Author:店 長 大ちゃんの本屋さんへようこそ!
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結末は予想通りだが、そこに至る真実の意外性は圧巻。
私が藤沢作品に求めるものは「人生を知る大人の姿」
しかしながら、本作品を読み、人生を知ることの奥深さを再認識するとともに、大人になるために乗り越えなければならない試練の重さと、それを乗り越えるためには知恵を持たなければならないことも痛いほどに感じた。
人間は、困難の時に大きく飛躍するきっかけをつかむ。この苦しい戦いの中で楽毅が学ぶこと。
それは、世界さえも揺るがす大きな力となっていく。感動の中に身をおき、読み込む本です。
このシリーズは、ヴェネツィア共和国の名家の出身マルコ・ダンドロと、オリンピアの関わりを中心に、マルコの目で見た、実際に体験したことを、最近あったことのように、生き生きと描いている。マルコの、見事な観察眼は筆者の目でもあるからだろう。
古代という大きな遺産を抱えたローマで、マルコの目は私たちの目にもなる。ミケランジェロとの遭遇、老人とともに歩く遺跡群、政治から離れた彼は、実にのびのびと、趣味の世界に浸る。面倒くさい歴史書、色話に陥りがちな興味本位の歴史本に比べれば、誰が読んでも、すんなりとルネサンス世界に入っていけるだろう。
しかし、彼の方も周囲も、共和国の政治から彼を放っておくわけはなかったが・・・。
衝撃を抱えてローマを去るマルコ。次回作を期待する。
彼らは、国を失って戦っても無意味なはずだ。 しかし、あの若い王に従って殉死しようとする人間が600人も いる。私が死ぬときには、果たしてどれだけの人間が同じように 殉死してくれるのだろうか。
その後の武霊王の計らいにより、中山国の王は命を助けられることになります。そして、その武霊王に最後の時が突然やってくる・・。
そして、楽毅が中国全土に名を広める時代がこようとしていた。
多くの感動と、多くの思考と、多くの涙を流さずにはいられない。この巻も見所がいっぱいです。
歌舞伎役者、お仕打ちと呼ばれる興業を取り仕切る者、お囃子方などを中心に、芸の世界を描いていきます。
ややプロットにもたつきがあり、わかりにくかったり、無駄だったりするのが残念。すっきりと描けると、松井今朝子はもっとブレイクするのに、といつも思います。
特に役者が役に心と体が入っていく面持ち、心の変化。それを舞台に乗せた時の劇場との一体感の描写が秀逸。この役者の精神統一や舞台の臨場感を描くと、松井今朝子は本当に上手い。
歌舞伎に縁がなくても、読み手の想像力をグイグイと引き出していきます。
獏さんの「陰陽師」シリーズのカバーを描いている村上豊さんの絵の、おどろおどろのなかに滑稽味のある雰囲気が獏さんの文となんとも調和してよい雰囲気になりました。文と絵のバランス、がよいのですね。文の間に、情景の想像を膨らませる小さな絵が入る。時間の経過を表すような見開きの、たとえば夜明けの空のような絵が、文章の作った時間の流れを少し変える効果を出す。そして、これは「なに重ね」というのでしょう、表紙の裏に重ねられた色も、一冊を素敵にまとめています。この色だけみていても和みます。版の大きささえ、大仰に大きすぎず、絵が小さくて物足りなくもならず、と考慮されいるようです。一冊の本として、よく完成している本です。「本」を楽しむことができる本、というのもよいものですね。
このまま、絵巻物につくってみせて欲しい、とも思います。読者のわがままですが、実現したら嬉しい。置き場所に困るでしょうけれど。
たとえば、胸の小さい若奥さんの話「乳房」が私にはとても切ない。おさよは夫に浮気をされてどうしても許す事ができない。飲み屋の主人おろくはそのおさよにこういう。「男なんてものは、土台そんなにりっぱなものじゃないんだよ。あんたが考えるほどにはね。そして今にわかるが…」「女だって、そんなにりっぱなものじゃないのさ。」おさよのくるくる回る感情が切なくて楽しい。
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