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DATE: CATEGORY:・エッセー・随筆
エジプトのききめ。 単行本
エジプトのききめ。 単行本
JTB
price : ¥1,260
release : 2003/03

旅ってたのしい

すきとかきらいとか越えて、クセになる。
「不便も楽しい!」という海外旅行の醍醐味と言える部分が、エジプトを舞台に繰り広げられています。

かわいいイラストや写真などで紹介される食べ物や、乗り物、おみやげ、おじさんたちとのやりとりの「あやしさ」と共に、エジプトの砂漠や建造物の壮大さへの「感動」が伝わってきます。そのミスマッチぶりがとても笑えます。

私もエジプトに行ってみたい!

三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年
三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年
朝日新聞社
price : ¥1,155
release : 2003/04/16

厄年を乗り越えて、

主演俳優の降板、友人の死、母の病気、などなど、三谷氏にも例外なく厄年の災難は降りかかって来ていたのですね。
しかし、そんな中でも笑いを求めて悪戦苦闘する氏の様子が手にとるようにわかって、楽しく、じんわりと読めました。
私は「HR」の大ファンですので、三谷氏が視聴者の反応がわからない中で、苦しみながら本を書いていたくだりを読んだときは、何か言ってあげればよかったなぁ?、なんて思ってしまいました。
それほど、三谷氏が身近に思える本でした。
イタリアのすっごく楽しい旅―はじめてでも、リピーターでも (知恵の森文庫)
イタリアのすっごく楽しい旅―はじめてでも、リピーターでも (知恵の森文庫)
光文社
price : ¥500
release : 2001/10

楽しく読ませていただきました

イタリア大好き人間の小生、本当に楽しく読ませていただきました。イタリアって食べる、歌う、恋をすると人生の楽しみの三拍子が揃った国ですね。いつ行っても楽しくなります。小生はもう70才になりますが、イタリアの田舎は戦争直後までの日本のように思います。「他人に親切であれ」とはかつての日本人の誰でもがもっていた思想でしたが、最近では田舎へ行ってもこういう感じがしなくなったのはたいへん残念なことですね。「小さい親切大きな迷惑」などと平気で云う人が多くなりました。他人に親切なのはイタリアばかりでなく、アメリカやフランスの田舎でも同じでしすね。それから食いしん坊の小生にはイタリアは本当にたまらなく良いところに思えます。
 ただこの本でちょっと気になるのはイタリアに10数年住んでいる方にしてはイタリア語の注釈にあまりにも間違いが多いことです。たとえば「ようこそ」という言葉をヴェンヴェヌートと書いておられますが、本当はベンヴェヌート(benvenuto)で、この章だけでも気がついたものに、私はイタリア語が話せない(non parlo Italiano)をおまえはイタリア語を話せない(non parla Italiano)とまるっきり反対の会話が出てきたり、キスをバッチョ(本当はバーチョ、bacio)と書いたりです。もうすこしきちんとイタリア語を書いて欲しいという感じがしました。
凛々乙女 (幻冬舎文庫)
凛々乙女 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥480
release : 1998/06

笑える一冊

ご家族とのエピソードに笑わされてしまった。
TVロケの過酷な面も垣間見ることが出来るが、
それすらもユーモアを持って綴られている。
本当のことだから―“いつかのいい日のため”の宇宙の秘密
本当のことだから―“いつかのいい日のため”の宇宙の秘密
三五館
price : ¥1,365
release : 2004/06

生の大切さをしみじみ感じる一冊。

この本ではたくさんの魅力的な子どもたちが登場します。
世間でいう、障害、を抱えた子どもたちなのですが
彼/彼女らの感受性や人間性はヒトのココロをあったかくするのよね。

そんな子供たちと接する著者。
宇宙には大きな力が存在していて、
子どもたちはココロの声に耳を澄ますことで
その大きな力とつながりあうことができる、と表現しています。

また、ココロ震わせる詩がたくさん紹介されています。
MS(多発性硬化症)という病気の雪絵ちゃんの言葉。

今日まで歩いてきたみち、
さっき歩いてたみち、
明日歩くみち、
今歩いてるみち、
これから歩くみち。
全部私が選んで決めて歩くみち。
間違いなく自分で選んで歩いてるみち。
だからこのみちでいいの。
このみちを歩きたいの。
私の選んでるみちは、いい方向に向かってる。
だから全て大丈夫。
このままいけば大丈夫。
全て大丈夫。

胸が熱くなる一冊。

人生の目的 (幻冬舎文庫)
人生の目的 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥500
release : 2000/11

何かもの足らぬ・・・

人生の目的とは?
この問いに自信を持って答えられる大人がどれほどいるだろうか。
特にわが国、日本は今、混迷し腐敗している過程ではないか。
 本書は宗教と五木氏の人生経験から紡ぎ出された人生ヒント本だが、
結局その時はヒントを得たりと膝を打っても、また忘れ去る内容のものが多いことも否めない。
まあそれでいいのだよ、氏の著作にはあるが・・・。
貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥567
release : 1998/01

携帯文庫

このエッセイ集は、機嫌のわるい・よいときにかかわらず、いつでも開いて差しさわりのない、稀な、私にとって貴重な存在。いつでもバッグのなかにある。
この文庫本は森茉莉の作品から、食に関する短編をいくらか取り出してまとめたもの。
自分にとってのたのしいもの、美しいものに自然に反応する清潔な六感を持っていて、描き出し方に独特の偏狭さがありながら、憎めない。
森茉莉の芯のあたらしさ、真摯な感覚にひきこまれる。
ウッふん (講談社文庫)
ウッふん (講談社文庫)
講談社
price : ¥540
release : 2006/08/12

問題は寄生虫だけではない

最初は「大ウンコ」というタイトルにする予定だったとか。
そのタイトルでは本屋で手にするのもはばかられるので(少なくとも私にとっては)、
しゃれっ気のある「ウッふん」にしたのは正解だろう。
寄生虫感染がアレルギー性疾患を抑制している、という説は、
現在では必ずしも肯定されているものではないが、藤田先生の話は相変わらず衝撃的。
現代の極端な清潔志向がセックスレスを招き、少子化が生じているとか、
殺菌剤や防腐剤を多く含んだ食品をとっている日本人の死体は腐りにくいとか。
テンポもよく面白いが、某乳酸菌の章は某メーカーの宣伝にしか思えないので、星4つです。
君たち、どうする?
君たち、どうする?
新潮社
price : ¥1,365
release : 2004/10/28

異常社会につける薬

「所詮、人間は社会から隔絶して生きていくことはできないという根本が
忘れられつつあるのではないでしょうか?」
「子供たちも社会でしか生きていくことができないのですから
社会に出ても生きていけるよう育てておくのが親の務めであるはずです。
それなのに、生きていくのに必要な基本的なことすら教えない親が増えたこと
が問題の元凶なのではないでしょうか。」
(本文より)

小野田さんの母親の命がけで子供を教育する姿勢に敬服します。
本来、教育と言うのはそれくらいの真剣さが要求されるはずです。
明治生まれの人はそういうことがよくわかっていた。
 この本は今を生きる私たちが原点に帰るきっかけを教えてくれる
名著だと思います。
 私の場合は生きることの心構えを教えられたきがします。



二十歳の原点
二十歳の原点
新潮社
price : ¥420
release : 2000/00

此岸より

僕は、ただ黙って立ち尽くす。
呼びかける言葉は無数に浮かび、そしてそのすべて間違っていることに愕然とし、霞んでゆく世界の中、どんな表情をすればいいのか、それだけを思う。

そんな僕に彼女らは泣きながら言う。独りで生きてゆく、と。

その目に僕は映っていない。そして彼女の後ろ姿も残滓でしかない。

深い深い霧の向こうに彼女らは何を見るのか。
幾度試みようと、僕には辿り着けなかったその場所。
そこは、繋がらないことに慣れすぎた僕には遠過ぎた。

「僕がいるじゃないか」
ついぞ、その言葉をかけることはできず、


僕らは、取り残される。

振り返ると、まだそこには死臭のする街が広がっている。

12万円で世界を歩く (朝日文庫)
12万円で世界を歩く (朝日文庫)
朝日新聞社
price : ¥756
release : 1997/02

航空運賃が高い

1990年に出た単行本の文庫化。
 貧乏旅行作家として知られる下川氏の実質的なデビュー作。12万円で世界各地を旅行するという過酷な企画。本書をきっかけに、下川氏はアジアを題材とした紀行文を発表するようになったという。
 1988-89年に『週刊朝日』に連載されたもので、全12篇が収められている。東南アジア、ネパール、ニューヨーク、キューバ、中国などを訪れているのだが、とにかく航空運賃が高い。それで予算のほとんどを使い切ってしまい、後は極貧生活になる。現在ではだいぶ状況が変わっている(航空運賃の値下げ)が、工夫と根性でなんとかなるものだと教えられた。
 雑誌連載ということで、各章がずいぶん短いのが残念。
 12回の旅で、同行したカメラマンは10人にのぼる。みんな、二度と嫌だと言って逃げ出したんだろうな。
明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)
明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)
集英社
price : ¥530
release : 1996/10

深い信仰に基づくエッセイ集

深いキリスト教信仰に基づく著者のエッセイ集。扱っているテーマは、愛、罪、淋しさ、許しなど多岐にわたる。特に印象に残った箇所には、

「神は無駄なことをなさらないお方だ。神の与え給う試練には、それなりの深い意味があるのではあるまいか」(45頁)

「このようなよい妻を与えて下さった神さまに、心から感謝いたします。今後いよいよ、妻を愛し得るように力を与えて下さいと、わたしは祈るのです」(117頁)

「奥さんのどんな小さなことにでも感謝すること、そして口に出してほめて上げること」(134頁)

「少しでも人の役に立とうと思うと、淋しがっている暇などありません」(145頁)

「信仰は道徳ではないんですよね。わたしたちが悪うございました。神さまおゆるし下さいませと、神の前に頭を下げる、そして、安らぐ。これが信仰生活のあり方ね」(154頁)

「ある人が、『人間とは罪を犯さずには、生きていけない存在である』と書いていたのを見た。それはすなわち、『ゆるしていただくより、仕方のない存在』ということではなかろうか」(163?164頁)

「人が死んでのちに残るのは、集めたものではなくて散らしたものである」(224頁)

「今よりのちのことは、神の領分である」(243頁)

「自分で勝手に、自分の未来を決めてしまわないでください。こんな未来しか待っていないなどと、わかったような顔をしないでください。神の書かれるシナリオと、あなたの書かれるシナリオとは異なるのです」(245頁)

などがあった。どれも折にふれて思い出し考えてみるべき言葉だと思う。

冒険にでよう (岩波ジュニア新書)
冒険にでよう (岩波ジュニア新書)
岩波書店
price : ¥777
release : 2005/06

椎名さんの探検のいいとこ取り

描いていた椎名さんの文章とは雰囲気が違いました。ジュニア新書だからでしょうか。文章が硬い印象です。解説が多く、描写の細かさが違うのです。これまでの冒険のダイジェスト版とでもいうような作品だからでしょうか。

あやしい探検隊シリーズの、バカ騒ぎしながらも鋭くその土地の情景を切り取ってみせるような文章を求めて読むと期待はずれかもしれません。

椎名さんの過去の冒険を振り返る目的ならば、読んだ方がよいでしょう。また、これまで椎名さんの文章を読んでいない人や冒険好きの人は、この本をきっかけに次へのヒントが見つかるかもしれません。巻末に「椎名誠・旅の著作」「椎名誠・おすすめの本」も載っています。

個人的には、第3章までの、作家として生活を始める以前の内容に多くを学びました。

コクと旨味の秘密 (新潮新書)
コクと旨味の秘密 (新潮新書)
新潮社
price : ¥714
release : 2005/09

新しい学問は最高に面白い

 まだ、コク学というものが始まったばかりということもあって、本書でも情報は整理されていないが、情報そのものが面白いので、大許し。例えば、甘味はコクの中で重要な役割を果たしているというが、短時間ではあるものの、甘みをまったく感じられなくなることができるのだという。それはインドに自生するギムネマ・シルベスタという葉を噛むこと。これを噛むと、チョコレートは石けんの固まりに、おまんじゅうは砂の固まりに感じられるようになるというのだからすさまじい。人間はどこの民族でも血糖値は一緒だというが、甘味はこの血糖値を維持しエネルギー源となる。同じくエネルギーが最高に凝縮されているものとしては油がある。

 こうしたコクのある食べ物を摂取した時、脳は「空間的な広がり」と「時間的な広がり」を感じるという。このうち時間的に広がりについては、精糖された砂糖や精製された塩よりも、黒砂糖や天然塩の方が様々な成分を時間差で次々と感じられることによって説明されている。また、舌だけでなく、軟口蓋などでも味覚を感じるため、空間的な広がりという印象も得られるのではないか、という。

 なにせ、軟口蓋はペニスに先端と同じぐらいセロトニン産生細胞が存在しているという。つまり「口の中は、生殖器に匹敵するほど物理的な刺激に敏感な器官なのです」(p.43)と。ということで、アルデンテ状態のうどんやパスタが口の中で暴れる感じが好まれるのだ、と。それは快感だから。さらには、喉越しの食感なども三叉神経によって伝えられる。もう、すごいね。口の中は…。すごくエロいもんらしい。
新解さんの謎 (文春文庫)
新解さんの謎 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥540
release : 1999/04

それほどでも....

「新解ブーム」の火付け役かもしれませんが、この本そのものを読んでもそんなに腹を抱えて笑えるとか、電車の中では読むなとかと言うほどでも無いと思います。
新明解国語辞典を買って、面白い例文を自分で探して読んでみたくはなります。
いっしょに掲載されている「紙がみの消息」もどうもいただけない。
何かこの作者の語り口が性に合わないみたい。

因果鉄道の旅―根本敬の人間紀行 (ワニの本)
因果鉄道の旅―根本敬の人間紀行 (ワニの本)
ベストセラーズ
price : ¥1,544
release : 1993/05

根本敬の素

根本さんのエッセイでは抜群に面白い、特に『根本敬中年愛≠ヨの原体験』と『内田研究所とビックバン』と『尹松淑さんのこと』
で、吉田佐吉や、村田藤吉のモデルになった、人物が登場してくるので非常に興味深いですね。これを読んでやっと、根本さんの妄想が、危ないモンじゃ無いと分かりましたから、不思議なものです。
試みの地平線―伝説復活編 (講談社文庫)
試みの地平線―伝説復活編 (講談社文庫)
講談社
price : ¥490
release : 2006/01

男とは

言わずと知れた風俗案内本。

十数年ぶりに読んでみてまだソープに行けていない自分に愕然とした。
今後悩みを持ちかけられた際には全て「実は俺も仮性包茎ぎみだ」と答えようと
思っている。あらゆることを断言しておきながら、自分の仮性包茎だけには
"ぎみ"という逃げ道を用意するあたり、まさに男の中の男だと感服している。

再び女たちよ! (新潮文庫)
再び女たちよ! (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 2005/06

今読んでも、、、、

1970年頃の連載を纏めたものですからもう35年ほど前の物でしょうか。今読んでも、充分為になります。もともと、食べ方など人間の欲に繋がるものには品性が出るので、細かいマナーの仕来たりが必要だったのでしょう。女たちよの続編ですが、肩に力の入らないタッチです。礼儀作法、言葉使い、猫の飼い方など同氏の拘りが述べられています。こんな事に、ぐちゃぐちゃ言わずに、やりたいようにやればいいんだよ、、、と言いながら、しかしこれだけはね、、と仰っているようです。
数学者の休憩時間 (新潮文庫)
数学者の休憩時間 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 1993/03

原点

著者が父の足跡をたどって、ポルトガルを
旅する稿が印象的でした。

亡くなった新田氏に対する著者の強い愛情と追慕の
感情が旅に駆り立てたのでしょう。
きっと著者が原点に戻るための旅だったのだと思います。

情緒が大切だと主張する著者。
論理はいくつでも成立し、情緒のみが
正しい論理を選択することができる。
「国家の品格」の原点となった思想がすでに
この本においても展開されています。

著者がポルトガルで出会ったサウダーデも
情緒のたまものだと思います。
きっこの日記
きっこの日記
白夜書房
price : ¥1,365
release : 2006/10/07

疲れる

私はブログを読んだことがなく、きっこさんの存在も正直知りませんでした。
身内がこの本を購入し、読んだ後の感想が余り良いことを言わなかったので、一体どんなことが書かれているのか興味があり、借りて読んだのですが、途中で読むのを止めました。
いままでこんなにもストレスを覚えた本に出会ったことがあったでしょうか?と言うくらい、読んでいて疲れます。

まず、森の熊さんの翻訳は、どうしてわざわざギャル語に翻訳するかな??別に標準語でも良いでしょうに。分けわかんない。

生活が苦しいのは、小泉政権の痛み分けだけが理由ではないはず。
母親の入院費が払えないと言うのなら、タバコの本数を減らすとか、いくつも仕事を掛け持ちせず、正社員として働けるところを探して、翻訳の内職と合わせてもなんとか賄えたはずでは?
メロンパンばかり主食にしていたら、身体を壊して当然!
自分の不幸全てを他人に押し付けてるような感があり、こう言うタイプは余り友達になりたくないな・・・。



消えた赤線放浪記 その色町の今は……
消えた赤線放浪記 その色町の今は……
ミリオン出版
price : ¥1,785
release : 2005/06/27

街の遺伝子

売春防止法の施行で、旅館や飲食業に転業した赤線地域のお店のいくつかは、いまでも裏風俗として現役で営業をしている事実を知り驚きました。本書は、日本各地の色里を訪ね、実際に遊んだ上でのルポになっています。売春防止法が昭和33年だから、既に50年近くが経っています。ソープ、ヘルスと気軽な性風俗が表通りで堂々と営業している時代にもかかわらず、表向きは旅館やスナックとして営業しているこれらの店で綿々と当時と同じサービスが供給され、また、それを求める人達がいることに不思議な嬉しさを感じます。まだまだ日本の多様化は失われていないようです。
ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)
ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)
講談社
price : ¥620
release : 2004/10

何かに一生懸命になること

ある日、ポストをのぞいたら、友人からお勧め図書が届いていて、それがこの本でした。

糸井さんという方は、知識人というイメージなので、なんとなく敬遠したいタイプの人と思っていました。

とりあえず読み始めたけど、文章は苦手だな。と思った次第で。ほぼ日刊イトイ新聞というサイトも耳にはしたけど、一度も見に行ったことはなく。

それでも、何か、一生懸命やっている人の、それが形になっていく様をその当事者の気持ちとともに、知ることはおもしろいものだなぁ。と思いました。特にこれが!というわけではないのだけど、元気づけられるというか。

とにかく、50歳にもなって、なんだか青臭い悩みに一生懸命まじめに取り組む姿に感動させられます。最初は、そんな・・・贅沢な悩みを。みたいな気持ちもあるのだけど、途中から、そうか。頑張って欲しいです。みたいな気持ちに変わっていたわけです。

なかなかいいです。

MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)
MORI LOG ACADEMY〈1〉 (ダ・ヴィンチ ブックス)
メディアファクトリー
price : ¥662
release : 2006/03

学生にも、教師にも

 浮遊研究室が閉鎖されて以来のエッセイ(?)集です。
 相変わらず先生の洞察は勉強になります。ときどき「おっ!」と思ったり、「うんうん」と共感したり、「おぅ、自分も同じこと考えてたよ」なんてエピソードがあるとほんのり嬉しい気分になったりもします。

 テレビや雑誌のコラムニストが口にしないような、かなり独特な視点からの考察は新鮮で、そして面白い。その捻くれた思考の中に宿る鋭い知性を感じさせます。

 ブログとはいえ、現職の教授や講師が関心するほどの内容になっています。
 森先生の作品は今作に限らずアカデミックに仕上がっているものが多いような気がします。妙な知識や学識を得ることうけあいです。

 あなたもこれを読んで、アカデミック・フィーバーを味わってみてはいかがでしょうか。

 ちなみにイラストは『ハチミツとクローバー』でお馴染み羽海野氏によるもの。
 少女漫画に由縁のある、森先生らしいコラボです(あるいはアカデミック(建築学科)な繋がりか)。
日本人が知らない世界の歩き方 (PHP新書)
日本人が知らない世界の歩き方 (PHP新書)
PHP研究所
price : ¥777
release : 2006/10

ちょっと不満でした

この本は著者のこれまでの著書からの抜粋集。説明に書いてなかったので、タイトルと著者名だけで知らないで買ってしまいましたが、これじゃ、いくらいいことが書いてあっても、もっと先を読むことはできないし、細切れのものを読んでも読んだ気がしません。著者の著作は大好きなので、星3つにしましたが、はっきり言って不満でした。
Crea due traveller―特集フランス「セレブの休日」 (クレアドゥエ クレアトラベラー)
Crea due traveller―特集フランス「セレブの休日」 (クレアドゥエ クレアトラベラー)
文芸春秋
price : ¥980
release : 2005/06

イメージ力

フランスの素敵なお店やホテルがたくさん載っていて、
食べに行きたいというよりも住みたいと思いました。

アパルトマンに住みながらおうちでマダムがフランス料理と言葉を
教えてくれるコースはとても興味が湧きました。
増量・誰も知らない名言集 (幻冬舎文庫)
増量・誰も知らない名言集 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥520
release : 2001/12

失敗。

レビューを読んで期待しすぎたのか、わたし。
2,3ページで読むのをやめました。

本はやっぱり本屋で実際手にとって買うべきなんだろうか...と考えさせられた1冊です。


毎日がイタリアン
毎日がイタリアン
ワニブックス
price : ¥1,000
release : 2006/01/24

楽しい生活

ダーリンは外国人のイタリア版と友達に紹介されました。「ダーリンは・・・」のトニーさんは、外国人というよりトニーさん自身の考え方や価値観が独特でしたが、こちらのアンドレアさんは、「イタリア人」って感じが強く感じられました。イタリアのことも知れるし、ますますイタリア人男性に憧れを持ってしまいました(・O・)/
野球の国 (光文社文庫)
野球の国 (光文社文庫)
光文社
price : ¥500
release : 2005/03/10

筆者は好きなんだけど・・・

本書は野球に関する小説ではありません。また、著者はどちらかというと野球に精通しているわけではありません。では何が本書に書かれているかというと、著者が地方の野球場を視察しがてら練習を見たり試合を見たりの道中におけるホテルの雰囲気とか食事のおいしさとか、映画の内容だったりマッサージの良さ等をダラダラと書いています。著者なりのセンスで読みやすく面白く書いてはいますが、小説家が自分の日記を出版してお金を稼いでる感じがすごくしました。人の日記を読むのに500円を出すのって何となくもったいないかな?ということで星は2つです。
雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)
雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥380
release : 1991/07

読み物としては…

確かにこの本は率直で、現実的な(こういった旅行記にはあまり向かない)エピソードばかりが目立ちます。
それも、あまりにバックパッカー的な話ばかりです。(環境の劣悪さ等々)
この手の話に付き物のありがちな誇張はなく淡々と旅が進み、読み手は退屈を覚えるかもしれません。
正直なところ旅行記としてはあまりに地味だし、エッセイとしても魅力に欠けます。

この本では著者は完全に旅行者としての目線で物を見ているようなので、そこらへんを「やがて哀しき‥」等と比べてみると面白いです。
女神の魔法 ~女神と天使のガイダンス~
女神の魔法 ~女神と天使のガイダンス~
メディアート出版
price : ¥1,995
release : 2006/03/31

今まで仏教的考えだったのですが…

この本を購入したきっかけは、雑誌に載っていたドリーンのカードを使った占いを見て、カードの絵に惹かれカードを購入してからです。
長年不思議に思っていた出来事が「ウォークイン」という現象である事が普通に書いてあり、答えがわかり、とても安心しました。
宗教団体嫌いなのですが(結局争いになるのが嫌い。)幅広く偏りない感じがして、好感がもてました。
仏教的な考えで生きてきて(やはりお国柄ですから)世の中不条理で限界を感じていた頃だったので、とても癒されました。
ドリーンがピーリング手術をしているあたりが、あぁ美容も気にしてる普通の女性なんだなぁと思って好感もてました。

明るい部屋―写真についての覚書
明るい部屋―写真についての覚書
みすず書房
price : ¥2,940
release : 1997/06

写真の本質とは?

昔、大好きだった人。離れていった人。まだ若い頃の父と母。生まれたばかりの自分。失われた時間、風景、感情...。

時々、僕らがそっと手にとってみる写真のイメージは、なぜこれほどまでに僕らの心を深く捉えるのだろう。

「それは、かつて、あった」。

写真の本質的な意味を、バルトはそう表現する。失われたものとは、かつて確かに存在したものに他ならず、その事実こそが、時として僕らをこれほどまでに切ない気持ちにさせる。フィルムに固定されたイメージへの思索を通して、緩やかに記憶を遡行していくような感覚を与えてくれる希有な一冊。
いまを生きる言葉「森のイスキア」より
いまを生きる言葉「森のイスキア」より
講談社
price : ¥1,470
release : 2002/11

大切な言葉

一つ一つの言葉が心に響いてきます。優しい気持ちになれます。あせっているとき、とげとげした気持ちの時、大切なことに気がつかせてくれるそんな言葉がたくさん詰まった本です。
毒舌 身の上相談 (集英社文庫)
毒舌 身の上相談 (集英社文庫)
集英社
price : ¥520
release : 1994/05

本当の知性

まさしく毒舌である。しかし、本質を突いており、本当の知性とは何たるか、を知るには大変によろしいものである。

こんな爺さんが今の時代には必要ではないか?若者もそうだが、悩める中高年にはもっともっと爺さんの辻説法が必要ではなかろうか。

ちなみに、私が驚かされるのは、今和尚が自ら筆を手にして書いたのではなく、編集者がピックアップしたはがきに対する返答をその場で回答していたということ。編集者は速記で今和尚のご回答をしたためられたとか。

当意即妙とは、まさに今和尚が実践されしことであることを知り、凄まじき人物と思いました。

こんな爺さんがいたら一緒に遊郭で遊びたいものですなぁ。

金は俺が出すから。

恋愛について、話しました。
恋愛について、話しました。
イーストプレス
price : ¥1,470
release : 2005/09

なんて大きな二人なんだ!

なんて器の大きな二人なんだろう!この二人の対談を読んでると、自分の恋愛の悩みなんて鼻クソ以下に思えます。恋愛でにっちもさっちもいかなくなってる悩める女性におすすめです。
泣ける2ちゃんねる(2) (2ちゃんねるplusBOOKS)
泣ける2ちゃんねる(2) (2ちゃんねるplusBOOKS)
コアマガジン
price : ¥1,575
release : 2005/03/22

やっと購入。

一作目とは違って「とあるレス(スレ主)への多くの名無しさんの
書き込みと返答」という形の収録もありまして…
やはり涙が出てしまうんですよね。
このシリーズを読むと必ず母のつくるお弁当が食べたくなります。
父とサシで酌み交わしたくなります。当方超下戸ですが。
ハガキ道に生きる
ハガキ道に生きる
致知出版社
price : ¥1,050
release : 1997/05

生き証人がここにも!

ハガキ一筋に徹して生きて、どう人生が変わったか?ということを
分かりやすい語り口調で記されています。便所掃除と同様、読後にすぐに実践に移せ、またその効果なるものを体感できる素晴らしい本です。
着物の悦び―きもの七転び八起き (新潮文庫)
着物の悦び―きもの七転び八起き (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 1996/11

着物解説書よりずっと分かりやすい。

着物がブームで個人的にも古着から挑戦し始めました。

しかし、着物って「知らないと恐ろしい」ルールがあります。初心者なんで不安がいっぱいです。林さんも購入する着物はレベルは違いますが、同じような悩み解きから始められているのでとても参考になります。

また時代が変わり「感性で崩すのが素敵」なルールというのもまたあります。これは難しいですが、初心者ながらいろいろ組み合わせたり冒険を楽しんでいます。

まとめると「最低限のルール」を守り、「感性を信じて」楽しむのが一番というスタンスが大切だと思います。林さんの本はそこらへんを上手に説いてくれている気がします。

着物の格と帯の格がちぐはぐなのを「おかしい」と思うのも感性だし、上手なコーディネイトができるのもまた感性です。

間違えるのは当たり前だから、あまり失敗を恐れずのびのびやればいいんだと思いました。

ネット上にサイトをもっていらっしゃる有名な方の書かれた着物の入門書も読みましたが、「ああゆうのはダメ」「こういう扱いをする若者は信じられない」というのがあまりに多くて閉口しました。かえって着物のハードルを高くしているように感じました。

林さんの本にも多少はそういう部分は少々ありますが「恥をかかせないこと」についても言及していてさぁすがぁ!と思います。

口絵の着物は緑や茶のアースカラーのものが多いので、まだ若年の私には少々地味目に映ってしまったのですが「志ま亀」さんのHP覗いたら本当に綺麗な色で素敵でしたよ。

僕が最後に言い残したかったこと
僕が最後に言い残したかったこと
小学館
price : ¥1,365
release : 2003/10

身につまされる


独自のマルクス主義理解に到達したこれまでの経緯を語る前半部と、漫画家人生、奥さんとの出会い、こどものことなどの後半部分からなる。出版されたときにはすでに逝去していた。
写真もたくさんある。


単純なマルクス主義理解だが、率直なところがいい。
病気などで苦しんでいる人は、一回でいいから読んでみるとよいとおもう。
江戸古地図散歩―回想の下町 山手懐旧 (コロナ・ブックス (1))
江戸古地図散歩―回想の下町 山手懐旧 (コロナ・ブックス (1))
平凡社
price : ¥1,631
release : 1994/01

池波正太郎と地図のコラボ

「・・・浅草・聖天町に生まれた・・・」著者が愛惜をこめた文が額縁で、
収められた絵画が地図といった風情のすばらしいガイドブック。
江戸の歴史、昭和の歴史も愛憎こめて綴られている。

本らしい好著である。

ただ、紙カバーのISBNが本文奥付のものと異なり、
カバーのが間違い。それを入力すると、★澁澤龍彦事典★ がでてきてしまう。
1994ねん3月18日新装版初版第6刷に関してはそのようになっている。
桃尻語訳 枕草子〈下〉 (河出文庫)
桃尻語訳 枕草子〈下〉 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥735
release : 1998/04

あとがきもお勧め

古典をを原文で読むのがすき。中でも枕草子は愛読書のひとつ。な〜んてかっこいいけど、実際は古語の響きが好きなだけで、意味を理解するということはあきらめてました。

でもこの「桃尻語訳 枕草子」にであってからは、原文で読むのがもっともっと楽しくなりました。傍らに備え置いて、照らし合わせながら読んだら原文の意味がよ〜く分かるから楽しくてしょうがない。
上・中を一気に読んで、この下巻。

この下巻の読みどころは「あとがき」。

枕草子の桃尻語訳がいかにして生まれたかを記してある。

上巻下巻を読みながら、できれば古典作品のぜ〜んぶを橋本氏に同じ手法で訳してもらいたいなぁなんて思ってたけど、あとがきを読んであきらめました。大変に手間と時間をかけて丁寧に訳してあるということをこのあとがきによって思い知りました。ただおふざけの桃尻語ではないのです。

超長期計画で、老後の楽しみに、今からなにかひとつ古典の読解に着手してみるのもおもしろいかも?!なんてちょっと思えてしまうあとがきです。

キレイのレッスン 美人はカタチでつくられる
キレイのレッスン 美人はカタチでつくられる
メディアファクトリー
price : ¥998
release : 2005/08/03

簡単に上品になれる第一歩!

座り方、ものの受け渡し方、お箸の持ち方など超基本的ですができているようでできていないことが、イラストつきで、かつ具体的な説明で非常にわかりやすかったです。たったこれだけでも普段よりずっと上品に振舞えるので、入門編としておすすめです。
個人的な意見としては立ち方のバリエーションがもっと欲しかったです。特に、バス停での立ち方・・くねっと立って「キツネの手」なんてポーズ、ちょっと普通の場所ではできないかも。
板谷バカ三代 (角川文庫)
板谷バカ三代 (角川文庫)
角川書店
price : ¥620
release : 2003/08

気をつけろ

 もおお、危険!電車で読んだら、大変です!あの、こみあげる笑いはどう堪えたらよいのですか?!肩がゆれます。お気をつけあそばせ。
 あの斉藤孝さんも、「上機嫌の。。。」でとりあげてます。すごく、上機嫌になれます。おちこんでる、友達にプレゼントしました。
旅の途中で (新潮文庫)
旅の途中で (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 2005/12

健さんは天才でした

俳優として不動の地位を築いておられる健さんですが
エッセイストとしての実力も侮れません。
プロをしのぐまでの実力がこの本の文脈からびしびし伝わってきます。
この本は、ぶれない、流されない、愚直なまでにまっすぐな彼の行き方そのものです。
私は泣きたくなったらこの本を開きます。
かならず、気持ちのいい涙をながせるからです。


あなたの知らないガリバー旅行記 (新潮文庫)
あなたの知らないガリバー旅行記 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 1988/04

スウィフトにも負けない阿刀田氏の毒の強さ

 阿刀田氏のファンでもない私が、この本を読みはじめたのは、ひとえに『ガリバー旅行記』が懐かしかったからです。

 昔むかし、昭和40年代に、NHKラジオ第一放送で夕方5時半頃にラジオドラマを放送していました。月曜日から金曜日まで、約10分の名作ドラマシリーズでした。
 短い作品で1週間、長い作品だと1か月くらいに分けて放送してくれます。
 どんな作品だったかほとんど忘れてしまった中で、江守徹氏の『地底旅行』(ジュール・ベルヌ作)と、小沢昭一氏の『ガリバー旅行記』の二つが印象に残っています。
 そんな個人的思い出の『ガリバー旅行記』を阿刀田氏はどのように紹介してくれるでしょうか。

 読んでみると期待通り。豊富なウンチクをお持ちの阿刀田さんですから、『ガリバー旅行記』の内容をおもしろおかしく語ってくれました。
 阿刀田氏の指摘では、古典文学の例にもれず、作中に登場する地名等を引用した後世の作品も多いとのこと。空飛ぶ国の名前「ラピュータ」は、宮崎駿監督のアニメ作品のタイトルでも有名ですね。

 また、阿刀田さんは、作品にかこつけて、自分自身のこともたくさん語っていました。
 小沢昭一さんも個人的回想の一部に登場してきましたよ。何でも、小沢さんは同じ大学の、同じ仏文科の、同じ教授に習った先輩とのこと。

 不思議な因縁で、小沢昭一さんが登場しました。

 付け足しのように著者を紹介すると、阿刀田氏は短編の名手として知られています。
 2004年に出版された『風の組曲』は、薄気味わるい連作短編集で、最後のドンデン返しの心地よさと、背筋が寒くなるような読後感が印象的でした。

 スウィフトの毒は過激です。
 それを解説する阿刀田氏の毒も、なかなかのものですよ。
それいぬ―正しい乙女になるために (文春文庫PLUS)
それいぬ―正しい乙女になるために (文春文庫PLUS)
文藝春秋
price : ¥530
release : 2001/03

乙女にまつわる哲学書

作家を語るのには的はずれな言葉かもしれないが、この人は頭がよすぎる。本書は「乙女が乙女たるゆえん」を説明したエッセイだが、この人は乙女のファクターをひとつひとつ紐解いていき、通常なら説明困難なそれらのことを詳細に砕いて論ずるのである。“乙女とその思考の関係性”とでも言うような形而上学的なこと(乙女の道徳の在り方…「美しき道徳」より/なぜ乙女は努力より根性を選ばねばならないのか…「努力と根性」より/絶対差別の称讃性…「皇室礼讃」より/乙女がホモセクシャルに憧れる理由…「乙女と性欲」より/乙女にとっての死とは…「博物館とお葬式」より、等)も、彼にかかれば明快なものである。無粋なこと、そうでないことを理解し嗅ぎ分けられるようになるには、本書を読めばよい。
ちなみに、それら形而上学的な論の中で、非常に納得し、感嘆させられたのは「エ○メスは悪趣味。蹄鉄柄なんて、パンクスでもあるまいし」といった項(「元旦の君は髑髏の大振袖」)や、「元々制服とは生徒を格好悪く見せようと作られたものなのだから、学生時代はダサい格好を極めるべし」といった項(「春の初めの乙女のコートは」)など。すげぇ。「皇室は絶対的存在。開かれた皇室なんて必要ない」と言い切ったのには、いやー、参った参った。
オンリー・ミー―私だけを
オンリー・ミー―私だけを
幻冬舎
price : ¥600
release : 1997/04

三谷幸喜の文才に感心

 三谷さんが舞台やテレビドラマの脚本や雑誌の連載をとても苦労して書かれているのが良く分かりました。 とても個性的で三谷さんの人柄がしのばれるエピソード満載なので、三谷さん及び三谷作品のファンの方々には一読することをおすすめします。
百鬼園随筆 (新潮文庫)
百鬼園随筆 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 2002/04

百鬼園先生ときては、かないませんなぁ

 子どもの頃からのいたずら好き。大人になって独逸語の教官になってからも、奇天烈な理屈で人を煙に巻いたり、借金を棒引きにできないものかとのらりくらりと返答したり、教え子の結婚披露宴で珍妙な祝辞を述べたり、生徒たちの計略にまんまとハマって苦虫かみつぶしたような顔をしてみたり・・・・・・。
 内田百間こと百鬼園先生のユーモラスな言動に、微苦笑を誘われたエッセイ集。傍若無人な百鬼園先生のキャラクターと相俟って、おかしみが染み出してくる文章に、独特の旨味を感じました。
 「短章二十二篇」「貧乏五色揚」「七草雑炊」の、大きく三部から成っている随筆集。収録作品の中、次の五篇が特に面白かったです。
■表紙カバー見返しに掲載されている著者の顔写真、特に鼻の下からへの字に曲げた口にかけてを、しげしげと眺めてしまった・・・・・・「髭」
■百鬼園先生の面倒臭がりが高じて、八方塞がりに立ち至る様子がおかしかった・・・・・・「風呂敷包」
■飛行機を使った自殺の方法が、まるでマンガの絵を見ているようで笑えた・・・・・・「百鬼園先生幻想録」
■借金して開き直っている百鬼園先生のふてぶてしさに恐れ入った・・・・・・「無恒債者無恒心」
■電車に乗った百鬼園先生が席を譲ろうとして、おかみさんがおぶっている赤ん坊を泣かせてしまうシーンに、くすりとさせられた・・・・・・「百鬼園先生言行録」
 カバー装画は、芥川龍之介。巻末解説は、川上弘美。
ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション (白水Uブックス―エッセイの小径)
ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション (白水Uブックス―エッセイの小径)
白水社
price : ¥914
release : 2001/11

遠く過ぎ去りし、あの

須賀さんのヨーロッパ全般(それこそ歴史も、またその経緯を含んだ文化)を紹介するというより、その場で生活してきた者として、その上20年近く以前の過去を振り返るというスタイルを貫き通す事で、温かみがあり、生活者の視点で描写された文章が素晴らしかったです。どこかハイカラなおばさんを連想させる文章です。と、同時に全てをあえて説明しない事から突き放した感じがまた、同性の方々には魅力的なのではないでしょうか?その事から(これは少し突き放した感じと、またいわゆるインテリ的なものを、あるいは本当の上流階級を目の当たりにした事も影響があると思うのですが)自律した(自立じゃなく)女性の視点も感じさせます。

ただこの文体は誰も真似出来ない、『須賀さんの個人のモノ』という事が1番素晴らしい事です。

中でも「マリア・ボットーニの長い旅」は素晴らしい。
ふわふわ (講談社文庫)
ふわふわ (講談社文庫)
講談社
price : ¥420
release : 2001/12

ねこが本当に大好きなんですね

村上さんは、本当にねこ大好きだと思いました。
老雌猫をとおしての生命賛歌とでもいうのでしょうか。
安西さんの挿絵と相まってほのぼのとしていて癒される。
それでいて、いちばん大事なものはなに?っていう疑問形だったりする。
村上&安西コンビは奥が深いです。
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