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DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
クリスマス・プレゼント (文春文庫)
クリスマス・プレゼント (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥950
release : 2005-12

ひねりがきいている

さすがディーヴァーの作品たちだ。短くてもひねりがきいていて、飽きることがない短編ばかりだと思う。リンカーンとアメリアの活躍も面白いけれども、市井の潜む犯罪の方がよほど怖いと思う。
世界の昔話―5分間読み聞かせ名作百科 (5分間読み聞かせ名作百科)
世界の昔話―5分間読み聞かせ名作百科 (5分間読み聞かせ名作百科)
学習研究社
price : ¥1,050
release : 2004-07

絵はかわいいし、たくさんお話ものっていますが・・・

子供が絵本に興味を持ち始めたので,bed time book にと思い、絵がかわいくて、たくさんのお話が載っているこの本を選びました。ほとんどの作品は幸せになったというような締めくくりですが、内容の中には表現がまずいのでは…!? と思えるところがいくつかでてきます。おおかみにかみころされた。おかあさんはばちがあたってしんでしまったなどなど。ちょっと読み聞かせにはどうかな。と思い、しまったままにしておいたのですが、子供が最近になり字が読めるようになって自分で絵本を読みたいと探し出してきてしまい、今度は”かみころすってなに?””ばちってなに?”と聞かれて困ってしまいます。。。絵がかわいいだけにちょっとショックです。
かもめ―四幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー)
かもめ―四幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー)
群像社
price : ¥945
release : 2002-11

演劇向けの翻訳

「かもめ」は、岩波文庫でも出版されていますが、本書が違う点は
“演劇向け”に訳された“演劇の専門家”が訳した書であることです。
岩波文庫版(湯浅芳子訳)は文学、本書は演劇用です。

文学と演劇の訳が違う点は、文学は活字なので、難しい語が出てきた
としても、それは注をつければ済む話ですが、次々と展開されていく
実際の演劇では、注は出せない。つまり、難しい語が出てきても、
パッと見でわかるように配慮されている点です。

「かもめ」の演劇をイメージしながら読んだり、演劇の台本として
お手本にするのにも、とても参考になるでしょう。実際、2003年の
ユーゴ・ザーパド来日講演の際は、本書を基に同時通訳がなされました。
「かもめ」をご覧になる前に、本書を読んでイメージを高めると、
より一層、演劇が楽しいものになります。

サバイバー (ハヤカワ文庫NV)
サバイバー (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
price : ¥840
release : 2005-02

ブラックジョークにもほどがある

作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。
集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。
が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。
話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。
黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。

マジック・ツリーハウス〈17〉聖剣と海の大蛇 (マジック・ツリーハウス (17))
マジック・ツリーハウス〈17〉聖剣と海の大蛇 (マジック・ツリーハウス (17))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2006-06

情事の終り (新潮文庫)
情事の終り (新潮文庫)
新潮社
price : ¥620
release : 1959-03

十字の物語

 グリーンの傑作とも言うべき作品。この作品は、サラとベンドリクスが別れた「情事の終わり」から始まる。サラはある日、「愛は終わるものではありませんもの」という言葉を残し、忽然とベンドリクスの前から姿を消す。ベンドリクスは、サラが姿を消した真相を探るため探偵を雇う。探偵は、サラの紙屑箱に捨てられていた一片の紙を盗み出すことに成功するが、そこには恋人へと宛てられたと思われるサラの大胆な愛の言葉が綴られていた。サラの新しい恋人に嫉妬したベンドリクスは、彼を探し出すことを決意する。サラの新しい恋人は一体何者なのか?サラの別れの理由は一体何なのか?グリーンが仕組んだ意外な結末は、作品を読んでからのお楽しみである。情事という愛欲に耽っていた男女の「情事の終わり」から始まる物語、作品を読めばこの開かれた世界を感じることができるはずである。
わたしにふれてください
わたしにふれてください
大和出版
price : ¥1,365
release : 2004-09

これからお母さんになるひとたちじゃなく、みんなに読んでもらいたい本です。

訳者が出産を控えたブラジルのお母さんたちののためにポルトガル語で読まれたいたこの詩の力に感心し、日本語訳をして出版したもの。

わたしは、母にがんばったねといってそっとふれられたとき
それまでの緊張がぷつんと切れて、
とたんにわけもわからずわんわん泣いた泣いたのを覚えています。
安心感で泣いたんです。
この本を開いたとき。
そのことを思いだし、またわんわん泣きました。

ふれるという力についての詩です。
そばにおいておきたい本です。



封神演義〈中〉 (講談社文庫)
封神演義〈中〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥800
release : 1988-12

仙道大集合

中巻では、西岐の姫昌の息子・姫発が、周の武王として殷を倒すために朝歌に向けて進軍します。
仙道側の戦いは、太公望とその仲間たち・十二大仙 VS 朝歌(王朝)軍の太師聞仲+四聖+魔家四将+十天君が激突。
その他大勢の仙道が入り乱れて、これでもかこれでもかと凄いキャラクターがわんさか出てきます。
いろんな趣向をこらした宝貝・パオペエ(兵器)も出てきて戦いを盛り上げます。
仙道対決が楽しい真中の2巻目です。
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥600
release : 1990-05

兎に角凄い

上下巻一気に読みました。いや、凄い。野口英世は、本当に凄い。強烈な個性と、信じがたい努力。こんな人が日本にいたとは知らなかった。言葉では言えないくらい、感動した。野口英世は実に実に凄い。
ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥700
release : 1998-05

男から男達へ?二世代の物語

ダーティーホワイトボーイズもテーマは「父性の復権」でしたが、
今作のブラックライトも父と息子、二世代にわたる男たちの物語と言えます。

著者のスティーブン・ハンターは、主人公のボブ・リー・スワガーの活躍と
脇役たちのエピソードを通じて父と息子のあるべき関係や父親像を執拗に追
い求めている気がします。(少しベタな表現ですが)

「極大射程」は男(個人)の物語でしたが「ダーティーホワイトボーイズ」「ブラックライト」は男達(父と息子)の物語です。
次作の「狩りのとき」が、どのような展開をみせるか楽しみです。

それと本シリーズの特徴である銃器にまつわる詳細な記述は、素材である金属を
イメージしての「冷徹さ」や銃弾の「冷酷さ」などリアリティと「男の道具」として
比喩を持ち合わせていると思います。
アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
講談社
price : ¥860
release : 2005-09

【商品詳細】

映画化され話題を呼んだ『ボーン・コレクター』に続き、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムを主人公としたシリーズ。ベッドから一歩も動かずスーパーコンピュータなみの頭脳で犯人を追い詰めていく異色捜査官の本作における敵は、その刺青から「コフィン・ダンサー(棺桶の前で踊る死神)」と呼ばれる殺し屋。大陪審で大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために雇われた彼によって、民間航空運輸会社の社長兼パイロットがその毒牙にかかり、彼の妻が次の標的に。大陪審まであと2日。追う者と追われる者の息詰まる勝負の行方は…。 最先端の科学捜査をフィーチャーした綿密なディテール、そのひとつひとつがすべて結末への伏線となっているその構成は見事と言うほかはない。前作に比べて犯人の人物造詣が少々浅いのが気にかかるファンもいそうだが、その分、被害者サイドおよびライムとその仲間たちの造詣はより厚みを増した。特に、ライムの麻痺した四肢の代わりに活動する美貌の捜査官、アメリアの存在感が光る。本作で彼への思慕の念をはっきりと自覚したアメリア。シリーズ3作において、ライムを待ち構える事件の内容はもちろん、皮肉屋で人間関係にきわめて臆病な彼が、彼女によってどう変化するのか。ちょっと下世話なお楽しみを用意しておくあたりも、エンターテイメント作家としての著者の手練だといえる。(梅村千恵)

昔の本にはなかったエピソードがある!

読んでびっくりしました。子供の頃の、村岡花子先生訳の「アンの愛の家庭」には載っていなかったエピソードがあった・・・!そのエピソードが出ているだけで、買った価値がありました。
アンシリーズの一冊というと、「自分は前のやつ、読んでないし」と思う方もいるかもしれませんが、この本はアンシリーズの一冊とは思わず、「子供をもつ主婦の生活を描いたお話」として楽しむこともできます。
ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)
ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)
文藝春秋
price : ¥819
release : 2007-11

ちょーっと肩に力が入りすぎでは?

カラマーゾフ続編論(『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』)に次ぐ、亀山先生のドストエフスキー論。

ドストエフスキーの生涯における思考の変遷、特にロシア正教「異端」との出会いが、彼の作品にどんな影響を与えているかを読み解いていく。
一応、初心者にもわかるようにはなっているが、基本的には少なくとも長編のうち2、3冊は読んだことのある人向けだろう。
特に後半の5大長編の解読については、一応簡単なあらすじは載っているものの、読んだことのない人にはさっぱりだと思われる(そして、ここが一番面白いのだが・・・)。

私は一応、それらを読んだことがあるという立場ではある。
それでも正直、本書は期待したほどは面白くなかった、というのが正直なところだ。

著者は、特に異端派との関連で、非常に壮大な仮説を提示する。
それらは確かに知的好奇心を煽るようなものが多いとはいえ、著者自身「空想」と言っているごとく、「本当か?」というようなものが多いのも事実。
著者の少々力が入りすぎているような語り口と相まって、著者ばかりが盛り上がり、読者を置いてきぼりにしている感がどうしてもしてしまうのだ。

特に、本書でもたびたび言及されている江川卓氏の『謎解き』シリーズの、あくまで読者にわかりやすく、それでいて知的好奇心が刺激されるような文章を読んでしまっていると、なおさらその思いを強くしてしまう。

もっとも、これらの欠点は著者の思いの強さの現われ。
期待が高すぎた、というだけで、ドストエフスキーファンにとって本書が面白くないはずがない。
シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
筑摩書房
price : ¥945
release : 1997-04

後味の良いデザートと言えるような楽しい作品

 前者はいたずら者の妖精パックの粗忽な働きで、惚れ薬の使い方を間違えて、相手が少しずつずれていくドタバタが、見え見えなんだけれど最後は綺麗に収まってしまうところが、あたかも夏の一夜の余興にぴったりという感じだ。
 後者は双子の貴族とその従者がまた双子という凝った仕掛け。これに親子別れの話が絡んで、大団円直前までは抱腹絶倒の勘違いストーリーが展開される。いい加減混乱したところで最後は人情話で丸く収まるところが後味の良い結果を生んでいると思う。
 いずれも明るい予定調和の結末である点が、安心できる後味の良いデザートと言えるような楽しい作品だ。
 シェイクスピアの作品に名言は限りないと思うが、かつての恋人を嫌って、一度は夢中になってもそこから目が覚めると幻滅する様にたとえて「いわばお前は食べ飽きた料理、異端の教えだ」という一言、拙い演劇でも心がこもっていることを評して「純朴で忠実な心が差し出すものは何であれ、不都合のあるはずはない」、練習したのにあがってセリフが声にならなかった演者に対する「愛と、舌を縛られた純朴さは、聴く耳さえあれば、寡黙であればあるほど多くを語るのだ」というセリフは心に残った。

天気の好い日は小説を書こう―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)
天気の好い日は小説を書こう―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)
集英社
price : ¥520
release : 2000-03

面白い講義。

ときに笑いながら、ときに頷きながら、
講義室に座っているような気持ちで読んだ。

作家になれるかなれないかは、
本人の努力と素質と運次第だと思うけれど、
努力の伴走者として、
誠実に書かれたこんなアドバイス本があるとうれしい。

同著者の「深くておいしい?」や「書く前に読もう?」、
「こころに効く?」を本書に続けて読むと、
さらに理解が深まり、文学の面白さを追求できる。




図説 奇形全書
図説 奇形全書
原書房
price : ¥3,570
release : 1999-09

面白い!

これは本当に奇形の人を面白がって読む本です。
奇形の人がどうなってるのか興味津々…だけど
資料がどこにもない!
と思っているみなさん、まずはこれを読みましょう。
googleで検索しても出てこない話ばかりです。


社会に対する怒りだとか、倫理観だとかは
まずは対象を知ってから感じるべきです。
そのためには100点満点といってもいい資料です。
もちろん嘘とか中途半端な話もありますが、
それはそういう話もちゃんと掲載した
モネスティエさんを褒めるべきでしょう。
あと前書きでも述べられている通り、
これは「奇形ってどんなん?」という単純な疑問から
作られた本であり、
奇形の人の人権だとかについて
主張したりするタイプの本ではありません。
あくまで知識のためだけの本です。
コフィン・ダンサー
コフィン・ダンサー
文藝春秋
price : ¥1,950
release : 2000-10

一作目より大衆向けか

一作目「ボーン・コレクター」も当然面白い。
だが、主人公が自殺志願だったり、ボーンコレクターの殺し方がかなりひどかったり、一部引くところもあり、娯楽小説ということを考えると今回の方がまとまっている感じ。

犯人との追いかけっこは「ジャッカルの日」を思わせ、狙撃の仕方は「スティーブン・ハンター」の著書を思わせます。

最後にどんでん返しが何回かありますが、確かに少し強引な気がしないでもなし。
ま、娯楽小説なので素直に著者に従い楽しんで読むのが一番でしょう。
勇気
勇気
ユーリーグ
price : ¥1,260
release : 2003-06

自分の「勇気」を探す本

 小学校の読み聞かせボランティアに参加しています。
私の担当は、子どものいる6年生です。6年生にどんな「本」を読んで聞かせるか・・選書がなかなか難しいのです。
今朝、私が読んであげた本は「勇気」という絵本。作者はバーナード・ウェイバーというアメリカ人。冒険心と物事を選択して、決断していく勇気こそが、子どもを成長させるエネルギーであるということが書いてあります。絵本の中では、生活のさまざまな場面で「より良いほうを選択する」ことを勇気というんだよという風に描かれています。
 私は「自分が感動した本を読む」ことを選書の基準にしています。
この本の解説のなかに「大人はまた、大きな子ども」と呼ばれるとい
う一文があり、私の毎日も選択をする「勇気」の積み重ねだなあと思い
ながら、読み聞かせをしてきました。
 「勇気」の意味を捉えなおしたときに、本当の「勇気」を持つことが出来るのですネ。
もうひとつのグッドラック物語
もうひとつのグッドラック物語
ポプラ社
price : ¥924
release : 2005-03-19

一冊の本が持つ影響力とは何か。

これは凄い一冊ではないだろうか。
何が凄いのか。
ひとつには、ベストセラー「グッドラック」は、ベストセラーだけあって読まれた人々が多いのはわかっていることだが、それにしても、これだけ感激の感想を寄せられる本があるのだろうか。実に得ること60余の感激と体験談が散りばめられている。
更には、読者夫々が、自分の行動に転化し、自らの在り様を省みているのだ。原著者ロビラが前書きに寄せた言葉にも頷ける。

「グッドラック」が伝えようとしたことは、多分、今に始まったことでなく、太古の昔から言われてきたことのはずである。故に、同著のベストセラー化への疑問の声が一方にはある(書販マーケティングの勝利と言えば味気ないかもしれないが)。
然るに、これだけ人を動かした、主体的な態度を生み出した一冊というのはあまりあるものではない。偏に、経済的に満たされながらも自己を満たすことができない「艱難辛苦の時代」ゆえの様だろう。
置かれた状況に対して感情のままに反応的に対処するのではない。決定論的に状況を受け容れるのでない。ポシビリズムに立って、実存主義に立って、状況に対して態度を決める自由が備わっていることを今更に改めて伝えてくる。
「ありたい自分」に向けて。

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥714
release : 2000-08

下巻のおもしろさ

旅の目的はスマウグから宝を奪い返すことですが、実はそのスマウグが死んでからの話の展開こそがおもしろかったのです。宝をめぐっていがみ合う人々、それをビルボ・バギンズがどのように感じ、そしてどのような行動に出るのか。ファンタジー世界の中に隠されたリアルな人間観をお楽しみください。
恋愛について、話しました。
恋愛について、話しました。
イーストプレス
price : ¥1,470
release : 2005-09

なんて大きな二人なんだ!

なんて器の大きな二人なんだろう!この二人の対談を読んでると、自分の恋愛の悩みなんて鼻クソ以下に思えます。恋愛でにっちもさっちもいかなくなってる悩める女性におすすめです。
頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
中央公論新社
price : ¥1,050
release : 2006-01

【商品詳細】

パリの左岸にあるひっそりとした裏通りに、そのピアノ工房はある。本書は、パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この店の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいくさまをつぶさに描いている。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく。ピアノをまるで生き物のように扱う職人との交流を軸に、ピアノの魅力をあますところなく描いている。 本書はピアノの専門書ではない。しかし、「震えるようなひびきがいつまでも空中にただよい、次々とひびきを重ねても音色が曖昧になったり濁ったりはしなかった(ファッツィオーリの音色)」というような、個性的なピアノの音に関する表現が非常に魅力的だ。また、自分だけのピアノに巡り会ったときの喜びは、ピアノ好きならぞくぞくするような感覚として実感できるに違いない。20年ぶりにピアノを手に入れた著者と共に、ピアノの起源から近代のピアノが成立するまでの歴史を旅し、ピアノの内部をのぞいたり、有名なピアノ教師によるワークショップに参加したりといった疑似体験を得ることができるのが、この本の魅力といえよう。 本書には、ピアノだけではなく、忘れられないキャラクターもたくさん登場する。アル中の凄腕調律師、子どものころ出会ったピアノの先生、著者の子どもが通うことになる音楽学校の校長など、その後が気になる人物ばかりである。 著者は、幼いころ感じた発表会の恐怖について回想しているが、その感覚に覚えのある人も多いに違いない。大人になってスパルタレッスンから解放された今、この本を読むと、再びピアノのふたを開けてみたい衝動に駆られる。(朝倉真弓)

きらっと光るセンス

アメリカの地方都市のワーキング・クラスの家庭を舞台に、日常の中のちょっと変わった出来事をさらっと書いている、そんな短編集でした。
平易な文章の中にユーモアを含んで、きらっと光るセンスで書かれた作品です。
特徴的なのは、それぞれの作品の終わり方で、唐突な感じもしますが、落語の落ちのようなそんな気もします。ただ、その結末がきちんと書かれていないところが、読む側に何となく気持ちが悪い読後感を残すかも知れません。この作家を好きになるかどうかは、そこで決まるのではと思います。
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
新潮社
price : ¥2,100
release : 2001-11

【商品詳細】

「ミッチ、私は死にかけているんだよ」 16年ぶりに再会した恩師、モリー・シュワルツ教授はALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。忍び寄る死の影。「あと4か月か5か月かな」。だが、その顔には昔と変わらぬ笑顔があった。「この病気のおかげでいちばん教えられていることとは何か、教えてやろうか?」そして、老教授の生涯最後の授業が始まった――。 本書は、スポーツコラムニストとして活躍する著者ミッチ・アルボムとモリー教授が死の床で行った「ふたりだけの授業」の記録である。テーマは「人生の意味」について。愛、仕事、社会、家族、老いの恐怖、許し、そして死。毎週火曜日、飛行機に乗って700マイルも離れた恩師を自宅に見舞い、静かに対話を紡ぐ。売れっ子コラムニストとして多忙な日々を送る著者は、最初から「いい生徒」だったわけではない。彼の生きがいは仕事。時間に追われながら、何よりも立ち止まることを恐れるミッチ。そんなミッチも、死と対峙しながら最後の日々を心豊かに生きるモリーとの会話の中で、仕事よりも大事なことに気づいていく。 授業を重ねるたび、ミッチの心は揺らぎ、モリーの体は蝕まれていく。その様子が手にとるように伝わってくる。「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」と、モリー。「人生に意味を与えられる道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと」 発行以来、全米で40週以上ベストセラーの座に君臨。このエッセイ仕立ての講義録には読者の心を揺さぶる「宿題」が、たくさん詰まっている。(嶋田あひる)

日本からは見えないピアノをめぐるドラマが見えます

パリ市内の「セーヌ川左岸」といわれる地域にあるピアノの修理工房と、そこに出入りするようになったアメリカ人の著者のお付き合いを描いた作品です。

「ピアノもの」といえば演奏家や作曲家がクローズアップされるものですが、この作品はそういったアーティストを描くのではなく、それを支えるピアノたちとピアノをこよなく愛する職人さん、著者を含むその周りの人々とのかかわりを描きます。ちょっと昔の「一見さんお断り」的なヨーロッパに足を踏み入れて戸惑うアメリカ人の著者を通した目が新鮮さ、温かさを等分に描いています。登場するピアノたちは現代のストロングなフルコンサート用のものではなく、ひと昔もふた昔もまえの瀟洒なものばかり。柔らかで軽やかな音色が聞こえてきそうです。日本からは見えそうで見えない、西洋音楽を支えるひとたちの愛情もあふれるごとく伝わってきます。

欲張りをいえば、タイトルは「パリ左岸」じゃなくて「セーヌ左岸」のほうがしっくりくるんじゃないかと…でも、仏語になじみのあるかたばかりが手に取るわけではないので、地名を入れた邦題になるのはいたしかたないことなのでしょう。よってこの件は不問としてこの評価とします。
テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
NTT出版
price : ¥2,520
release : 2005-09-27

“テヅカ”死後の世界に向けて

今現在ののマンガの状況を正確に把握し、
大きな歴史の中に位置づけようとする
筆者の姿勢には好感が持てます。


90年代以降、一時期「マンガがつまらなくなった(衰退した)」
という言説が支配的となります。

しかし、その間にも読まれるべき作品は数多く刊行されています。
それを無視し、上記のような発言をするのは怠慢か、
過去へのノスタルジーではないでしょうか。


筆者は90年代末『週刊少年ジャンプ』の部数が減少に転じた以降において、
従来の“ジャンプシステム”によらない成功例として
『ヒカルの碁』を挙げます。

ここでいう“ジャンプシステム”とは、
“「勝負」の連鎖による「強さ」のインフレ”のこと。
読者に関心を持たせ、次への期待を大きくさせる「引き」の演出だったのですが、
『ヒカルの碁』の連載が始まる前には行き詰まりをみせ、
部数減少の一因ともなっていました。

筆者は『ヒカルの碁』において、
その行き詰まりを打破しようとする試みがなされている、とします。


まずは、「碁」という題材選定の妙。
子どもが大人と対等に向き合える競技であることは大きいし、
学校以外の場で子どもを活躍させることができます。


次に、「碁」が勝負であると同時に、相手との共同作業でもある、ということ。
碁は二人でひとつの盤面を作っていくなかで勝敗が決まるものであるため、
作品のコンセプトである「神の一手」を実現するには、自分一人では不可能。
つまり、つねに切磋琢磨できる相手が必要とされます。
したがってここで目指されているのは、
単なる「勝利」ではなく、相手との深いコミュニケーションである、
ということです。

『ヒカルの碁』は「友情・努力・勝利」というジャンプのコンセプトを乗り越えたものを示す、
意欲作であったわけです。


これからも傑作、問題作、さまざまなマンガが世に出てくると思います。
いたずらに不振を嘆くのは、益のないことでしょう。


BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
小学館
price : ¥980
release : 2001-02

より深く…

漫画のガイドブック的なものは初めて買ったんですが、とても満足する内容でした!

キャラクター1人1人の紹介では、本編を読んでいるだけでは気づかなかった事に気づかされます。特にゴルツィネさんについての語りが面白かった。アッシュへの想いとか(憶測だけど)

舞台となった80年代の、実際の社会的背景なども解説されていて、もう一度本編を読んだときに、BANANA FISHの世界をより深い部分まで感じることができました。

モリー先生との火曜日
モリー先生との火曜日
日本放送出版協会
price : ¥1,680
release : 1998-09

現代社会の垢を落としてくれる作品

著者のミッチ・アルボム氏はブランダイズ大学を経て、コロンビア大学大学院でジャーナリズムを専攻した、人気のスポーツ・コラムニストである。

ある時、大学時代の恩師である、モリー・シュワルツ先生を偶然テレビで見かける。先生は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に冒され余命幾ばくも無い。先生は残りの人生を自分らしく生き抜くことを決意し、自分の死を見つめ、何かを学べと提案する。

本書は、あわてて飛んできた著者が、先生が亡くなるまで毎週火曜日先生の自宅に訪問し、愛/仕事/社会/家族/老い/死/など様々な問題を語り合った記録である。

モリー先生が「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」と述べるように、自らの行き方を考える上で、老若男女問わず、すべての人にオススメしたい普及の名作である。
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (集英社文庫)
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥1,000
release : 2002-12

小説家になる!―芥川賞・直木賞だって狙える12講 (ちくま文庫)
小説家になる!―芥川賞・直木賞だって狙える12講 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥798
release : 2006-11

ある小説の酷評

「悪い例」として、ある小説を酷評するのですが、それが面白くて、何回も読んでしまいます。

本書は確かに専門用語が出てきますが、きちんとその説明もされており、「直喩」「隠喩」といった事まで教えてくれます。

少々、好きな小説をベタ誉めし過ぎな所が鼻につくのですが、なかなか楽しめる上に勉強になります。

買って損なしです。
対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥588
release : 1998-09

ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術
ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術
小学館
price : ¥1,200
release : 2006-08

うーん。これを読んでどうなるわけでもない。

感想はインタビュー本という位置づけがベストかな。
創作術という題名だけど、載ってる事は話しばかりで、具体的な文法上どうとか、構成の仕方とかは一切ない。
(自身の作品を前提に話されて、こういう感じで作ったとは言っているが、あくまで対談形式なので、あまり参考にはならない。また作者の作品を読んでいないと、まったくイメージが湧いてこないというか見えてこないというか……)
結論としては本人達も言っているのだが、書かなきゃどうしようもないということ。
ただ題名がなんとなく指南書みたいに書かれているけど、実際は違うと考えたほうが良い。
乙一のプロットもそれをマネするのも一つの手だけど、やっぱり人によりけりだし……。
そういう意味では自分には1200円は高いと思ったので、星二つ。

空想科学読本〈2〉 (空想科学文庫)
空想科学読本〈2〉 (空想科学文庫)
メディアファクトリー
price : ¥630
release : 2004-04

えェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!

ウルトラマン、ピット星人、空想界でも、指折りのヒーローや怪獣の必殺技や、身体能力を解明していき、たどり着いた結果が、おどろきで面白くて、とっぴょうしもない結果になりそう
になったり。
あこがれのヒーロー達や、怪獣達がマサカあんな事になるなんて・・・・・・・・・・。   だけどそれが以外に面白い!ものすごいことになっているので!!




                 
わしの息子はろくでなし (扶桑社ミステリー)
わしの息子はろくでなし (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥920
release : 2002-04

【商品詳細】

この際、前作『High Five』(邦題『けちんぼフレッドを探せ!』)の終わりに何があったかは、忘れてほしい。5か月後、まだ夜も浅いころ、ステファニーは友だちのキャロル(Tバックのパンティ万引きで捕まってしまった。「だって、買うのは恥ずかしいんだもん」とは彼女の言い分)が自殺しようとしているのを、トレントン橋の上で凍りつきそうになりながら止めていた。 「彼女が飛び降りるとは思ってもみなかったのよ。だって、彼女はウィルソン・レザーの400ドルもするジャケットを着ていたんだもん。誰が400ドルのジャケットと一緒に橋から飛び降りるって言うのよ?! そんなこといまだかつて起こったことがないでしょ。ジャケットがだめになっちゃうじゃない。キャロルは私と一緒で、トレントンのチャンバースバーグ出身なわけで、そこの習慣としては、まず、ジャケットを妹にあげてから飛び降りるのよ」 ステファニーは、やっとのことでキャロルに自殺をやめさせ、ビンセント・プラム保釈保証会社で働くことを承知させた。 ところが、今度は、彼女の同僚、バウンティ・ハンター兼殺し屋でステファニーをむんむんとした気持ちにさせるレンジャーが消息を絶ったらしい。ブラックマーケットで武器を売買しているアレキサンダー・ラモスの所有しているビルが全焼して、焼け跡から彼の息子、ホーマーの死体が見つかった。死因は焼死ではなく銃によるものだと判明。ビデオカメラがビルの中にいるレンジャーの姿をとらえており、彼は警察に出頭を求められていた。ステファニーのボス、ヴィニーは彼女にレンジャーの捜索を依頼したが、ステファニーは、依頼を拒否。レンジャーは見つかりたくなければ絶対に見つからないとわかっているのだ。ステファニーのボーイフレンドで警官のジョー・モレリやローレル&ハーディーもどきの2人組など、みんながステファニーの後をつけ回しはじめる。 ステファニーには、ほかにも心配ごとがあった。まず1つには、マズーおばあちゃんとゴールデンリトリバーのボブ(半分野生が残っている)がステファニーの家に転がり込んできたのだ。そしてレンジャーが夜中、思いも寄らない時間に出没し、ステファニーにラモスのもうひとりの息子、ハンニバルを守るよう伝える。そうこうしているうちに、また別の死体が見つかる。 ステファニーのいつもの悪いカルマのせいか、または地獄からのお達しか、読者はまたまたステファニーのアドベンチャーに引き込まれる。ステファニーは成功するのか? ジャムドーナッツだったら賭けてもいいだろうが…。そして、あっと驚く結末がまっている。

レンジャーとはどうなk?

 毎度おなじみの展開が繰り広げられているシリーズですが、
前作で、ステファニーがその危険なセクシーさによろめきかけたレンジャーが、
今回は殺人の容疑者となります。

 相変わらず車を燃やされ、死体を発見し、怪しい連中につけまわされる騒動が続きますが、
今回のゲスト新キャラは、ゴールデンレトリーバーのボブです。

 ただ、マンネリこそが王道のシリーズですが、
それでも読ませる一捻りとプロットの進行が、今回は若干物足りない気も…。
6作目ですものね。
完本・文語文 (文春文庫)
完本・文語文 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥590
release : 2003-03

失った遺産を取り戻そう


タイムマシン
タイムマシン
日経BP社
price : ¥1,365
release : 2006-11-23

もっともっと詳しい話を聞きたくなる

最初に見たのが書店の専門書売場だったから、難しい本かと思っていたら、いわゆる児童文学。
率直な感想としては「もう少しつっこんで長くしてもらってもいいかなあ」という感じ。全体的には分からないではないけれど、読み進めるうちにもっと知りたいことがたくさん出てきて、ちょっと中途半端で終わってしまう。そのあたり、読者である「子どもたち」にとってはどんな感じなんだろうか。しかしこれが「実話」(である部分が多い)とすると、こんなにたくさんの国の子どもが集まっている学校ってどういう学校なんだろう、ということの方が興味がある。あと子どもや親がどんどん集まってきたときの「会話」は何語で行われているんだろう、とか。そういう意味で、このお話、もっと肉付けして映画とかにすると面白いかもしれない。
ゲド戦記 5 アースシーの風
ゲド戦記 5 アースシーの風
岩波書店
price : ¥1,260
release : 2006-05-11

なんじゃ これは

30年以上のゲドのファンです
ゲド戦記三部作は素晴らしかった
ところが四作目からが変です
大賢人ゲドは落ちぶれてしまい濡れ落ち葉のようです
アースシーも高齢化には勝てませんでした
ゲド戦記はまだ続くと思います
凛々しいゲドの復活を希望します

人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 2001-10

モームと絵画

 主人公のフィリップがパリで画学生の生活を送っているときのこと、初めて作品を展覧会に出品し落選して自分は画家としての資格があるかと悩んでいるときの話である。知人のクラトンに自分の絵を見てほしいと言うと、相手はこんなことを言う。人はよく批評を求めるが、それは誉めてもらいたいからだ。批評が何の役にたつ。画を描くただひとつの理由は、描かずにいられないからだ。肉体の機能と同じくそれはひとつの機能なのだ。画を描くのは自分のためだ、そうでないなら自殺するよりほかにない。入選したとしても、人は通りすがりにほんのちょっとながめるだけだ。批評なんて、画かきとはなんの関係もない。客観性とはなんのかかわりもない。画かきは独特の感動を受けて、やむをえぬ衝動でそれを表現する。自分では理由もわからぬうちに、線と色で気持ちを表現する。
 ここまではだれでも言いそうなことである。もうひとつ批評が無意味なわけを教えようと先へ進める。偉大な画家は、自分が見ているとおりに、自然を世間の人に見させる力をもっている。次の世代になると、べつの画家がまたべつの方法で世界を見る。そのとき大衆は当の画家によってではなく、その画家の先行者によって彼を判断する。自然というものは、まさに画家が見ようとするとおりのものなのだということを、彼らは一度も考えたことがなかった。ぼくたちが自分の見方を世間におしつけると、世間はぼくらを偉大な画家と呼ぶ。押しつけないと、無視してしまう。しかし、ぼくたちは、変わらない。偉大さや卑小さはなんの意味も付与しない。出来上がった作品に起こることは、なんの重要さもない。ぼくたちは、画を描いているあいだに、すべてを獲得してしまっている。
 ここにはモームの芸術を見る確かな洞察がうかがえる。


十五少年漂流記
十五少年漂流記
講談社
price : ¥756
release : 1990-06

ワクワク、ハラハラするお話

児童文学とはなっていても大人でも十分楽しめる内容です。
頭がいいけど高慢ちきなドニファン、面倒見が良く年下を思いやるブリアン。
そして冷静で賢いゴードン。
終盤に仲間の絆は切れてしまうのですが、ある事件で再び一つになるところは
感動ものでした。
こんなにワクワクする本に出会ったのも久しぶりです。


竹宮恵子のマンガ教室
竹宮恵子のマンガ教室
筑摩書房
price : ¥1,575
release : 2001-06

うーむ・・・。

著者本人もあとがきで触れているが、マンガの描き方を解説した技法書というよりは、やや精神論に傾いた内容。
それでも「50ページ以下の分量の読みきりでは二人以上の登場人物を描くのは無理」とか「女性の手の指先を描く時は爪の付け根のラインは省略する」とかいった実践的なアドバイスも出て来るので、読んで損はないかと。
ただ「構成について」とか「マンガの人称とは」とか、ひとしきりマンガ論をぶった跡でJUNEとかボーイズラブについて熱く語って終わるというのは凄過ぎる・・・。
人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)
人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥599
release : 1996-03

脱力系の、欧米系徒然草・・ビジネス書・・じゃなかったか

ハードカバー刊行時、ヒットした記憶がありましたが
その際には内容は知らず、今回文庫化されたので、読んで
みました。てっきり、ビジネス書、人生教訓の書、処世術本
だとばっかり思っていましたが、ちょっと違いましたね。

また、本書は2?4ページの徒然エッセイがを一冊にした体裁で、
意味深長な感じを受けたタイトルは、最初の1篇だけでした。

ただ、ありきたりな日常からちょっとづれた観点で、しかも日本人
ではない方が、ある意味脱力系的に書き綴った手記は、ちょっと一息
ついて空想にふけるには、もってこいな手ごろな本です。

ラストは、ある有名な奇書にならって、「それから」で終わって
います。どういう意味かは、読んでのお楽しみです。
終着の浜辺 (創元SF文庫)
終着の浜辺 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥777
release : 2005-10

原爆ドーム=未来記憶

「終着の浜辺」には原爆ドームが登場します
原爆ドームを見ると戦慄が走ります
なぜでしょうか
これは未来の世界を予言しているからだと言われています
記憶には二種類あって未来記憶と過去記憶です
単に記憶というときは過去記憶をさします
我々にはこれから起こる未来の記憶を持っているという仮説があります
原爆ドームは恐ろしい未来を思い出させるのです
原爆ドーム=未来記憶
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 2006-06

いろんな人にススメたい。

TVのススメは見てなかったんですが、まるでTVを見てるような感覚で読めました。一気読みきり型の本です。爆笑問題+αの笑いを交えながらのトークは絶品です。これを読んで爆笑問題は漫才の天才であると同時に文学の天才であると感じました。
平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11) 中公文庫
平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-02

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1957-01

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

ほほぅ!!

先程7巻を読み終えまして、興奮して眠れずにいます(笑)

たしかに『できすぎ』な所もあった(というか、できすぎだ)けれど、小説なんてみんなそんなもんでしょう。その出来すぎを面白いと思うか、白々しいと思うか。

『モンテ・クリスト伯』の場合は前者です、勿論。残念ながら私は無知でモノを知らないため、一フランの価値がどれ程かとか、話しに出て来る高価な品々がどんな物だとか、はっきり想像出来なかったのですが、(出来たらその面白さは何倍にもなっていたことでしょう)それでもやっぱり面白かった。


何より私が感銘をうけたのが、伯爵が復讐相手の子供の死にショックを受けたり、モレル一家に殊の外気をかけたり、自分で変装して立ち回ったりとしている姿でした。初めのイメージでは残酷な復讐鬼だったのですが、このような行動から、伯爵がいかにも人間らしい方だと思えたのです(ただこれは、平行して観、先に結末をみたアニメの伯爵のイメージがあったため)。途中で、復讐に後悔を感じたり、過去の土地を見てまわり涙したり、もう一度誰かを愛し愛されることに心を揺さぶられる「伯爵」だったからこそ、この物語を好きだと感じるのではないかと思います。


沢山の登場人物の設定を記憶したり、不慣れな地名の地図を思い描くのには苦労しましたが、また、しつこいくらいの(ファンの方申し訳ない!)ヴァランティーヌとマクシミリアンの話に辟易しかけましたが、こんな愉しい小説に出会えて光栄です。


因みに、最終章にそのヴァランティーヌ達の話が繋がっていて、とても素敵な(切ない)エンディングだったので、今は全てに納得しています。有名な「待て、しかして希望せよ」という言葉と伯爵の最後の言葉が栄えるのも、私が少し苦痛に感じたヴァランティーヌとマクシミリアンの話があったからなのだと考えています。


デュマよ、素敵な時間をありがとう!!
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1956-01

【商品詳細】

床下に「ちいさい人たち」がこっそりと暮らしていたら…。『The Borrowers』(邦題『床下の小人たち』)はそんなわくわくするような物語。1953年の出版以来数えきれないほどの読者を魅了し、カーネギー賞、ルイス・キャロル・シェルフ賞、アメリカ図書館協会賞を受賞した名作である。著者メアリー・ノートンが考え出したのは、イギリスの古風な家の床下に住む小人たちのおはなしだ。 ポッド、ホミリー、ちいさなアリエッティのクロック一家は小人の3人家族。床下に住居を構え、「人間(ニンゲン)」から食べ物や生活用品を「借りて」暮らしている。マッチ箱で作ったタンス、郵便切手の絵画…。頭をはたらかせ、日常のなにげないものをリサイクルして使う「借り暮らし」の様子は読んでいて本当に楽しい。こんな例もある。「ホミリーが“朝のぶらつき”用に、手袋の指2本分で、トルコ風半ズボンを作ってくれたこともありました」 しかし長い間続いた「借り暮らし」生活も、古風な家に1人の男の子がやってきたことから一変する(しかもペットの白イタチまでやってきたのだ!)。好奇心旺盛なアリエッティはその男の子に姿を見られるという、もっとも致命的なミスを犯してしまう。はらはらする冒険も交えたこの魅力たっぷりの物語、語るはお話し上手なメイおばさん。実は何十年も前にあの家で「借り暮らし」していた張本人と思われる、男の子のお姉さんである。

復讐、そしてクライマックスへ。

この巻でじっくりと時間をかけて読者を巻き込んできた物語は一気に
クライマックスへ向けて走り出します。

アンドレアの罠にはめられ、モンテクリスト伯爵邸へ乗り込んだカドルッス。
彼は死に際して、何を見、何を考え、何を行ったか?

ジャニナ通信に端をはっし、伯爵へと決闘を挑むアルベール。
そのことを知り、伯爵の下へメルセデスが駆けつけます。
そして、メルセデスの口からついに「エドモン」の名が・・・。
伯爵は復讐をあきらめるのか?
アルベールと伯爵の決闘の行方は?そしてフェルナンは?

ダングラールに取り入って、まさに結婚式を挙げんとしたとき、
アンドレアに何がおきたのか?

ご期待ください。

裸のランチ (河出文庫)
裸のランチ (河出文庫)
河出書房
price : ¥1,050
release : 2003-08-07

フリージャズ

理解しようと努力しなくてもいい、するべきではない。この本は読むのではなく感じるものです。フリージャズをマイルスデイヴィス、オーネットコ?ルマン以外、誰が理解しているでしょうか?これは音楽でも文学でもなく”音学”です。どんな凡人の方でも、どれだけ気狂いの方でも感じようと努力してください。アンディーウォーホールのポップアートがそうであったように、パンクロックがそうであったように、バロウズもジャンキーの阿呆ども、インテリのチャラ男、興味本位で見ただけの自称読書愛好家、だけでなくすべての人々に感じて頂けるはずです。バロウズはあなたの隣にある狂気を、嘘偽りなく赤裸々に表現することができる数少ない作家の一人です。
最近映画化やドラマ化で流行っている”読者を感動させる本”こそ偽りそのものです。
書いているバロウズ自身は『この本を書いた記憶はない』と言っているのですがそんなことは関係ありません。感性で描かれたものを感性で受け止めてください。
マジック・ツリーハウス〈15〉ドラゴンと魔法の水 (マジック・ツリーハウス (15))
マジック・ツリーハウス〈15〉ドラゴンと魔法の水 (マジック・ツリーハウス (15))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2005-11

我が家ではクリスマスプレゼントに♪

昨年がゲーム関連に凝っていた小学校3年生の我が子より今年は読書にハマッてるらしくマジック・ツリーハウス1?18の要望がありました♪小生も25日以降じっくり読書させて頂きます。
マーリー―世界一おバカな犬が教えてくれたこと
マーリー―世界一おバカな犬が教えてくれたこと
早川書房
price : ¥1,500
release : 2006-10-02

飼い主の心

あたしは昨年愛犬のゴールデンを亡くしました。たかが犬と思われるかと思いましたが、マーリーを読んでかなりスッキリしました。おんなじ気持ちの方々がこんなにたくさん世界中にいることがうれしかった。飼い主が言いたかったメッセージ。本当の気持ちがこの本には詰まっています。今まで読んだ中でベスト3に入る程いい本です。
ペットを飼っている方、以前飼ってた方に是非読んで欲しいです。大人用と子供用と二冊買いましたよ。
ダレン・シャン 2 (小学館ファンタジー文庫)
ダレン・シャン 2 (小学館ファンタジー文庫)
小学館
price : ¥693
release : 2006-07-15

最高なファンタジーの第二巻!

1巻につづいて、家族や友達、そして勇気のとてつもない大切さを思わせられます。なかなか見られないストーリーのアイディアと主人公ダレンの考え ?まだ半分人間なのだから人間の血は飲みたくない、でも飲まなきゃ死ぬ? というのが面白く主人公に同情し、もし自分が同じシチュエーションだったら?と考えててしまう。先が読めなくて主人公がどうなるかまったくわからない展開がまたいい。1巻では見られなかったクレプスリーのやさしさ、シルクドフリークの中身のことがもっとわかってそれも面白いと思います。1巻を読んだあと、ぜひ!
床下の小人たち (岩波少年文庫)
床下の小人たち (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥714
release : 2000-09

チャーミングな物語

日本では「床下の小人たち」として訳されているこの本。生活必需品をなんでも床上の人間から借りてきてしまうからこのタイトルがついています。人間にみられないように物を借りてくる生活というのはさぞかしスリリングでしょう。Borrowersのために人間がいるのよ!という彼らの考え方も面白い。daだから、生活は借り暮らしで、盗んではいないと。もしそうなら、なぜ見られてはいけないのかな??子供の頃に読んだこのシリーズ、続きも読んでみたいですね。
気の発見 (幻冬舎文庫)
気の発見 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥500
release : 2005-09

待望の文庫本化で通勤時にも読めるようになりました

待ちに待った文庫本を出版して頂いたおかげで、外出する際に持ち歩くのが楽になりました。
博識な人気ベストセラー作家、五木寛之先生の深淵な質問に対する望月勇先生の淡々とした謙虚な答で構成される興味深い対談を、電車の中で読める喜びを皆様にお知らせしたいと思い、投稿を決意しました。
平凡社刊のオリジナルは、三村淳さんの素晴らしい装幀で、美術品のようですが、どうしても重く、かさばります。
この文庫本は、冬のコートの大きなポケットにも入る軽さで、内容の濃さは同じ。
五木ファンで、オリジナルをまだ読んでおられない方にも、是非、是非、お勧め致します!
あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)
あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥660
release : 1997-10

今回はキレがいまいち

ストーリー、展開はよく考えてみると少女漫画的です。漫画好きな私としては楽しいのですが、前作の絶好調感はなくなってしまったのが残念。笑いと会話のキレが鈍くなったと思いました。今回は追っかけている犯人との絡みは怖いばかりで会話の楽しみが減ってしまったが、代わりにステフとモレリの日常的なやりとりがおもしろい。しかし、この二人、こんな食生活をしていたらどうなることか心配です。
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