読んで楽しめる作品。いつもはぱっとしないその他大勢の鳴家の一匹が事件に巻き込まれて、大活躍。小さいからだでよく頑張ったね、とほめてやりたくなる。気になるのは、「ありんすこく」。吉原の女郎の足抜けを巡る騒動だが、主人は、その女郎をわが子のように思い、「娘」として「助けてやりたい」と思うと同時に、彼女が「商品」であるから、特別扱いはできないと身動きがとれない。彼女の生命に係るので、逃がしてやりたい、と気をもむのだが、健康であれば、使い捨てたのだろう。そして、彼女の朋輩の気持ちが私にはよくわかる。「どうしてあの子だけ...」運命とは常に不公平、などとふっと考えさせられたりもしました。妖怪ものの短編ですが、なかなか、それだけじゃないです。次も楽しみです。
『
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
』
講談社
price :
¥540
release : 2004/09/15
道しるべ
僕が、この本に出会ったのは今から10年前の僕が18歳で高校を卒業し、大学に通いながら一人暮しをしている時でした。
当時の彼女にすすめられて、最初は嫌々読み始めましたが、どんどん引きこまれ読み終えた後は、なんとも言えない寂しい様な、切ないような、泣きたいような気持ちになりました。
それから何度か読み返しましたが、読む度に当時の初めて読んだ時の事を思い出します。そしてこの本は、僕にいろいろな事や気持ちを思い出させてくれる道しるべみたいなものです。
願わくば、若い人達に読んで欲しい本です。そして何年か後に読み返して当時の気持ちやいろいろな事を感じてもらえたら。この本を読んだ人の道しるべになりますように
『
うそうそ
』
新潮社
price :
¥1,470
release : 2006/05/30
うっそぉ?
なんか、あまり集中して読めなかった。しゃばけ以来、
このシリーズは楽しみに読み続けてきたけれど、今回は
冗長で内容としてもイマイチな気分。連作のようだけれ
ど、掲載誌で読んでいたとしても、あまり次回を期待す
るほどのワクワクした気持ちになったかどうか?
しゃばけも長編としてはどうかな、と、思ったけれど、
デビュー作ということもあり、将来性も期待できた。
そして、ぬしさまへ、ねこのばば、おまけのこ、と、
私としては回を追うごとに存分に楽しませてもらったけ
れど。
好みの問題かもしれないけれど、一話完結の方がいい。
でも、このシリーズは大好き。次回作も期待している。
『
大どろぼうホッツェンプロッツ
』
偕成社
price :
¥945
release : 1990/05
幼稚園の日曜学校で映画を観て、ハマリました
クリスチャンなんで、日曜学校へ行っていました。
日曜学校では、神様のお話以外にも、映画をみんなで観る習慣がありました。「チャーリーとチョコレート工場の秘密」も観ました。
この映画も観たのですが、ものすごくハマリました。
20年経過して、この映画は本当にあったのか記憶が薄れて来た時、友達のお家へ行くと、本があったのです!!!
そこで本を購入して、読むと、幼稚園の頃の記憶が甦りました。
子供も読める、読みやすい本です。お子さんに是非勧めて下さい。家族の団らんが甦ると思います。
『
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
』
新潮社
price :
¥780
release : 2005/02/28
カフカ
15歳の家出少年とナカタさんという少しズレた老人の二つの物語がこの海辺のカフカ。最初はこの二人がどうつながっていくのか、と、考えたが意外な部分でビックリした。15歳の家出少年カフカの驚くべき奇跡のような巡りあわせの出会いというのがとてもこの物語のニュアンス的にピッタリだ。そして物語だからこその登場人物の設定にも考えさせられる物がある。村上春樹の本というのは小説を娯楽として読むのではなく、「村上春樹の本」として読むべきではないのかとおもう。小説家の中には個性豊かな筆質で楽しませてくれる人も多いが、そういうモノとは考え方や、趣旨がまるで違うんじゃないかと思う。それは第2の主人公のナカタさんを表現する文の質からも、観てとれるのではないか?あの不思議な世界感を表現しつくすというのは孤高な人物だから出来たのではないかと。そしてなんといってもカフカ少年を主とする会話の流れにも改めて、読んでみておもしろみが出てくる比喩法。ここまでか!!という程に登場人物の心の内側の部分をさらけ出す部分。まさにソウルミュージックと通ずる所がありますね。カフカ少年はプリンスもよく聴いてますし。そしてオブラートにつつんで曖昧にしている表現もまた素晴らしい。しかし私がこの本で一番読み応えがあったのは、ナカタさんとホシノ青年の友情関係かな。会話を続けていくと次第にナカタさんに引き込まれていくホシノ青年。読者もそうなるでしょう。
『
イン・ザ・プール (文春文庫)
』
文藝春秋
price :
¥500
release : 2006/03/10
感動
『空中ブランコ』も読ませていただきましたが、伊良部先生を考えだした、奥田英朗さんにただただ感激です。このような時代に笑わせてくれて、勇気や力を与えてくれます。疲れない小説を書き続けてほしいです。伊良部先生、本当にあんな人がいたらいいですね。
『
星の王子さま―オリジナル版
』
岩波書店
price :
¥1,050
release : 2000/03
【商品詳細】
著者の生誕100年を記念し作られた復刻版。挿絵は著者自身が描いた米オリジナル版そのままの絵が載せられている。これまで親しんできた挿絵と比べると輪郭がはっきりしていて鮮明、そのほかにも「ささいな違い」を見つけながら読み進めていく楽しみもある。 本書は、ストーリーの展開を楽しむ意味においては子ども向けだが、むしろ大人向けのメッセージに満ちていて、本来人間には「心の目」が備わっているということを呼び起こされる。その、真実を見ることのできる「心の目」をもって、大切にしていかなければならないモノを感じ取り、それを生かしていくことで人は豊かになれるはずなのだが、さまざまなことに心を奪われ見えなくなっていき、やがて見ようともしなくなる(王子が訪れた星に住む大人たちは点灯夫以外その象徴のようでもある)。 キツネの言葉「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」は著者からの、大人、そしてこれから大人になる子どもたちへの警鐘なのかもしれない。(加久田秀子)
高校生の時に
高校生の時に授業でやってそれが忘れられなくて大人になり買いました。はじめて読んだ時はみずみずしかったですね。読みやすくてそれでいてハッとさせられる。最近は国語とかの授業で嫌×2読まされた作品をもう一度本屋で探して見つけて読むのにはまってます。記憶をたどっても名前もわからない作品ばかりなのですがこの作品は名前もバッチリ覚えていてよかったです。一時間もあれば読めます。小説を読むなら古典が一番ですね。
『
神秘の短剣 (下) ライラの冒険II
』
新潮社
price :
¥580
release : 2004/01
天地創造の再現
「T」では、全体の世界観が漠然と見えてきて、その中でライラの活躍が鮮やかに描かれていました。
「U」になって、ライラに加えてウィルという少年が登場します。<神秘の短剣>の持ち手として彼は登場してきます。
世界もライラの住んでいた世界とウィルの住んでいた世界、その間に横たわる大人がいなくなった世界が登場します。こうしたパラレル・ワールドが何百も存在しているのが、この物語の世界のようです。そこで重要な役割を果たしているのが、ダスト=シャドー=暗黒物質のようです。
そんな中で、アスリエル卿がとてつもなく大きなことをしようとしているようです。ライラがイヴ、ということは、天地創造の再現なのか?
ストーリー・テラーの作者らしい、楽しく一気に読ませる作品です。
『
片想い (文春文庫)
』
文藝春秋
price :
¥800
release : 2004/08/04
kataomoi
この本を読んで終わって最初に感じたコトは、こんなミステリーなのにこんなラブストーリーは凄い!!と思ったった。いっぱしの恋愛小説よりも濃い感情移入が楽しめる作品です。性同一性障害のヒロイン美月が繰り広げる世界と、無知な人でも有知になるコト細かく表現された描写。手紙や白夜行に並んで傑作だと私は感じます。
・文芸作品
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