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DATE: CATEGORY:・歴史・時代小説
クッキング・ママの供述書 (集英社文庫)
クッキング・ママの供述書 (集英社文庫)
集英社
price : ¥840
release : 2003/09

期待を裏切りません!

クッキング・ママシリーズの第11作。周囲の土地開発が進んでケイタリングは大繁盛ですが、ゴルディの疲れはピークに達し、14歳になった息子アーチは難しい年頃。そして、またしてもゴルディは死体を発見し、よりによって頼りの助手ジュリアンが容疑者として刑務所に・・・。

ジュリアンのファンには胸の痛い展開ですが、今回も最高の料理(レシピつき)とハラハラドキドキが満載で、最後はほっとできる温かさ。安心して読めます。

秋霜の撃  勘定吟味役異聞(三) (光文社文庫)
秋霜の撃 勘定吟味役異聞(三) (光文社文庫)
光文社
price : ¥680
release : 2006/08/10

海嘯 (中公文庫)
海嘯 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥620
release : 2002/09

亡宋の武将たちの浪漫

崩れゆく国の中で、それぞれの生き様をもって、ある者は運命に従い、ある者は運命に抗い。それでも歴史は流れていく。
歴史とは、人と人が織り成す広大な物語であることを改めて痛感します。

田中芳樹氏の歴史観を見事に反映した、名作といえるでしょう。
歴史物にありがちな、史実を書くのではなく、物語としての圧倒的な存在感、同氏の力量が存分に発揮されています。

武神の階 (角川文庫)
武神の階 (角川文庫)
角川書店
price : ¥819
release : 1997/02

謙信マニア(上級者)向け

謙信を扱ったもので川中島をラストに持ってこずに彼の生涯を通して描いた小説として本作は貴重
ただ文脈の合間に無機質な史伝をたびたび織り込ませてあるので(津本氏の作風だが)物語に入りこめ難い。司馬作品ようなテンポに慣れた人やそれを期待した人には少々キツいだろう。上級者向けの作品。
太平記鬼伝―児島高徳 (小学館文庫)
太平記鬼伝―児島高徳 (小学館文庫)
小学館
price : ¥690
release : 2005/10/06

超人、児島高徳

 意志強靱。戦に出れば幾多の敵をなぎ倒し、策を練れば不利をも有利へと覆す。南北朝時代の知られざる名将、それが児島高徳です。
 後醍醐天皇を慕い続け、多くの仲間が戦乱の中に消えても、足利尊氏から誘いを受けても、南朝方について奮闘する高徳。恋もあり、絶望もあり、そんな中でも折れずに自分の意志を突き通そうとする姿、いやぁ、格好いいです。
 塀を軽々と跳び越え、雨のように降る矢の中を進み、夜襲奇襲で敵を破り……なんだか、スケールが大きすぎて、ほとんど忍者か超人の様で、歴史上の人物とは思えないほど(実在しない人物だ、と言う説はある)。行動力も異常で命あらば、全国どこでも飛んでいく。ちょっと、歴史小説、という点を考えれば、首を傾げざるをえないですが、やはりすごい。大活劇を見てるような、そんな興奮が得られるのでは無いでしょうか。
 鬱屈した気持ちも、高徳がぱーっと払ってしまう。心の中で、思わず応援してしまう奮闘ぶり。
 文章も読みやすくて満足です。歴史小説としては疑問ですが……。
双調平家物語〈7〉乱の巻
双調平家物語〈7〉乱の巻
中央公論新社
price : ¥1,890
release : 2000/12

魔天忍法帖 新版 (徳間文庫)
魔天忍法帖 新版 (徳間文庫)
徳間書店
price : ¥660
release : 2002/11

著者自身も認める大駄作だが

「魔界転生」と平行して執筆され、まるで栄養をほとんど吸い取られた
双生児の片割れのような本作だが、「風太郎忍法帖の駄作」にはすべて
得も言われぬ味わいがあり、カス愛好家の皆様には強くお薦めします。
本作は戦国時代をテーマとした時間逆行SFであり、特に石川五右衛門が
最後に登場するシーンは大爆笑。何故か徳間文庫は本作を絶版にしないので、
入手しやすい点でもおすすめです。
夢の浮き橋―橋廻り同心・平七郎控 (祥伝社文庫)
夢の浮き橋―橋廻り同心・平七郎控 (祥伝社文庫)
祥伝社
price : ¥590
release : 2006/04

退屈姫君 恋に燃える
退屈姫君 恋に燃える
新潮社
price : ¥500
release : 2005/09

ただの恋じゃありません。めだか姫が乗り出すのですから天下の一大事の恋なのです。

退屈姫君こと、陸奥磐内藩五十万石の姫君にして四国風見藩の正室めだか姫が、天下の一大事に立ち向かうシリーズ三作目。
この書名から、風見藩主時羽直重が参勤交代で国許に帰っているため、さてはめだか姫、誰か想い人でもできたのか?と思ったら大間違い。風見藩士の冷飯食い(役職につけずにフラフラしていた一家の次男、三男たちのことです)と小藩の姫君との身分違いの恋を成就させるため、めだか姫が一肌脱ぐといったお話。前作までと違って色恋沙汰かとガッカリしたら大間違い。めだか姫が乗り出して単なる色恋沙汰で終わるはずもなし、老中の田沼意次や将軍さま、藩取り潰しの陰謀までからんで、やっぱり天下の一大事となるわけです。
めだか姫はじめ、くのいちのお仙や将棋指しの天童小文五などいつものメンバーに加え、著者の他の作品には登場していますが退屈姫君のシリーズでは前作が初顔見せだったお仙の兄の一八や無類の棋力を持った榊原香奈らも活躍、大騒動に花を添えています。
いつもながらの落語風の口調で語られるめだか姫の大活躍、最終章を見るとまだ続きそう。次作が待ち遠しいです。
魔界転生(下)―山田風太郎忍法帖〈7〉 (講談社文庫)
魔界転生(下)―山田風太郎忍法帖〈7〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥790
release : 1999/04

伝奇小説の最高傑作!

下巻から、本格的な戦いになります。
特に、父である柳生但馬守との勝負と、心理描写は凄いの一言!

恐るべき魔人達相手に次々と仕留める十兵衛も凄まじいが、やはりなんといっても宮本武蔵!
どの死闘も凄いが、やはり武蔵との勝負は、最終決戦に相応しい迫力!
激しい剣撃戦ではなく、「達人対決」らしい、一瞬の勝負の妙が面白い!
この小説は物語と言うより、歴史上のIfだ。
戦国時代に間に合わなかった剣の達人、柳生十兵衛がもし、全盛期の宮本武蔵、荒木又右衛門、父、柳生但馬守、柳生如雲斎、宝蔵院、田宮坊太郎と戦えばと言うIfだ!
そのIfを存分に楽しめる伝奇小説、それが、『魔界転生』だ!
妖華-かがり淫法帖 (6) (廣済堂文庫)
妖華-かがり淫法帖 (6) (廣済堂文庫)
廣済堂出版
price : ¥600
release : 2006/01/17

近藤勇 (時代小説文庫)
近藤勇 (時代小説文庫)
角川春樹事務所
price : ¥756
release : 2004/06

それぞれが大切にしたもの

今、この本を読み終えました。
近藤さんが主役の小説を読んだのは初めてでしたが
秋山さんだったので読みやすいかなと思って読みました。
土方さんや藤堂さん沖田さんを主役にしたものと
違って骨太な歴史小説でした。上の三つはどちらかと
いうと読者が女性であることを想定して書かれている
小説のように思いますがこちらは男性の方を意識して
書かれているのかなと感じました。

内容ですが最後の方にいくにつれ近藤勇は誇りと義を
大切に生き、歳三は最後まで抵抗して戦う事を
決意して生きていき。。。。。
新撰組結成当初の8人はそれぞれ道が違っても
いつまでも大事な友という近藤勇の気持ちに
とても共感がもてました。(去年放送された
某番組の近藤さんそのものです)

あと最後、近藤勇が連行されていくとき野村が
どうしても一緒に行きたいと懇願した時に
言った台詞”俺と相馬は互いが半身のような親友です。
俺が局長についていき相馬が最後まで副長に従うと”
互いが互いを想い身を捨ててまで守ろうとする歳三と
近藤。それと合わせるかのようにそれぞれが
大事な二人を命をかけて守ろうとする野村と相馬。
凄くかっこいいと同時にそういう男同士の友情が
いいなぁと思いました。

余寒の雪 (文春文庫)
余寒の雪 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥580
release : 2003/09

読み終えて気持ちが清々しくなる絶品

 昔、藤沢周平の短編にぞっこんだったことがあった。宇江佐真理の七つの短編は、あのすぐれた世話物時代小説に特有の深く濃く香り立つ匂いや、滋味深くて爽快な味わいを久しぶりに思い出させてくれた。でも、これは当たり前のことだけれど、そこにはくっきりと藤沢節とは違う宇江佐真理の個性が刻まれていて、それは中村彰彦さんが「解説」で紹介している「女性ならではの繊細さ」という評言が言い当てようとしているものと同質であるように思う。たとえば仙台の女剣士・知佐が、騙されて同居することとなった北町奉行所同心・鶴見俵四郎宅で五歳になる松之丞との交情を深め、やがて俵四郎との真剣勝負を経てその後添いとなることを受け入れる一部始終を丹念に淡々と綴った表題作「余寒の雪」などは、読み終えて気持ちが清々しくなる絶品で、その丁寧な筆運びのうちに、情感の襞に分け入りながらもこれをそっと事物、言動に託して描写する「繊細さ」がいかんなく発揮されている。
山霧―毛利元就の妻〈下〉
山霧―毛利元就の妻〈下〉
文藝春秋
price : ¥509
release : 1995/11

血の匂いを感じながらも嫌悪を感じない

安藝国の地方国人として大内・尼子の二大名の狭間で生き抜こうとする毛利元就とその妻・おかたの物語。下剋上・弱肉強食であった戦国時代において生き抜くためにはかなり悪辣なこともしなければならなかったことに気づく。元就も例外ではなく、騙討ちまがいのことを何度も何度も経験して自らの地位を築きあげていっている。
血の匂いのしない歴史小説が多いなか、このどろどろとした血なまぐささが僕としてはとても心地よい。それでいてまったく嫌悪を感じないのは永井路子の筆力である。世の中はけしてうつくしいものばかりに囲まれているわけではない、おぞましいものもおそろしいものも隣合わせなのだということに改めて気づきながら、僕は山霧が晴れるような気持ちで本を閉じた。
千利休とその妻たち〈下〉 (新潮文庫)
千利休とその妻たち〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1988/03

表現力

千利休。その名を聞いて知らない人はいないだろうと思われるくらいの、茶会の偉人。その生涯を描いた作品。しかし、この小説の凄い所は表現力の高さである。氷点で朝日新聞賞を受賞した作者ならでわの思考錯誤を繰り返し、それを収めている。利休最後の場面は、茶の世界に命を途した一人の人間の命の重みを描いている。
縁切り橋―くらがり同心裁許帳 (ベスト時代文庫)
縁切り橋―くらがり同心裁許帳 (ベスト時代文庫)
ベストセラーズ
price : ¥650
release : 2004/09

巷説百物語 (怪BOOKS)
巷説百物語 (怪BOOKS)
角川書店
price : ¥1,995
release : 1999/09

【商品詳細】

泉鏡花賞受賞作『嗤う伊右衛門』にも登場する小股潜りの又市が、江戸の世を舞台に悪党を退治する時代小説の第1弾。デビュー作『姑獲鳥の夏』に始まる「憑き物落とし」中禅寺秋彦が活躍する作品群とは、また味わいの異なる妖怪シリーズだ。 寺への帰路で豪雨に見まわれ、やむなく途中のあばら屋に逃げ込んだ1人の僧。小屋には白装束の御行、人形遣いの女、そして初老の商人と若い男が居合せていた。雨宿りの余興に始まる「百物語」。一見無関係な怪談話は、意外な符号を伴って僧の心の内で形を成す。小屋の外では「しょり、しょり」と何者かが小豆を磨く音が。やがて僧は、恐るべき怪異と出会う…。 立ち現れるのは、江戸時代の絵師竹原春泉の『絵本百物語』に描かれる小豆洗い、白蔵主(はくぞうす)、舞首、芝右衛門狸、塩の長司、柳女、帷子辻(かたびらがつじ)の7妖怪。又市をはじめとする小悪党一味、山猫廻しのおぎん、事触れの治平らは巧妙な罠を十重二重(とえはたえ)に張り巡らせ、どうにも立ちゆかない事態を「妖怪」のしわざとして収める。著者自身の言葉を借りれば、本作は、難事件を「妖怪」と名づけて払い落とす中禅寺のシリーズの「裏返し」なのだそうだ。 又市は「悪党だから死んでもいいなンていううざってェ小理屈も俺達にゃァ関係ねェ」とうそぶく。そして「悲しいねぇ」と言葉を継ぐ。登場する妖怪たちは、人間の心の闇や業(ごう)が形を成した末の「悲しい姿」だ。そもそも春泉の『絵本百物語』は人間の醜い心を風刺したものでもある。その業を見据える又市の姿が、たんなる勧善懲悪の時代劇ではない深みを物語に与えている。(中島正敏)

面白い!だが……。

文庫といってもかなりの厚さで、その上それぞれ話によって雰囲気の明るさ、暗さがはっきりと分かれているため、暗い話が苦手な方は途中まで読んでもういいや、と諦めてしまうかもしれない。私はそうだった。
だが後半の話になるに連れて徐々に面白さが増していく。初めのほうの話ではほとんど「役」としてしか描かれなかった登場人物たちの背景やキャラクターにどんどん深みが出てくる。次も読みたい、と思われること間違いなしだ。

お勧めの話は「芝右衛門狸」「塩の長司」「柳女」「帷子辻」。


鬼麿斬人剣 (新潮文庫)
鬼麿斬人剣 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1990/04

気軽に読める決闘小説


隆慶一郎の小説の中では比較的軽めで、気軽に楽しめる作品だ。

一番勝負?八番勝負の八部構成となっているため、剣豪小説によくあるスタイルとの決闘シーンが主題のような体裁を取っているが、読み終わってみると主人公の鬼麿と師匠の清麿の何にも縛られない自由な生き方が印象に残る。

主人公の鬼麿は刀鍛冶の清麿の弟子で、師匠の清麿から死の間際にある依頼を受ける。その依頼とは清麿が若い頃に江戸から出奔して逃走の旅をした際に、旅費を稼ぐためにやむを得ず各地で手抜きの刀を量産したが、そのような駄作を残したことが心苦しので、それを探し出して一本残らず折ってほしいというものだ。

これに応えて鬼麿は若き日の師匠の旅の後を巡って各地を彷徨い、同じくその刀を狙う伊賀忍者たちと激闘を繰り広げることになるが、隆作品らしく鬼麿も師匠の清麿もタイプは違うが女にもてて、旅先で出会う女達との交情もたっぷり描かれている。また、江戸から京都まで鬼麿が滞在する各地の様子もきちんと詳しく描かれており興味深く、単なる決闘小説にとどまらず色々な角度で楽しめる作品である。

マリー・アントワネットの遺言 (朝日文庫)
マリー・アントワネットの遺言 (朝日文庫)
朝日新聞社
price : ¥840
release : 2002/10

いつ読んでも

 フランス革命やルイ16世、マリー・アントワネットに関するメディアは、それこそ星の数ほどある。「ベルばら」〜いろいろと目にしてきた。できはいいものとわるいもの(何をもってそういうかは置いておいて)があると思う。ただ、扱われる数が多いので、少し食傷気味。「誰が書いたか」によって、つまり「料理の仕方によって」面白くもつまらなくもなる代物である。これも、かなりなファンの友人が「一気に読んじゃった」といわなければ決して手にとることはなかったでしょう。手にとってから読むまでの間、これほどわくわくした本は久しぶりでした。

マダム・ロワイヤルなるアントワネットの娘が、彼女の母親の最後の様子を書き記した弁護士の随想録を、悪名高いプレイボーイ(死語)司祭と娼婦に朗読させるという趣向である。それによって臨場感がいや増し、アントワネットの人間像が浮かび上がってくる。ツワイクの言うとおり、その平凡性ゆえに国家を統治する一国の后の荷が重かったのだと片付けることはあたっているのかもしれない。でも、彼女には彼女の生きた社会でのルールがあり、彼女はそこで生きるのに精一杯だったのだろう。

なににせよ、架空の人物、司祭と娼婦の場面が当時の風俗を語っていてなかなか興味深い。マダムとの関係の必然性などは?だが、当時の興味も、現代の興味も、人間の営みにさして変わりはないのだと感じさせてくれた。

著者の作品ははじめて読んだ。ヨーロッパの歴史に造詣が深く、とても信頼が置ける。かつて「ベルばら」を教科書代わりとしたように、著者の作品で教科書では味わえない歴史の面白さを感じることができた。歴史は人間のドラマだからだ。

一枚摺屋
一枚摺屋
文藝春秋
price : ¥1,680
release : 2005/06

大坂の人情・風景を味わう

「第12回松本清張賞」受賞作。

といってもミステリー色はほとんど無く、幕末の不穏で不安定な世情に絡んだ大坂の風景や人情が生き生きと描かれていた。


山霧―毛利元就の妻〈上〉
山霧―毛利元就の妻〈上〉
文藝春秋
price : ¥509
release : 1995/11

岳飛伝〈1〉青雲篇 (講談社ノベルス)
岳飛伝〈1〉青雲篇 (講談社ノベルス)
講談社
price : ¥798
release : 2003/08

日本唯一の岳飛軍物語

日本で岳飛に関する物語はこの本にしかありません。金軍との微妙な戦の駆け引きがとても緊張感を引き立てます。しかもとても読みやすいです。主人公の岳飛は水滸伝の林沖や三国志の関羽が好きな人ならばきっと好きになれると思います。

会津士魂〈7〉会津を救え (集英社文庫)
会津士魂〈7〉会津を救え (集英社文庫)
集英社
price : ¥700
release : 1999/01

逃げ水の坂―口入屋用心棒 (双葉文庫)
逃げ水の坂―口入屋用心棒 (双葉文庫)
双葉社
price : ¥690
release : 2005/07

どうかな

この作者の本は良くみかけていて気になっていたので、
初めて買ってみました。
なので、他は知りませんが、

話の進め方がポンポン飛ぶんですね。

明らかに伏線とわかるので混乱はしませんが、
今この人の話をしていたと思ったら、あの人、その人と場面が切り替わるのです。
その感じが、昔読んだ京極夏彦をちょっと思い出しました。
あと、何故か文章から受ける印象なのですが、
人物像が大人の人をイメージしにくいのです。
子供っぽいというか…文章の言葉遣いなのかもしれませんが。

続き物として書いているので、
この巻で起こる事件は解決しますが、ベースになっている部分での謎はまったく明らかになりません。
とりあえず、主要人物の紹介巻というところでしょうか。

この巻だけでは面白いとも面白くないとも判断しづらいので、
とりあえず続きを買ってみようかなぁと思います。



雷神の筒
雷神の筒
集英社
price : ¥1,890
release : 2006/11

鉄砲に惚れた、一巴は欲のない男。

 鉄砲の伝来とともにその威力をいち早く認識し、改良と開発、戦術の考案を行って、信長の天下布武を
支えた一巴であったが、柴田や佐久間、木下らとは違い、終生、大名に取り立てられることはなかった。
 孫子の兵法を学び、鉄砲を有効に使うための戦術の開発に心をくだいた一巴に、世渡り下手な
職人気質を感じる方も多いことだろう。
 重要な提案をし、その結果成功をおさめても評価されないのは、一所懸命働いても評価されない
現代サラリーマンの悲哀(愚痴?)と重ね合わせることもできる。

 しかし、常に信長と正対し、自らの信念に従って生きた一巴に対し、相手の信長の描き方がやや
ステレオタイプじゃなかろうか。
他の信長物などで、醸成された信長像のイメージと何ら変わるところが無いし、人間性が伺えるような
踏み込んだ描写も見られない。
 最大の敵役は、やはり信長なのだから、心象風景にもう少し配慮があれば、物語に厚みがでたのではなかろうか。
 雑賀の孫一では、やや役不足の感が否めない。
 何といっても、一巴は信長に生かされ、信長のために生きたのだから‥。
明智光秀〈下〉 (人物文庫)
明智光秀〈下〉 (人物文庫)
学陽書房
price : ¥840
release : 1998/11

ついに最終巻

 
 その結末はよく知られている明智光秀。山崎の合戦で羽柴秀吉に負け、山中落ち武者狩りに遭い死亡。その前までの心中がよく描かれてます。歴史に「もし」は無いけれど、明智光秀がそのまま天下を治めたらどうなってたのか。考えさせられる一冊になりました。
 後輩に末裔がいるので彼に読ませてみようと思います。


桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)
桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥580
release : 1995/03

歴史の大転換を描いた快作!

桜田門外で大老井伊直弼の謀殺に成功した水戸藩士たち。実際の謀殺の現場はどうだったのか、その後の彼らはどのような運命を辿ったのか。主人公に据えられた水戸藩士・関鉄之介の目を透してことこまかに語られる。作者の綿密な取材と、当時の情景を生き生きと描き出す筆力でぐいぐい引き込まれていく。大作だが、ぜひ手にしてもらいたい作品だ。
群雲、関ケ原へ〈上巻〉
群雲、関ケ原へ〈上巻〉
新潮社
price : ¥1,995
release : 1994/11

武田信玄〈下〉 (講談社文庫)
武田信玄〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥509
release : 1996/09

家康を討ち取っていれば・・・

本巻では、三方が原合戦終戦部から武田家滅亡までが書かれています。
信玄の後継者となった勝頼(信勝元服までの単なる後見人であったとも言われている)には最初から数々の難問がふりかかります。
家康は反撃に出て、長篠を奪回し、東は駿河までも侵食してきます。
親類衆、重臣たちは信玄生前のような忠義はつくさず、やがて確執が生じます。最終的には家康・信長と通じて国人大名になろうとするものまで出る有様です。
しかしながら、勝頼はこんな状況にもかかわらず、よく戦ったと思います。「高天神を制するもの遠州を制す。」と言われた高天神城攻略など、いくつかの電撃作戦を成功させ、家康を畏怖させています。
もし、家康が三方が原で討ち取られていれば、内紛というマイナス要因は発生せず、十分な態勢で信長との対決が出来ていたかもしれません。
匂い袋の宵―口入屋用心棒 (双葉文庫)
匂い袋の宵―口入屋用心棒 (双葉文庫)
双葉社
price : ¥690
release : 2005/10

ちょっと

面白くなってきました。

展開というか、場面場面がポンポン飛ぶのは一緒ですが
登場人物も把握してきたし、
1巻ほどの読みにくさは無かったです。

今回は小さな事件を解決する部分よりは、
直之進の奥様や、江戸に来た理由などの方に多くのページが割かれてるかな、と思いました。

まだハマるとまではいってないけれど、
最後の”あぁ?そうなんだ”というトコロをあって続きを読んでみたくはなってます。

辰巳八景
辰巳八景
新潮社
price : ¥1,680
release : 2005/04/21

しっとりとした味わい

ろうそく問屋のあるじ、煎餅屋の娘、辰巳芸者、鳶の女房など、この作品に出てくる人たちは、江戸の町に根づき暮らしている人ばかりだ。それぞれに、時には苦悩し、時には涙し、そして時には笑顔で人生を送っている。思いは違えども、一生懸命生きていることに変わりはない。作者は温かなまなざしでそれを描いている。どの作品も江戸に生きる人たちの人情があふれている、ほろりとくるものばかりだった。
無言殺剣 妖気の山路 (中公文庫)
無言殺剣 妖気の山路 (中公文庫)
中央公論新社
price : ¥680
release : 2006/11

もう続編が…

前作を読み、年内に続編が出ればいいな、と思っていたら もう書店に並んでました。謎が少しずつ明かされながら えっ、ここで 終わりぃ? つづきが待ち遠しくなりました。
塚原卜伝 (ノン・ポシェット―日本剣鬼伝)
塚原卜伝 (ノン・ポシェット―日本剣鬼伝)
祥伝社
price : ¥560
release : 1993/02

「もっともらしい嘘」を意識させられる作者

この人を知ったのは、10年程前、何となく立ち寄った古本屋。
そしてはじめて読むこの人の作品、塚原ト伝・・・まさに衝撃でした。

曰く「剣は稟性」、曰く「折れず曲がらずの剣はない」、曰く「武芸者は生きる事のみが道」、曰く「同じ遊びなら木刀打ちより撓え打ち」、曰く「名刀はお飾り」、曰く「素肌剣法は戦の役には立たない」、曰く「斬り覚えよ(剣は教わっただけでは強くなれない)」etc・・・

これ以外にもいわゆる時代小説にあたる作品は沢山ありますが、
それらにも、これまでの時代小説やチャンバラ小説に対する挑戦や皮肉などが感じられ、この人のチャンバラに対する”本気”が伺え知れます。

話の大方の展開こそ、エグく斬ったら女とヤってのワンパターンが目立ちますけれども、
そこだけを見てただのエログロ作者と読み捨てるにはあまりに勿体無いと思います。


自来也小町―宝引の辰捕者帳
自来也小町―宝引の辰捕者帳
文藝春秋
price : ¥460
release : 1997/06

東条英機―大日本帝国に殉じた男
東条英機―大日本帝国に殉じた男
PHP研究所
price : ¥680
release : 2002/08

無批判なのはおかしい。

東条英樹の伝記です。
会話部分などはフィクションですが、大部分は事実に即していると思われます。
著者の論調では、東条英樹は天皇・国家に忠実で決して戦後の人物評である「独裁主義者」「極東のヒットラー」とは違うということになっています。
確かに、外部環境が彼を戦争容認者にさせ、日本を戦争に導いたと大部分で考えられます。
しかし、他に選択肢はなかったのでしょうか?
日本が英米から侮辱的な大陸からの無条件撤退を受けていたら、その後の史実はどうなっていたのでしょうか?
東条英樹だけが悪いのではなく、陸軍の軍国主義体制に非があるように思われます。
そう考えると、その責任者を務めた東条英樹の責任は重く、彼も軍国主義者だと言わざるを得ません。
決して、彼だけを批判しているのではありません。
だからと言って、彼の行ってきたことが仕方ないで済まされない。
やはり責任あるものだから、ある程度の批判は免れないと思います。
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1995/03

吉村氏は…

吉村氏は主人公である関鉄之介の潜行先を実際に辿っている。氏のスタイルとして定番であるが、
丹念に史実を調べ上げたという背景があるせいか、骨太な筆致が冴えわたる。飽きない。充実した読後感が残る。
この作品を簡単言えば、クーデターに失敗した人間たちの悲しい末路の物語である。白黒で冷たく暗い。
水戸学VS開国派、尊王攘夷から尊王倒幕へと時代が移り変わって行く様子も淡々と描写している。
その精神を煽るようなわざとらしい所もない。少し調べてみたが、井伊直弼暗殺を扱った小説や映画などが
案外と少ない事にも驚く。その点でも本作品は重要である。
狐釣り 信太郎人情始末帖 (文春文庫)
狐釣り 信太郎人情始末帖 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥600
release : 2005/09/02

李朝滅亡 (新潮文庫)
李朝滅亡 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥740
release : 1997/06

中国や韓国の日本に対する気持ちを推し量ることができる

日本が明治維新後、韓国に対して開国を求めてから
1945年に日本製敗戦に至るまでの抗日の記録とも言うべき本だ。
石川韓国料理になりすぎているきらいがあるが、
大方の韓国人の抱いている戦前の歴史観とは、
ほぼ一致しているだろう。
確かに、日本は「脱亜入欧」を合言葉に、アジアを軽視し、
欧米を尊重する行動を取っていた。
日露戦争に至るまで、日本は不平等条約や欧米諸国との外交折衝に、
苦慮していたが、その千分の一ほどの配慮すら、
中国や朝鮮に払わなかった。しかし、中国にしろ、
朝鮮にしろ、西洋的な先端技術でこそ遅れを取っていたが、
長い歴史を持つ文明国であり、欧米諸国が植民地としていた
発展途上国と事情が違う。だからこそ途切れることなく独立を求め、
日本政府を悩ませ続けた。
筆者の考えに必ずしも賛成するものではないが、
この本を読めば中国や韓国の日本に対する気持ちを
推し量ることができるかもしれない。
八丁堀の湯屋 <新装版> 御宿かわせみ (16)
八丁堀の湯屋 <新装版> 御宿かわせみ (16)
文藝春秋
price : ¥500
release : 2005/11/10

ちみどろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ
ちみどろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ
光文社
price : ¥560
release : 1997/06

最高の娯楽時代小説!

この本をはじめて読んだのは、今から20年ほど前・・・高校生の時のことだった。
それ以来この『なめくじ長屋』シリーズにハマり、さらには都筑センセーの作品にハマった。
そして長いこと、時代物といえば私の中ではこのシリーズだったが、
何年ぶりかにこの作品を読んで、その素晴らしさを再確認することになった。

なぜならその間、ほかの時代物を読んでもなんとなく物足りなかったからである。
その物足りなさの所以とは、まず第一に江戸言葉、そして当時の文化。
都筑センセーのそれは、『センセー、その時代に生きてたんじゃないの?!』
というくらい活き活きとして粋で自然で、テンポの良い会話を読んでいるだけで

わくわくして、なんとはなしに幸福感さえ覚えるほどなのだ。
文中でさりげなく紹介・説明される江戸の風俗や文化も分かりやすくていい。

未読の方・・ぜひ、『本物の』江戸時代が垣間見えるような・・・
しかも遊び心や洒落に富んだ捕り物帖を読んでみてはいかがですか?
ただ、時を現代から江戸に移しただけの時代小説とは、

一味もふた味も、いや、それ以上に違う面白さに夢中になること請け合いです。

谷中・首ふり坂 (新潮文庫)
谷中・首ふり坂 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥580
release : 1990/02

影法師―柳橋の弥平次捕物噺 (二見時代小説文庫)
影法師―柳橋の弥平次捕物噺 (二見時代小説文庫)
二見書房
price : ¥680
release : 2006/10

面白い

この作者の本で最初に読んだのが、秋山久蔵シリーズでした。
そのシリーズが面白くてすっかりハマってしまい、このシリーズも買いました。

出ている人たちは、秋山久蔵シリーズでおなじみの面々。

このお話では岡っ引きの立場で出会った出来事などから話が進んでいきますので
秋山久蔵シリーズとはまた目線が違って楽しめます。
柳橋の親分は当然のこと、個性ある手先達が魅力的です。

この作者のお話を読まれたことの無いかたは、
他社ではありますが、秋山久蔵シリーズから読まれると分かりやすく
このお話もすんなり入っていけると思います。

禁戯―かがり淫法帖
禁戯―かがり淫法帖
廣済堂出版
price : ¥600
release : 2005/04

残念

小弥太と霞の擬似母子相関関係がよくて買ったこのシリーズも現在
4冊目。
ただ今回は小弥太が主人公ではないので、霞と小弥太の艶事はなく、
残念ながら甚だつまらないものとなっております。
次回期待。
新選組風雲録 洛中篇
新選組風雲録 洛中篇
文藝春秋
price : ¥620
release : 2004/04/07

土方本ではNo.1

馬引き沢忠助を土方の間者忠助としてストーリーティラーに置く、他者の作品とは一風変った筋運びを持つ。
土方と女盗賊,山崎,忠助,桂の巡りあわせにドキドキしながら、しっかりと史実の時間軸を追っていく上手さに加え、立場ごとの心情を丁寧に扱った、誰も悪人の居ない公平さも非常に好感である。
こと、土方に関しては、彼の多摩言葉と気風の良さ、それを根底にした心のあり方などが魅力的で、多々在る物語の中でこれ以上の男っぷりは無い。
土方を魅力的に書いた物語で在る為、必然的にいい男を物語るに必要なフィクションが多分に描かれているが、作者の嫌味の無い作風がくどく感じさせずにとても気持ちよく受け止める事が出来る。

近藤・沖田は勿論、助勤以下の隊士も丁寧に書かれており、特に土方が戦地で唐突に聞かされる原田の最後のエピソードは見事の一言。

旅愁〈下〉 (講談社文芸文庫)
旅愁〈下〉 (講談社文芸文庫)
講談社
price : ¥1,785
release : 1998/12

大菩薩峠〈1〉 (ちくま文庫)
大菩薩峠〈1〉 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥798
release : 1995/12

とめどもなく舞台は進む

 全20巻を読んだ数少ないひとりです。面白いと思い始めると、すぐに次の巻へと進みたくなります。しかし、どこが面白いのでしょうか?下手な文体で、とめどもなく舞台は進むといった具合で。
 結局、机龍之介から下っ端の侍、女こどもに至るまで、一人ひとりが鮮やかに描けているということなのではないかと思います。「夜明け前」を正史とすればこれは裏の歴史であるといいます。そうした時代背景の中で人間が描かれているのではないでしょうか。
 何本かの映画になっていますが、どれも机龍之介に焦点を当て過ぎており、原作のなんとも言えないオハナシの味が薄くなってしまっています。
 
柴田勝家―ひたむきに戦国乱世を駈け抜けた男 (学研M文庫)
柴田勝家―ひたむきに戦国乱世を駈け抜けた男 (学研M文庫)
学習研究社
price : ¥609
release : 2002/03

散華の太刀―織江緋之介見参
散華の太刀―織江緋之介見参
徳間書店
price : ¥680
release : 2006/10

平家〈中巻〉
平家〈中巻〉
角川書店
price : ¥1,890
release : 2003/04

なかなか詳しい!

清盛のピークとなる活躍と源氏の頼朝、義経の運命の機微が周辺人物を含め細かく描かれており退屈しません。物語中は脇役の存在の源三位頼政や平重盛などの人物像がよく解りまさに一大絵巻といえます。クライマックスの下巻へ一挙に入り込めますし、是非、大河ドラマで映像化をして欲しい作品です。私にとって歴史小説では司馬良太郎以来の飽きさせない作風でもあります。
近藤勇白書 (角川文庫)
近藤勇白書 (角川文庫)
角川書店
price : ¥780
release : 2006/04

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