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DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)
囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2004-02

【商品詳細】

アヘン取り引きに絡んでいたイギリス人ビジネスマンの父親が上海の自宅から突然姿を消したとき、9歳のクリストファー・バンクスは友だちのアキラと探偵ごっこに夢中だった。「中国人街のうさぎ小屋のような路地で追いかけっこや殴り合い、撃ち合いをしたあと、詳細は違っていても決まって必ず、ジェスフィールド公園での壮大な儀式で探偵ごっこは締めくくられた。その儀式で僕たちは、一段高くなった特別ステージにひとりずつ上り…拍手喝采を送る群衆に向かって挨拶するのだった」 次いで母親までもが行方不明となったクリストファーは、イギリスへ送られることになる。2つの世界大戦に挟まれた時代を彼はそこで過ごし、やがて「自称」有名な探偵になる。しかし家族を襲った運命が彼の頭から離れることはなかった。クリストファーは懸命に記憶をたどり、両親の失踪に何らかの意味を見出そうとする。そして1930年代末、彼はついに上海に戻り、自分の人生において最も重要な事件の解決に乗り出すのだった。しかし調査を進めるにつれ、現実と幻想との境界線は次第にあいまいになっていく。彼の出会った日本兵は本当にアキラなのか。両親は本当に中国人街のどこかに監禁されているのか。そして、何か重要な祝典を計画しているらしいグレイソンというイギリス人の役人はいったい何者なのか。「まず何よりも先にお聞きしたいのはですね、儀式の会場をジェスフィールド公園にすることでよろしいかということです。なにしろ、かなり大きなスペースが必要となりますのでね」 『When We Were Orphans』でカズオ・イシグロは、犯罪小説の伝統的な手法を用いて、少年時代のトラウマが落とす影から逃れられないでいる困惑した男の心情を感動的に描き出している。シャーロック・ホームズは推理の際、泥のついた靴や袖についた煙草の灰といった断片的な証拠で事足りた。しかしクリストファーに残されたのは消えゆく遠い昔の記憶だけ。彼にとって、真実はもっとずっと捕らえ難いものだった。小説は一人称で書かれているが、クリストファーの慎重に抑制された語りには冒頭からほころびが見られ、彼を通して見る世界が必ずしも信頼できないことを暗示する。そのため読者は、自らもまた探偵になることを迫られ、クリストファーの記憶の迷路を真実のかけらを求めてさまようのである。 イシグロはもともと派手な弁舌に走る作家ではない。しかし、この作品に漂うもの静かなトーンは、かえって強く感情を揺さぶってくる。『When We Were Orphans』は見事なまでにコントロールされた想像力の傑作である。そしてクリストファー・バンクスは、著者の創造した人物のなかでも、最も印象的なキャラクターのひとりと言えるだろう。

毛色の違う話2つが楽しめました

飛行機での密輸を追う話と、アメリカの19世紀から現代までを舞台にしたラブストーリーっぽい話が1つの、2つからなります。
密輸ものは、「だましあい」で逆転、逆転、最後まで目が離せません。ノンフィクションぽいできです。

もう1篇は、時空を超える恋人たちの物語。19世紀の白人とアインディアンの争い、その中での、敵味方を超えた恋、そして、離別と、時空を超えた再会、という内容でした。ラブストーリーっぽい話ですが、19世紀の様子や、現代アメリカでの森林の中での逃避行、森林戦など、それ以外のところでも、十分楽しめました。

いずれも、精密な描写が読ませます。

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
講談社
price : ¥1,470
release : 2008-03-10

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
早川書房
price : ¥987
release : 2006-03

再読に堪えうる作品

「日の名残り」「浮世の画家」に続き、私にとってイシグロ氏3作目の小説ですが一番面白く読みました(前記2作品も好きですが)。主人公の独白を基本とし、各章の小見出しだけを追えば時間の流れに沿いつつ、途中回想や過去のエピソードをふんだんに交えることでその世界に引き込まれる点は3作品とも共通していました。しかし本作品はスケールの大きさで過去2作品の比でなく、そこに大きな魅力を感じました(まあ、この点は評価の分かれる点でしょうけど)。前記2作品では「あの人はその後どうなったんだろう、あの事はどういう意味があったんだろう、もう少し詳しく解説(謎解き?)してほしい」と思ったものでしたがこの作品を読むことで、「書き過ぎない」ことがイシグロ氏のスタイルではないかと考えるようになりました。つまり「タネ証し」と「読者の想像力を刺激し続ける」こととのバランスの取り方がこの人の真骨頂なのではないでしょうか。再読すれば、1回目では読み取れなかった“仕掛け”の発見や違った読み方ができそうなので、少し時間をおいて挑戦しようと思っています。
完訳 カンタベリー物語〈上〉 (岩波文庫)
完訳 カンタベリー物語〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1995-01

カンタベリーの語り部に共通する心情

『カンタベリー物語』は、さまざまな人たちが一緒に巡礼する中、各人が順番に物語をする。身分の高い人から低い人までいて、順々に語るのだが、とくに身分の高い人たちの物語には、決まって垣間見えるものがある。

敬虔な信仰と高貴な血筋を持つ女性(コンスタンツ)が船が難破したため異国に迷い込んでしまう。
また、
事情によりある男(アルシーテ)はその高貴な元の姿を隠して貧しい者になりすまして、城の従者として二年ほど暮らす。
だが彼らは、その生まれながらに持つ高貴さゆえに、異郷の地であろうと元の身分を隠そうと、相応の地位へと昇ることになる。

難破や恋の病により(原因はなんであれ)、彼らはいったんその身分が剥奪されるが、また元の位置へと帰っていく。これがカンタベリー物語のうち、
身分高い人たちが話す物語の基本構成となっている。

そこには、現状の地位を喪失するのではないかという不安、そして自分たちの地位は生まれながらの不変のものであることを、物語の形を借りて論証することで不安を解消しようとする意図が浮かび上がってくるように思う。当時の身分高い人々に共通した感情がそこにはあったのではなかろうか。

以上『カンタベリー物語』を、一面から見た場合の一所感にすぎないが、現代イギリス人の思考の原型、当時の歴史的背景、面白い生活史、ささいだが不思議な発想など、掘り起こしたくなる遺跡がたくさん埋もれていると期待している。遠い異国の遠い昔の物語と疎遠に思われず、多くの方々が書の考古学者になって『カンタベリー物語』から楽しい遺跡を発掘されんことを祈る。
平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫
平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-03

読みやすいし、分かりやすい。

 読みやすいし、分かりやすいので、お勧めの漫画である。平家がどういう経緯で滅亡へとむかっていったかが書いてある。平家物語は、横山光輝氏の漫画で決まりだろう。
日はまた昇る (新潮文庫)
日はまた昇る (新潮文庫)
新潮社
price : ¥660
release : 2003-06

ハードボイルドだな

弱さを強がってみせる男三島由紀夫に対し、弱さを惜しげなくも見せる太宰治。これはそのままヘミングウェイとフィッツジェラルドについてもいえると思う。どちらがいい悪いではない。どちらに共感できるかだ。俺はヘミングウェイのボヘミアンな生き方、男としてのあり方に強く共感を覚える。なるほど、マレーネ・ディートリッヒに一目ぼれ。納得。
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2006-03-10

ストーリー良し。ウンチク最高。しかしどこまで真実?

映画を見たので旅行中の時間つぶしに読み始めましたが、上中下巻を一気に読みました。
というより、一度読み始めると止まらなくなってしまいました。
ストーリーは、敵味方の動きが激しいなど展開が早く、絵画の解釈の説明や暗号解読などにずいぶんと引き込まれます。
ただし、キリスト教やヨーロッパの文化に詳しくないせいか、最後の結末は肩透かしを食ったような感がありました。何だか「マトリックスシリーズの最終巻を見た時」と同様な印象です。キリスト教に関連した話と言うのは、最後明確な結論というのは避けるものなのでしょうか?
それはともかく、絵画の解釈、象徴の記号など明日から使える雑学のようで大変興味深い蘊蓄が詰まっています。願わくはどこまで真実かがはっきりとわかると良かったのかもしれません。



えんさいくろぺでぃあスレイヤーズ (ドラゴンマガジンコレクション)
えんさいくろぺでぃあスレイヤーズ (ドラゴンマガジンコレクション)
富士見書房
price : ¥924
release : 1998-09

スレイヤーズを知りたいならこれ!

ありとあらゆる情報が網羅されている。
スレイヤーズ初心者もどっぷりマニアな人も楽しめるはず。
人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに
人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに
大和書房
price : ¥1,575
release : 2004-04

読みやすいけど少し。

読みやすいけど、美輪ファンとしてはやや物足りなさを感じる。

対談相手が斎藤先生というのも物足りない。
斎藤先生がんばっているけど、テレビとかと言っていることが同じなんだもの。

もう少し、対談ならではの話がないと本を買う価値がもてない。
遭敵海域 (文春文庫)
遭敵海域 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥820
release : 2005-05

大河ストーリー第三弾

C.W.ニコル氏の描く大河ストーリーの第三弾
本作と続編である「特務艦隊」がセットで第一次大戦編である。
「盟約(上・下)」「遭敵海域」「特務艦隊」の四冊が
「盟約(上・下)」=日露戦争編
「遭敵海域」「特務艦隊」=第一次世界大戦編
である。
銛一三郎の成長と活躍を描く四巻の連作と考えたらよいかもしれない。

日英同盟を背景に対独参戦する日本。
海軍で諜報員としての役割も持ちながら従軍する主人公三郎。前作以上にスリリングな展開で、三郎の活躍も「表」「裏」の両方から描かれている。
主人公の成長物語としても味わえるし、スパイ小説としての面白さもある。前作ではどちらかというと三郎の成長と恋がベースに展開していたように感じたが、本作はその要素を持ちながらも三郎の活躍に焦点が当てられている。主人公の内面での葛藤や、時代背景の暗さ、日本軍内の陸軍海軍の対立など、暗い背景が多いため、無邪気な爽快感は味わえないが、シリーズ全編を通じて、「日本人としての誇り」を改めて考えさせられる作品である。
揺籃の星 上 (創元SF文庫)
揺籃の星 上 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥756
release : 2004-07-25

ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか?

木星から「生まれた」彗星アテネが地球に衝突する!
こう地球人類に警告する、土星で独自の社会を発展させたクロニア人たちと彼らの異質な理論を真っ向から拒絶する地球勢力。「真実の追求」よりも「権力闘争の道具」となってしまう科学の「危うさ」。そして人類の未来は??

しかし、ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか?
確かに「科学」の世界は、一般的に「理路整然としている」と考えられながらも、実は研究費の捻出や論文掲載に関わる顛末など、むしろ「政治的なパワーバランス」が幅を利かせており、時には「真実」さえねじ曲げかねないことがあります。数年理系の研究室に籍を置いた身としてそういったもどかしさは理解できるのですが、これまでの「ホーガン節」ならば、そういったゴタゴタもクールに(ある種のユーモアとともに)受け流すところを、クドクド、ネチネチと「らしからぬ」文面が上巻の2/3を占めています。「ヴェリコフスキー理論」よりもそっちが気になりなかなか読み進めません。
つまるところ「学会のパワーバランス」で敗北し「妻にも逃げられた」主人公のランデン・キーンの「恨み節」は、やはりこれまでのホーガン作品の主役達のような魅力に欠けます。
一応、上巻のラストでようやく物語に勢いがついた感じですので下巻を楽しみにはしていますが・・・。

解説で訳者にまで批判された「ヴァリコフスキー理論」なるものは、幸い(?)出典を知らなかったからか個人的にはあまり抵抗がありませんでした(結局、ワクワクさせてくれるプロットならばOKデス)。
揺籃の星 下 (創元SF文庫)
揺籃の星 下 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥882
release : 2004-07-25

究極のサバイバル小説?

映画「ディープインパクト」のカタストロフィが連想されやすいでしょうが、実は読んでいて一番感じたのは、「星を継ぐもの」のミネルヴァの崩壊のシーンでした。
さて、3部作と云うことなんですが、この後をどう繋ぐのか、自分の想像を超えています。
内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫)
内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥882
release : 1997-09

訳者が・・・

書き方が女性関係なども登場して変わった感じがする。
訳者の訳し方も変わったのかな?
このシリーズ好きなので今度は原文で読んでみたい。
悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥693
release : 1992-07

まだまだ知らない作家がたくさんいる

つい1週間ほど前読売新聞紙上でこの作家の名前を初めて知った。
それで借りて読んだのです。ベルギー生まれでアルゼンチン人、expatriotとして
フランスで客死。おいたち身の上が興味深く、その上作品の彫りが深く、
時代を映したもの。だけれど隠喩をつかった描写。
字ずらを追っているのだけど3次元なのだ!

この文庫本は巻末の訳者あとがきが本編の長さに比すとに異例なほど長編であるにもかかわらず、翻訳の権利関係がまったく省略されていて、何語から訳したのか等不明であることが不思議。

ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
早川書房
price : ¥693
release : 2002-03

映画の方が・・・

映画を見て、そのリアルな戦闘シーンに驚かされ、原作を手に取りました。

正直、映画を見た後読むとがっかりです。
確かに映画で描ききれなかった部分は詳しく分かりますが、映画の緊張感、スピード感が原作からは伝わってきません。

実際に起こった話ですので、事実に基づいて書かれているのですが、登場人物が多すぎて何がなんだか分からなくなります。
誰か一人を主人公にして書かれていると分かり易いのですが。

よほどじっくりと本を読まれるか対外にはお勧めしません。
時間のない方は映画を見て楽しみましょう(笑)。
高慢と偏見 上   ちくま文庫 お 42-1
高慢と偏見 上 ちくま文庫 お 42-1
筑摩書房
price : ¥998
release : 2003-08

分かりやすい翻訳だけれど

現代的で、すらすらと理解できる翻訳です。
オースティンをはじめて読む人には、お薦めだと思います。
ただ、地の文などで、あまりにも品性を欠いた形容詞を使用しているところが
あり、また会話文などの敬語の使い方にも少々の疑問を感じました。

対してあまりに「英文和訳調」と批判されてる河出文庫版ですが、
こちらでは言葉遣いや品性は、とても満足できるものです。

いろいろと翻訳を読み比べてみるのも楽しいと思いますよ。
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2003-04

評判ほどではない

もしかしたら期待した分点が辛いかもしれませんが、☆2つ。

例えば、精神とかについての話が好きで人には勧めない。
ありきたりだと感じてしまいそう。
私はそういう意味で特に感動しなかったのと、先が読めてしまってがっかりした。
読み手がこういうジャンルの話題に慣れていないのなら読む価値があるかもしれない。

パウロ・コエーリョの話が途中に少し挿入される部分はあとがきで
「賛否両論がある」と述べられていたが、この部分があることで
ベロニカの話がより身近でリアルに感じられるんだと思った。
(実話かどうか、実話だとしたらどの程度が想像による補足か、は)
(私は知らないし、どっちでもいいと思う。)

あと、訳があまりよくないような気がしました。
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
新潮社
price : ¥580
release : 2004-01

世界が溢れた・・・。

神秘の短剣で舞台は、鎧熊も、ダイモンもいない我々の住む世界に移ります。
ライラと共にこの作品で活躍するもう一人の主人公、ウィルの話から始まります。

序盤こそ我々の世界で、ウィルがウィルのいなくなった父親を追う謎の男達から
逃げ出すところがサスペンス調で描かれますが、別世界の扉をくぐってからは
もう何でもありの世界です。

いろいろなところで別世界の扉が開いてしまって、ぐちゃぐちゃになっていき
ます。

天使は空を飛び、戦闘機らしきものは行き交い、魔女が戦い・・・。
スケールのでかさが、いやーすごい。

それにしても、アスリエルって何者?
ダストに疑問を持って追求しようとするのは分かるにしても、一人間でありながら
天に弓引こうとするとは・・・。
そんな短期間に準備できた理由はきちんと描いて欲しいと思いました。
そうすればもっとよかったのに。
ノッティングヒルの恋人―シナリオ対訳
ノッティングヒルの恋人―シナリオ対訳
愛育社
price : ¥1,470
release : 1999-09

自分には最高の1本

ある程度ネタばれですが、とてもジュリアの素顔的な部分も含めジュリアファンでは
ない自分はこれを観て彼女への意識が変わりました。

それとヒューの英語はとても綺麗な発音で聞いてて心地良いです。

映画の内容、主人公二人を取り巻く普通の人々がこれまた、とても良い味で
特に自分は「スパイク」役にははまって何度観ても穏やかになれる人生の1本です。

値段が更に下がっていたのはショックでしたがね。
その腕のなかで (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
その腕のなかで (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
二見書房
price : ¥870
release : 2006-10-25

禁欲ヒーロー、ホットです。

ストーカーに狙われた作家のリズの元へふらりと立ち寄った 元陸軍レンジャー部隊員の庸兵ジョシュア。 
このボディーガードを買って出たジョシュアがとにかくヒロインにメロメロでgoodです。
リズと暮らしながら禁欲を自分に制する、いたいけなヒーローがなんとも可愛いのです(笑)

庸兵モノにありがちな、ハイテク基地並セキュリティー要塞も見所のひとつ。
現実にあったら凄そうな微細なセキュリティー描写には、毎回感心してしまいますし。
その他、魅力的な庸兵仲間たちとの固い絆もあったりして、脇役たちの続編が期待される作品です。

KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 (KAWADE夢ムック)
KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 (KAWADE夢ムック)
河出書房新社
price : ¥1,200
release : 2004-02-25

【商品詳細】

「彼らはいつ死ぬかもしれぬ男たちが背負うべき感情的な重荷を抱えて歩いていた。悲しみ、恐怖、愛、憧れ、それらは漠として実体のないものだった。しかしそういう触知しがたいものはそれ事態の質量と比重を有していた。それらは触知できる重荷を持っていた。彼らは恥に満ちた記憶を抱えて歩いていた。彼らは辛うじて制御された臆病さの秘密を共有していた。(中略)人々は殺し、そして殺された。そうしないことにはきまりが悪かったからだ」。(村上春樹訳、文春文庫) 1999年、ピューリッツァー賞、米国書評家協会賞という2つの賞の最終審査に残った『The Things They Carried』(邦題『本当の戦争の話をしよう』)は、ティム・オブライエンが同じくベトナム戦争について書いた以前の作品── 回想録『If I Die in a Combat Zone』(邦題『僕が戦場で死んだら』)や小説『Going After Cacciato』(邦題『カチアートを追跡して』)―― とは微妙だが決定的な違いがある。これは回想録でも長編小説でも短編小説集でもなく、これら3つの形式を巧みに組み合せた、幻覚を誘発する効果さえありそうな不思議な作品である。 ベトナムはいまだにオブライエンのテーマだが、この本を見るかぎり彼は戦争そのものよりも、戦争に対する数えきれない視点に興味をもっているように思われる。そしてその多角的な視点を通してこの作品を書いているのである。『Going After Cacciato』が「現実」を扱っているのに対し、『The Things They Carried』は「真実」を扱っている。 この本に収められた短編のほとんどは、「ティム」が語り手になっている。だがオブライエンは、ここに記録したできごとの多くは実際には起きていないことを腹蔵なく認めている。彼は「The Man I Killed」の中の「ティム」とは違って人を殺してはいないし、「Ambush」の中の「ティム」とも違ってキャスリーンという娘などいない。 しかし、あるできごとが実際には起きていないという、ただそれだけの理由で、実際に起きたできごとよりも真実味がないということにはならない。「On the Rainy River」に登場するティム・オブライエンは徴兵通知を受け取ると車で北へ向かい、カナダとの国境近くのさびれたロッジでエルロイという老人と共に6日間を過ごし、そのあいだ悶々と、兵役を逃れるべきか戦場に行くべきか悩み続ける。実際のティム・オブライエンは北へ向かいはしなかったし、カナダ側の岸から20ヤードの位置に浮かぶ釣り舟の上で心を決めたりはしなかった。黙ってスーフォールズ行きのバスに乗り、そのまま米国陸軍に入ったのである。 だが、「On the Rainy River」における真実は、そこに描かれた事実にあるのではなく、そこに描かれたうそ偽りのない心理的な体験にある。どちらのティムも正しいとは思わない戦争に参加し、そうしたことで自分を卑怯者だと考えたのである。 『The Things They Carried』の短編は、どれもティム・オブライエンがベトナムで学んだもう1つの真実を物語っている。それは真実と現実、あるいは事実と小説の間のあいまいな線であり、これこそが彼の作品を脳裏に焼きついて離れないものにしているのである。

写真で垣間見る”富士日記”

もうすぐ富士日記・下を読み終わってしまう。もう、読み進むのがもったいない!なくなっちゃう!
それで、このムックを買いました。あぁ、歯の抜けた泰淳さんが笑っている。おぉ、テラスでたまと
百合子さんが寛いでる、うしろの煉瓦の積み方に味があるなぁ。散歩道、思っていたよりも大自然?
木や雑草が百合子さんの背よりも高い!山荘での写真、大岡さんカーディガンのボタンがずれてる。
そして、百合子さんの写真は、足がいつも内股っぽくてハの字で、それがなんとも彼女らしい感じ。
ビール飲む時はこんなグラスかぁ。あ!ひげを切ってもらっている泰淳さん、いい顔してるなぁ?。
と、そんなにない写真だけでもこんなにしみじみと感動。もちろん文章もいいですよ。単行本未収録
のエッセイ(追悼文が多い)、吉行淳之介との対談(吉行さんが百合子さんにキスしようとして失敗
し殴られた!ことや、泰淳さんの求愛の仕方も、、、)埴谷雄高”武田百合子さんのこと” これはも
う一気読みでした。百合子さんの弟さんや花さんへのインタビューで「姉はもうちょっと身勝手な女
だと思う。」と弟さんは言っていたり、「一個だけ饅頭が残ったりする。「いいよ、食べて」って先
に言うのは私。」と娘の花さんがいっていたり。村松友視と川上弘美の対談では「富士日記」誕生の
秘話?百合子さんのお料理についてなど、何回も読み返してしまいました。この本で武田百合子さん
の他の著書も読もうと決めただけでなく、深沢七郎さんの本や花さんの写真にも関心が向きました。
しかし、このムックに書いてらっしゃる人はほんとうにみなさん文章がお上手です。
私なんて、こんなにずらずらと書いて、、、はぁ? ちょっと自己嫌悪です。
本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥610
release : 1998-02

【商品詳細】

3年前、女優アンジェリーナ・ジョリーは国連難民高等弁務官(UNHCR)の親善大使という異質の役柄を演じることになった。本書はシエラ・レオネ、タンザニア、パキスタン、カンボジア、エクアドルなどを訪れた彼女の旅の回顧録。ジョリーはこれらの国々に滞在し、さまざまな仕事をこなし、世界で最もひどい暴力や苦難に苦しむ人々に深く心を動かされる。貧困のさなかで彼女が見いだした喜びや人の心の暖かさ、そして生きのびるために精一杯日々を過ごす勇気ある人々の感動的な横顔、そして彼女の世界観と、彼女の内面の世界を一変させたユニークな諸国行脚の旅から生み出された率直な感想がつづられている。

ノンフィクション

読み出しで、
「本当の話だが本当の話ではない(フィクション)である。」
??と思いながら読み進め、読み終えた時には
本当の話(ノンフィクション)なんだろうなと感じた。

戦争を経験したことのない自分だが、、、
戦争とは人間が体験する究極の心理状況であり、
その体験は「フィクション」or「ノンフィクション」なんて
関係ないのであろう。

読み終えて、どう感じるのかは個人個人だが、
戦争とは?を感じることが出来る良書だと思う。
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥987
release : 2003-09

SFってなんだ?

アニメのタイトルに使われてたんで読んでみたんですが、SFなんてほとんど読んだことのない私にはものすごく新鮮でした。
文体は論文みたいで硬い感じがするんですがそのへんが逆にいい感じで意外とラクに読み進めました。SFというジャンルに興味がもてるいい本です。

デカメロン〈上〉 (講談社文芸文庫)
デカメロン〈上〉 (講談社文芸文庫)
講談社
price : ¥1,260
release : 1999-05

「ルネサンス=精神の革命」の象徴

14世紀中頃、フィレンツェで流行したペストから身を守るため、近郊の別荘に避難した高貴な男女10名が、一夜に全員一話づつ合計100の秘話を語るという体裁の作品。この「百物語」を「デカメロン」と呼ぶらしい。本作を単なる艶笑話と考えていた私だが、読んでみて、ルネサンスの精神である「人間性の発揚」をテーマにした作品だと認識させられた。上巻は5日まで、下巻はそれ以降という構成。

語られる物語は、一話が短いせいもあるが、かなり他愛のないものである。小説技巧も稚拙と言って良い。しかし、そこには常に権威(高僧、大貴族など)への風刺・批判があり、代って礼賛されるのは人間が本来持っている自由、肉欲、享楽性そして機知である。物語には、高齢の権力者が、恋する若い男女の機知によってコキュ役を演じるパターンが多い。旧来の封建的特権階級に代って、市民層が台頭してきた当時の社会状況の反映である。ただし、ボッカッチョ自身は無神論者だった訳ではなく、"腐敗した"宗教界への批判を込めたらしい。作中に頻繁に登場する性に関する論議・描写はアッケラカランとして明るさに溢れている。性愛も人間が本来持つ特質なのだ。

ルネサンスが、絵画・彫刻だけではなく、文学を含めた精神の革命だった事を教えてくれる貴重な作品。
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫) (ハヤカワ演劇文庫)
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫) (ハヤカワ演劇文庫)
早川書房
price : ¥840
release : 2006-09-20

Bullshit of Capitalism

 人は時として心から愛しているものでさえ見失うことがありますよね。 それはしょうがないことのようにも思えますが、このような小説に出会うことによって、そのようなことを未然にふせげるんでないかとも思えます。 
 この小説の時代背景としては、ちょうどアメリカの社会が資本主義社会に移り変わった時期であり、また人々も以前の人格主義的考えから、物質主義的な考えにとって変わろうとしていたまさにその時期であります。 主人公のビルは、人間を大切に商売をする誠実なセールスマンであったのだけれど、時代の変化とともにその性格も徐々に変化し、お金やモノに左右される人間になっていきます。 そんな中、自分ではきずかないうちに愛する息子や妻との距離は広がり、ついにはわかりあえないまま最後をむかえます。 この作品を20そこそこで書き上げたアーサー・ミラーは早熟な天才だなと素直に思いました。 以前にどこかでみつけたのですが、作者が70才位の時に残した言葉で、「現代、人々はいつ爆発するかしれない時限爆弾の上で生活している。 そして冷蔵庫の上にたって月をつかみとろうとするなんて、本当にばかげたことだ。」 かってに僕が訳しているのでみなさんにつたわらなかったらすいません。 でも、この本を一度読んでもらえれば、少し僕がみなさんにいいたかったことをわかってもらえると思います。 現代、資本主義社会に生きる僕達にとって、読むべき本であるように思います。 そして、それを60年以上前に書いたアーサー・ミラーを心から尊敬します。
ライオンと魔女 (映画版ナルニア国物語文庫)
ライオンと魔女 (映画版ナルニア国物語文庫)
講談社
price : ¥683
release : 2006-02-08

*映画の*小説版です。

映画の内容を、子供向けの文章で書いたものです。映画は原作とは大きくちがう所も多々ありますが、そこも映画にそって書いています。原作とはまったく異なるものです。原作の内容をさらにかみ砕いて書いたもの、というわけでもありませんので、ご注意ください。
忍たま乱太郎―にんじゅつ学園大うんどう会の段 (ポプラ社の新・小さな童話)
忍たま乱太郎―にんじゅつ学園大うんどう会の段 (ポプラ社の新・小さな童話)
ポプラ社
price : ¥945
release : 1998-07

超おすすめ!

普段 滅多に出てくることのない
上級生キャラクターが総出演!!!
2.3.4.5年生は勿論、これまで謎に包まれていた
最上級生達が 一気に登場!
これを逃す手はありません。
ミッケ!―がっこう (I SPY)
ミッケ!―がっこう (I SPY)
小学館
price : ¥1,428
release : 2003-04

糸井さんの「ミッケ!」という名翻訳

この種の探し物本は「ポケモン」だのウォリーだの数ある。
でも、特にこのシリーズがユニークなのは実写だということ。
それも郷愁を感じさせるもの、モダン、クラシック、さまざまなイメージを形にして写真に撮ったのだ。
スゴイし、わくわくさせてくれる。色もきれい。全部(シリーズ)おすすめだ!子どもも楽しみ、おとなもよろこぶ。

翻訳まちの数点、早く日本語で読みたい!

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥651
release : 1999-10

怒濤の計算論的宇宙観に頭がクラクラする

結論からいうと,とても楽しめる作品です.
宇宙物理や認知科学の用語を巧みに編み合わせて,ぞっとするような美しい宇宙像を見せてくれます.無限に増殖を続けるセルオートマトン宇宙だなんて,荒唐無稽にも程があるけれど,そこはさすがイーガンで,ストーリーテリングが秀逸.思わず引き込まれます.特に人間原理的な思索の試みらしい後半(下巻)は一気に読んでしまいました.

アンジェリーナ・ジョリー 思いは国境を越えて
アンジェリーナ・ジョリー 思いは国境を越えて
産業編集センター出版部
price : ¥1,680
release : 2003-12-11

最後まで読めた

アンジーのファンだったのと、ここのレビューで「書かれている英語が分りやすい」との表記があったのでチャレンジしてみました。
専門用語などは難しくて意味の分からないまま読んでいましたが、話の流れで単語の意味の想像がついてきます。
毎日少しずつ読んでいましたが、途中で挫折することなく全部読めました。

蛇口をひねれば水が出て、お湯でシャワーを浴びられて、生きていくだけの食べ物が常にあり、安全な場所で眠れる。普段私たちにとって当たり前のことが、アンジーが書いた地域ではちっとも当たり前ではないこと。
そしてそんな場所で生活している人が、来訪者に対して、自分達ができる最高のもてなしやなけなしの食事を惜しみなく与えていることにとても感銘を受けました。

アンジーは2名の子供を養子にしていますが、そのいきさつがとてもよく理解できた気がしています。読んでよかったと思います。
また、アンジーが訪れたエリアとの比較対象として自分の普段の生活を少し書いていることがあり、アンジーのプライベートを少し垣間見れた気もしました。
イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫)
イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫)
福音館書店
price : ¥788
release : 2002-06-14

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

子どもが夢中に

単純な言葉の繰り返し、簡潔な話。
昔話の良さは、この二つに集約されると思う。

この作品にはイギリスやアイルランドで語られてきた昔話が多く収められている。

単純な繰り返しは、子どもを夢中にさせるようで、普段は自分で本を読む5年になる息子も、下の子どもたちに読んでいる時、そばによってきました。そして、そこからどんどん話が広がりました。楽しいひと時をお子さんと過ごすこと請合います。

フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)
フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥860
release : 1999-06

二度目の挑戦で面白さを知った

購入時は挫折したが、改めて読みだしたら、面白さにどんどん引き寄せられた。いえ、書いてあることの半分も理解できていませんけど(爆)。

これを読んでいるときの幻惑されるような陶酔感は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を読んだときのことを思いださせた。全然違う小説なのにネ。

主人公が「生まれはミラノでも、先祖はれっきとしたヴァルダオスタの出身なんですからね」というセリフがある。
そうか、ヴァッレ・ダオスタはイタリア国内ではそういう風土として受け入れられているのか。4年前の真冬に訪れた、あの谷間のまちアオスタ市のことが懐かしく思いかえされた。

それはともかく、この本から『ダ・ヴィンチ・コード』と『風の影』と『ナインスゲート』が生まれた……と言っては言い過ぎだろうか。
あわてるにんタマ、テストでコケる!?―らくだいにんじゃらんたろう (こどもおはなしランド)
あわてるにんタマ、テストでコケる!?―らくだいにんじゃらんたろう (こどもおはなしランド)
ポプラ社
price : ¥1,050
release : 1997-11

ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥340
release : 1994-07

人は何を糧に生きているのか

 レニーとジョージのコンビと,彼らをとりまく人間達を描写することで,スタインベックは 『人間とは一体何か』 ということをこの短い小説に要約しようとしていたのではなかろうか。 

 登場人物の言動には,人と人との深い心のつながりと,それと紙一重のところに横たわる 『差別』 や 『蔑視』 というものの存在が浮き彫りにされていた。 また,人の優しい心と,怒りや狂気というものが,実は隣り合わせであるということを,レニーという精神薄弱な大男を操ることでうまく表現していた。

 物語の中でたびたび将来の夢の話が出てきた。
 相棒が語るワンパターンな空想話を,大男は何べんでも聞きたがり,そのつど満たされた気持ちになる。 このあたりは,まるで聖職者が語る同じ説話や詩を何度も聞いては満たされる信者を連想させる。 また,話を聞いた他の人々も 『自分もそこへ一緒に行きたい,仲間に入れてくれ』 と言いだす。 人が抱く将来への夢や幻想と, 『天国』 とか 『極楽浄土』 とかいうものを,同じ解剖台に置き,そこにある心の美しさだけでなく 『人間の神聖なる愚かさ』 というもののタネをあばいてしまう様子は,読んでいて実に心地よい明快さをもたらすが,同時に解剖標本を鼻先につきつけてくるようなえげつなさもあって,あまり後味のいい物語ではなかった。

セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫ソフィア)
セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫ソフィア)
角川書店
price : ¥987
release : 1997-11

5★文筆家顔負け登山家が遭遇した歴史的場面

 正直この作品に会うまで、チベットとモンゴルの区別がつかなかった。
世界の屋根・陸の孤島・禁断の秘境いろいろな冠を持つ国だが。読み終え
僕の中でハッキリとチベットが顔を持った。

 本書の前半は登山家ハラーの捕虜収容所脱獄からチベットへの密入国という
いっけん暗く辛い紀行ドキュメントが延々続くが、意外と楽しんで読めた。
なぜなら収容所仲間との助けあい、旅路で出会う親切な遊牧民・隊商、大自然
チベットの動物たちが、物語を彩るからだ。
 後半は冒険家の成功物語と一方で中国共産化の波が描かれる。西欧人ハラー
がアジア的な慎ましさを会得し、チベットの食客から若き法皇の教師にまで
登り詰めるドラマは感動を呼ぶし。紀行浪漫としても、遊牧民の風俗誌
(兄弟で妻を共有する一妻多夫には驚いた)や。歴史実話としても幅広く楽しめる。
今は亡き秘境を西欧人の目から紹介する記録としても貴重だが。

 僕は登山家ハラーの自然との格闘が一番記憶に残ってる。渡河や吊橋で
なかなか言う事を聞かない荷役ロバや牛との格闘や。-30℃のキャンプ生活で
愛犬と肌を寄合う場面などは感極まる。 
 しかし読み進むにつれ僕は、鎖国の江戸時代と重なり祖国日本の歴史・政治状況を考えずにはいられなかった。我々はイチ早く脱亜入欧を果たしたが、それで楽観できるだろうか。単一民族の我々には、ここで描かれたリスクを体感できない。言葉の通じない組織化された盗賊団に、身を守る武器もなく囲まれた経験や。中国・インドといった貧富・階級差の激しい強国と同じ境界を共有する重圧。これらを想像できる日本人は非常に少ない。この本を読んで改めて非武装中立という美辞麗句がいかに寝言だったかは、辛うじて想像できた。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥756
release : 2000-08

ロード・オブ・ザ・リングでトールキンにハマッたひとにオススメ

指輪物語のように壮大なスケールではないが、その分暗さがないというか明るくて楽しいという感じ。
指輪物語や映画ではビルボはすでに年老いていて指輪に蝕まれた姿からマイナスイメージを抱くかもしれないが、本書では彼はまだ青年(?)で、純真で間抜けなホビットである。

また、指輪物語のギムリの先祖のドワーフたちが登場するなど、指輪物語へのつながりも深いのでお勧めする。
モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1956-01

そして復讐へ・・・。

前巻の最後でダンテスは、ここから先は冷酷な復讐の鬼「モンテクリスト伯爵」
と、なることを誓うわけですが、
この巻はそこから数年後、伯爵がゆっくりと復讐の準備を行い、
周囲のヒトにはそのような気配も見せず、パリへと進出してゆくまで。
が、描かれます。

途中、イタリアの祭りの様子などが事細かにかかれており、当時の

イタリアの雰囲気に酔いしれてみるもよし、
大山賊ルイジ・ヴァンパによる誘拐事件に手に汗を握るもよし。

伯爵へと成長したダンテスと、復讐の天使とは露知らず、大歓迎をする
周囲の人々の姿をお楽しみください。

名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
ランダムハウス講談社
price : ¥882
release : 2006-10-02

コーヒーを飲みながら

アリス・キンバリー名義でミステリ書店シリーズを書いているクレオ・コイル。
ミステリ書店シリーズが凄く面白いから、このコクと深みの名探偵シリーズにも期待してました。
そして見事にその期待以上の面白さを提供してくれましたよ。
まず表紙からして手にとって読みたくなるような可愛さがありますよね。
このシリーズはNYの老舗コーヒーハウスを切り盛りするクレアが主人公なんですが、アシスタント・マネージャーのアナベルが階段から転落してる姿を発見するところから話が始まります。
警察の事故という判断に納得の行かないクレアは素人探偵全開の危なっかしさで捜査を開始します。
一流のコーヒーをいれるけど、捜査はど素人。この危なっかさがコージーミステリーの魅力でもあるのですが、自分の得意分野でもあるコーヒーを利用して情報を手に入れようとするのもいいですよね。
コージーミステリーの定番ともいえる恋愛事情も読んでいて楽しかったですよ。
元夫のマテオとこの事件を捜査するクィン警部との三角関係の今後がどうなるのか今から楽しみにしてます。
元夫マテオの母親がコーヒーハウスの経営者ってところがミソなんですけどね。
色々な部分でお菓子探偵ハンナシリーズに似てる部分があるけど、面白いからいいですね
色々なコーヒーやお菓子のレシピなどがのっていてコーヒーが好きやから一度は挑戦してみたいなって思いました。
もう続編も発売されてるらしいのですぐにでも読みたいです。

生活はアート (幻冬舎文庫)
生活はアート (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥520
release : 2003-06

生活をアートに

 ハードワークが続くと、眉間に皺が寄るし生活に楽しみや潤いがなくなってくる。食べ物も適当になるし、なにかにじっくりと取り組むというのもなくなる。ビリヤードをしたり、鉢植えを増やしたり、コーヒー店巡りをしたり、といった楽しみを追わなくなる。もちろん、料理を自分で楽しんだり、服を買いにいったりもしなくなる。
楽しくしようが、つまらなくしようが、どのみち毎日しなくちゃならない生活なのにも関わらず、手を抜いてつまらなくしてしまう。
 それだったら、ちょっとしたことに手をいれたり、どうせやらないといけない事をするならそれを楽しんでできるように、少し気持ちの持ち方を変えて、生活を楽しんでみようという気持ちをこの本は与えてくれました。
 著者は、元フランスの駐日大使館職員で、日仏学院の副学院長をつとめたあと、公務員をやめたあとに日本で会員制のレストランを作った人です。彼のちょっとした考え方や、店をつくった時の話やスタッフ選びの基準。日本人とフランス人の考え方や、料理のとらえ方の違いなどを短い文章でつづったのがこの本です。
 ずいぶんと前にでていた本が今回文庫化したということのようで、ちょっと古く感じる部分もありますが、なかなかいい感じにリラックスさせてくれる本でした。生活にいろんな意味で疲れたときに読むといい本かな。
著者がフランス人ということもあってか、妙に自信満々な人物に見えてしまうので好き嫌いもでるかも知れませんが、これくらい生活を楽しむ姿勢があるとさぞ人生は楽しいのだろうなと羨ましくさえもあります。
 もっと生活にアートを。
 生活をアートに。
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥660
release : 2001-04

すごく調べ上げて書いている

奥の細道は奥=奥州の略で、東北地方の旅について松尾芭蕉が記した本です。奥の細道については中学の社会の時間で「奥の細道を書いたのは松尾芭蕉」ぐらいしかわからなかったのですが・・・この本を見て松尾芭蕉の生い立ちや俳句について多くを学びました。特に奥の細道といっても松尾芭蕉と共に旅した5歳年下の弟子・曽良と一緒に旅をして、その曽良の日記が非常に詳細に書かれていたので、後世にこの旅のあらましがわかったというところがびっくりしました。芭蕉は日記とか金銭とかはどうでも良く、良い俳句さえできれば良い景色を見れればという感じの人なんだ!と感じました。この本の後の旅で曽良は病気で旅を止めるのですが、芭蕉の一人旅になった途端にいつどこそこの町に行って、いつ帰ってきてなどの記述が急激になくなったようです。また俳人の収入源や俳句の歴史・松尾芭蕉が旅した土地の歴史について矢口高雄さんは詳細に書いてくださっていて非常に理解しやすくおもしろかったです。途中で「Aという説とBという説があるが、私はB説をとりたいと思う。」というような感じで書かれているところがあって、本当にこういう書き込みはありがたかったです。とにかく全力で自発的に頑張っている人の作品は違うなぁ?!と感じました。実際、4ヶ月間もこれだけに専念して、31冊の文献を読み漁ったり、現場に行ったりしたみたいですね。非常に良い作品でした。

オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1981-09-16

【商品詳細】

多くの人が、エリザベス・ベネットの機知と独立心に魅了されるだろう。当初のエリザベスのミスター・ダーシーへの嫌悪は、彼の尊大なプライドに勝るとも劣らない、彼女の偏見によるものだった。幸福と、幸福を手に入れる道のりというテーマを深く掘り下げて描いたコメディーで、2人の第一印象は変化し、本当の気持ちを抑えられなくなっていく。

神々の行動

ギリシャ・ローマ神話のなかから、変身にかかわる部分をより抜くようにして
つくった、オウィディウスの『変身物語』。海外文学を専攻する人ならば必読
の詩人のひとりである。
それを、簡潔な和訳で読めるのだから便利なことこのうえない。注もくわしく
て良い。
話の内容はタイトル通りひたすら変身である。いきなり木にされたり、神に助

けを求めたら鳥にされたり。海へ落ちるところを救われて島になったり。
神々は多く、固有名詞は膨大。どこかから探してきた図でも見ながら読んだ方
が混乱せずに読めるだろう。また、北欧神話のごとく、神々はあくまでも人間
くさい。そして、普通に社会に溶け込んでいるあたりが興味深い。

ナルキッソスがスイセンになった話など、必ずや知っておきたい知識も得るこ
とが可能。
しかし、延々と神話的変身の話が続く・・・あまり、わくわくしてページを
繰る類のものではない。

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥756
release : 1989-02

心が苦しくなります。

本書のラストでの一場面は、なんでもない場面ながら妙に心に残る。人間の悲しみゆえの衝動がうまく描かれていると思う。そこに絵になる人物が配されているのでより印象に残った。
しかし、本書には見事に裏切られた。読む前は『存在しない男』となった主人公が日常を失くした悪夢世界からの突破口を捜し求めるサスペンスフルな話なのかと思っていたのだが、本書にそういったハラハラドキドキのスピード感は無縁のものであり、どちらかというと、思弁的な雰囲気さえ漂っているので驚いてしまったのである。描かれているのは相変わらずの不条理世界なのだが、人間の本質としての感情面が全面に押し出されているのだ。
余談だが本書を執筆していた時期、ディックは失意のどん底だったそうだが、いかにも彼の内面が溢れていて痛々しい感じだ。読了して、少し心が苦しくなってしまった。
ランボー全詩集 (ちくま文庫)
ランボー全詩集 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥1,155
release : 1996-03

注が面白い

ランボーを読むなら、最初はやっぱり小林秀雄でしょう。
次に読むと楽しいのがこれ。
小林で感じて、次はこれで深く読む。
注が興味深く面白いです。たとえば、「地獄の季節」の最初にあるカッコが閉じられていないことについての注。目からうろこでした。
訳もやさしい日本語でとっても読みやすいですよ。小林を読んで、その日本語に苦しんだ人も今度は純粋にランボーを感じられると思います。
車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)
車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)
ポプラ社
price : ¥1,050
release : 2000-04

美しい日本語

なつかしい!と再読して、今なお輝きの失われない、深みのある物語の力に脱帽。
「美しい日本語」が見直されている昨今ですが、あまんきみこさんの作品は、声に出して読む価値があると思います。
絵本「鉢かづき」も、本当に美しい文章(絵もすばらしい)でした。おすすめです。
ノーサンガー・アベイ
ノーサンガー・アベイ
キネマ旬報社
price : ¥2,310
release : 1997-10

すれていないヒロインは好感がもてますが・・・

世間知らずのヒロイン、キャサリン・モーランドが少しずつ世間を知っていくプロセスがイキイキと描かれています。
自分勝手な親友気どりの人間に振り回されたり、当時流行のゴシックロマンスにはまって、あらぬ想像をたくましくしては、事実を知って拍子抜けしたり。
とにかく、「すれていない」若々しいヒロインが、この小説の魅力だと思います。

ただ、個人的には(→もちろん私の勝手な好みの問題ですが)、もう1度読みたいと思うほどは惹きつけられませんでした。
ストーリーは、いろいろあった末にヒロインがめでたく幸せをつかむ、というオースティン小説の型どおりですが、彼女の「愛しの君」の魅力が他の小説に比べてあまり伝わってこないのです。確かに良識ある大人の男性ですが。

そのせいか、同じような結末に向かっていく他の作品ほど、次の展開に期待を持って読み進める、ということはありませんでした。(あくまで私の場合はです)

なんというか「味わい」という点で、少々力が弱い作品かな?と思うのですが。

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥630
release : 1994-07

すばらしい本よJ ITS A GREAT BOOK

i admit im one of those who knew the book through the movie and as a movie fan perhaps from the very first word of this book turned me a book fan too

ムービーからにきったけどホントに本大好きのでこの本を見つけて多分さいしょうな言葉からファンになりましたT
世界の紛争地ジョーク集 (中公新書ラクレ)
世界の紛争地ジョーク集 (中公新書ラクレ)
中央公論新社
price : ¥756
release : 2004-03

勉強になります

大変勉強になる本でした。
この著者の「反米」と「日本人」の
ジョーク集がとても面白かったので
こちらも購入してみました。

世界の紛争地といっても日本にいては
報道されないようなことやあまり関心を持ってない
ことが多く、とても勉強になりました。
パレスチナ、イスラエル、ヨルダン、
そういった国々のこと、
ロマ(ジプシー)のこと、
国によって馬鹿にされる内容、国が違うこと、
時代によって同じ国でも笑い飛ばす相手が違うこと、など
時に笑いながら、時に惨状に本を閉じたくなりながら
最後まで読み進めました。
少しでも多くの方に読んでもらいたいです。

そうして日本だけでなく、もう少し
世界のことに関心を持ってもらいたい(私を含めて)、と
切に願います。
ハリウッド脚本術〈3〉アクション・アドベンチャーを書く
ハリウッド脚本術〈3〉アクション・アドベンチャーを書く
フィルムアート社
price : ¥1,890
release : 2006-06

アクション映画にアクションは少ないという秘密

 アクション映画に関する唯一の専門書です。もちろん、基本的には、脚本家を前提にしていますが、アクション映画を分析するに当たって、読んでおくべきものでしょう。
 『ハリウッド脚本術2いかにしてスリラーを書くか』と双子で書かれたものであり、両書は内容的に重複しているところもありますが、両方を揃えて読んでおいた方がいいでしょう。先の『ハリウッド脚本術101』とは、翻訳以前に、理論の枠組が進化しており、この新たな二冊は、まったく独立のものと考えるべきです。用語については、正直なところ、英語版のニュアンスが落ちてしまっており、できれば英語版の原書も手に入れて、随時、対照し、辞書で確認した方がよいです。
 なお、アクション映画については、『爆走!!アクション・ムービー・ジャンキーズ―’90sアクション映画観戦ガイド』という和書もあります。ディープなマニア本で、作品をよく知っている人には、お勧めです。
スピリット・リング (創元推理文庫)
スピリット・リング (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥1,155
release : 2001-01

火のもとにいって生きるがいい

 大魔術師ベネフォルテの娘フィアメッタは、独学で少し魔法が使えるようになっていた。
 ところが、モンテフォーリアの統治者サンドリノ公爵が娘の婚約者フェランテに殺され、土地もフェランテの手に落ちてしまう。
 逃亡中に敵兵に父を殺されフィアメッタは天涯孤独の身になってしまう。
 フェランテに仕える魔術師が、あろうことかベネフォルテの霊を指輪に封じ「死霊の指輪(スピリット・リング)」を作ろうと黒魔術の用意をはじめていた。
 フィアメッタは父の霊を救うために行動する。

 15世紀の北イタリアが舞台の、魔法の冒険ファンタジーです。
 主人公の16歳のフィアメッタは魔法が少し使えるだけ、もう一人の主人公十七歳のトゥールは金細工師の徒弟になるためスイスからやってきた元鉱夫。
 ルネサンス期の城や、教会、城下町の様子が華やかにえがかれていて旅行記のように楽しめます。
 神父や魔術師が華やかに魔法を使う場面。
 敵陣での潜伏作業をおこなうトゥールの活躍。
 フィアメッタが自分の能力の限界の魔術を実行し仰天するような反撃に結びつける様。
手に汗握る場面がたくさんの楽しい小説でした。
1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)
1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)
雷鳥社
price : ¥1,575
release : 2006-09

あれ?

わけわからない。文章が的を得てない。筆者も分かってないのではないだろうか?最後の生徒の作品だけが、明日の物書きを思わせるだけでそれで☆三つ。短編の2つの方は素晴らしい本だけに残念だ。
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