プロフィール

Author:店 長
大ちゃんの本屋さんへようこそ!

Amazon 検索

スポンサーリンク

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

スポンサーリンク
DATE: CATEGORY:・歴史・時代小説
夕立ち―橋廻り同心・平七郎控 (祥伝社文庫)
夕立ち―橋廻り同心・平七郎控 (祥伝社文庫)
祥伝社
price : ¥600
release : 2005/04

かずら野 (幻冬舎文庫)
かずら野 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥560
release : 2004/04

真の人と人との関わりとは

乙川作品を初めて読んだ。主人公菊子のめくるめく変転する人生を中心にしつつも、しっとりとした時代の情緒と、とにかくよく働く優しい庶民の姿がすがすがしい。しっかりしている菊子が何でこんな男に翻弄され続けるのか、という歯がゆさを感じつつ読み進めたが、ラストでそれが一気に氷解した。人間と人間、特に夫婦の真の関わりとはこういうことなのであろう。島尾敏雄の「死の棘」のラストを思い出す。ともに、もつれにもつれた絶望的な日々の末に、夫婦の一方だけが、やがて安息の地を見出す。「死の棘」では、それは、精神錯乱の妻の病床であり、「かずら野」では、冷たい夫のなきがらである。人と人は本当に愛し愛され、わかりあう関係などないのかもしれない。ただ、他者への愛の中にいることを発見できた自分自身の存在だけが救いであり、それで十分なのではなかろうか。
坂の上の雲〈4〉
坂の上の雲〈4〉
文藝春秋
price : ¥1,785
release : 2004/05

明治日本の純粋さを見た

列強の侵略の恐怖に追い立てられるようにして開国、ほとんど無血に近い明治維新という革命を成し遂げた明治日本が、悲痛なまでに苦しい国際情勢の中で「生き延びるため」に、まだ色濃く残る「武士道」の世界と「近代」の相克の中で、苦しみぬきながらも必死にはい上がっていく姿が描かれています。

ただし、戦争や英雄礼賛の物語ではなく、世間の風評にとらわれず、内外の文献を調査のうえ、登場人物の力量や性格について誉めるべきところは誉め、批判すべきことは徹底的に批判することにより、この時代の人間像を過不足なく描ききっています。

作者も指摘している通り、正岡子規、秋山兄弟という一応の主人公は、この「時代」と「人間像」を描くための一つの題材にすぎません(もちろん、彼ら3名はそのそれぞれの生き方について、英雄たるにふさわしいほどの魅力を持ってはいます)

明治日本人の「生きる」ことへのひたむきさ、一方での、生き抜くために必要な合理主義的な考え方、未来を信じる楽観的な見方などは、前途に希望がもてず閉塞感がただよう現代の我々こそ、見習うべきものなのではないでしょうか。

第4部では、日露戦争最大の惨戦である旅順攻略戦と満州での陸軍の戦闘を中心に描かれています。

無能で意固地な上にプライドの高い参謀を戴き、自らが破滅の道を突き進む乃木軍と、型破りな行動により、一瞬にして状況を一変させた児玉の作戦の見事さが印象的です。
ロシア軍・日本軍双方を苦しめる、官僚組織や官僚的な考え方(なわばり意識など)がいかに人間の創意工夫の余地を奪っていくのか、身につまされることが多いです。

窯変 源氏物語〈5〉 (中央文庫)
窯変 源氏物語〈5〉 (中央文庫)
中央公論社
price : ¥999
release : 1996/01

絵合の栄え−「光」としての絶頂

この巻に収録されているのは、「蓬生(よもぎう)」「関屋(せきや)」「絵合(えあわせ)」「松風(まつかぜ)」「薄雲(うすぐも)」の五帖。

この中で、もっとも華やかで「光」輝くのは「絵合」。たぶん、全帖の中でも「紅葉賀」と「絵合」が光の絶頂を記した双璧だろう。前者は青年としての、後者は大臣(おどど)としての、「美しくある光の君」の瞬間をとらえたものであると思う。

まず、「蓬生(よもぎう)」。末摘花の君がただただ十年、光の君がお渡りになるのを待ち続けた窮乏と、乳母子「侍従」の恋ゆえの、姫に対する悩みを描いた帖。

末摘花には僧侶である兄以外に、一人だけ叔母がいて、侍従はそこの甥と関係を持っているので、末摘花と甥っ子との間で悩む。十年、光の君に忘れ去られ(中須磨・明石行の時間があるが)それでも待ち続ける末摘花。侍従の決断は?そして末摘花の決断と運命は?

はたしてこれは教訓話なのか?それとも現実に対する紫式部の皮肉なのか?コミカルという意味でおもしろい話だけれど・・・

次に「関屋」。光一行が石山寺詣でに来たとき、若い頃一度だけ関係を持った「空蝉」と光とのすれ違い。
多分、光本人を目の前にすれば絶対にこばめないと思う。私が光に指名されるとはとうてい思えないが、絶対に拒めない。

こばむのではなく、するりと逃げる空蝉。光が大臣で若い頃より自由が利かなかったのも空蝉にはよかったかもしれない。
光は牛車に文を送れど返事なし。彼女は蝉のように、抜け殻を残して去っていく。すべてから。

そして、「絵合」。光の、中年になる前の、若さからくる美しさの最後の輝き。以後は源氏の大臣として生きねばならない。若さの象徴、六条の御息所の死が、象徴的である。
政治家としての光は権中納言(元の左大臣家の中将)との駆け引きをせねばならない。なぜなら帝は「自分の子供」だから。自分の子供を守らねばならないから。

政治問題と駆け引きは、その家から出仕する女御・更衣に対する帝の寵愛がどこに向けられるか、ということによる。「帝は絵がお好き」そういうささいな(?)ことが、だから政治問題に発展する。

ある意味、このときが光のもっとも美しさが輝いた最後の瞬間だったと思う。
絵合の壮麗さは、ぜひ本書を読んでいただきたい。

「松風」。はるばる明石から京に来ようにも、田舎者である自分たちはなじめずかえってらしになると、都から少し離れた大井の邸に移り住む、明石の君と光との間にもうけた姫、そして明石の君の母。松風の音が、風流とともにわびしさをも奏でる。

ときどき(ひとによってはこれは「たまに」かもしれない)邸に訪れ、妻と濃密な時間を過ごす光。子供はかわいいものと、世俗的に娘をかわいがり、「家族」というものを初めて意識する。

だが政治的には、このままでは娘は無位無冠の腹から生まれた者になってしまう。光は決意する。明石の君も決心せねばならない・・・光は美しくある青年ではなく、すでに政治家なのだから。

最後に「薄雲」。光にとってはまさしく最愛であった藤壺の女院の死。
自分を愛さないことを憎んだ女の死。独り残された光。一緒に死にたいと思った光。

女院の死の哀しき中、帝は自分が産まれる元となった「あの日」のことを、その日女院の病の祈祷をしていた護持僧から知らされる。
光が真の父であったと。帝は、自分は”実の父”である光に「仕える」のではなく、ただ「仕えられている」という、そのことに対して深く心を悩ませる。

光にとって、「あの日」を知る者は自分と女院と、王命婦。光は命婦に詰め寄る。もちろん、命婦は否。そして、恐ろしい真実を光に告げる。

この場を貴方にどう表現して伝えればいいのか?ただ、読んでほしい。息を飲み、あるいは殺して、読んでほしい。
おそらく、これを契機に光は変わる。変わったのだと思う。それゆえに、この物語はまだ先に続く。

犬張子の謎―御宿かわせみ〈21〉 (文春文庫)
犬張子の謎―御宿かわせみ〈21〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥500
release : 1998/11

18弾

御宿かわせみシリーズ第18巻。

船宿に向う途中の小店で、るいが目に止めた犬張子。それには深い因縁があった。

玩具職人の文治郎が斬り殺され、続いて娘も惨殺された。事件の裏には、孫の徳太郎を巻き込んだ大店の跡目争いが隠れており…。犬張子に込められた文治郎の孫への情愛に、胸を打たれる表題作。

ほか、「独楽と羽子板」「柿の木の下」「鯉魚の仇討」など七篇を収載。

るいと東吾、同心の畝源三郎などが大活躍する人情捕物帳。

恋文 (新潮文庫)
恋文 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 1987/08

しっとりとした味わいがある

時に、人は嘘をつく。その嘘は自分のためだけではない。
相手を思いやる気持ちが嘘をつかせることもある。その
ことが胸にぐっと来る。それぞれの話の中、登場人物の
つく嘘もそれぞれだけれど、そこには一様に切なさが
ただよっている。5編とも心に残る話だったが、愛する
妻に悲しい嘘をついた男の話の「ピエロ」、叔父、姪、
姪の娘の3人の心が織りなす切ない話の「私の叔父さん」が
印象に残る。洗練された、しっとりと味わいのある作品だった。
小判商人―御宿かわせみ (御宿かわせみ)
小判商人―御宿かわせみ (御宿かわせみ)
文藝春秋
price : ¥1,300
release : 2005/04

もっと続くのかと思ったんだけど

「メキシコ銀貨」で露になった、両替犯罪のその後を描いた表題作を筆頭に、新たなメンバーとなった女中お晴も出てくる最新刊。

最近は、子供たちと東吾の出番が圧倒的に多くて、るいは落ち着いた奥様になってしまい、人間関係が磐石になってちょっとおもしろくない??
なにげに、通之進と香苗夫婦の出番が増えましたよね、最近。実は偉ぶっていない、いい人たちなんだと毎回思います。悪人が少ない、というか、欠点なさすぎ。スリルが欲しいなあ。
「小判商人」も、もっと続く巨大な悪を相手にした連作になるのかしらと期待していたので、今回で終わりになりそうで残念。

竹中半兵衛 (学研M文庫)
竹中半兵衛 (学研M文庫)
学習研究社
price : ¥662
release : 2005/07

フーコン戦記 (文春文庫)
フーコン戦記 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥710
release : 2003/04

遠花火―見届け人秋月伊織事件帖
遠花火―見届け人秋月伊織事件帖
講談社
price : ¥560
release : 2005/07

なかなか楽しめる作品集

 一千石の御旗本の次男坊で、兄は権力のある大目付、
腕も立つし男振りも良い主人公・秋月伊織が江戸の噂を追いかけ、
様々な事件に巻き込まれる。
 そう書いてしまうと、いかにも単純な時代劇のヒーロー物風だが、
巻き込まれる事件が興味深く、複雑な状況や背景を持つものなので、
なかなか楽しめる作品集であった。
 
 なかでも表題作『遠花火』は、水戸藩から拝領の鉄砲を持って
逐電した西山藩の御筒役・柏木を秋月伊織達が追うという、
一見、単純そうな事件が、実は藩と藩の反目や、
容姿に劣等感を持つ男の悲恋や領地に残した母との愛など、
様々な要素を持ち、凝った企みによる事件だったことが判る点が
面白く感じられた。
青雲はるかに〈上〉 (集英社文庫)
青雲はるかに〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥720
release : 2000/12

前向きな力をくれる一冊

自分が辛い時期にこれをたまたま読んだせいか、『便所の屈辱』という最大の窮地から一国の宰相まで成り上がる1人の男の生き様に、いたく感動したのを覚えてます。
この本には単なる歴史小説を超えた、『人生論』のようなものがあるので、もし誰か辛い状況にある友人がいたら、この本を薦めてみてはいかがでしょうか。かなりグッとくるのではと思います。
忍法創世記 (小学館文庫)
忍法創世記 (小学館文庫)
小学館
price : ¥730
release : 2005/10/06

幻の忍法帖

忍法帖で未刊行のものがあったと知ったときは驚いた。
本書が刊行されたとき、気を失うのではないかと思うくらい興奮したものだ。
本書を読了して、あらためて山田氏自身の自作への辛口の評価にヤキモキしてしまった。氏のこの評価ゆえに刊行されない作品がまだあるのではないかと落ち着かなくなってくる。
で、本作なのだが他の忍法帖とくらべてみると中の上くらいの出来だと思った。そう、いままで刊行されなかったのが不思議なほどおもしろかったのだ。
本書は、忍法帖に散見されるトーナメント形式で物語がすすめられていく。鏡像ともいうべき、敵、味方が同じ人数、同じ技、同じ条件で戦っていくというあのパターンである。
しかし、本書にはそこに三種の神器がからんでくるので、少し様相が変わってくる。それと時代が室町に設定されているところにも注目したい。柳生と伊賀の戦いを描いているのだが、この時代まだどちらも後年のようにその技が確立されていないのである。だからそこにプロ同士の完成された戦いではないユーモラスな味が出てくるのである。
後年、山田氏がもっともおもしろい時代だと注目していたこの室町時代物のさきがけとなる作品でもあり、忍法帖最後の作品でもある本書はそういった意味でも重要な作品なのではないかと思う。
本書もいつもの例にもれず、やはりラストは壮絶なものとなる。まさしく鮮やかな反転だ。本書を読んで権力に翻弄される登場人物たちに乾いた哀しみをおぼえるのはぼくだけではないだろう。
林蔵の貌〈上〉 (集英社文庫)
林蔵の貌〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥590
release : 1996/11

侍版ハードボイルド…

北方謙三の作品は基本的には、現代ものにしても歴史ものにしても、「ハードボイルド」です。この「林蔵の貌」もそう。だから、読めば熱くなる(笑)ついつい、主人公に肩入れして、涙してしまう(笑)でも、好きなんだけど。江戸時代の蝦夷地測量を仕事とした間宮林蔵を主人公にした小説…ですから、なんとなく地味な印象ですが、どうしてどうして、もうこれは、「侍版ハードボイルド」ですね。活劇あり、謀略あり、濡れ場あり…と、なかなかのものです。ちなみに、この作品のある意味でのネタ本は、秦新二「文政十一年のスパイ合戦」でしょう。これ、確か文春文庫にあったかな…。あと、間宮林蔵(というより高田屋嘉兵衛)についての別の見方を知りたいときは司馬遼太郎の「菜の花の沖」をどうぞ。あ、茨城には、町立の「間宮林蔵記念館」もあります(笑)樺太の地図とかもあって、まあ、なかなかですよ。
白虎の剣―長崎絵師通吏辰次郎 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
白虎の剣―長崎絵師通吏辰次郎 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
角川春樹事務所
price : ¥680
release : 2003/06

芥子の花 (金春屋ゴメス)
芥子の花 (金春屋ゴメス)
新潮社
price : ¥1,365
release : 2006/09/21

その花は白く白く美しい

シリーズ2作目。前回は医療系のミステリだったが、今回は密売系。悪代官と大店の癒着と来れば時代劇の定番であるが、この悪代官の正体が次作への期待を駆り立てる。
江戸国の景色や制度も更に詳細に紹介されて、どんな設定が出てくるのか、わくわくした。新しい登場人物も増えて、ぐっと世界の厚みが増してきた。
美しくて凛々しい朱緒様も同性ながら愛らしいし、ゴメスを目の敵にする筧様も憎めないキャラだ。隠密同心が出てくれば、松吉ならずとも胸が躍る。
いよいよ、ゴメスが町衆から恐れられるところも出てくれば、辰次郎も頑張っている。
もっともっと続きを読みたい本である。
雁の宿―隅田川御用帳 (広済堂文庫)
雁の宿―隅田川御用帳 (広済堂文庫)
廣済堂出版
price : ¥600
release : 2002/11

東慶寺以外にもあった?縁切寺

本当にあったかどうかは別として、東慶寺よりもっと近くて駆け込みやすいところが必要!というニーズに応えて出来た江戸市中にある駆け込み寺と、その門前にある公事宿が舞台の連作短編シリーズ第一作です。

めっぽう腕の立つ浪人と、その幼馴染の寺侍、公事宿の女将にして若後家の3人を中心とした物語ですが、いわゆる微妙な三角関係でもあります。主人公の浪人には忘れられない元許婚もあるし、女将にもワケありですが、シリーズが進んでいくと3人の関係も微妙に変化していくところが面白いところ。ぜひこの一作目から順に読むことがお勧めです。

縁切りが主題なので色っぽい事件が多いですが、謎解き色はやや薄め。バックには大物がついているから最後には陰始末も可能で、ちょっと安易な結末のものもあって★ひとつ減点かな。

ペルシャの幻術師 (文春文庫)
ペルシャの幻術師 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥570
release : 2001/02

司馬デビュー作を含む最初期の妖しく官能的な短編集

司馬32歳から37歳ごろの最初期の短編小説を編んだものである。

幻術は司馬作品に繰り返し表れるモチーフのひとつで特に初期の作品に多い。本書も8作中6作は幻術や呪術をテーマにしたものだ。幻術に惑乱される主人公たちの精神内面の描写のためか、この頃の作品には純文学に近い香りがある。

筆者は「兜率天の巡礼」が気に入っている。古代ユダヤ人の日本渡来説を下敷きにしたもので、新聞記者時代の司馬が実際に遺跡を踏査して記事にした。その小説版である。ちなみに司馬の長編第3作となる「風の武士」にも同じプロットが使われた。

以下、発表年順に収録作品を紹介する。

【ペルシャの幻術師】昭和30年
 13世紀、蒙古軍のペルシャ遠征を背景に、ペルシャ人の幻術師と蒙古軍の若き王の戦いを描く。色彩や光、匂いの描写が実に官能的。

【戈壁の匈奴】昭和32年
 ジンギスカン最晩年にしてやっと西夏を征服する。その動機はひたすら「西夏の美女を抱きたい」というものであった。男の夢、執念のすさまじさを描いて印象的。

【兜率天の巡礼】昭和32年
 亡くなった妻は紀元前に日本に渡来したユダヤの末裔であった。何世紀もかけてギリシャ、中国をへて日本に渡った一族の歴史を追いつつ妻の面影を重ねていく。

【下請忍者】昭和34年
 もがいても抜け出せない貧しく虐げられた下忍の人生。

【外法仏】昭和35年
 呪術とあやかしの世界に迷い込んでしまった高僧の破滅。

【牛黄加持】昭和35年
 帝の后となった憧れの女性に安産の密教秘法を施す青年僧。息が止まるほど官能的。

【飛び加藤】昭和36年
 伝説の「超」忍者、加藤段蔵の伝。あまりにも凄まじい術ゆえに上杉謙信に疎まれ、武田信玄に暗殺される。

【果心居士の幻術】昭和36年
 こちらも伝説の「超」忍者、果心居士の伝。漂着したインド人の子で、幻術で秀吉の秘事を暴いたため殺されたという。
新装版 雪明かり (講談社文庫)
新装版 雪明かり (講談社文庫)
講談社
price : ¥750
release : 2006/11/16

珠玉の短編集

藤沢作品が今日の私たちの心を打つのは、パソコンや携帯電話やテレビ、電気・ガス・水道などモノにあふれた生活を享受する一方で、心がさみしいからではないだろうか?この作品に登場する人物はみな、貧しいながらも懸命に生きたり、博打打ながらもなんとかそこからの脱出を図ったりと、一日を一生懸命生きている人物が描かれている。
現在の日々の生活にちょっとした疑問を感じている方には、まさに読むべき一冊だと思う。
武揚伝〈3〉 (中公文庫)
武揚伝〈3〉 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥720
release : 2003/11

武揚伝〈2〉 (中公文庫)
武揚伝〈2〉 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥720
release : 2003/10

会津士魂〈8〉風雲北へ (集英社文庫)
会津士魂〈8〉風雲北へ (集英社文庫)
集英社
price : ¥700
release : 1999/02

会津士魂〈9〉二本松少年隊 (集英社文庫)
会津士魂〈9〉二本松少年隊 (集英社文庫)
集英社
price : ¥720
release : 1999/03

「竜馬がゆく」との比較

早乙女貢氏が本書【老剣客斬死】の章で描写した森要蔵とその次子虎尾の死と司馬遼太郎氏が『竜馬がゆく』【安政諸流試合】の章で描いた森要蔵親子の死とは、微妙に異なっている。司馬氏は会津若松城攻めの白河口攻防で、土佐の板垣退助が率いる官軍が会津軍の籠もる雷神山を攻めた際、最後を覚悟した森要蔵親子が雷神山から白刃を振りかざし突撃してきて、土佐軍と白兵戦になった時、森要蔵親子の余りにも見事な戦い振りに「しばらく射撃をやめさせたぐらいだったといわれている」としているが、早乙女氏は白河口でなく白河城の攻防としているし、森要蔵親子の奮戦振りは司馬氏と同じだが、「我が八番隊に狙撃せられて地に倒る老人も亦一壮士と共に勇戦して斃る」と、土佐軍監察に言わせている。司馬氏は「しばらく射撃をやめさせて」として、白兵戦で討ち取ったかどうかについては含みをもたせているが、早乙女氏は明確に「狙撃」という語を使っている。つまり「狙撃」が今日的意味の銃による攻撃であるならば、早乙女氏によれば森親子の最後は銃殺、司馬氏は最後をぼかしている。ちなみに森要蔵は元々会津藩生まれであったが、この白河の攻防の時は支藩の上総飯野藩の剣術指南役で飯野藩が太政官政府に恭順したために脱藩して会津戦争に参加している。また森要蔵は、竜馬が免許皆伝大目録をもらった北辰一刀流(竜馬は桶町道場、森要蔵はお玉が池道場)の先輩にあたる人である。
奇貨居くべし―春風篇
奇貨居くべし―春風篇
中央公論新社
price : ¥680
release : 2002/02

とてもいいんですけど...

宮城谷さんの作品の傾向として、その時代の"ヒーロー"が成長していくさまを描いていると感じていたので、「呂不韋」できたときはびっくりもしましたが、大いに期待しました。
大方の歴史ものでは、呂不韋はどちらかというとヒーローとは言いがたく、終わりもよくない人という位置づけのような感じで、それを生き生きと描き、それこそこれまでの認識を覆す勢いがありました。
...が、なぜか5巻目に突入したところで、いきなり失速しました。
話の展開が突然速くなり、息子との対決というクライマックスが淡白で、盛り上がりに欠けたまま終わってしまいました。
それでも他に呂不韋についての小説はほとんどなく、あっても秦王政の視点からのものばかりなので、戦国末期を堪能したい方は是非読んでみてください。
上野介の忠臣蔵 (文春文庫)
上野介の忠臣蔵 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥470
release : 2002/10

忠臣蔵の話しってますか?

ここには事実が描かれている。紛れもなくひとつの物語だ。私は初めて忠臣蔵のストーリを知った。どちら側の立場であろうと楽しく気軽に読めるので、忠臣蔵を詳しく知らない人にはお勧め。
ちなみに”すみごやだっ”という天の声は描かれてなかった(^^;(元禄吉原パック参照)
時宗〈巻の1〉乱星 (講談社文庫)
時宗〈巻の1〉乱星 (講談社文庫)
講談社
price : ¥600
release : 2003/04

北条氏最高。

大河ドラマでは一瞬で終わってしまった対三浦氏戦略などが、じっくり丁寧に描かれています。北条氏の結束や頭の良さに、惚れ惚れしてしまいます。学校で習う日本史で、北条氏=悪徳政治家、というイメージを持ってしまった方、この作品で北条氏の違った一面を見てみませんか?
陋巷に在り〈13〉魯の巻 (新潮文庫)
陋巷に在り〈13〉魯の巻 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥860
release : 2004/11

中国古代史を知らなくとも圧倒的に面白い作品

 中国古代史にまったく興味がなかったので、この作品が‘90年に小説新潮で連載され始めた時、この雑誌の定期購読者にもかかわらず読まなかった。そして、長い年月を経過した’06年の1月、古本屋で文庫本の第1巻をなんとなく手に取ってみた。本の裏にある作品紹介の欄に[サイコ・ソルジャー]という単語が書いてある。超能力もの?にもあまり興味がないので本棚にまた戻した。そして、隣にあった著者の処女作「後宮小説」をなんとなく買った。これが圧倒的に面白い。

 第1巻を買ってみた。聞いたことのない人物がたくさん出てくるし、孔子のことも全くといっていい程知らない、儒教といっても礼を重んじる考えといった程度のことしか解らない私にとって、最初はピンとこなかった。それでも読み進んでいくとページを閉じることが出来なくなった。儒教の礼を闘いの力とする発想が凄い。しかも無理やりでない。1ヶ月半をかけて全13巻を読み終えた。結末もよかった。

 著者はあとがきで、「どんなものを書こうが、この心(思い邪無し=嘘であっても邪であってはならないという心)なかりせば小説家はたんなる語り者、何が言いたいんだかよく分からん文学屋に堕してしまうのではなかろうか」「…読書人たるもの、最低でも論語と史記には目を通しておいた方がよいと思う。最古の文章、小説、基本中の基本であるからだ」「『知』に関しては小説家なぞをたよりにすべきではない」と記している。これは、論語と史記を読んで知識を得てからこの作品を読めということなのか、それとも、これらの作品も著者に言わせれば小説なのであり、『知』を得るために読むものではなく、自身の小説と同じく楽しむために読めばよいということなのだろうか。
 とにかく、中国古代史を知らなくても面白い、史実を題材とした壮大な“小説”である。
風の群像―小説・足利尊氏〈下〉 (講談社文庫)
風の群像―小説・足利尊氏〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥700
release : 2000/09

歴史の教科書にはない、観応の擾乱

足利尊氏を語る上で、避けては通れない大事件、観応の擾乱。
下巻でいよいよ一連の騒動が明らかにされてゆきますが、こちらではやや異説の立場で描かれています。

そのせいか、『太平記』や『仮名手本忠臣蔵』などの影響で悪役イメージの強い観応の擾乱の中心人物・高師直が、やたらニヒルでかっこいい。尊氏の本性を見抜いてる上に、直義ともお互いの資質を認め合っていて、持ちつ持たれつ巧くやっているところなど、読んでいて爽快です。しかも言動、行動は大胆かつ男らしく、まさに婆娑羅。偽悪者っぽいトコがイカしてます。
はじめからそういうスタンスで足利兄弟に絡んでくるので、観応の擾乱も師直がこういう人物像だから、ああなるのか‥‥と唸らせる展開に。

上巻から一貫して尊氏の像は変わりません。

天衣無縫な振る舞いが周りを奔走させ、結局自分だけは変わらぬ立場に落ち着いて、彼らのなすことを鳥瞰し、時折思い立ったように賽を振るといった感じで、為政者としては一見無欲です。

けれど数々の屍を乗り越えて、足利氏悲願を成就し未来へと繋ごうとするはずの尊氏に最期の最期で垣間見える生と勝利への執着。

ゆえに完全な充実感を得られず、死にきれない想いで病に倒れるラストに苦味が残ります。

夏姫春秋〈下〉 (講談社文庫)
夏姫春秋〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥550
release : 1995/09

宮城谷氏を世に出した作品

古代中国歴史モノを初めて商業ベースに載せた作品といっても差し支えないと思います。この後暫く氏がこの分野で独占状態を続けますが、それは取りも直さず、この作品の主人公夏姫で得た美女の表現方法が後押ししていると思います。また、この後の作品でも時どき夏姫が出てくるのがうれしいですね。
夏姫春秋〈上〉 (講談社文庫)
夏姫春秋〈上〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥550
release : 1995/09

楚の荘王を堪能せよ

宮城谷作品を読んだ2冊目がこれでした。躊躇なく人に薦められる
本です。

宮城谷さんのすごいところは、登場する名君が(皮肉ではなく)本当
に『名君』らしく描かれているところです。つまり、読む者をして、
この主君に仕えることの感動を読者にも味あわせてくれるとともに、
優れた主君を得た臣下の心の感動や震えを我が事のように読み手に
感じさせるところだと思います。

私にとってこの本は、楚の荘王と、彼に関わりを持つ者達の物語
なのでした。

隋唐演義〈1〉群雄雌伏ノ巻 (中公文庫)
隋唐演義〈1〉群雄雌伏ノ巻 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2004/01

前半は豪快な群像劇後半は?

●以下全巻分の感想です。●則天武后登場までまさに風雲急を告げるというフレーズがはまるような緊迫感と今後の展開に期待を持たせる内容です。昇り竜の勢いで唐開闢までのよもやま話がつづられてゆきます。智将猛将名臣某臣能吏ひとかどの人物が入り乱れての国獲り合戦です。私はこれを読んで三国志一本の中国歴史好きから卒業できました。孔明や張飛に匹敵するくらいあるいはそれ以上の個性的で魅力的な人物たちが登場します。●4巻以降は宮廷闘争中心で前半の勢いが失速するのが残念、草原を疾駆し大河を渡り関を破るような合戦絵巻はひとまず終了します。この沈滞も含めて原作者が表現したいことなので仕方ないのでしょうが。●登場人物が多いので一気に読み通してください。途中で途絶して脈絡を失念している場合前巻の該当箇所までさかのぼらなければいけません。漫画と違って活字のみしか情報がないので非常に厄介です。●唐朝開闢後も地方勢力との抗争は数知れずあったはずですが対李密以外は記述が淡白でちょっと物足りなかったです。●多彩な登場人物ですがもっと個々掘り下げてほしかったですね。まあ原作に付加してはならないので無理な願いですが。結構初登場が華々しいのに相当後のほうでひっそり死んでいたり、更迭されていたり、その間の過程が知りたいのに・・・・。●文官たちの描写が武将に比べると地味この上ないのが残念です。初登場のエピソードも武将はドラマティックなのに文官はいつの間にか幕下に加わっていたりして背景的扱いでした。房玄齢・杜如晦が一番分かりやすい例です。武将でも秦淑宝以外は描写が浅いですね。三国志並みの群像激を期待するとちょっと期待はずれ。●もちろん翻訳は非常に分かりやすいです。●安能さんのほうと比べてこちらの登場人物のほうが好漢に描かれている印象です。向こうはちょっとリアルに迫りすぎてえげつなく共感できませんでした。
屋烏
屋烏
講談社
price : ¥520
release : 2002/02

濃密な短編時代劇

 江戸後期の地方藩士達の人間模様を濃密に描いている。御家内部の暗闘に、下級武士が翻弄される。そんな中でも、彼らはなんとか義を通し情を重んじようと苦悩する。時には封建的な社会制度の矛盾に揺れる。
 「禿松」の、最後の最後で確かに通い合う妻との信頼。「屋烏」の一途。「竹の春」の、遅咲きながら訪れた自立への覚醒。いずれも印象深い。さすが、どれを読んでもハズレなしの乙川作品である。
謀殺―続・信長殺し、光秀ではない (八切意外史)
謀殺―続・信長殺し、光秀ではない (八切意外史)
作品社
price : ¥893
release : 2002/11

びっくりのジェット・コ?スターだ!

 所謂、八切史観の集大成のような作品です。
 
 個人的には、司馬遼太郎や海音寺潮五郎といった大御所の作品ではないので、あまり内容は期待し ていませんでした。ただ、タイトル惹かれて買いました。
 ところが、読み出すと思いもかけずグイグイひっぱられるように一気に読んでしまいました。面白いネタのオンパレードなので、歴史好きな仲間と居酒屋で歴史談義をするのに格好の作品です。
 書かれた内容が”確かか否か”より、従来の教科書や小説などで理解している「本能寺の変」とは大いに異なる説を楽しんで読めれば良いと思います。
 と言う訳で”星は五つ”
STAND UP!ノベライズ
STAND UP!ノベライズ
ワニブックス
price : ¥1,260
release : 2003/09/11

爽やかなH?

夏らしくてテンポよく読めました。内容がHをテーマにしてるけど全然いやらしい感じがしないので読みやすいと思います。読み終えて、主人公の成長が感じられました。
耶律楚材〈上〉草原の夢 (集英社文庫)
耶律楚材〈上〉草原の夢 (集英社文庫)
集英社
price : ¥540
release : 1997/05

本当の「中華思想」とは・・・

 耶律楚材は有能な人物として知られていて、また陳舜臣の書いた物なので買ってみました。読んでからもう2・3年経つのでほとんど覚えていませんが、レビューを書きたいと思いました。

 内容としては著者特有のわりと淡々とした展開です。時々史実を挟んだりして、小説なのに歴史書としても面白いのはこの著者の特徴と思います。が、小説の中での話の論点や人物像がずれていると感じる時が結構あります。
 はじめから征服されると考え、主人公である耶律楚材はモンゴル語を勉強したりします。権力者を導くには、良い点を挙げて賞賛する事により良い方向に進めたり、悪い点を挙げて諌めるという二つの方法があると書かれていた様な気がします。王の血統である耶律楚材が、始めから家臣として活躍するよう教育され、育てられ、そして登用されたのは、本当の良い意味での「中華思想」です。漢の劉邦や明の朱元璋など、血筋など卑しいものでしたが、皇帝になりました。自分が偉い・尊いなどというのは悪い「中華思想」です。それは日本にもあります。
この本の話の内容は忘れてしまいましたが・・・。

 陳舜臣の著書は読みやすいので、中国や歴史に興味がある人には良い本だと思います。

はやぶさ新八御用帳〈6〉春月の雛 (講談社文庫)
はやぶさ新八御用帳〈6〉春月の雛 (講談社文庫)
講談社
price : ¥560
release : 1997/09

青雲はるかに〈下〉 (集英社文庫)
青雲はるかに〈下〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥720
release : 2000/12

面白かった7

中国の戦国時代の立志伝です。貧乏な家に生まれながら、いつか上り詰めてやるという志を持ち続け勉強に励み、やがて花開くときが来るのです。上り詰めてからよりも、それ以前の苦労しているときの話が面白いです。はじめは人付き合いすらも理詰めでしか考えていなかった主人公が、回り道をし、無駄なことをすることで人徳を得ることが出来るようになり、そのおかげで九死に一生を得ることが出来たりと、波乱万丈の生き方でした。
志を高く持ち続け、そこに向かって努力し続けることが成功への道なんだと教えてくれている作品です。
白い息―物書同心居眠り紋蔵 (物書同心居眠り紋蔵)
白い息―物書同心居眠り紋蔵 (物書同心居眠り紋蔵)
講談社
price : ¥1,785
release : 2005/02

居眠りしてません

 居眠り紋蔵の7作目です。しかし今回は定廻り同心を拝命して外回りの毎日なので居眠りするスキもヒマもない。もちろん居眠りはしなくなっても、事件の謎は解いていく。なぜか金持ちの野菜売りの裏を暴いたり、ニセ金の出所を追及したりと大忙し。職務を淡々と大騒ぎもせずにこなしていく紋蔵には好感を持てます。派手な立ち回りもお涙頂戴的な話もない。しかし、一話一話紋蔵の頭の絞り具合いが面白い。
剣法奥儀―剣豪小説傑作選 (文春文庫)
剣法奥儀―剣豪小説傑作選 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥560
release : 2004/11

剣法各流派に伝わる奥儀にまつわる話。名短編が揃ってます。

著者が柳生家菩提寺の芳徳寺を訪れた時、住職に見せられた古びた写本『旅不知』。それは剣法各流派の奥儀・秘太刀に関する究明の書だった。この『旅不知』をもとに、各流派の奥儀の名前のついた由縁となった話や秘太刀にまつわる話など七作を収めた短編集です。
一刀流、先意流、柳生流など、取り上げられている剣法の流派は、おそらくは実際にある(あるいはあった)ものばかりなのでしょう(天井に逆さにぶら下がったり、畳を蹴返したりと、ちょっと怪しいものもありますが)。また、一刀流「青眼崩し」、先意流「浦波」、知心流「雪柳」、柳生流「八重垣」等、奥儀名も実際のものだと思います。『旅不知』からの抜粋の一文を各作の冒頭に附し、これら各流派の兵法談が語られていくのですが、解説によると、もととなった『旅不知』が、どうやら著者の創作らしいとのこと。著者の流麗な筆致に魅せられ、他の作家も『旅不知』をもとにした小説を書いていないか、『旅不知』が現代語訳付きで一冊にまとまっていないか探してみようと思いながら読んでいたので、これには見事にやられました。
時代小説が好きな人ならきっと気に入ることでしょう。ぜひご一読を。
林蔵の貌〈下〉 (集英社文庫)
林蔵の貌〈下〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥590
release : 1996/11

百鬼斬り―四十郎 化け物始末 (ベスト時代文庫)
百鬼斬り―四十郎 化け物始末 (ベスト時代文庫)
ベストセラーズ
price : ¥720
release : 2006/04

鬼九郎鬼草子―舫鬼九郎〈第2部〉 (新潮文庫)
鬼九郎鬼草子―舫鬼九郎〈第2部〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥620
release : 1998/06

春疾風 見届け人秋月伊織事件帖
春疾風 見届け人秋月伊織事件帖
講談社
price : ¥560
release : 2006/03/15

いろは双六屋 明烏 (徳間文庫)
いろは双六屋 明烏 (徳間文庫)
徳間書店
price : ¥660
release : 2006/08

陋巷に在り〈5〉妨の巻 (新潮文庫)
陋巷に在り〈5〉妨の巻 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 1999/06

酸漿は殺しの口笛―御宿かわせみ〈7〉 (文春文庫)
酸漿は殺しの口笛―御宿かわせみ〈7〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥480
release : 2004/11

捕物帳シリーズ第七弾。

表題作は、小川のほとりで酸漿を鳴らしながら、別れた母を探す娘の物語。
ほか、御三家の水戸様の屋敷に賊が入ったという噂がたち、手が出せない町方をよそに、源三郎と東吾が密かに探索を始める物語など、六篇を収録しています。

るいと東吾の恋も、いつもより多めに書いてあります。この2人の切ない関係が、悲しくもあり素敵でもありますね。

お白洲無情
お白洲無情
講談社
price : ¥730
release : 2006/05/16

鍋島直茂―葉隠の名将 (人物文庫)
鍋島直茂―葉隠の名将 (人物文庫)
学陽書房
price : ¥924
release : 2004/12

照り柿―浄瑠璃長屋春秋記 (徳間文庫)
照り柿―浄瑠璃長屋春秋記 (徳間文庫)
徳間書店
price : ¥600
release : 2005/10

硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻
硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻
角川書店
price : ¥1,890
release : 2005/07/26

きけ、わだつみのこえ

戦中の日本軍に材をとった小説が4篇。愛国心を掻き立てられるというより、久しぶりに素敵な日本人に会ったような気分になる。巧みな感情描写が多く、若い人も容易に入り込める作りになっている。また、作中に著者の倫理観がわりと強く打ち出されており、戦争という主題を扱っている以上、この点についての批判もあるかと思うが、私は方法的にも方向的にも支持する。20代の私には、出征経験のある祖父から当時の話を聴かされているような感じがした。4篇どれも良かったが、戦車に憧れ軍人になったものの陸の孤島のような満州の地に宿営する最早戦車すら持たない脆弱な「戦車部隊」で無残な形で終戦を迎える少年士官の話(「草原の敵」)は、来た。
深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)
深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)
講談社
price : ¥520
release : 1993/09

豊かな時代?

貧しくても、人情味溢れている町・時代、もちろん同時代の現実はもっともっと厳しかったであろう。だが、著者の描く世界は、主人公や彼らを取り巻く人々、町の風景、日々の暮らしなど、実際こうであったろうなぁと、引き込まれ、心癒される。殺伐たる現世の流れに押し流される毎日。本書を開き、しばらくは自分を深川澪通りに住まわせ、物語の余韻に浸りながら・・・
Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする



copyright © 大ちゃんの本屋さん all rights reserved.
内職☆在宅ワークの最強は?アフィリエイト!. 初心者だってカッコ良いホームページ作るぅ!
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー1GB!FC2ブログPowered by FC2ブログ