プロフィール

Author:店 長
大ちゃんの本屋さんへようこそ!

Amazon 検索

スポンサーリンク

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

スポンサーリンク
DATE: CATEGORY:・文芸作品
お金と正義(上)
お金と正義(上)
PHP研究所
price : ¥1,365
release : 2006/09/20

神田理論を小説で表現

ここ最近の神田さんの神話についての考察や、ハリー・デントの経済循環論、歴史考察を「小説」という形態にぎゅっと押し込んだ一冊。下巻も含めて一気読みしました。
ワイルド・スワン〈下〉 (講談社文庫)
ワイルド・スワン〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥800
release : 1998/02

中巻と並び文革の裏側を抉って鋭い

「誰も知らなかった毛沢東」で激しい毛沢東批判を繰り広げた著者が、自らの一家の激動の歴史と中国の政局の動きを重ねて描いた感動のノンフィクション作品の下巻。上巻が著者の曾祖母、祖母への賛美・追悼小説に終始して第三者が読む価値がほとんど無かったのに比べ、中巻、本巻と上述の「誰も知らなかった毛沢東」で描いた毛沢東の狂気的統治時期と同じ時代を、著者の一家を中心に民衆側から描いた貴重な作品。

本巻では文化大革命の一環として、毛沢東が自分の潜在的敵となり得る知識人、青年層を農村に下放して「思想改造」を行なおうとしたおぞましい有様を、著者の体験を通して描き読む者の心に迫る。農村で著者が見たものは、毛沢東の「大躍進」政策の惨めな失敗。待っていたものは強制労働。著者の心にも、共産主義への疑念が芽生え始める。著者の一家の歴史を刻むという意図もあり、幼かった弟達が次第に逞しく成長する姿も描かれる。著者が、農村に下放された事もあって、他の巻よりも草花などの自然に関する描写も多い。これは単に、農村で働いたという事だけでは無く、著者の視野が毛沢東思想一辺倒ではなく、少しづつ拡がっている事を示唆しているように思える。そして、遂に毛沢東自身への疑念が著者に生じる。江青らの狂気じみた政策(「生産を停止することこそ、まさに革命である」、無知への礼賛etc.)の裏には毛沢東がいるのだと。

祖母が死に、父も政治の矛盾の中で非業の死を遂げる。そして、毛政治の中で何とかバランスを取ってきた周恩来が死に、ついには毛沢東自身が死ぬ。続いて起こる江青ら四人組の追放。現実路線のト小平の復権。著者はイギリス留学の道を勝ち取って明日へと羽ばたく。エンディングにふさわしいシーンであるが、ここに至るまで著者本人を初めとする一家の人々、そして中国民衆の苦労は如何ばかりだったろう。突然の共産主義、文化大革命という嵐の時代を、民衆の視点から描いた感動のノンフィクション。
敬虔な幼子
敬虔な幼子
河出書房新社
price : ¥1,050
release : 2002/09/11

【商品詳細】

これは、神の言葉に過激に沿って生きた男の子の絵物語。主人公ヘンリー・クランプは、3才になったばかりというのに、己の邪心に気づく。それにもかかわらず神が自分を愛してくれると知って、聖句や聖歌をよく覚え日々に唱えた。波間から舞い上がるカモメを見て彼は妹に言う。「僕が死んだら、あの鳥のように天に昇るんだよ」。 朝に夕に何か手伝うことはないかとどういうわけかトンカチ片手に両親にたずね、お菓子を我慢しては貧しい者に小遣いをあげ、聖書を読まない年上の少年たちをいさめ、書物に神の名前が軽々しく扱われていると言って念入りに塗り潰す。心ならずも悪魔のささやきに乗ってしまった時は、激しく後悔して改悛の祈りを捧げた。 そしてある寒い冬の午後、善行のあとの帰り道に、大粒の雹(ひょう)にあたって風邪をひき、あっけなく翌日には死んでしまった。ヘンリーわずか4歳と5か月。最後のページは鳥の彫刻がついた白い墓の絵。 透明感のある絵と文章であまりにさっさと進むので、立ち止まることもなく一気に読まされてしまう。だが、純粋というものの嫌味と凄みがあとにぽんと残されて、あどけない天使のようなヘンリーの姿が、紙一重で小悪魔にも感じられてくる。 実は1966年、ゴーリー自ら興した出版社からほかの本と2冊セットで500部限定出版された本書初版の著者名は、エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)ではなく、アナグラムの別名ミセス・レジーラ・ダウディ(Mrs Regera Dowdy)だった。「ダウディ」には、流行おくれの野暮とか、だらしないの意味がある。やっぱりゴーリーらしい反語的物語。単純なストーリーとみせかけて、深い。(中村えつこ)

敬虔?ナニソレ?

 難解です。あるいは驚くほど単純か。どっちかの解釈しかできないですねこれは。

本の著者に対して「何が言いたい?」と、いうのは、こっちが何が「聞きたいか?」によるものだと思うので、深読みしたい人は溺れてしまわないように気をつけなければならないです。

 信じられないくらい信心深い幼児の一生と、不幸を淡々と綴った「敬虔な幼子」

 純粋な存在の悲劇ですか。あるいは正直者はバカをみると言いたかったのか。捉え方がムツカシイですね本当に。国語の教科書に出典してほしいです。
幻想動物事典
幻想動物事典
新紀元社
price : ¥2,625
release : 1997/04

親切な百科事典・使い方を間違えないように

この本は、世界中のありとあらゆるモンスター(=現実には存在しない生き物)を、項目数と明瞭さを重視して紹介しています。1つひとつの情報量はさほど詳しくありません。しかし、姿、特徴、登場する書物、などについては懇切丁寧に書かれています。RPGやファンタジー小説を創作している方にとっては、重宝すること間違いなしです。

漢字で書かれた名前の読み、地域別のモンスター索引、出典情報など、読者のために親切な付録も施されていて、かゆい所に手が届くようになっています。テーブルトークRPGやFFをされている場合、参考資料として手元に置いておくこともできるでしょう。紹介されているモンスターの多さと、付録の有用さを考えれば、この値段は安すぎると言っていいでしょう。

イラストはこの本のための書き下ろしですが、モンスターの身体的特徴をうまく表現しています。下手にオリジナルを転載すれば、本文とイラストが違う、などといった混乱を招いていたことでしょう。また、大多数のモンスターは、原典版の絵が描かれていないことの方が多いのです。

この本の用途は百科事典です。奥深く突っ込んだ専門書とは違います。くれぐれもこのことを理解した上で購入し、末永く愛用してください。

万物理論 (創元SF文庫)
万物理論 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥1,260
release : 2004/10/28

脳内麻薬

 グレッグ・イーガン著「万物理論」を読んだ。万物統一理論が完成され変容していく現実が、科学ジャーナリストの目を通して描かれる。究極のハードSF、らしい。
 「ディアスポラ」もそうだったが、万物理論ネタを中心に、物理、数学、化学、などの様々のガジェットがごった煮状態である。その目がくらむような読書感は、イーガンの持ち味か。
 万物理論統一後の変容した世界、草木や太陽の光、空気の一粒一粒、世界の全てが情報に満ち溢れて、それをリアルに体感できてしまうという様。このくだりに、僕は共感した。昔ある事で徹夜続きで酷く疲れた時に、散歩をしていて、かような状況を体感した事があるからだ。脳内麻薬がドバドバ出ていたのかもだ。
RUN!RUN!RUN!
RUN!RUN!RUN!
文藝春秋
price : ¥1,500
release : 2006/11

もう一つの箱根駅伝物語。

言われてみれば、箱根駅伝と遺伝子操作の取材は、甘かったかもしれない。けれども、ここでの主題は、人の心が変わっていく事ととやはり人間っていいな、仲間っていいな。仲間がいなければ、人生寂しいということではないでしょうか?だから、泣いちゃいました。そこまでして優秀な子供が欲しいとか、自分は思わないので、何のだろうな?それにそれを苦にし、死んでしまうお兄さんの存在も今一つかな?でも、かたくなな心が最後は、ヒューマンタッチで終わるので、読後はやはりいいよ、いいよ、この本!と思えました。
文体練習
文体練習
朝日出版社
price : ¥3,568
release : 1996/11

驚嘆の訳

クノーもすごいが、
訳す朝比奈さんも、
なんというか、無謀というか、すごい。
翻訳の概念の拡張ともいえる驚嘆の訳です。

自然言語の完全に透明な翻訳など絶対にあり得ない、コトがよく分かる本です。
装幀もかっこいい。

CIAは何をしていた? (新潮文庫)
CIAは何をしていた? (新潮文庫)
新潮社
price : ¥860
release : 2005/12

CIAこの”ていたらく”

 CIAの現場から見た本部の官僚化。良くも悪くもCIAの冷酷な行動や闇の部分が消えていくということ。イラク政策の曖昧さ、911が起こるぞという警告の軽視または無視。超法規的行動部隊がこの”ていたらく”ということなのだろうが、ダレスの時代が懐かしい気もする。
蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)
蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)
集英社
price : ¥1,470
release : 2005/06

ほっこりしました。

神秘的でいてかつ切ない。
こういう常野物語もありやなって思いました。
背景となっている世界がよくて、ほっこりすることができました。
ただ、最後の現代のくだりは大事な場面かもしれないけど、個人的にはいらなかったかなって思いました。
よくありがちなパターンなのかもしれないけれど、感動し泣けました。
ほっこりしたい人にはいいと思います。
征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6)  カッパ・ノベルス
征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6) カッパ・ノベルス
光文社
price : ¥880
release : 2003/08/21

前半の山場

いよいよシリーズ前半の山場を迎えます。
相変わらず黒騎士の無敵ぶり、策士の天才ぶりが際だってますが、
他国からの寝返り組やゾット賊のにーちゃん、
海商のおっちゃんらがいい味出してます。
そして物語は王都エクバターナへ!
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥651
release : 1999/10

イーガンは単なるSF作家じゃない。

誤解を招くかもしれないけれどあえて簡単な言葉で表すと、仮想世界における、人格化された「神」と、それが創世した「恒久的真理」の葛藤の物語。しかし、この作品でも、イーガンの人間の科学的探究心への絶対的信頼と、それと裏腹に人間が持つその限界に対する深い慈愛の念を感じ取りました。イーガンは単なるSF作家じゃない。
星兎
星兎
パロル舎
price : ¥1,575
release : 1999/06

大人の児童文学

子供のころに本を読みながらいろいろと空想したことや
ほんわかとした気分になっていたことをリアルに思い出しました。

思い出した、というより、まさしくその時の気持ちになったというほうが
適切でしょう。

子供のころにワクワクしながら読んだ気持ちを
再度体験した懐かしさ、
初めて読む物語に対する新鮮さ、
両方を味わうことができました。

登場人物のいる空間の空気感を共有できる一冊です。
言葉の使い方、表現などが澄んでいる感じがして
本当に素晴らしい作家だと思いました。最近一番お気に入りです。

ペギー・スー(3) 幸福を運ぶ魔法の蝶 (角川文庫)
ペギー・スー(3) 幸福を運ぶ魔法の蝶 (角川文庫)
角川書店
price : ¥620
release : 2005/11/25

ペギーとお友達になれたら!

ペギーがくりひろげる冒険はスリルがあって面白い!!
1巻ではまって、一気に3巻まで読みました。魔法物には、すこしあきあきしていたけど、ペギーは、不思議な能力を持っているのに、誰にも理解されないでがんばっているところが、とってもえらい!!空の上で<見えざる者>達との手探りの戦いはドキドキしたし、穴に落ちたひと達をたすけるために自分も落ちたペギーの勇気と機転にいはおどろかせられました。そしてやさしくしてくれたおばあちゃんに、やっとできたボーイフレンドのセバスチャンに、シーン・・・1巻にでてきた不思議な青い犬も、おもしろくて、ときどきかっこいい。絶対、おすすめです。
でも、やっぱり自分で読んだほうがスリルも楽しさも悲しさも100倍だと思います!!!
地下街の雨 (集英社文庫)
地下街の雨 (集英社文庫)
集英社
price : ¥540
release : 1998/10

短編は短編だけど

結構期待していただけにやや期待はずれかな。この人の短編は「ステップファザー・ステップ」や「鳩笛草」など秀逸な作品が多くそれらと比べると?だった。何でイマイチなんだろうと思っていたらわかった。ページが少なすぎるのだ。全体として20P?50Pの間の作品集なのでほとんどキャラの掘り下げがなされていない。ショートショートを読んでいる感じであっさり読み終わってしまった。それでも表題作「地下街の雨」はハラハラしながらも読後とてもすっきりとした気分になった。もしかしたら表題作が最初に来てしまったから後の作品に満足できなかったのかも。
シェイクスピア全集 (5) リア王
シェイクスピア全集 (5) リア王
筑摩書房
price : ¥840
release : 1997/12

永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)
永遠も半ばを過ぎて (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥490
release : 1997/09

ラリパット・アミーゴ!

中島らもが鬼籍に入った。階段で転落したと聞く。「小説家・中島らもの代表作は?」と回顧したとき、完成度で選ぶなら「ガダラの豚」「今夜、すべてのバーで」が浮かんでくるが、ナンバーワンは本書だ。理由はタイトル。「永遠も半ばを過ぎて」――これほど暗示的にほのめかされる深い味わいをたたえた題名があるだろうか。

物語は孤独な中年写植屋・波多野善二の所へ高校の同級生で詐欺師の相川真が転がり込むことから始まる。相川にもらった睡眠薬を酒で流し込んだ波多野は、無意識のうちに電算写植機「一休」で一編の美しい散文を書き上げる。それを幽霊が人間に取り憑いて書いたものと偽り、二人は大手出版社に持ち込むが、編集者・宇井美咲に虚偽を見抜かれてしまう・・・

相川の詐欺の手口に絡んでうねるギャグ、ラリった波多野が乱打する文章から溢れ出る才気。印刷会社の営業、広告代理店勤務、ドラッグなど、自らの実体験を娯楽色ゆたかに紡いだ、一級のエンタテインメントだ。なお、この小説は、豊川悦司・佐藤浩市・鈴木保奈美をメインキャストに「Lie lie Lie」の名で映画化されている。こちらもおすすめ。

中島らもは、生きながらにしてどこか仙人のような人だった。だから、彼がもうこの世にいないということがピンとこない。いまだにキツネにつままれたような気分だ。実を言えば、「階段落ち」をネタにした作者不詳の小説が出まわらないかと、密かに、そして真剣に、期待しているのだ。

「春のワルツ」公式ノベライゼーション 前編
「春のワルツ」公式ノベライゼーション 前編
トキメキ パブリッシング
price : ¥1,575
release : 2006/09/26

貴重な親日国も大切に

【中央日報・韓国人意識調査】
最も嫌いな国
1位日本(55%)
2位北朝鮮(15%)
(中央日報2006年9月22日)

【読売新聞・韓国日報「日韓共同世論調査」】
日本に良い印象を持っている
17%
悪い印象を持っている
82%
(読売新聞2006年8月7日)

【台湾紙「遠見」の台湾人世論調査】
全4質問のうち「移民したい国」「立派だと思う国」「旅行したい国」で日本が1位
「留学したい国」で2位
(毎日新聞2006年6月30日)

日本の旧植民地という、立場はまったく同じなのに、この違いは何なんだろう?
ロボット (岩波文庫)
ロボット (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥588
release : 2003/03/14

「山椒魚戦争」と合わせて読むとよりチャペックが好きになる。

ロボットという言葉は、このシナリオからだそうです。なんか切ない気持ちになりました。時代背景も少し勉強しました。
冬の伽藍 (講談社文庫)
冬の伽藍 (講談社文庫)
講談社
price : ¥880
release : 2002/06

思わずもらい泣き?

小池真理子を読むのはこれで3作品目くらいですが、
過去の痛手を抱えながら、医師”義彦”を愛する半面、同じく医師の義父にどうしようなく惹かれる主人公の気持ちに深く入り込んで共感できた。
(義父がなかなか魅力的に感じました。)

ストーリーはどんどん切ない展開になっていきますが、
絶望的な中でも再会し、抱擁し合う彼らの姿が目に浮かぶような。。
そんな、もらい泣き作品でした。




宗教が往く
宗教が往く
マガジンハウス
price : ¥1,890
release : 2004/03/30

う・・・・ん

初めて松尾スズキの本読みました。
『松尾スズキ』という人の世界観はなんとなく解った気がしますが、性・暴力・死の描写があまりにもエグイ。
にもかかわらず、あまりにも簡単に書かれていることが、私には正直気分が悪かったです。
松尾スズキファンの方、すみません。
空港にて (文春文庫)
空港にて (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥420
release : 2005/05

村上龍の見る日常

村上龍自身が「僕にとって最高の短編小説」と語っている短編小説。

結構売れているみたいで。僕も読んでみました。

最初このスタイルの文章になれる事に時間がかかりましたが、なかなか味のある短編集でした。

『居酒屋にて』『公園にて』『空港にて』が特に良かったかな。

誰でも見る一見何ともないような景色を独自の視点で捉える村上龍。

中でも『空港にて』は良かった。

僕がイメージしていた空港の景色とは全く違った空港がそこにはあり、また別の美しさが描かれていた。
ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)
ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)
金の星社
price : ¥1,365
release : 1998/01

啓蒙をかねた児童書

娘のために買った本。
気になって読み始めてみると止まらなくなった。
この本はテキスト、として秀逸であることのみならず、物語としても良く出来ている。
「生まれてこなければ良かった」と実の親から言われた子供はどうなるか。
いじめに対応するにはどうするか。
障害のある子供への接し方。
児童が直面する可能性の高い事例を物語とし、その理想的な対応方法を綴ってみせる。
大人が読んでも耐えうるのは、子供の視線、感情を限りなく正確に著者が代弁しているからに他ならない。
特に子供を持つ親であれば、虐待、いじめの部分は感情移入せずにいられなくなる。
小学校校長、教育カウンセラーを歴任している著者だからこそ書くことができた本だろう。
小学生、小学生の子を持つ親は是非読んでいただきだい。
いわゆるセカチュー系を期待して読む方にはお勧めできない。
これは物語の体裁を借りた「テキスト」だからである。
神の手 (上) (講談社文庫)
神の手 (上) (講談社文庫)
講談社
price : ¥750
release : 2005/12/20

乞う新作!

 コレまで(といってもベントンが生き返るまで)の検死官シリーズは
どれも秀逸の仕上がり(星5つ)と感じていた。練りに練ったプロットと、科学捜査の知識。
そして最期は「会いに行く」という打開。いくら科学が進んでも最後は「人対人」であるという
作者の哲学(?)に共感した。息抜きに料理が出るのも同じ趣味をもつ者として楽しく読めた。
気難しいながらも怜悧なコーンウェル女史の文体に魅了されたものです。
 しかし、近刊・・・特に最新刊は頂けない。どんどん設定をいじり(主人公は若返っている!
姪との年齢差が縮まっているのでは・・・)特徴的な一人称の語り口も捨ててしまった・・・。
続けて行くために必要な措置だったのは理解出来るが、もうキャラクターの持ち味は使い尽くしたと
感じる。女史の頭の良さは特筆ものだけに、違う作品に挑戦して頂きたい!乞う(別シリーズの)新作!
ハゴロモ (新潮文庫)
ハゴロモ (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 2006/06

とてもきれいな、やさしい物語

私が読んだ中では、最もよしもと先生らしい
物語だと思いました。
傷ついた女性が、周りとの関わりや
不思議な事象によって回復していく、
小川のようにさらさらと流れる、きれいな
物語だと思います。最後のほうの、
主人公のお父さんの台詞が大変印象的です。
エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))
岩波書店
price : ¥672
release : 2000/06

ベルリン事件

 探偵たちの連帯が見ものです。
 犯人を追い詰めていくときのあの群れはすごいと思いました。
 それから列車内でのエーミールが見た夢も独創的だと思いました。
 汽車を馬が引き、その馬が傘をさしてビルの屋上から降りてくる夢です。
 作者ケストナーの想像力に脱帽です。
 またエーミールのおばあさんの語り口もおもしろかったです。
 まだ読んでない人に
 「読みなさいよったら、読みなさいよっと」
 と言うでしょう。
ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
早川書房
price : ¥672
release : 2006/07

タフな少年たち

 未来の日本が、本当にこんな状態になったら・・・・と思うと背筋がゾッとした。

 過酷な状況下で、へこたれない少年たちの精神力には脱帽!!
 
 誰を信用できるか、誰が敵なのか分からない学園生活を生き抜くのは、なんと大変なことか。

 最後までスリルにあふれた作品だった。

相剋の森 (集英社文庫)
相剋の森 (集英社文庫)
集英社
price : ¥840
release : 2006/11

自然の中で生きるとは

里へ下りてくる熊とどう向き合うか。
それを国の林業行政の貧しさだと、評論家的に片づけてしまうのは簡単だが、それではあまりにに安易です。
登場する動物愛護団体も、マタギの村の人々も、動物写真家も動物学者も、それぞれがそれぞれの立場で、自然の中で生きるというのはどういうことなのか、ということを真剣に問いかけています。
最後のマタギの熊狩りの描写は読んでいると息苦しくなるほどの迫真性です。

主人公の最初は生硬だった考えが崩されていく課程は、多くの日本人にとって共感できるものではないでしょうか。
もちろん、一朝一夕に結論の出る問題ではなく、作者も結論について語ってはくれません。自らの頭で、いや、自らの手足を駆使して全身全霊で考えるしかないのだと言うことを訴えます。

自然と切り離されて都会に生きる人こそ、読んでいただきたい、もう一歩進んで読むべき作品だと思います。
失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
集英社
price : ¥930
release : 2006/03

コンブレって?コンブレーかと思いました。

ついに文庫になりましたか。うれしいです。四、五年前になりますが、東京に帰って地下鉄に乗ってましたら、電車の吊り広告に「今年の春はコンブレが決め手!」って大きいブルーの活字が躍っていて、なんだ、なんだ!もしかしてプルーストがもう文庫本になったか?とビックリしたものでした。そうしたら、この「コンブレ」って「紺のブレザー」?の事だったみたいでした。女の子向けのファッション雑誌の広告だったもんですから。この頃の現代日本語って本当に面白い!ユーモアのセンス抜群です。それに、コンブレーって架空の町の名前かと思っていたら、最近イリエってモデルの町が「イリエ・コンブレー」って名前に改名?されたそうです。スゴイですね。それだけで、プルーストがフランスの中でどんな作家か、人々にどれだけ愛され、強い深い影響を与えている作家かがわかります。

紅茶に浸したマドレーヌ。貝殻の形をした日本でも人気のあるお菓子ですけど、主人公はこのマドレーヌの小さなかけらをスプーンですくって啜るように飲んで?食べています。上品だなあ?・・紅茶のカップに直接お菓子を浸して噛り付いているんじゃない。スプーンに浮かんだお菓子のかけらが丁度水中花のように花開いたんでしょうね。

イリエの町が紙細工のように折り畳まれていたものが、ゆっくりと紅茶のなかで、水を注いだグラスの中で立体的に立ち上がる。その速度、その経過、その詳細を目の前で見るように楽しめます。フランスの言葉の宝石、言葉の花束をこの小さい本から、愛する人にプレゼントしたい。そんな気持ちにさせられる名著。
エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)
エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)
集英社
price : ¥1,575
release : 2005/12

常野一族の哀しみが伝わらず空回り

常野一族の掟を破り結婚してしまったが故に、娘を置いて失踪せざるをえなかった父。
この父と母と娘が再び再会するとき、謎の男火浦も加わり、敵と味方が二転三転。
不可解なまま物語は読み手を離さない。
が、途中から空回りしてゆき、常野一族の忌みが上滑りで終る。

NO CALL NO LIFE
NO CALL NO LIFE
メディアワークス
price : ¥1,470
release : 2006/08

壊れそうな青春

主人公が高3の女子高生なので、歳が近い人は楽しく読むことができると思います。

けっこう重いテーマ(教師刺したり…)だと思うんですがやっぱ恋愛小説なので軽く読むことができました。
私は1時間チョットで読み終わりました。
おもしろいです♪

絵もきれいでした!
登場人物も魅力的で想像しながら読めます☆彡
ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)
ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1975/01

圧倒的な力強さ

他の方が書かれているとおり、あまりにも有名な古典的傑作。そのダイナミックなストーリー、勇敢で情熱的な登場人物、行動に滲み出る思想精神の圧倒的な力強さに引き込まれ、飲み込まれてしまう。男の私からすれば、向こうの女性はかくも強いのかと驚嘆させられ、その嫉妬心には恐ろしくなる。鴎外の描く日本の女性の強さともまた違う。
登場人物の強さは超人的である。精神の高揚とともに、また物語の展開によってその強さもダイナミックに変化する。多少の矛盾などあざ笑うかのように力強く突き進む。
この物語は、血、血、血の嵐である。血が飛び、血が流れ、血が飲み干される!これほどまでに血なまぐさい物語もそうないのではないか。この物語は、至るところに熱き血潮が通っている。それは脈打ち、噴出し、地を覆いながら、しかしそれでも尽きることがない。
今の時代を舞台にしてこのような物語が物語として成立することは不可能だろう。それだけに物語として読まれ続けるだけの価値がある傑作。
眼球譚(初稿) (河出文庫)
眼球譚(初稿) (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥630
release : 2003/05

見ること、さわること、それ以上のこと

 いや、すごく面白かった。

 眼球譚という名前ではありますが、視覚から触覚への躄の文学であるように思います。バタイユは視覚から触覚へにじり寄っていく、否むしろ、視覚を触覚へとまろめこんでゆく。眼球を舐めさせる仕草に見られるように、「みること」は「さわること」によって舐め取られてゆきます。

 円い尻、その尻に挟まれる卵、皿に並べられた牛の睾丸、そして切り取られた眼球。
 球形の滑らかな形状は、触覚の甘美な記憶を呼び起こします。触覚とは確かな実在感覚であります。同時に安住できる感覚でもあるように思われます。

 最後に見られる「眼窩から取り出された眼球」が象徴されるように、見るものつまり眼球は、切り出されることによって見られるものへと転化し、そしてそれはつかみ上げられることによって触られるものに変容します。それらを撫で、つかみ、噛みつき、挟み、性器に入れる。それらは実在を手の中に入れようとする営為なのではないでしょうか。
 しかしながら真の実在感覚、言葉を換えると「なにかがある」「誰かが居る」「わたしが居る」感覚、なるものは、対象を触ることによっても、舐めることによっても、噛みつくことによっても、性交することによっても、また視覚の主たる眼球を、どうにかすることによっても得られるものではありません。
 第一部、とくに最後に見られるような乾いた明るい不毛は、現代における生および性の不毛を示して余りあるのではありますまいか。徹底的な涜神、徹底的な逸脱、そして性。死による性。死に基づく性。性に籠絡された死。ここから再びOrthodoxに飛び上がれば生は、また性は回復しうるのでありましょうか?しかしこれらはそもそも、そこからの逃走の試みなのでは?

 もうひとつ、この作品に出て来るもので印象的なのは「ほとばしる尿」なのですが、まるで交響曲におけるシンバルのように(そう、双方とも黄金色!)鮮やかに場面にアクセントがつけられます。出て来る場所も、ああこれがチャイコフスキーの音楽ならこの辺に入るだろうなあという適所を得てシャーと入れられます。
 尤も回数的にはやや飽和している印象もあります。よろず小便がつきまとうというのは面白い営為でバタイユさんが好きなの分かりますが。第二部で言い訳してもダメです。

 個人的には第二部以降は要らんような気がします。
 シューベルトの未完成交響曲に説明的な第三楽章がついているような違和を感じます。
グリム・イソップ童話集―心に残るロングセラー名作20話 (心に残るロングセラー)
グリム・イソップ童話集―心に残るロングセラー名作20話 (心に残るロングセラー)
世界文化社
price : ¥1,050
release : 2004/01

オイディプス王 (岩波文庫)
オイディプス王 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥420
release : 1967/01

美しい文章です。

すばらしい翻訳でした。
最近ギリシャものを読み始めたばかりでしたが、
初っ端からこんな当たりに遭遇するというのは何という僥倖でしょうか。

「精確な訳」としては、不満に思われる向きもあるかもしれませんが、
最近ではこのような擬古文を駆使した美しい文章は見られません。
神々への頌歌を日本語の感性へ変換しきっており、
訳者の日本語文の教養深さが窺えます。他の翻訳も読んでみたいと思わせます。

本書はすばらしく格調高い文学作品であり、文章それのみでも
味わう価値があります。是非そういった面からも読まれて欲しい本です。
昨今の無味乾燥な翻訳物を見るに、日本語表現を磨いて欲しいと切に思います。
ただ、巻頭に系図は無用です。巻末にしていただきたかった。
天切り松 闇がたり〈第4巻〉昭和侠盗伝
天切り松 闇がたり〈第4巻〉昭和侠盗伝
集英社
price : ¥1,575
release : 2005/05

フィクションでありながら、歴史に登場した人物や時代背景を鮮やかに描き出し、松蔵の口から、浅田次郎の思いが見え隠れするのも一興です。

浅田次郎の作品が好きでこれまで40作品以上読んできました。この『天切り松 闇がたり』シリーズも第4作に入り、語られる時代も昭和の御世へと移ってきました。

いつもながら、「天切り松」の外連味たっぷりな台詞回しがいいですね。威勢のよい啖呵が歌舞伎俳優の台詞回しのように伝わってきます。彼の作品は、地の文体も含めて、語り口調が滑らかですので、とても読み易いですし、テンポのある筆運びによって物語に引き込まれ、気分を高揚させてくれます。いつもながら見事なストーリーテラーですね。

拘置所や警察署内での闇語りは、恒例のパターンであり、予定調和の安心感をもたらしてくれます。マンネリ気味という批評もありますが、この展開こそ、シリーズ化の醍醐味でしょう。読者に話の顛末を悟られない技は一級品です。

第1話の「昭和侠盗伝」は、いつもながら世間をあっと言わせる「盗人」集団の鮮やかな技を見せてくれました。「天切り松」の命名が軍神東郷元帥という展開へと最後にはつながります。戦前、東京駅前にあった爆弾3勇士の銅像の除幕式でのくだりは鮮やかですし、虚実を綯い交ぜる手法によって読者を昭和9年当時の東京へといざなってくれます。

市井の人々の描き方も、さもありなん、と言う具合で、浅田次郎の筆力の高さを証明した一級のエンターテイメントになっています。
おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
集英社
price : ¥400
release : 1999/06/18

暖かい恋愛。

簡単に読める恋愛小説です。主人公、勝利は登場時、高校2年生ですがすぐに大学生になってしまいます。そして、勝利はイトコのかれんを好きになります。恋に落ちるといっても落ち方は人それぞれだと思いますが勝利にとってかれんは見ているうちにどんどん好きになっていくという定番なものです。ただ、勝利とかれんのふたりがそれとなーく恋人同士になっていく過程をもうちょっと楽しみたかったのが本音です。しかし、とても読みやすくシリーズ物なので非常に楽しめるオススメの一冊かと思います。

CSI:科学捜査班―コールド・バーン (角川文庫)
CSI:科学捜査班―コールド・バーン (角川文庫)
角川書店
price : ¥740
release : 2006/02

グリッソム主任、砂漠から吹雪のホテルで事件に!?

CSIシリーズを見て、登場人物のキャラクターを、よくご存知の方々に
は、とても楽しめるオリジナル小説です。

グリッソム主任とサラが、砂漠から学会に出席のために出張し、
学会会場のNY北部のホテルで、吹雪に閉じ込められて事件に
出くわしてしまいます。また、砂漠のほうでは、全裸死体が
発見されて。。。

今回、なんといっても、グリッソム主任のキャラがひかり、笑え
ます。また、サラとの関係進展?も興味あるところです。もちろん
各メンバーたちと学会参加CSIの協力により、驚異的な粘り強さ
と緻密な捜査で、2つの難事件も無事解決へ。
空色勾玉
空色勾玉
徳間書店
price : ¥1,785
release : 1996/07

【商品詳細】

神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台としたファンタジー。『白鳥異伝』、『薄紅天女』と続く「勾玉」シリーズ3部作の第1弾。1988年に福武書店から刊行されたこのデビュー作は、日本児童文学者協会新人賞を受賞、ラジオドラマ化もされ、アメリカで翻訳出版されるなどの話題を呼んだ。本書は徳間書店から1996年に再刊行されたものである。 国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。 福武書店版の帯の文句がなによりもこの本の世界を物語る。 「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」 不老不死、輪廻転生という日本の死生観や東洋思想とファンタジーの融合をなしえた注目の作品。主人公2人の成長の物語としても、その運命の恋を描いた恋愛小説としても、一度表紙を開いたからには最後まで一気に読ませる力にみちている。中学生以上を対象とした児童書ではあるものの、ファンタジー好きの大人の読書にも耐えうる上質のファンタジーである。(小山由絵)

描写が魅力的

タイトルの"空色勾玉"をはじめとして、
"銀のよろいかぶと"、"萌黄色の飾りひも"、"赤い石の首飾り"……と、
想像を掻き立てる色彩描写がたくさん出てきます。

ストーリーは甘く切なく、ラストは緊張感のある展開。
飽きずに一気に読みきって、もう一度ゆっくり読み返したくなる、そんな一冊だと思います。
東方綺譚 (白水Uブックス (69))
東方綺譚 (白水Uブックス (69))
白水社
price : ¥830
release : 1984/12

息を飲む

いわゆる西方から見た「東方」は、どこか異国情緒めいた空気に満ちている。
日本が舞台、源氏が主人公の物語もあるのだが、どこか別の国の物語のように感じる。

しかしそれが、いわゆるオリエンタリズムだとは、一概に言い切れない。
この作品ですばらしいと思うのは、東方の持つ湿気というか、水の気配を含む、青い空気感を描き出しているところだ。
まるで、宝石が水底で時折瞬くような、極彩色が揺らめいている雰囲気とでもいうか。
とにかく文章と、そこに描き出される空気が見事なまでに美しい。息を飲む。

第一話「老絵師の行方」は、まさにそんなユルスナールの世界観を味わうことができる。
極上の架空の世界の空気を、読むのではなく、感じることのできる作品。
雷の季節の終わりに
雷の季節の終わりに
角川書店
price : ¥1,575
release : 2006/11

イメージの世界を堪能できたが、、。

「夜市」、「風の古道」に続く、私たちの住む空間から少しずれた空間(私たちからは決して見えない)に暮らす人々の物語。著者の描く空間は、もちろん創作上のものだが、実は今でも日本のどこかにあるのではないか、とそんな気にさせてくれ、気がつけば著者の描く世界の住人の一人になっている自分を発見する。
今回も、穏、雷季、風わいわい、墓町、闇番、鬼衆、と魅力的な設定、登場人物により飽きさせない。プロットも主人公の物語に、姉の失踪の話、鬼衆の話が、時間、空間をこえて進み、前二作より複雑な構造になっている。主人公が「穏」を出るまでの前半は、「夜市」にもあった幻想的な妖しさをもつ、イメージの世界を十分堪能できる。しかし、主人公が「風わいわい」と一緒に「穏」から逃走する後半は、現代社会が投影されすぎている感じがして、前二作ほど「異空間で遊ぶ」ことはできなかった。
ただ、次作も是非読んでみたいと思わせる作品にはかわりはない。
シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット
シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット
筑摩書房
price : ¥693
release : 1996/04

演劇されている方にとても良いですよ。

それぞれ役の立ち回りや話し方などが書かれてあるので、演劇をされている方に、とても重宝される内容だと思います。本当のロミオとジュリエットの内容を知りたい方は読んでみてください!
ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)
ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)
岩波書店
price : ¥714
release : 2000/06

読む価値はあります

まさにファンタジー小説の決定版です。
ストーリーもいいし、よくわかるし、ナルニアの
世界を十分体感できるので読む価値はある。
映画でもナルニアの世界をもっと体感できるので
小説と映画2つあわせておすすめします。

「キャバクラ嬢」行政書士の事件簿
「キャバクラ嬢」行政書士の事件簿
ゴマブックス
price : ¥1,050
release : 2006/01/23

杉沢 志乃さんの大ファンです!

杉沢 志乃さんの大ファンです!

さて「キャバクラ嬢」行政書士の事件簿は・・・・
おもしろかったです。それにしても行政書士の試験ってすごく合格するのがむずかしいって聞いていますから志乃さんはすごい!
現実は小説より奇なりって言いますから本を読んでいてワクワクしました。
けっこう持ち込まれる事件って多いですね?びっくりしました。(コレって実話が元になってるんですよね?)
いま、シリーズは3巻まで発売されているみたいなので、また読みたいです。
もちろん4巻目以降の続編にも期待!ネタは仕事場に案外いっぱい・・・・だったりして。



ロックンロール・ウイドー (文春文庫)
ロックンロール・ウイドー (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥930
release : 2004/12

ハイアセン入門篇として最適

犯罪小説界のマーク・トゥエインことカール・ハイアセンの小説のなかでも、これはかなり読みやすい部類に入るのではないかと思う。
ストーリーもわかりやすいし、キャラも魅力的。初期の作品ほどの異常な暴力的、残虐描写も少ないような気がする。
相変わらずの小気味のいいセンスあふれる文章と、スピード感あふれるストーリーは健在。

これを気に入った方はぜひ、ハイアセン最強(最凶?)のキャラ『スキンク』が登場する作品群に手を出して見てください。
ソドム百二十日 (河出文庫)
ソドム百二十日 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥662
release : 1991/04

放蕩学校あるいは放蕩学派

『ソドム120日』で語られる放蕩の120日が始まる前の、いわば序章部分の翻訳。4人の非道哲学者は、語り部にさまざまな放蕩を語らせることによって、人間のあらゆる情欲を分析しようと試みる。その方法はもちろん、経験論に基づく実践、つまりサディスティックな饗宴ということになる。原稿を紛失した際、サドが「血の涙を流した」ことからも分かるように、この作品には彼のすべてがあるといっても過言ではない。「すべてを言」おうとする百科全書的精神、ひとを寄せつけない舞台装置としての城、延々と反復される哲学論議と饗宴の描写、語られる美と描かれる醜、数字への偏執的なこだわり、などなど。本書は抄訳だが、こういったサド的世界の雛型として十分に通用する部分が訳されているので、サド入門として恰好の一冊と言えるだろう。
澁澤節がよほど嫌いでない限りおすすめです。
楽園のつくりかた (角川文庫)
楽園のつくりかた (角川文庫)
角川書店
price : ¥420
release : 2005/06/25

大好きな主人公

短めですが、無駄なく、飽きさせることなくラストまでもっていってくれます。文体が特徴的で柔らかく、時々主人公が同級生を皮肉るところなど、思わずぷっとふきだしてしまう場面多数です。そんなこともあって主人公がすぐさま好きになり、彼の活躍を早く知りたい一心でページをめくり続けました。  常に他人を上から見下ろし、ちょっとした欠点をみつけると頭の中で悪態を付き、決して口には出さずバカにする。そうして勉強が全てだと思い、田舎生活を続ける主人公にラストでどんでん返しが待ち受けています。そこの下りが何とも言えず爽快で、青春の友情(?みたいなのが優しい視点で描かれています。設定にちょっと無理がありますが、それに関わらず新感覚なストーリーで読者を魅了する力は流石です。極端にドキドキするわけでもなく、興奮するわけでもありませんが、主人公と彼を取り巻くクラスメートとの成長はなんとも微笑ましいものです。  たまにはこのような物語で心を休めるのもいいですね。
ミシン
ミシン
小学館
price : ¥1,050
release : 2000/10

良さがわからない

恋愛小説はあまり読んだことがないのですが(東野圭吾さんの「秘密」や「容疑者Xの献身」ぐらい?)、
この本の良さはわかりませんでした。

寝る前にサクッと読めるくらい手軽なボリュームは加点。
しかし、その割りに本の価格が高いので減点。

評価が高いので購入しましたが、人を選ぶのでしょうね。
文章がうまいとも特に思わなかったし、ストーリー自体も三流マンガと同等くらいに感じました。

「評価が高い」という理由だけで購入しようと思わないほうがいいかも・・・
百頭女 (河出文庫)
百頭女 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥1,008
release : 1996/03

文庫で出てるとは・・・・!!!!

澁澤龍彦の「幻想の画廊から」で知って以来、見てみたいと思っていましたが、お手頃価格の文庫で出版されるのは嬉しい限りです。
縮小されても何ら魅力は損なわれていません。
マグリッドが”絵画とタイトルの関係は詩的であること”と言ったように、エルンストのこの作品もまとまった作品というよりは1枚のコラージュに1つの詩があって、独立した作品として完成されているように思えます。
モルヒネ (祥伝社文庫)
モルヒネ (祥伝社文庫)
祥伝社
price : ¥570
release : 2006/07

深く考えず、適当に書いた感じ

非常に薄いと感じた。

全てが、どこかで見たことあるような感じ。

忙しくてなかなか主人公と会えない婚約者。
唐突に現れた、余命数か月の元恋人。
病気の元恋人と婚約者との間で揺れる主人公。
なんだかんだで浮気。
何故かオランダのエレガントな街並みを歩く。

序盤の姉の死のエピソードには期待させられたのに、びっくりするほど活かされてない。
中盤以降の薄っぺらさはありえない。一晩くらいで、勢いだけで書いたんじゃないかと思わせる。

恋愛小説の定番ばかりを集めたら、こんな平凡なものができるのではないか。
海からの贈りもの
海からの贈りもの
立風書房
price : ¥1,470
release : 1994/10

人生が変わった本

「涵養」

本書にはこの言葉を贈りたいです。精神面での豊かさとはどういうことなのか、
考え・育てるきっかけを与えてくれました。

−しかしわたしは何よりもまず、わたし自身とひとつでありたい−
−私たちは結局、みな孤独である。ひとりでいるということを、もう一度はじめから学びなおさなければならないー

新潮社からの文庫もありますが、
こちらの訳の方が女性らしさがうまく表れていてわたし好みです。

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする



copyright © 大ちゃんの本屋さん all rights reserved.
内職☆在宅ワークの最強は?アフィリエイト!. 初心者だってカッコ良いホームページ作るぅ!
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー1GB!FC2ブログPowered by FC2ブログ