プロフィール

Author:店 長
大ちゃんの本屋さんへようこそ!

Amazon 検索

スポンサーリンク

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

スポンサーリンク
DATE: CATEGORY:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
空想科学読本1[新装版] (空想科学研究所の本)
空想科学読本1[新装版] (空想科学研究所の本)
メディアファクトリー
price : ¥1,260
release : 2006-07-19

【商品詳細】

第二次大戦後の日本における組織犯罪台頭の歴史を描く中で、著者のロバート・ホワイティング(日本野球についての優れた本『You Gotta Have Wa』の著者でもある)は、日本の政界と社会全体においてヤクザが絶大な影響力を持つようになったことと、一度は被占領国であった日本が世界でも有数の経済大国に上り詰めたことは、アメリカの力に負うところが大きいと言う。 ホワイティングが主役に選んだ、実在の人物ニック・ザペッティは、まだ占領地であった東京を訪れ、そこに居残ることを決意する。はした金狙いの詐欺家業で一花咲かせようとしていたが、だらだらと続いていた支払い不能の状態によって我に返り、ザペッティは思いつきでレストランをオープンする。困難を乗り越え、「ニコラスピザ」は東京に住む外国人、野球選手、芸能人、政治家、そしてもちろん地元の暴力団員が集まる50年代の人気スポットとなった。異国の地にレストランを開いた、容易には信用しかねる人物、ザペッティの経営者としての古き良き日の冒険が、この実話の骨子となっている。背後からいつ刺されてもおかしくないような野蛮な環境、ビジネス社会の不正取引など、ヤクザ社会と区別がつかないほどオーバーラップすることが多く、どこでひとつのエピソードが終わって、また次が始まったのかが判然としない。しかし、ホワイティングは巧みに、彼が言うところの「壮大なる富の移行(アメリカから日本へ資本を移すこと)」の過程を詳細に描き出している。なぜアメリカの外交政策(そして共産主義への恐怖)が、知らず知らずのうちに日本へ富を移行させることに甘んじてしまったかを解き明かす。ホワイティングの文体は、啓蒙的で、人を引きつける力を持っており、彼の結論は日米両サイドから聞こえてくる、保護主義者が使うような安易な表現を裏切ってくれる。 一方、ザペッティは最終的に日本国籍を取り、妻の姓を名乗るようになる。健康状態の悪化と、ピザ帝国の経済的崩壊によって夢破れ、やがて極端な日本嫌いになる。「あんた、映画の『リオ・ブラボー』を見たことあるかい?」ホワイティングは、ある夜ザペッティが外国人客のひとりに話していた言葉を引用する。「いやらしい目つきのカウボーイがたんつぼに金を投げ込んで、町の酔っ払い役のディーン・マーチンがそれにへつらうシーンを覚えているか?それが、日本人が望む外人のイメージだ。日本人は俺たちにディーン・マーチンのようにぺこぺこしてもらいたいのさ」

松本人志も参考にした?

映画「大日本人」も、この手の本を参考にした形跡を感じたのですが、
いかがでしょうか。そりゃー怪獣倒したら「こげくさい」をか突っ込まれ
ますよね(映画をご参照下さい)。
ママお話きかせて やさしい心を育てるお話編
ママお話きかせて やさしい心を育てるお話編
小学館
price : ¥2,499
release : 2002-03-01

こちらの方が庶民的な話が多いと思います

 「生きる力・・・」がよかったので、こちらもあとから購入しました。こちらの方が私がよく知っている民話が多くのっているし、すごく短いお話しものっていて、小さい子供向きかもしれません。ですが、いずれにしろ、どちらも子供への読み聞かせには十分です。
 子供は同じ話を何回も聞くのがとても好きなので、この二冊セットがあれば、大きくなるまで持つと思います。ちなみにうちは上の子の妊娠時から使っています。上の子は2歳、下の子1歳ですが、反応が違うので楽しいですよ。
パラダイスを君に〈下〉 (ヴィレッジブックス)
パラダイスを君に〈下〉 (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
price : ¥924
release : 2005-05

一気に下巻まで読めました

ちょっとロマンス色の強いジェフリー・アーチャーといった感じです。
ビジネス関係の背景の書き込みがしっかりしてて、引き込まれます。
会話文の翻訳がロマンス小説にありがちな不自然な語尾が少なくテンポ良く読めました。
村上春樹 イエローページ〈1〉 (幻冬舎文庫)
村上春樹 イエローページ〈1〉 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥520
release : 2006-08

もし本当の事を知りたいのなら

この読解本を読み終えた後では、村上さんの作品が自分の中で「小説」ではなく「思想書」に近い雰囲気を帯びてきているのを感じます。読んでみれば分かりますが、どの内容も単なる「こじ付け」や「都合のいい解釈」ではないのは、加藤氏はじめゼミ生数十名による集団的批評による評論精度の向上の結果の賜物でしょう。本当にお疲れ様です。村上作品に対する自分の持つイメージを大切にする方もおられるでしょうが、真実を知りたければ本書を手に取ることを強くお勧めします。少なくとも僕は既成の見解を打ち壊され、激しいショックを受けました。「漠然と小説を読む」という行為は、村上春樹にはもったいない。読む=理解ではないこと、小説は一生楽しい玩具箱であることを教えてくれたこの本に感謝します。
火打ち箱 (こんなアンデルセン知ってた?)
火打ち箱 (こんなアンデルセン知ってた?)
フェリシモ
price : ¥1,300
release : 2006-09

ペーパークラフト劇場は驚きの連続

いまだかつてない表現に出会って、読後の興奮がおさまらない作品です。
これまで400冊近く絵本のレビューをかいてきましたが、こんな
気持ちになったのは久々ですね。

なんと言っても高野さんのイラスト(ペーパークラフト)に目を奪われました。
平面に描いた線画に切り込みをいれ、立ち上げることで、2.5次元的表現を
展開しているのです。それをライティングしデジカメで撮影することで、
不思議な遠近感のある世界がみごとに誕生というわけです。

最近のたむらしげるの絵本(ロボットのランスロット)でも似たような
表現がみられますが、高野さんの場合は元の絵が黒い線だけの平面的なもの
で、紙の色も緑とオレンジだけなので、かえって折り曲げたときの立体的効果が
はっきりと見えます。ん? 文で説明するのもめんどうですね。とにかく見て見て!

アンデルセンの「火打ち箱」は、魔法使い・王・姫・犬 が登場し、3という数字を
キーにした 兵隊の出世物語。典型的な昔話ともいえます。
だからこそ、変化球的イラストがハマるんですね。

高野さんは漫画家とのことですが、絵本をもっともっと描いて欲しい。
東京アンダーワールド (角川文庫)
東京アンダーワールド (角川文庫)
角川書店
price : ¥880
release : 2002-04

教科書に載っていない日本の戦後史

日本在住の外人が書いた日本戦後の裏側の歴史の本

すごいです!なんでこんなに詳細に調べ上げて,ここまで
物語を紡ぎ出すのか驚きの連続です.
小佐野,児玉など,近所に旧邸宅がある地域に
住んでいる私としては,面白く読んでしまいました.

アンダーワールドの事ですのでこれが全貌なのか
全く全貌でないのかは不明ですが,教科書でも
大人に聞いても教えてくれない歴史を日本人の手でなく
描かれた本を読めるのはうれしいことです.

日本人なら知っていて欲しい歴史を読みやすい形で
描いてくれています.是非読んで欲しいです.
妊娠小説 (ちくま文庫)
妊娠小説 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥714
release : 1997-06

着眼点が新しかった!

率直に言っておもしろいと思う。何よりまず着眼点が良い。加えて筆者自身の特質だろう
が、実直で即物的な文体と論考に親近感が持てる。
妊娠小説というのが「望まない妊娠」をする小説であるという定義が鋭い。妊娠は常に
(特に男にとって)「望まない妊娠」なのである。望まれた妊娠は「おめでた」などと
表現される。ただ望んでいないだけで女性は産みたがっている場合があるので、正しくは
「予期せぬ妊娠」だろう。
たしかに私たちが実生活で使う際も「妊娠」という言葉の響きには、それを言ったほうも、
聞いたほうの脳裏にもどこか後ろめたいという気持ちの余韻が残る。別に悪いことした訳
でもないのに。

妊娠小説とはこの非常事態で大きくストーリーが展開し始める小説のことだ。

内容は、文芸評論にありがちな文学の中に閉じこもって「あっちの作品ではこうで、こっ
ちの作品ではああで」という窮屈な思索にとどまっておらず、子供を堕すことが犯罪であ
った明治時代から、法的認可後もなお中絶批判を繰り返す論者と批判とフェミニストの応
酬が繰り返される戦後の世論の流れも踏まえられていて、妊娠にまつわる幅の広い論考が
展開されている。
この本が暴いたことの一つは、妊娠小説は類型学的に分類が可能で、村上春樹や石原慎太
郎のような高名で高尚な作家(とくに男性作家)であっても「妊娠」という現象を前にす
れば、いかに画一的で平凡な描写をしてしまうかということだろう。それは現実に男が彼
女に妊娠を告げられたときのリアクションがみな同じであるのと映し鏡のようなものだ。
彼女はそのことをあざ笑っているかのようにさえ思える。
意地の悪い筆者は、妊娠のことを「受胎告知」と呼ぶ。また妊娠小説は読んではじめて分
かり、読んでいて妊娠小説だとわかると頭の中でファンファーレがなるのだという。この
ようなブラックユーモアの部分を不快感を催すことなく笑えるのは、筆者に才能があるか
らだろう。


チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)
チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥819
release : 1989-12

面白いです

文体に慣れるまで少々時間がかかりましたが、
勢いがあるストーリーに引き込まれます。
途中出てくるギルゴア・トラウトの挿話が傑作。
それ自体を読んでみたい。

特に英語のスラングがわかる人が読むと、非常に楽しめる作品です。
英語版も同じような構成なので、英語の勉強に良いと思います。
(ただし、下ネタも多いので、中学生にはどうかな・・・?
 思春期の息子に与えると、もしかして一生懸命勉強してくれるかもしれません)
失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
失われた時を求めて〈1〉第一篇 スワン家の方へ〈1〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
集英社
price : ¥930
release : 2006-03

コンブレって?コンブレーかと思いました。

ついに文庫になりましたか。うれしいです。四、五年前になりますが、東京に帰って地下鉄に乗ってましたら、電車の吊り広告に「今年の春はコンブレが決め手!」って大きいブルーの活字が躍っていて、なんだ、なんだ!もしかしてプルーストがもう文庫本になったか?とビックリしたものでした。そうしたら、この「コンブレ」って「紺のブレザー」?の事だったみたいでした。女の子向けのファッション雑誌の広告だったもんですから。この頃の現代日本語って本当に面白い!ユーモアのセンス抜群です。それに、コンブレーって架空の町の名前かと思っていたら、最近イリエってモデルの町が「イリエ・コンブレー」って名前に改名?されたそうです。スゴイですね。それだけで、プルーストがフランスの中でどんな作家か、人々にどれだけ愛され、強い深い影響を与えている作家かがわかります。

紅茶に浸したマドレーヌ。貝殻の形をした日本でも人気のあるお菓子ですけど、主人公はこのマドレーヌの小さなかけらをスプーンですくって啜るように飲んで?食べています。上品だなあ?・・紅茶のカップに直接お菓子を浸して噛り付いているんじゃない。スプーンに浮かんだお菓子のかけらが丁度水中花のように花開いたんでしょうね。

イリエの町が紙細工のように折り畳まれていたものが、ゆっくりと紅茶のなかで、水を注いだグラスの中で立体的に立ち上がる。その速度、その経過、その詳細を目の前で見るように楽しめます。フランスの言葉の宝石、言葉の花束をこの小さい本から、愛する人にプレゼントしたい。そんな気持ちにさせられる名著。
おくりものはナンニモナイ
おくりものはナンニモナイ
あすなろ書房
price : ¥1,260
release : 2005-10

3歳から100歳まで!

3歳の子どもも大喜びでしたし
小学校のおねえちゃんもお気に入り。
親のわたしも読んでいて、
リズミカルな日本語にうっとりです。
シンプルな絵も大好き。


グレイがまってるから (中公文庫)
グレイがまってるから (中公文庫)
中央公論社
price : ¥560
release : 1996-12

ほわっとする本

自分が飼っていた犬と暮らした日々を思い出します。
こんなしぐさ、するする!
と、おもわずほほえんでしまうスケッチも
この本を親しみやすくしているのではないでしょうか。
犬が好きな方はもちろん、よみながら、ほわっとしたい人にオススメです。
風の影〈上〉 (集英社文庫)
風の影〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥780
release : 2006-07

恋愛小説とミステリーの絶妙な融合♪

1945年、10歳だったダニエルは父に連れられて「忘れられた本の墓場」に
やってきた。そこで出会った1冊の本「風の影」に、ダニエルは強く心を揺さぶら
れる。謎に満ちた作者フリアン・カラックスについて調べようとした彼は、やがて
深い闇に足を踏み入れることになる・・・。

フリアンの著書を全て世の中から消し去ろうとする男が、「風の影」を執拗に
追い求めていた。「男はなぜそんなことをするのか?」そして、謎に満ちた作者
フリアン。ダニエルが真実に一歩ずつ近づいていく。一枚ずつベールを剥ぐように
見えてくる過去の出来事。そこには人間のさまざまな感情が渦巻いていた。それは、
読み手を圧倒する。人が人を愛する心、人が人を憎む心、この二つは時がどんなに
流れても決して消え去ることはない。読んでいて、前者では感動を、後者では戦慄を
味わうことになった。作品後半では、フリアンの過去とダニエルの現在とが微妙に
重なり合ってくる。ダニエルの未来に待っているのは、フリアンのたどった道なのか?
どんな結末が待っているのか?作者は読み手をしっかりとらえ、最後まで離さない。
私も一気に読んでしまった。恋愛とミステリーが絶妙のバランスで融合した、読み
応えのある作品だった。
遠き落日〈下〉 (集英社文庫)
遠き落日〈下〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥630
release : 1990-05

奇麗ごとではない

野口英雄の生涯を奇麗事ではなく壮絶な生き様を書いています。彼は、本来ノーベル賞の対象たる成果を挙げたのですが、帝大のボス達によって葬り去られました。映画化もされましたがやはりこの作品の感動の方が強かったです。生きるために彼が取った方法は、綺麗事では済まされません。現代の人たちは何かと批判がましい事は言えるでしょうが、野口氏はやはり努力の天才だったのでしょう。母親の気持ちを察すると涙が止まりません。良い作品だと思います。
1日1話 ディズニーおはなしだいすき365日+1
1日1話 ディズニーおはなしだいすき365日+1
講談社
price : ¥3,990
release : 2005-11

ディズニーファンにはお勧め♪

ディズニーのいろんなキャラクターがでてきたのですが、名前がいきなりでてくるので知らないキャラクターのお話はわかりにくかったです。知っているキャラクターのお話は楽しめました☆小さい子供には少し難しいかな…と思いました。息子に「○○って誰??」と聞かれて「お母さんもわからないから今度ビデオ借りてこようね」と答えることがなんどかありました。けど、息子がディズニーのいろんな物語に興味をもってくれたのでよかったです!大人も読んでて楽しめました!ディズニーファンにはお勧めです♪
僕たちの好きな「ナルニア国物語」 (別冊宝島)
僕たちの好きな「ナルニア国物語」 (別冊宝島)
宝島社
price : ¥1,000
release : 2006-02-28

雑誌感覚で

ナルニア国物語の原作の粗筋や基本的な情報を紹介した本。イラスト、見出し、囲み記事が豊富なので、パラパラとめくって気になるところから拾い読みしていくという楽しみ方ができます。普段は雑誌や漫画しか読まないという人には非常にとっつきやすい形式と言えましょう。多少なりとも向学心のある人には、河出書房の「文藝別冊 ナルニア国物語 KAWADE夢ムック」のほうをお薦めしておきます。

しかしまあ、キャラクター紹介のところの見出しの「夢疑わない騎士リーピチープ」には、苦笑してしまいましたよ。(原作に出てくる詩「ゆめうたがうなリーピチープよ」の「ゆめ」は「夢」ではありません。古めかしい言葉の、否定文で使う強調語です。漢字で書くなら「努」)
シーシュポスの神話 (新潮文庫)
シーシュポスの神話 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 1969-07

セインカミュではなくて

セインカミュの大叔父にあたると言った方が、現代っ子には分かりやすいかもしれない。
「異邦人」の次によんだのが、シーシュポスの神話だ。
フランス文学では、サルトルよりはカミュの方が好きでした。
不条理の哲学と言われるが、不条理が分かったら不条理でないかもしれない。


われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
早川書房
price : ¥760
release : 2004-08-06

ただの『SF』ではなくて

ロボットにも心があると感じた。

「ロボット三原則」は、人間に危害を加えることを禁じた。

そしてそれが、人間に対する慈愛へと転じていく。

しかし、「ロボットは人間を愛さなくてはならない」というプログラムは無い。

逆に、命令を遵守するはずのロボットが、結果としてそれを無視、失敗することもある。

その理由を考えると(本文で徐々に解説されていきます)、ただのロボットのエラーではなく、人間に通じるものを感じてしまう。

特別なルールを持ったロボット達は、姿かたちだけでなく、人間そのものではないかと思うほどの「心」を持っているように見える。

当時の、非常に優れた『SF』は、機械・文明の未来を描き、更には人間へと回帰している。

『SF』、そして『心理学』として、読んでほしい。
高慢と偏見 下   ちくま文庫 お 42-2
高慢と偏見 下 ちくま文庫 お 42-2
筑摩書房
price : ¥998
release : 2003-08

ハッピーエンド

主人公のエリザベスに限って言うならば、とりあえず、ハッピーエンドとなり、良かったと思った。途中、紆余曲折はあったものの、見事な逆転の展開で、幸せを掴んだ、と言えるだろう。それは彼女の鋭い観察眼と頭の回転の良さ、繊細な心理、多少は想像力が豊か過ぎるところもあるが、そこは彼女の魅力で、これらが功を奏して勝者となったのだと思う。ジェーン・オースティンのコミカルな表現や、登場人物を皮肉った言い方は、読んでいてとても面白く、気持ちが良い。長編の作品であったが、日本語訳もわかりやすく、楽しみながら読むことが出来た。
白鯨 下    岩波文庫 赤 308-3
白鯨 下  岩波文庫 赤 308-3
岩波書店
price : ¥945
release : 2004-12

破格の喜劇にして悲劇─その終幕

八木先生の大暴れは相変わらず。なんたって「追風に帆かけてシュラシュシュシュ」(P.264)だもん。
さてこの下巻の、それも最終章近くになってようやくピークオッド号は怨敵モービィ・ディックと出会う。
三日間の長きにわたる両者の格闘は緊迫感に満ち、思いもよらぬ伏線を効かせた幕引きへ読者を導く。

個人的に下巻で特に強く印象に残ったのは、理性的なスターバックと復讐に狂ったエイハブの
幾度かの対決であり、エイハブとピップの間に通う親子のような愛情だった。
地上の原理に忠実であろうとする者=人間と、地上の原理から追放された者=狂人とが
交錯して織り成されるドラマ。これほど濃密なドラマでさえも『白鯨』の一側面でしかないのだ。

一捕鯨船の航海を通じて描かれた森羅万象。人間と宇宙への深い考察。
この作品はどれほど言葉を尽くしても語り尽くせない。好き好んでカスタマーレヴューを書いておいて
無責任な言いぐさではあるが、「とにかく読んでくれ」結局のところこうとしか言いようが無い。
少なくとも、私の貧困な筆力では。
ダレン・シャン 10 精霊の湖
ダレン・シャン 10 精霊の湖
小学館
price : ¥1,575
release : 2004-04-28

グロテスク

父親同然のクレプスリーを失ったダレンは、涙を流せません。
自分以外の人がクレプスリーの話をするのが許せず、自分の殻に閉じ籠ってしまいます。
愛犬を亡くした時の私と同じでした。
思い出話ができるまで、長くかかったなぁ。

そしてハーキャットの正体を探す旅は、気持ち悪い描写が続きます。ぉぇっ
こんなん、どこからどこまで映画にするんだろうか…
終わらない夜
終わらない夜
ほるぷ出版
price : ¥1,680
release : 2005-08

【商品詳細】

新しい生活に期待で胸をふくらませ、おしゃべりな赤毛の孤児アンが、マシュー・カスバートに連れられてグリーン・ゲイブルズへやってきた。そんなアンにマシューの妹マリラは言う。「わたしたちが頼んだのは男の子なんだよ。女の子など農作業には役に立たないからね」。だが、ほどなくカスバート家の兄妹は、アンのいない生活など考えられなくなってしまう――孤児を引き取ることを決めた本来の理由とは別の理由で。ピクニックに行きたいばかりに、マリラのアメジストのブローチをなくしたことを(実は無関係だったのに)『告白』したり、大嫌いな赤毛をあやまって緑色に染めてしまうアン。マリラはマシューにこんなふうに言う――「確かなことが一つだけあるよ。アンのいない家はきっと退屈にちがいないってことさ」。 当然、アンが活躍する本が退屈なはずがない。本書は、L・M・モンゴメリー作品のはつらつとしたヒロインを小さな子どもたちにも知ってもらうために、名作『Anne of Green Gables』(邦題『赤毛のアン』)が絵本になったもの。ページ数の限られた絵本であるがゆえに、アンのにぎにぎしくも痛快な冒険をすべて紹介するわけにはいかないが、児童文学においてもっともたくましく、そしてかわいらしい主人公アンのさわやかさをしっかりとららえている。もし、本書で満足できなかったら――そのときは、オリジナル・シリーズに挑戦すればいい! イラストレーターのエレン・ベイアーが、グリーン・ゲイブルズ周辺の美しさと、元気いっぱいのアンを鮮やかなタッチで描いている。(5−8才向け)(Emilie Coulter, Amazon.com)

じわじわ怖い。

タイトルの”終わらない夜”ってのも十分に怖いんですが、人物が一概に生気のない顔をしていて、しかも夜をテーマにした絵が多いので余計に怖い。
うわぁ!っていう怖さじゃなくて、じわじわ来る、そんな怖さ。
ナジャ (岩波文庫)
ナジャ (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 2003-07-17

ナジャ(希望という言葉の始まり)

「ナジャ。なぜってロシア語で希望という言葉のはじまりだから、はじまりだけだから。」
ブルトンがパリで出会った女神。彼女は自身の名をこう語った。
彼女はドラクロアが描いた民衆を導く自由の女神だろうか。
唯、パリにバリケードが築かれなくなって、あまりに久しい。
ブルトンはナジャとの出逢いの前、書店でトロツキーの本を買う。

「まさか、まだこの人々に、革命をおこす用意があるなどとは思えなかった。」

この言葉を理解するためには、ヴァルター・ベンヤミンの「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」と「シュールレアリスム」を読んでから、「歴史哲学テーゼ」を見てください。

そこには、翻る三色旗の替わりに、軽やかに飛翔するための翼をひろげた「新しい天使」の大きく見ひらかれた眼があるはずです。
その眼が何を見ているのか考えてみてください。

赤毛のアン
赤毛のアン
集英社
price : ¥2,100
release : 1993-04

とりあえず新しい翻訳は評価できる

 いろいろな人の翻訳があるほうが選択できていいので、それだけで評価します。
ダージリンは死を招く お茶と探偵 (1) (ランダムハウス講談社文庫)
ダージリンは死を招く お茶と探偵 (1) (ランダムハウス講談社文庫)
ランダムハウス講談社
price : ¥819
release : 2005-09-15

典型的なコージーミステリー

30代の魅力的なヒロインが、おせっかい的な好奇心から
身近に起こった殺人事件の謎解きに首をつっこんでいく話。

ロマンス愛読者としては、ヒロイン・セオドシアが男性にモテモテなのが嬉しいところ。
本命ナンバーワンの弁護士さんとの今後の展開が楽しみ。

ミステリーとしての完成度は低いと思いますが、かわいらしい雰囲気の漂う小説です。
だいじょうぶだよ、ゾウさん
だいじょうぶだよ、ゾウさん
文溪堂
price : ¥1,575
release : 2005-11

柳田 邦男さんの講演会で教えてもらいました

いつか迎える老いと死。
絵本のテーマとしては非常に重い。

介護を通じて見送ることを自然と悟ったネズミは、
旅立つゾウのために力を貸す。
「きっとすべてうまくいくよ・・・」と。
 
是非、手にとって一読してください。



極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥700
release : 1998-12

面白い

ベトナム戦争の英雄である元海兵隊員のスナイパーであるボブ・リー・スワッガーが政治的な陰謀に巻き込まれる話です。作者のスティーブン・ハンターの名前は前から知っていたが、本作がスワッガーシリーズの第一作目と聞いて本作をまず手にとって見ました。予想通り英語は読みやすく、物語の展開は非常に速くとにかく面白いです。特に銃撃シーンは圧巻で、銃や射撃についての知識が充実しています。主人公スワッガーは、無敵と思えるくらい強く、その射撃能力はゴルゴ13のようです。読んで損はない作品です。
デルトラ・クエスト3〈3〉死の島
デルトラ・クエスト3〈3〉死の島
岩崎書店
price : ¥945
release : 2005-04

ついに

ついに迎えた最後の冒険。からみ合った謎賭けと仲間達の死、繰り替えす絶望の中でリーフ、バルダ、ジャヤスミンの見る旅の終末とは。
エピソードを進むごとに増したページ数と読書への吸引力。パート1を読み始めた時にはここまで引き込まれるとは思わなかった。児童書ながらも随所にリアルな描写で描かれており読みごたえがあった。第4巻の表紙が唯一敵ボスではなかったのも感慨深い。
カポーティ短篇集 (ちくま文庫)
カポーティ短篇集 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥630
release : 1997-02

買いです。

帯のリード文にある「ベスト・オブ・カポーティ」が本書をうまく言い表しているように思います。原文を読まない自分にとって誤訳の問題は無きに等しいので、ここに収録されている短編はカポーティという一人の作家の持ち味をこちらに雄弁に語りかけ、また逆に、だからこそ「冷血」という作品を作り上げる過程でいかにカポーティが疲弊し、取り返しがつかないくらい磨り減ってしまったのかを推し量らせられます。文庫の気安さもあり、村上春樹訳の「誕生日のこどもたち」が文庫化されるまで、本書が最良の入門書になるのではないでしょうか。
幽霊たち (新潮文庫)
幽霊たち (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 1995-03

簡単な様で難しい

ある人物ホワイトにブラックの調査を依頼された探偵ブルーですが、そのブラックの日常に何も変わったことは起こらず、読者がひたすら追うのは結局ブルーの内面や行動であることがとてもユニーク。ブルーが父親との思い出など過去を思い出したりする場面、自分からアクションを起こしたり相手と対峙する場面、また、あれこれ思いに耽ったりなどの描写のいくつかは、とても興味深かったです。中にはちょっとなかなかお目にかかれないような表現があったりして。
大都会に生息する作家ならではの視点が感じられましたし、登場人物の名称が色の名前であることがこの本の内容を実体の無い幽霊のようなものにしているに見えて、普遍化もしているように思えました。
ブルーが自分と向き合っている時、読者もブルーに成り代わりブルーの内面と向き合う。自分自身について考えるとはナンだろうか?改めて読者もここで自分に問いかけるのでしょう。もう考えれば考えるほどわからなくなりそうな・・・
原文の文章は短めで独特のリズムというか乾いた調子があります。ブルーの自問自答の様子とか相手との対話の場面などにおいては、読んでいて思わずしらずその独特のリズムに乗せられている感覚があり、なるほど原文を読む面白さは有るのだなと思いました。
体の贈り物 (新潮文庫)
体の贈り物 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 2004-09

命のきらめき

未来のないエイズ患者の日常をホームケアワーカーの視点から淡々と書かれている。命の光は時間と共に次第に強くなって最後の瞬間にたくさんの宝物を放出するのだ。こんなに飾らない人生のきらめきを贈られる本はめったにない。気がついたらほろほろと泣いていた。
2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)
2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)
幻冬舎
price : ¥777
release : 2006-11

この本を読んだら、誰でも小説が書けるようになる。

 清水良典さんの『2週間で小説を書く!』(幻冬舎新書)
 を読んでいて、
 71ページに目が釘づけになりました。

 〈(……)小説を書くのに最も大切な書く力とは、
  具体的な人物や行動や風景を、
  目の前にあるかのように再現する力、
  すなわち<描写>力である。〉

 なるほど。
 そうだったのか。

 たしかに、これまで読んできた文章で、
 「うまい」とうなった文章に共通しているのは、
 清水さんの言う「描写力」です。

 週刊誌の記者をしていたころ、同僚記者の
 道端に咲いている花を描いた文章に、
 理由はわからないけれど、ひどく魅かれたことがあります。

 いま思うと、それも、「描写力」ですね。

 清水さんの本は、一見、小説を書きたい人向けですが、
 実は、文章を書くすべての人の参考になります。

 つまり、
 「文章を書くのに最も大切な書く力とは、描写力」
 なのです。

    *

 あなたもこの本で、「描写力」を鍛えてみませんか。
ミネハハ
ミネハハ
リトルモア
price : ¥1,575
release : 2006-10-03

翻訳に初挑戦って…

「戸田史子さんが、原文のドイツ語からまっすぐに訳してくださったものを、
わたしが自分の言葉に色染めていく。」(>あとがき)
これで「翻訳:市川実和子」と言えるのでしょうか?

103ページ、「ちいさな服をひとつずつ渡した。」は
「ちいさな布きれ…」でないと意味が通じないのでは?
小さなスナック (文春文庫)
小さなスナック (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥570
release : 2005-04

右に寄せてアメリカンな停め方してた

 イラストと文を書いていて歳も近い、リリー・フランキーさんとナンシー関さんの軽い話題の対談集。
 月刊誌の連載なので、季節やその号の特集を話題に選び、でも会話がはずむにつれ関係ないところに脱線していく様子が楽しい。
 リリーさんが非常識な告白をしナンシーさんが常識的な受け答えをしつつ時々ビックリ発現をする。
 そんな会話が12ページづつ繰り返されています。
 「わらいながら優しい顔で」受け答えするナンシー関さんと、それに甘えて楽しく言葉を投げかけるリリー・フランキーさんの様子が面白いです。
 
 二人の挿絵も沢山入っていて、短い時間に拾い読みが可能な楽しい本でした。
 
イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)
イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)
光文社
price : ¥660
release : 2006-10-12

この本の価値

悟りとは無関係な普通の生活を送っている人が、自分の本質に気づきえるだろうか、という可能性を探った本だと、どこかで解説されてあったと思いますが、
単に気づきを探っていただけでなく、そこからもう一歩、肯定的に踏み込んでいこうとしています。
その踏み込みが、どれだけ深さを持っているのか僕にはまだわかりません。
しかし、その可能性を示唆したことにこそ、この本の最大の価値があると思っています。
その意味では読んで、気持ちを揺さぶられたいというようなことに、とどまるような本ではありません。
しかし、他の方のどのレビューを読んでも、気づきどころか単なる驚きにとどまっているようにしか感じられない。
まさしくそのことが、、死なないつもりでいる人間には、どうやってもわからないのだろうかと、、少しショックでした。
この本を読むことは恐怖でもなんでもありません。
気づきと救いの可能性を提示する本であって、その中にいないと信じている人が読むから、恐怖の本になってしまうのです。
死の淵にあって、神も信じれず絶望に瀕している、そんな人にこそ読んで欲しい本です。 


大聖堂 (下) (SB文庫)
大聖堂 (下) (SB文庫)
ソフトバンク クリエイティブ
price : ¥900
release : 2005-12-17

いっきに下巻まで

約600ページある文庫が上、中、下と三巻つづくのですが、どんどん読んでしまいます。
物語はどんどん壮大になっていって、ちゃんと満足感たっぷりのラストへ導いてくれます☆ 単なるエンタテイメントとしてだけでなく、12世紀の香りたっぷりに、人間たちの生きる姿を生き生きと感じさせてくれる小説。おすすめです

大聖堂 (上) (SB文庫)
大聖堂 (上) (SB文庫)
ソフトバンク クリエイティブ
price : ¥895
release : 2005-12-17

傑作

ファンタジー小説やゲームにはヨーロッパ中世風の世界観を持つ物が多い。日本人はこれらを通して膨大な量の「ヨーロッパ中世」を消費しており、親しみを感じてさえいる。

だが、実際のヨーロッパ中世とはどのような時代だったか、と問われると、その知識の乏しさに愕然とするほか無い。
ヨーロッパの歴史のうち、実に1000年ほどが中世に分類されるにもかかわらず、この長さに見合った知識をすらすらと喚起できる方はごくわずかだろう。遠い昔に世界史の授業で覚えた固有名詞や、何かの映画かテレビで見た情景を断片的に思い出せる位だという方が多いのではないだろうか。
その意味で、我々日本人にとってもヨーロッパ中世は「暗黒時代」なわけだが、この原因の1つに、この時代を案内してくれるような面白い本が手に入りにくい事が挙げられるのではないかと思う。(中世到来以前のローマ帝国時代を一気に身近にした塩野七海氏の著作のような)

しかし、12世紀の英国を舞台に、人々が大聖堂にかける夢を描いたこの「大聖堂」は、幸運な例外と言えるだろう。我々にはなじみの薄い時代を舞台に、政治・信仰・愛・歴史といった多様なテーマを同時に扱いながらも、これを大聖堂建立という一本の主題を中心に置いてまとめ上げる手腕は見事と言うほか無い。そして、娯楽性の高いストーリーを読み進めながら、同時に舞台となった中世イギリスの時代(特に、大衆の生活や、政治と宗教の緊張関係)を垣間見られるのは、現実を下敷きにした時代小説の醍醐味である。

本作のように、ファンタジーが生み出す幻影に優る説得力を持つ中世歴史小説には、なかなかお目にかかれない。小説として極めて面白い上に、中世の一端に触れることが出来る。お勧めである。
神秘の島〈第1部〉 (偕成社文庫)
神秘の島〈第1部〉 (偕成社文庫)
偕成社
price : ¥735
release : 2004-09

最悪の状態から…

数ある漂流小説の中で、これほど最悪な条件から始まる小説は無いだろう。
ヴェルヌの『十五少年漂流記』では、漂流した船に、必要な道具は積んでいたが、この話は殆どゼロからだ!
米国の南北戦争で、南軍から逃げた五人の男と一匹の犬が、気球を奪い、南太平洋の無人島に漂着するのだが、道具は殆ど失い、リーダーのサイラス・スミス技師が行方不明。
マッチ一本、小麦一粒、犬の首輪、着ている服、懐中時計数個の状態。

……なのに、この五人は、カマドを作って煉瓦や壷を作り、火山の麓から鉄鉱石を見つけ、製鉄を始めたりと、本当に凄い!
『無人島に行くなら何を持っていく?』
の質問に、カップめんと答える人は多いが、私なら、この神秘の島を持っていきます。(笑)
石鹸や、フイゴ、鉄、蝋燭まで作っていくのだから、本当に凄い!
バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック (扶桑社ミステリー)
バックマン・ブックス〈2〉ハイスクール・パニック (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥620
release : 1988-11

絶版が悔やまれます。

頭がおかしくなったという主人公が自分の教室にクラスメートを人質に立て篭もる、という話です。というと、教室がパニックに陥りそうだがそんなことはない。教室の外の大人たちは慌てているけれど、それを見て皆は笑っている。
あなたの心のどこかもきっとチャーリーに頷いてしまうはず。
君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)
君たちはどう生きるか (ジュニア版 吉野源三郎全集)
ポプラ社
price : ¥1,260
release : 2000-07

小中学生、いや大人が読んでも良い

1973年の本だったとは! 古さは感じられない。
今の子どもたちが読んでも感じるところは多いと思う。
友達を裏切ってしまったと後悔する話などは、
ぜひ読んで欲しい。コペル君の気持ちが痛いほど
わかるはず。ここでのお母さんとの対話もいい。
大人になって改めて読んでも、胸が熱くなった。
我が子にも読んで欲しいと思う、名著だ。
ことばの魔術師からの贈り物 (ワニ文庫)
ことばの魔術師からの贈り物 (ワニ文庫)
ベストセラーズ
price : ¥600
release : 2004-09

パトリックダン最高

本書を読んで、パリトックダンという人物の魅力に触れました。結構物語り入り込んで、一気に読み終わりました。

<新しい人生を送るための指針集>
・他の人の言動や考えに左右されてはいけません。
・今日という一日を大事にする。−悪いことを明日に引きずらない。
・今日出会うあらゆるチャンスと捉えて、もう人がん張りすること。
・今日降りかかる災難の大半は、勇気を持って当たれば、たいていそれに見合うかそれ以上の恩恵を与えてくれる。
・決して小さな事項を無視しないこと
・決して多忙を隠れ蓑にしないこと
・人のせいで今日一日を無駄にしないこと

上記の指針集をパトリックダンみたいな弁の立つ講演家にじかで聞きたいなあと思う。話に引き込まれるだろうと思う。

勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥580
release : 1996-06

「マッチョさ」とかけ離れた短編集

ヘミングウェイへの先入観である「マッチョさ」とかけ離れた短編集。
大変繊細な感性の持ち主でないと捉えられない世界を切り取り、そしてそれを的確な言葉(もっと言えば行間の言葉)で示す姿に圧倒。
ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの
ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの
岩波書店
price : ¥1,680
release : 2006-10

英国の児童文学

何年も前に初めて「ブラッカムの爆撃機」を図書館の児童文学のコーナーで見つけたときはてっきり職員がおき間違えたのではと思ったほどその完成度の高さに驚愕した。どこかのパブでの問わず語りではじまる冒頭からぐいぐい物語りに引き込まれてしまう。本当はエンジン音で声さえ聞き取れないほどであろうに静寂感さえただよう機内、夜間戦闘機と死闘、夜間爆撃の濃密な描写などを通じて読者はいつしか物語の世界へ導かれ主人公と同化していく。これはもう上質な大人のミステリーである。
本書は宮崎駿氏の尽力による単なる復刻にとどまらず氏の書き下ろしや作画、ウエストールの生涯の解説などを加えたスペシャル版となっている(中でも氏の作画によるC号機の図解は必見)。私はつくづくこのようなすばらしい作品を読める英国の子供たちがうらやましいと思う。

悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥693
release : 1990-10

これがシブサワだ!

かつて澁澤龍彦の著書を熱読した時期があった。そのなかでも「悪徳の栄え」はエポック・メーキングな作品だった。たしかにドストエフスキーやニーチェにも密かな影響をあたえた形跡が歴然としていた。延々と続く哲学問答と性的場面がめまいに似た感覚をもたらし、たぐいまれな書物の面白さの世界にのめりこませてくれた。登場人物たちの性格付けは少々機械的な感もあるが、ヒロイン、ジュリエットには十分悪の女王の魅惑がそなわっている。
興味深いのは、アペニンの人食い鬼ミンスキーのエピソードで、澁澤がもっとも好きな部分と言っているようなダークなファンタジーである。サン・フォンの悪の支配者哲学とともに私にとっても非常に好きなページである。
ドン・キホーテ〈前篇2〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ〈前篇2〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 2001-01

なぜに『ドン・キホーテ』は小説の王たりうるのか

 騎士道物語への熱狂の果て、ついに遍歴の旅へと飛び出した男の記録。
 この男にかかれば、貧弱なロバはたちまち稀代の名馬へと生まれ変わり、風車は巨悪の
象徴に……。この物語を単なる珍道中と読み解くのはあまりに稚拙。

 人は同じ世界を生き、そして同時に、別の世界を生きる。
 巨人を見出すその者にそれは風車だと諭すことに何の意味があろうか。風車を見出すその
者にそれは巨人だと諭すことに何の意味があろうか。
 風車を風車たらしめるもの、それは何よりも関係性に他ならない。ところが、その関係性の
底がもし抜けてしまっているとするならば、さてどうしよう。
 共約可能か、不可能か、それこそが問題だ。

 召し使いサンチョ・パンサのことばにこそ滑稽さを見出さぬ者は、己の無謬を片時も疑う
ことを知らぬ、ただの鈍感。
 そうして孤高の遍歴の騎士がこの世界を疾駆する姿に涙せぬものは、ただの鈍感。

 人と人とが交わり得ぬこと、通い得ぬことを冗長なまでにひたすら描くのがセルバンテスの
この傑作。
 一見コメディ・タッチ、しかし、その筆致でなければ、あまりに痛く、そして苦しい。
 そうした世界の危うさ、セカイの危うさを書き切ったが故にこそ、『ドン・キホーテ』は
朽ちることがない。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
白水社
price : ¥924
release : 1999-07

一生モノの本になりました(ネタバレ有り)

治安はめちゃくちゃ、明日生きていられるかどうかもわからない程苦しい生活の中で生きる主人公が誰かに宛てた手紙という形で書かれています。第三者の視点から語るのと違い、とても感情移入しやすく、途中で涙が出そうになったシーンもありました。その国での生活を分析的ではなく、主人公のアンナが感じたままが描かれています。文体も非常に読みやすいです。稚拙ではないのに、わかりやすく、比喩などの表現技法もほんとにすごいです。全てが絶望的な生活で出会った人々とのドラマも素晴らしいです。ラストのその後のアンナ達がどうなるかはまだわかりません。行動を起こす前で手紙が終わってしまっているので。ラストあたりではウォーバンハウスが一気に絶望的になっていくのに、何故かその後はきっと何かがうまくいくのかもしれない…という希望を感じました。
一生モノの本になりました!この本に出会えて良かったと心から思えます。
小説の自由
小説の自由
新潮社
price : ¥1,785
release : 2005-06-29

意図的な読みにくさ??

小説というものに関心がある人にとって、刺激的な内容だと思う。小説という既成の概念の中で、あれこれ意味を与えて豊かな小説にしようとする(現在のほとんどの小説はそうとのこと)行為を筆者は評価しない。小説そのものを考えること、小説の新たな可能性を追求することが、人生を考えることであり、この世を考えることそのものと繋がっている。だから筆者が哲学や宗教を小説を考える際に持ち出すことは必然なことなのだろう。

ただ、この文章は、筆者が考えを整理して伝えようとしたものではない。筆者も言い訳か、あるいは真に意図しているのか、「読みやすい文章は筆者の考えをただなぞって考えたつもりになってしまう、真に考えるためには悪文が必要」(※保坂氏の言葉そのものではないので念のため)と言う。確かに、文章のクセに収まらない明白な悪文もところどころに存在し、私も筆者の真意を測るために何度読み返したかわからず、それが唯一この書の評価を下げざるを得ないと思われるところなのだが、筆者があえてそれが必要というのもまた理解できなくもなく、それはそれでいいのかもしれないと思い直しているところ。読者にはとっても不親切だけれども、整理して伝わりやすくしたときにはすでに失われてしまっているものが多く、筆者はそれをこそ読者と共有したいと思っているので、その不親切さにもかかわらず読み進め、一緒に考えてくれる読者に向けて書いているのであろう。

文章も、構成も、まったく練られてはおらず、いわば思いつきのまま書き連ねてはいるのだが、それがまた返ってこの小説家の生(き)の思考の生まれる現場を体験するようでいて、逆に新鮮なのかもしれない。でも、ここまで文章や全体の構成に気を使わないで書いたものが商品となるのはうらやましいと思ったりも。(もともとは月刊の文芸誌に連載しているものをまとめたものだから、全体の構成というのは限界があるのだが、それにしてもまとまりはない。。)

読みにくさを覚悟の上であれば、小説及び人生とこの世界に興味を持つものにとってはこの上なく面白い本です。
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥903
release : 2006-01

宇宙まで届くエレベータ

架空の島タプロバニーを舞台にして、宇宙まで届くエレベータを建造する話です。あとがきにも詳しく書いてありますが、タプロバニーは作者のクラークが在住のスリランカがモデルです。そして、宇宙エレベータを建造するのにふさわしくなるように赤道をまたぐ位置に移され、山の標高は二倍にされています。なるべく高い標高の方が、台風などの影響を受けにくいからです。
メインの宇宙エレベータ以外の部分でも、衛星からのレーザーで気象のコントロールするという設定がいくつか重要な役を果たしています。スターグライダーのエピソードなどは、それだけを使って別の作品にすることも出来そうなくらいです。
スピナレットと呼ばれる装置は宇宙エレベータに関係があるのであたりまえとしても、アリストートルそしてコーラといった未来を感じさせる物がふんだんに登場して、当然のように使われているのもフィクションではあっても確かな科学を感じさせます。
天使と罪の街(上) (講談社文庫)
天使と罪の街(上) (講談社文庫)
講談社
price : ¥680
release : 2006-08-12

小説のタブーに挑戦する大いなる布石作品

“ハリー・ボッシュ”シリーズ10作目。
導入部の掴みの凄さにぶっ飛んだが、
中盤は淡々とした感じ。
コナリー作品はドンデン返しが3転するのが普通だが、
本書は一回しかない。
本格推理小説としては物足りないが、
コナリー小説として、小説の常識を破壊する凄いアイデアが埋まっています。
そのアイデアは危険すぎるので、
本格展開してないが、
優生人類保護法案が可決され、
劣等な小説家を虐殺する時代が来た時、
たった一人生き残る小説家を選択せよと迫られたら、
それはマイクル・コナリーで決定だという、
世界一価値のある小説家としてのコナリーの存在を認める凄いアイデアが埋まっています。
コナリーよりイアン・ランキン やディーン・R・クーンツ の方が好きだと私は言ってきたが、
世界でたった一人生き残るのならコナリーを選ぶ。
全ての小説はコナリーの小説を楽しむ為の前座でしかないのだ。
本書には登場人物としてイアン・ランキン とディーン・R・クーンツ が出てくるのです。
イアン・ランキン とボッシュはすれ違って出会ってないが、
シリーズのレギュラーキャラのキズミン・ライダーは、
ディーン・R・クーンツ に出会っているのです。
実在する作家を登場人物にするというのは、
ジェイムズ・P・ホーガン 作品にアイザック・アシモフ が出てくるし、
ジョー・ホールドマン 作品にアーサー・C・クラーク が出てくるし、
単なる仲間内のお遊びに思えるが、
このコナリーの場合は、自分ではない作家を作品に取り込むことで、
他人の小説世界も取り込んでしまおうという気概を感じる。
今回は被害者が成人したおっさんばかりで、
まるでイアン・ランキン の世界である。
そしてラストはディーン・R・クーンツ のホラーの世界への扉が開かれることを期待させるとんでもない文がある!
イアン・ランキン がいなくても、
ディーン・R・クーンツ がいなくても、
コナリーが二人の世界を引き継いだ小説を書くであろう。
小説界最大の敵、著作権の壁さえコナリーは破るであろう。
世界一存在する価値があるのはマイクル・コナリーである。

神秘の島〈第3部〉 (偕成社文庫)
神秘の島〈第3部〉 (偕成社文庫)
偕成社
price : ¥735
release : 2004-09

話の急展開

今までは、無人島で文明を起こし、時に都合の良い事が起こるこの神秘の島での、漂流話(と、言うよりは、文明作り物語)でしたが、この最終章では、海賊との戦いになるという急展開さ!
自分達の島を守るために、彼らは戦い、仲間の一人が生死の境目を彷徨うのですが、ここでついに『神秘の島』の正体が分かるのです。
この神秘の島に、都合の良い事が起こったのは……

急展開に次ぐ急展開。
忙しい話ですが、でも、この三部作は本当に一気に読めるほどの面白さがあります。

無人島で文明を起こす彼等の力。
神秘の島の秘密。
意外な神秘の島の結末。
これは、ジュール・ヴェルヌの小説の最高傑作だと私は思っています。
暴力批判論 他十篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)
暴力批判論 他十篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)
岩波書店
price : ¥693
release : 1994-03

暴力は批判し切れるのか

「暴力批判論」に絞ってレビューする。


この論文では、暴力は法を作り出すものと維持するものがあるとする。
こうした神話的暴力は批判されるべきであるとした上で、神話的暴力に神的暴力を対峙させる。

まず注意すべき点は、ベンヤミンの言う「法」は、いわゆる具体的な法律(民法とか著作権法とか)ではなくて、もっと漠然とした、おそらく「ルール」とか「規約」とか書いたほうがふさわしいようなものを指していると思われる。
第二に、ベンヤミンの言う「暴力」は、いわゆる具体的な暴力(殴るとか)ではなくて、これもまた抽象的なものを指している。


さて、ベンヤミンは、非暴力的な調停を「もちろん可能だ」(p47)としている。
その例として私人相互の場合を挙げて、心の優しさによる解決の例は枚挙に暇がないとしている。

しかし、確かに心の優しさのみでうまくいく場合もあるが、そうでない場合もある。
現実の私人相互の場合には、うまくいかない場合には裁判などの法の暴力に頼って解決している。
この点を見過ごしていると、さも心が優しくさえあればうまくいくかのような誤解を起こしてしまう(実際ベンヤミンはそうした誤解を起こしている気がする)


最後にベンヤミンは、神話的暴力に神的暴力を対峙させているが、これは納得いかない。
神話的暴力を封じ、神的暴力を野放しにした状態では、自由に殺人が起きてしまうのでは、という問いにベンヤミンはノーと答える。
しかしその理由は「戒律が先んじてあるから」である。

こうした解答では、まず神を信じていないものにはまったく説得力がないし、異なる神を信じるもの同士では結局殺し合いになってしまう。
ベンヤミンの答えが成立するには、唯一絶対の神の存在を無条件の前提にする必要があるが、そのような前提は安易に受け入れられるものではない。



結局のところ、ベンヤミンと同時代の思想家ウェーバーの言うように、政治家は(すなわち当然「法」は)暴力を用いざるを得ない、という地平に落ち着くように思われる。
暴力は不可避であることを認めたうえで、それをどう扱っていくか、それを考える方が重要なように思える。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
大草原の小さな家 (福音館文庫)
大草原の小さな家 (福音館文庫)
福音館書店
price : ¥788
release : 2002-08

【商品詳細】

ローラ・インガルスという名の女の子… …それは「リトル・ハウス」シリーズの著者、ローラ・インガルス・ワイルダーのこと。インガルス一家は、小さな丸太の家を売り払い、インディアンの住む西部へ向けて旅に出ることになりました。一家はウィスコンシン州からカンザス州へ入り、ついにパパは、カンザス州の大草原に小さな家を建てます。農場での生活は苦しく、危険な目にあうこともしばしば。でもローラとその家族はいっしょうけんめい働き、大草原での新たな生活を夢見て楽しく過ごします。 幌馬車で西部をめざしてきたローラ一家ですが、そこがインディアン居留区だとわかり、再び移動しなければならなくなりました。 1940〜1954 ノータブル・チュルドレンズ・ブックス(ALA) 1976 ホーン・ブック・チュルドレンズ・クラシックス

ローラの眼は、自然界から身のまわりの社会へと

ウィスコンシン州からカンザス州への幌馬車の旅(これは、実に千キロ余、札幌から東京を過ぎ静岡あたりまでに相当する!)をする。プレイリーも平らな草原ばかりでなく谷山あれば川もあり、その川も、流れは激しく、泳ぎの上手な犬でさえ渡りきれず行方不明になることもある。小さな家を建て、ささやかな牧畜を始め畑も開墾する。狼の群れとその鳴き声に緊張をおぼえる。子どもたちもそうした生活の中から大自然との共生を学ぶ。インディアンの風習や権利をも考える。そう、そこはインディアン・テリトリー。父さんは、漂泊の情にも動かされ、インディアンの地から脱出することを決め北への旅に出る。

6?7歳のローラの眼は、自然とのつきあいから、次第に身のまわりに展開する社会というものへと拡ってゆく。しかし、ローラ一家にとっては、インディアンをその地における先輩と見ることは考えるべくもなかった。それは、アメリカ西部開拓のその後の歴史を多少なりとも先取りしていたのかも知れない。
あおい目のこねこ
あおい目のこねこ
福音館書店
price : ¥1,260
release : 2000

【商品詳細】

アニー・プルーは、現代文学においてもっとも独創的ですばらしい短編小説を書いている作家だが、数多くの読者と批評家が「ブロークバック・マウンテン」をとりわけ傑作と評価している。イニス・デル・マーとジャック・ツイストは、ある夏、羊の移動牧畜の番人として、高木限界の上の放牧地で野営しながら働く。最初、人里離れたところに立てたテントをシェアしていた二人の間の友情は気楽なものだったが、やがてその夏、深い感情が二人をとらえる。二人はカウボーイらしく、仕事に精を出し、結婚し、子どもを持つ。しかし、年月が経ち、さまざまな別離を経験するうちに、二人の関係はそれぞれの人生にとってもっとも大切なものになり、それを守るためにはどんなことでもできるようになる。 「ニューヨーカー」誌は「ブロークバック・マウンテン」で「ナショナル・マガジン・アワード・フォー・フィクション」を受賞。「1998年プライズ・ストーリーズ―O・ヘンリー賞」にも選ばれた。プルーは、美しく心に響く文で、二人のカウボーイの困難で危険な関係が何物をも超えつつ、世界の暴力的な不寛容だけに阻まれるさまを描いていく。

こねこのぼうけん物語

 こどもの頃、飼っていたシャム猫がちょうどこんな色の目をしていました。そんなこともあってこの本を手に取りましたが、お話だけでなく魅力的な絵もあいまって、大切な絵本のひとつです。
 この絵本は、左右見開きで左側がおはなし、右側が絵ときちんと装丁されています。色使いは、白黒と黄色、そしてこねこの大きな目の青だけですが、かえってシンプルさが絵の魅力を引き出しています。
 青い目のこねこは目の色がほかのねこと違うということで仲間に受け入れられないけれども、素直にまっすぐ前をみて、ねずみの国を目指す姿に感情移入してしまいました。こどもは、いぬがのびてしまった姿がおもしろかったそうです。
 
デカメロン〈下〉 (講談社文芸文庫)
デカメロン〈下〉 (講談社文芸文庫)
講談社
price : ¥1,260
release : 1999-06

【商品詳細】

家族の強い絆に支えられた、元気で痛快なバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)、ステファニー・プラムを主人公にした、イヴァノヴィッチの既刊の2冊を読んだ人ならご承知のように、ステファニーが活躍しているのは、「バーグ(街)」、「住み心地のよいニュージャージ州トレントン地区。家も教養も狭いけれど、心は広くてあったかいところ」である。そういう町を舞台に、プラムは正義と「かっこよさ」のために闘っている。今回追っているのは、町の人から愛されているキャンディーストアのオーナー。夜間は麻薬を取り締まるために自警の仕事をしているようだった。著者は現在ニューハンプシャー州に住んでいるが、トレントンに対する深い愛情が作品を書く上での原動力になっている。プラムの登場するペーパーバック版は『One for the Money(邦訳:私が愛したリボルバー)』、『Two for the Dough(邦訳:あたしにしかできない職業)』がある。

アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉
アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉
徳間書店
price : ¥1,680
release : 1997-08

ファンタジーとしても推理小説としても爽快な作品

前回の作品とは異なり、中盤過ぎまで語られる世界はアラビアンナイト風。
前作で大活躍したヨーロッパ風の魔法使いはまったく顔を見せない。
いつ顔を見せるのだろう、どうやって登場するのだろう、と待ちわびていたら、
「なるほど!そう来たか!!」と思わずため息をつきたくなるような
絶妙のタイミングで現れて、思わず地団太を踏みたくなるぐらいの悔しさを味わった。

まんまと騙された。この一言に尽きる展開。
全てが明らかになった後ならば、すべて納得が行くし、読み返せば読み返すほど、
「なぜ分からなかったんだろう。」と改めて悔しさが蘇ってくるほど、明瞭な伏線だ。
しかし、まんまと騙された。

騙された一番の原因は、全編を覆っている中東のファンタジー作品ぽい雰囲気では
ないかと思う。この雰囲気とハウルの活躍する国がどうしても「同じ作品の中の世界」
として結びつかず、クライマックスに至った。
勢ぞろいする姫君たちの前で、次々と明らかになっていく謎。
張り巡らされていた伏線が、すべて明らかになるこの場面は、前作に引き続き、爽快だ。
読み終わった後、思わず、始めのページから読み返す羽目に陥った。
この作品は、ファンタジーというカテゴリかもしれないが、十分、推理小説として
楽しめる作品だと思う。
ABC殺人事件 (クリスティー文庫)
ABC殺人事件 (クリスティー文庫)
早川書房
price : ¥714
release : 2003-11-11

なぜ連続殺人は起こったのか・・・

ABCD・・・・・・
犯行は続いていきます。

なぜABC・・と起こるのか・・。
この連続殺人の接点は?

今回もポアロの灰色の脳細胞が冴えます。
何気なく相棒が喋った一言から この連続殺人事件の謎が解けます。

クリスティは一つの作品ごとに思いも寄らない犯人像を作り上げています。
犯人が連続殺人を犯した理由は・・・・・。
こんな 動機があったのですね。意外でした。
面白かったです。

草原につづく赤い道―プリンス・エドワード島の12か月
草原につづく赤い道―プリンス・エドワード島の12か月
金の星社
price : ¥1,995
release : 2002-11

1番、大切な本になりました

吉村さんの写真を 見ていると ふと自分も、その島に 立って、風を感じているようなそんな錯覚を起こします。日々の生活に疲れた時、この本を 眺めると 心がスーッと癒され、元気をもらえます。今では 私にとって 1番大切な本になりました。
バベットの晩餐会 (ちくま文庫)
バベットの晩餐会 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥714
release : 1992-02

芸術と人生の幸福な出会い

「バベットの晩餐会」は、ここ数年で読んだ中ででいちばん心に残っている小説だ。良い作品は読み終わって、何ヶ月経っても何年経っても、感動が色あせないばかりか、折りに触れてよみがえり、また新しい発見や考えの端緒を与えてくれる。この作品もそうで、読み終わったときは、なんともいえず後味の良い印象が残ったのを覚えている。たぶん童話のように平易な文章のために、美しい物語だと、その時はそれで終わったが、読み終わって何年も経った今、何かのきっかけで思い出し、この作品のテーマの奥深さに思い至ったのだった。
それは、芸術の意味、ということ。
バベットは富くじで手にした大金で、そのお金があれば一生安泰に暮らせるほどの大金で、彼女の愛する姉妹と姉妹の親しい人たちのための一度きりの晩餐会を開くことに決める。
かつて、王侯貴族の料理人だったバベットの芸術的な料理の才能の全てが注がれた料理は、彼らを幸せにした。一晩の夢のように幸せな時。この作品は教えてくれる。芸術とはこのようにして人々に奉仕するものなのだ、と。そして、本当に幸せなことは、バベットの料理、その芸術が、初めてそれにふさわしい主人に出会えたこと。このように幸せな出会いがいかに稀有なものであるか。それがこの作品の世界をこんなにも幸せに喜びに満ちたものにしている。芸術にふさわしい主人は、この姉妹のような人々。働き続ける善良な人々。芸術に関して知識を持っている人、芸術のパトロンになれる力を持っている人はたくさんいるが、芸術が真に奉仕するべき相手はそれではなく、芸術のことを何も知らなくてもそれによって幸せになれる人、その喜びに値する人のことなのだ。
だから、たった一晩だけなんて、と嘆くことは何もない。一瞬が永遠の意味を持つこともあるのだから。
映画化作品も原作の世界を忠実に表現しているので、DVDが現在発売されていないのがとても残念です。


ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))
ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))
集英社
price : ¥400
release : 2006-02-17

最後は自然に涙が出てきました!

正直に言って、原作を読んだ後劇場で映画を見たので情景がよくわかり、その中でのイニスとジャックの生活が漸く自分の中で視覚的にぴったりとはまった気がしました。
二人の会話には所々独特の言い回しというか比ゆ的な表現やダブルミーニングを持つような言葉が出てくるため、二人の立場になって何度か反復して読んで、言っていることを何とかつかめたかなと思いましたが、微妙なニュアンスについてどこまで原文だけでつかめたかという点に関しては、それこそビミョウ?だと思います。でも二人の気持ちは痛いほどわかった気がしました。乱暴なというか直接的な言葉が出てきますが、驚くというより切なかったですね。これだけ物凄く相手のことを思っているのに一緒になれないどうしようもないもどかしさ苛ただしさ故に出てきた言葉で、直接的なだけによけいに思いが痛い位伝わった気がしました。この気持ちだけはセクシュアリティに関係なく結ばれない恋愛に共通の切なさです。
重ねられて吊るされた二人のシャツ・・・イニスがそれをジャックの実家の彼の部屋のクローゼットで発見して思わず顔を押し付け匂いをかぐ場面はゆっくりと目いっぱい情景を想像しつつ読みました。自然に涙がでてしまいました。
モーおじさんの失踪 (扶桑社ミステリー)
モーおじさんの失踪 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥760
release : 1998-02

ますますメチャクチャ

相変わらず面白かった!
オー・ディッキー(ステファニーの前の夫)とルーラのやりとりとか、モレリとの仲とか、ますますメチャクチャです。かっこいいのがバウンティハンター仲間のレンジャー。キャラクターは濃くないのだけど渋いというか、ツボを押さえていてかっこいい。おばあちゃんが出番少なかったけどいい味出してたし、面白かった。
おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる
おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる
岩波書店
price : ¥945
release : 2006-04

明るい部屋―写真についての覚書
明るい部屋―写真についての覚書
みすず書房
price : ¥2,940
release : 1997-06

【商品詳細】

多くの人が、エリザベス・ベネットの機知と独立心に魅了されるだろう。当初のエリザベスのミスター・ダーシーへの嫌悪は、彼の尊大なプライドに勝るとも劣らない、彼女の偏見によるものだった。幸福と、幸福を手に入れる道のりというテーマを深く掘り下げて描いたコメディーで、2人の第一印象は変化し、本当の気持ちを抑えられなくなっていく。

写真の本質とは?

昔、大好きだった人。離れていった人。まだ若い頃の父と母。生まれたばかりの自分。失われた時間、風景、感情...。

時々、僕らがそっと手にとってみる写真のイメージは、なぜこれほどまでに僕らの心を深く捉えるのだろう。

「それは、かつて、あった」。

写真の本質的な意味を、バルトはそう表現する。失われたものとは、かつて確かに存在したものに他ならず、その事実こそが、時として僕らをこれほどまでに切ない気持ちにさせる。フィルムに固定されたイメージへの思索を通して、緩やかに記憶を遡行していくような感覚を与えてくれる希有な一冊。
世界・名著のあらすじ (コスモ文庫)
世界・名著のあらすじ (コスモ文庫)
永岡書店
price : ¥510
release : 2004-08

てっとり早く教養を身につける?

たぶんこの本をAmazonで手にする人は短時間で世界文学を知る必要がある人でしょうけど、もちろん読んであらすじも判りますが、原書も味わって読んで見たくなります。
岩波文庫で5冊のモンテクリスト伯をわずか4頁で説明するところなどさすが、要約の見本みたいなものです。
単なる要約本に終わらないのは、その書かれた背景や作者にも丁寧に対応しているから。
一般教養試験で差し迫って必要に応じて読む人にも最適でしょうが、さらにこの本を手がかりに原書も手にして読みたいものだと思いました。

監禁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
監禁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥987
release : 2000-09

インパクトのある犯人、狂信的なサイコパス・アーロン

ジェフリー・ディーヴァーが『眠れぬイヴのために』の次に書いた作品。
本書には、アーロンという狂信的なサイコパスが登場し、重要な役割を演じている。

アーロンはセラピストを装い、17才のミーガンと面談し、洗脳といってもいいほど巧みに、家族や友人に対する“怒り”を誘導して家出の書置きを書かせ、それと見せかけ誘拐、人里はなれた教会に監禁する。彼はミーガンを2日後の‘聖金曜日’に殺害するつもりなのだ。

ミーガンの父親テイトは、家出とはどうしても納得できず、別れた妻、知り合いの刑事、ミーガンの恋人、元カレたちの助けを借りて捜索を開始する。
彼らはアーロンを着実に追い詰めてゆくのだが、恋人、元カレ、刑事はアーロンの魔の手にかかってしまう。

なぜアーロンはミーガンを拉致したのか・・・、やがてこの誘拐劇には5年前の冤罪事件が絡んでいることが分かる。
そしてアーロンは、過去にも無免許のセラピストとして何人もの患者に対して、無理やり“罪悪感”を引き出し、自殺や自傷行為に追い込んでいた。
アーロンはただの狂人ではなく、この日のために周到な準備と綿密な計画を練り上げてきたのだ。

ラストで、自力で脱出をはかるミーガンと、やっと教会にたどり着いたテイト、そしてアーロンの3者が合間見えた時、思いもかけない真実が明かされる。

本書の特長は、“先が読めない意外性”、“予断を許さないストーリー展開”、“スピード感のある短い章立て”、そして何より“インパクトのある犯人”である。

ともあれ、ディーヴァーは、前作『眠れぬイヴのために』と本書をはずみとして、続く傑作『静寂の叫び』、さらに、<リンカーン・ライム>シリーズ第一作『ボーン・コレクター』へと“化ける”のである。

不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 (平凡社新書)
不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」 (平凡社新書)
平凡社
price : ¥798
release : 2005-05

ミドルクラスの些細で大きなギャップ

イギリスの小説や映画の表現から
イギリスに今も残る「階級」、特にミドルクラスの
微妙な上下について、詳しく書かれています。

著者自身が、お父上の転勤にともなって転校を重ね、
その中で、アッパーミドル、ロウアーミドルと
異なる階級に所属する学校に通ううち、
階級によって言葉が異なることを実感されたというだけあり、
例が具体的、かつ細かいです。

とりあげられている小説などが、標題のメアリーポピンズを含め
高慢と偏見、日の名残、ジェインエア等々
よく知られている作品であり、わかりやすいです。

高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)
高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1994-07

すばらしい本よJ ITS A GREAT BOOK

i admit im one of those who knew the book through the movie and as a movie fan perhaps from the very first word of this book turned me a book fan too

ムービーからにきったけどホントに本大好きのでこの本を見つけて多分さいしょうな言葉からファンになりましたT
マチルダは小さな大天才?ロアルド・ダールコレクション (16)
マチルダは小さな大天才?ロアルド・ダールコレクション (16)
評論社
price : ¥1,470
release : 2005-10

子供の才能を伸ばすには

マチルダは両親に期待されていない女の子です。

それにも関わらず、才能豊かでした。

ある日、両親への怒りから、物を動かす能力を身につけてしまいます。

その才能を利用して、意地悪をする校長先生とも、両親とも独立し、
校長先生からいじめられていた校長先生の姪の先生と一緒に暮らすことになります。

少し、どぎついところもあるようにも思えますが、
嫌みな感じがしないところが不思議です。

自分が子供からどんな目で見られているか、
子供の能力を伸ばさないような親ではないか、
一度考えながら読んでみると、大人でもおもしろいかもしれません。

あなたは、お子さんのどこを伸ばそうとしていますか?

マチルダの両親と、学校の校長先生は、反面教師として、マチルダの才能を伸ばしました。
優しくすることだけが子供の才能を伸ばすのではないという教訓を含んでいるかもしれません。

静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
静寂の叫び〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥735
release : 2000-02

読み終わるのがもったいないくらいの最高傑作!

いわゆる"人質立て篭もり事件”が、ここまで面白く濃くかけるものなのか。
上下巻に分かれているが、スクリーンに映し出されるかのように鮮明に現場が見え
犯人や人質の息遣いも充分伝わってくる。

映画を観ている時、「あ?、これでもう解決だ」と思うときがある。
そういう時、時計をふと見るとまだ時間が残って入る!
「これから状況がかわるのだ。どうなるんだろう」と思ったことが誰しもあるだろう。

まさに、この本もそんな感じだ。
下巻も終盤で終わりに近づいてるのにまだざっと100Pは残っている。
これで終わりのはずがない・・・そんな期待を膨らませながらい1ページ1ページ大事に読み進める。

上巻では、内部抗争。下巻では驚愕の結末へと流れていくさまは素晴らしいの一言。
この作品の凄いところは、最後まで読者をあきさせないところにある。
ベルサイユのばらの街歩き 単行本
ベルサイユのばらの街歩き 単行本
JTB
price : ¥1,575
release : 2002-12

今日は、ヴェルサイユは大変な人ですこと・・今日は・・・

「ベルばら」を軸に、ベルばらファン&池田理代子女史協力の下、作られただけあって
すっごく「それっぽい」ピンポイント進行で書かれてるし、何よりも豊富な宮殿内部の写真
調度品・宮殿建設のエピソードなどが満載♪で、写真集的にも楽しめちゃったわ。
本文なんかも、その辺のチャチい小説家とかより、よっぽど上手い言い回しが目について胸に残ったりする件も幾つかあったし、アタシ的には◎♪                  アーンド→一応、旅行ガイドブックとしても扱えそう。2年後に、お姉様とフランス・ヴェルサイユ旅行計画が進行中のアタシにとって、宮殿内のより優先的な見回り方や、有名な例の「鏡の回廊」で外野を写さず、優雅に独りでポージングするには??ってずっと真剣に考えてたから、一言アドバイスのコラムなんか参考になったわ 笑 
・・・でも、現在のヴェルサイユ宮が、アントワネット当時の家具や莫大な費用の豪華な調度品の半数以上が革命で失われていてレプリカや復刻だなんて、ちょっとショック。
ちなみに、短所をひとつ申し上げちゃうと、旅行の際、訪れる予定の→魔のコンシュリジュリ牢獄(気が重いけど、やっぱ行くっしょ?普通。)についても、もっと詳しく紹介してくれてたら最高だったかな?って思ったけれど、全体的には優秀な1冊よ。ベルばらファンなら
1冊持ってて損はナイでしょう♪

対訳 シェイクスピア詩集―イギリス詩人選〈1〉 (岩波文庫)
対訳 シェイクスピア詩集―イギリス詩人選〈1〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥693
release : 2004-01

人生の生きる知恵

彼の驚くべく表現は当時の世俗的社会と近代の殺伐とした時代にも通用していることである。


てん
てん
あすなろ書房
price : ¥1,365
release : 2004-01

”サインして”・・・

こんな先生に出会えたらナ。っと思った1冊です。
子供と接する時に一息いれて、心を広く 余裕をもたなくちゃって
反省しました。
子供と一緒に楽しめる本です。
遠い夏の英雄 (ヴィレッジブックス)
遠い夏の英雄 (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
price : ¥924
release : 2003-11

【商品詳細】

「リンカーン・ライム」シリーズ第3弾。本作は本拠地ニューヨークを離れて、ノースカロライナ州を舞台とする。四肢麻痺であるライムが脊髄再生手術のために訪れた病院で、突然、捜査協力を求められる。土地勘のない未知の環境では、さしものライムも「陸に上がった魚」だ。 2人の女性が誘拐された。容疑者は16歳の少年ギャレット・ハンロン。拉致現場に居合わせた青年を殺して逃走したとみられる。通常「婦女誘拐の場合、発生から24時間が勝負」だ。「それを過ぎると、誘拐犯の目に被害者は物として映るようになり、殺すことに抵抗を感じなくなる」。事件発生からすでに4時間が経過している。少年が逃げ込んだのは広大な森の中の湿地帯。タイムリミットが刻々と迫る。 今回も捜査のパートナーはアメリア・サックス。車椅子から動けないライムの手となり足となる。しかし事件は拉致監禁にとどまらなかった。事件は四方八方へ広がり二転三転する。本作で、アメリアは、ライムの指令を振り切って単独行動に走る。証拠分析を真髄とするライムと、直感を頼りにするアメリアとの直接対決が見ものだ。互いに相手のやり方を知り尽くした2人が出し抜き合う頭脳合戦。抜群のキレをみせながら、なぜだかアメリアの気持ちは読めないライム。2人の恋心もモノローグに終始し、関係が少しも進展していかない。気持ちを伝え合わないもどかしさに重ねられて対決はスリリングに展開する。 息もつかせぬストーリーは、最後の最後まで緊張感を持続させる。圧倒的なおもしろさで期待を決して裏切らない。(木村朗子)

ロマンスを超えた面白さ

感動のうちに読み終えました。
主人公のトムとケリーをはじめ、チャールズとジョー、SEALのトムの仲間達、そしてマロリーとディビッドの若いカップルは、とても明るくてキュートで、主役のふたりより魅力的♪そして、第二次大戦中の老人達の三角関係はとてもドラマティック。チャールズの最期には泣きました。
かなり分厚くて、内容も盛り沢山だったけど、気にならずに読めました。老人達のドラマがこの作品の内容の深さに一役買っていると思います。さっそく原書を購入しました。
青い花 (岩波文庫)
青い花 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1989-08

純粋

まず、物語には脈絡がない。夢見心地な予感が永遠綴られていて、読んでいてしばしばキュンキュンなる。
上手く表現できないけれど、「詩のための詩」というか「存在自体が詩」という感じで、綺麗でフワフワしている。
また、現実に根ざした鋭敏な思索も、散りばめられている。
ある哲学者(確か、ニーチェ)が、「純粋なものは、ノヴァーリスで終わった。」と語ったことにも納得。
「心は身体で、身体は心」というフレーズが、離れない。

猫だましい (新潮文庫)
猫だましい (新潮文庫)
新潮社
price : ¥460
release : 2002-11

猫という生き物の魅力を多角的に分析、自分的にも再確認

 昨年他界された、前文化庁長官であり心理療法士の河合隼雄さんが、人間が創作した物語のテーマやバックグラウンドに込められた猫の魂の存在に焦点を当てて書かれた作品。

 古今東西の物語の中には猫の生態を擬人化 or 擬猫化(?という特殊な置き換えがなされ、人の精神や魂のモチーフとなって表されている作品が無数に存在する理由を、特に猫好きでもないと断言する筆者の、心理療法士ならではの鋭い論点・視点が、猫好きにはたまらないカタルシスを与えてくれます。

 やっぱりニャンコは宇宙一スペシャルな生き物だったんだ!
っと、更に確信できること間違いなしの超良書ですw

・・・え?と、特に僕が気になったのは、「長靴を履いた猫」における、
{トリックスター≒山師・詐欺師・イタズラ好き}として主人公の立身出世の道案内をする、巧妙な嘘つきとして描かれる猫が現代で言うところの{仕掛け人≒プロデュース}的人種に当てはめて分析しているお話が、何とも納得できます。

ネコ好き・民話伝承好き・創作好きにもオススメな一冊。


封神演義〈下〉 (講談社文庫)
封神演義〈下〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥800
release : 1989-01

いよいよ最終巻

仙界・人界入り乱れての大激戦。
封神台に多くの仙人、武将、文官の魂魄が飛びます。
最後に封神されて神となった人(?)のリストが出てきて
感無量。
いやーよくこんなにたくさん封神したなぁ、またそれをよく
読んだなぁという気分になりました。
大昔の物語でこんなにエキサイトできたのが感動です。
エンターテイメントを求める気持ちはどの時代でも同じですね。
悲しいほどときめいて (ライムブックス)
悲しいほどときめいて (ライムブックス)
原書房
price : ¥860
release : 2005-11

やさしくなれるような・・・

冒頭部分は結構ショッキングなんです。この先どうなるのかと思いますが、ヒーローは以外にヒロインを守ってくれる。ヒーロー自身の心の葛藤が細かに表れていてストーリー全体がヒロインを包んでいるような感じがします。
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥861
release : 2003-07

目に涙がわいてきました

最後に収録されている短編のタイトルがついた短編集なんですが、その中でも「ボーダー・ガード」が圧巻でした。イーガンの作品に根底に常に流れている、人間の限界に対する慈愛の念をメインテーマにした作品です。読み終えたとき、目に涙がわいてきました。通勤途中の電車の中だったんですが...
バッテリー (教育画劇の創作文学)
バッテリー (教育画劇の創作文学)
教育画劇
price : ¥1,470
release : 1996-12

もくろみあたっておめでとう!

いくら小説でもありえない。
主人公の精神的強度・自己愛強度・肉体鍛錬強度。
春から中学生って、ほとんど小学生なわけでしょ。
あまりに現実離れした主人公の性格設定のため、物語に入り込めず。

最も気味が悪かったのが、「自分を信じる」「信じて」「信じられないのか」等々、、
「信じる」って言葉の大合唱。これって、今どきの若い子たちの好きな言葉なんだろうね。
いやー、児童文学なんてお面かぶって、作者計算ずくー!

そして、大人たちへの反発ね。教師たちへの反発は理解できるとして、
主人公の親に対する憎悪の強さって何? 何故?
父親も母親も、いい親といっていいぐらいの普通の人たち。
これぐらいで、こんなに母親が憎まれなくちゃいけないなら、
世の中の母親は、みんな息子に刺されかねないね。

そして、主人公の兄が現実離れした大人っぽさであるのに比べ、
4年生の弟は、これまた現実離れした子供っぽさ&妖精(?)っぽさ。

なんでも大げさに設定しないとダメな作者、というか、
これぐらいにしないと読者にウケないだろうと、わかってて書いたね、この人。
もくろみ見事にあたって、ベストセラー&映画化&今度はNHKで連続ドラマ
ですか? おめでとうございます!

「職業作家」跳梁跋扈の時代ばんざい!! やれやれ。
昭和美少年手帖[予定価格] (らんぷの本)
昭和美少年手帖[予定価格] (らんぷの本)
河出書房新社
price : ¥1,470
release : 2003-06-14

もっといっぱい見たい!

本書掲載の少年の絵はどれも美しい。日本人好みの「戦う少年像」の頂点がここにある。
「美」にはいくつものジャンルがあるが、かつての少年誌の少年像ほど純粋で美しいものはない。ともすればセクシャルな見方がされがちだが(本書でもそうだが)、見よ!この躍動感!画面の美しさ!こんな美しい挿絵が少年向け雑誌の挿絵だった事実に驚嘆する。
マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)
マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)
中央公論新社
price : ¥1,050
release : 2006-05

作品作者そして読者も

「私は言葉にならぬ声で叫び始めていた。そうだ、私にはわかっていたのだ。
 自分が望むものすべてを手に入れてしまった人間であり、もうこの先これ以上
 幸せにはなれっこないんだということが」(マイ・ロスト・シティー)

頂もその先にある下り坂も若い日には想像でしかなかった。

でも実際のところ自己憐憫という緩衝材にくるまれて猛スピードで落ちていくのは悪くない。
エンプティー・チェア
エンプティー・チェア
文藝春秋
price : ¥1,950
release : 2001-10

目隠しジェットコースター

読む前から面白いだろうことはわかっていました。
ところが前半でアレ?と肩すかし。
舞台がニューヨークではないせいか、全体的に牧歌的な雰囲気がただよっていてまったり。
犯人らしき人物も、いつものような残虐なシリアルキラーではない。
ところが後半から、思いも寄らない展開に!

どんでん返しはあるのが当たり前のディヴァーですが、
あのサックスがそうきちゃう?!そして師弟対決?!

途中まである人物に同感していたのに、(なんだかそうでもないかもしれない・・・
ああ、きっと全然違うんだ、これはやばいかも。いや絶対やばい!)と
気づいていくときの怖さ。

そして事態は取り返しのつかないことになっていき・・・
最後の数ページでもまたどんでん返し!

いつものシリアルキラーも怖いけど、こんなふうに登場人物自身にふりかかる
危機ってのがいちばん怖いかもしれないです。
登場人物の内面にも踏み込んだ作品だった気もしたし、
ライムが今までになくかっこよく見えました。

しかし、ほんとにどうなることかと思いました。
読んでる間中、心中で叫んでました。「うそー!」「なんでそんなことしちゃう?!」
「マジで?!」そして「お前かーーー!!」

プラネテス公式ガイドブック (KCデラックス)
プラネテス公式ガイドブック (KCデラックス)
講談社
price : ¥1,260
release : 2004-02-23

名残りですね。

 面白そうで買いましたが、アニメと漫画が(心の)宇宙に達したなら、
 打ち上げに使ったロケットがもう、関心を持たれないのと同様に、意味の無い出版です。
 これくらいの内容なら、日々の報道で自然に耳に入ってくるもの。

 ロケットの発射が終わって、発射台に立つようなものです。

若草物語 (新潮文庫)
若草物語 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥620
release : 1986-12

作家になるジョー、エミリーと結婚するのは誰?

作家になるジョーの視点で見ると、話がよく分かります。
一番したの我が儘なエミリーが誰と結婚するのかも注目の的です。
本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO)
本当は恐ろしいグリム童話 (WANIBUNKO)
ベストセラーズ
price : ¥600
release : 2001-01

童話というより大人むけ小説

純真な子供向けの童話が、毒はあるが高級な大人向けの小説に見事に変身を遂げている。深みのある心理描写や、普段はさりげない外見の下に隠されている人間の本質を鋭く問いかけているあたりも、かなり読み応えがある。
マジック・ツリーハウス〈16〉幽霊城の秘宝 (マジック・ツリーハウス (16))
マジック・ツリーハウス〈16〉幽霊城の秘宝 (マジック・ツリーハウス (16))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2006-02

ザ・スタンド 1 (文春文庫)
ザ・スタンド 1 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥900
release : 2004-04-07

見掛け倒し

皆さん非常に高い評価でしたので、読んでみました。
なんだか、出来の悪いドラマの脚本みたいです。
陳腐で退屈。損した感じで、割り切れません。
ハムレット (岩波文庫)
ハムレット (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 2002-01

注釈がページ下部についていて便利

シェイクスピア最長の悲劇とのことですが、冒頭の幽霊が登場するシーンから最後まで弛緩せず、緊張感が続き、読み手の関心をひきつけます。
この岩波文庫版は、訳が新しく読みやすいことに加えて、ページの下部に注釈、長い補足は巻末についており、参照しやすくなっている点がうれしいところです。
ただ単に筋を追うだけでしたら、このような注釈は不要でしょうが、一つの場面やセリフに含まれた重層的なイメージを知るためには、専門の研究者でもなければ、注釈で補足してもらう必要があるでしょう。
ストーリーの面白い/つまらないというだけではない、物語の奥行きをうかがい知りたいと思う人であれば、この岩波文庫版が便利だと思います。
謎とき『罪と罰』 (新潮選書)
謎とき『罪と罰』 (新潮選書)
新潮社
price : ¥1,365
release : 1986-02

原語と読解力

著者はロシア文学翻訳家として知られており、著者の訳でドストエフスキー他、ロシア文学に接した方も多いだろう。私の頃は米川正夫氏だった。その著者が「罪と罰」に仕掛けられた謎を究明するという探求本。その後、「謎とき「カラマーゾフの兄弟」」も上梓している。

正直、一つの作品をここまで深読みできるとは思わなかった。ドストエフスキーの脳の構造が常人離れしており、作品に刻まれた圧倒的な心理描写、行動原理については少しは理解しているつもりだったが、ここまでとはね。著者は作品のテキストを読み込む事によって謎を少しづつ解明して行く。ラスコーリニコフの名前がアンチ・キリストに由来しているくらいなら、まあ少しの研究で分かるかもしれないし、読者が無意識に想定している事と合致する。それよりも被害者の家の敷居を「またぐ」という一般的単語が、「一般社会の倫理の境界を踏み越えて罪の世界に入り込む」という意味の単語から派生している点の指摘などは鋭いと思う。こうした指摘が随所にあり、文学を読む際、原語を理解する重要性を感じさせる。だからと言って、これからロシア語をマスターするのは困難なのだが...。そして、これは単に原語を理解するだけではなく、文学的な理解力も必要とされる作業なのだが。また、「聖なる娼婦」ソーニャは早い段階でラスコーリニコフと(娼婦として)肉体的関係を持ったのだが、作品の構想が大きく、また崇高になるに連れ、精神面だけが強調されているという指摘も、なるほどと思った。

通俗小説として読んでも面白く、原罪を背負った人々の魂の救済を描いたキリスト教的背景を持った小説として読んでも面白い「罪と罰」。そのような多重構造を持った小説を平易に解説してくれる貴重な道案内の学究本。
ザ・スタンド3 (文春文庫)
ザ・スタンド3 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥900
release : 2004-06-11

あ?あ(嘆息)

あ?あ。まるで三百代言の御託を聞かされているようだ。
言葉を費やすことには熱心な作家だ、と言うことは分かった。
技巧を凝らすことにも熱心な作家だ、と言うことも分かった。
それで一体全体、何が言いたいの?
ランボー3―怒りのアフガン (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫NV)
ランボー3―怒りのアフガン (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
price : ¥882
release : 1988-04-19

世界でいちばん大切な思い
世界でいちばん大切な思い
東洋経済新報社
price : ¥1,260
release : 2003-09-19

感動小編

 韓国で活躍している訳者の笛木優子さんに魅かれ、購入しました。
韓国らしい「情」の世界が、広がっていて、やさしい気持ちになれます。韓国ドラマや韓国映画とは、また違うおもしろさがありました。
 挿絵も、雰囲気があって好きです。
 ずっと手元に置いて、ホッとしたいときに読むとよさそうです。
夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)
夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)
偕成社
price : ¥1,575
release : 2000-05

【商品詳細】

『2001年宇宙の旅』のアーサー・C・クラークとスティーブン・バクスターによる傑作SF。2人の談話などを収録したCD-ROM付き。

歌手は年をとらない?!

中世の吟遊詩人を思わせるユグノが「52歳なのに20代の若者に見える」という表現にぐっと引き込まれました。「千の風になって」や奄美出身の中(あたり)さんの「花」という歌のヒットを思い出しました。8年も前に物語が執筆されていたことを思うと、上原先生の感性が時代を先取りしていることにも驚きました。
歌、しかも肉声の魅力(魔力)については私も音楽療法講座で解説するだけじゃなく「守人シリーズのユグノを知っていますよね」と多くの人と共通理解できればステキだなあと感じました。
音楽好きの読者はぜひ一読ください。
ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)
ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥650
release : 1993-06

犬好きにはおもしろく、ファンタジー好きにも楽しく読める本だと思います。

犬ともだちに薦められて読んでみました。
犬好きにはおもしろく、ファンタジー好きにも楽しく読める本だと思います。
愛犬をよりいとしく、たいせつな存在として感じるようになりました。
またアウトサイダーの最期の様子に、善の対照の悪のように作られてしまった苦しさと、
それでもなお悪というかたちにむりやりはめこまれてしまったいじめられっこのような哀しみを見て涙があふれました。
最後はハッピーエンドで、ほっとして物語をふりかえりながら涙がでました。
30年前に新婚旅行で行ったカーメルの地名を懐かしく思いました。
ともだちからともだちへ
ともだちからともだちへ
理論社
price : ¥1,365
release : 2003-03

ともだちのありがたさ

私も、大切な友人の「ほんとうのともだち」でありたいと思った。
受身で待っているのではなく、自分から行動することが大切なんだ・・・!
ともだちの素晴らしさが、なんとも温かく優しく心に沁みる。
涙を抑えられなかった。
最近引きこもりがちの貴方、ぜひ読んでみてください。
ティファニー・ビークのイラストも最高!
韓非子〈第4冊〉 (岩波文庫)
韓非子〈第4冊〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1994-09

【組織にとって、使いやすい人材とは、どんな人物だろうか。ひとつの考え方。】

 先哲の知恵の中から、レビューア自身の理解と解釈により再構成したものを、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。

【組織にとって、使いやすい人材とは、どんな人物だろうか。ひとつの考え方。】

(1)命令が出ても従わない者は、自分の意見を大切にする「勇気のある人」だろうか。上の者を敬って罪を恐れる臆病者こそ好ましい。

(2)ある仕事を任命したときに、その仕事が「正義にかなわない」といって受けようとしない者は、ほんとうに「正義の人」だろうか。よろこんで、しっぽを振ってくるような人物こそ好ましい。

(3)悪いことをしてでも利益を求める者は「やり手」だろうか。このような人物には、注意せよ。

(4)禁止してもきかない者は「意気盛んな者」だろうか。規則を忠実に守り、命令によく従うバカ正直こそ好ましい。

(5)賞を与えても受け取らない者は、「清廉な人」だろうか。感激して受け取るような人物こそ好ましい。

(6)地位や給与のことを軽蔑して上の者の言うことを素直に聞かない者は「優れた人物」なのだろうか。与えられた地位をよろこび、もらっている給料に感謝し、少しでも給料を上げようと努力する者こそ好ましい。

(7)欲がなくおおらかで気前がよい者は、ほんとうに好ましい人物といえるだろうか。上からの指示に、ただ忠実まじめに従う貧乏たらしい者こそ好ましい。

(8)おしゃべりで軽率、くるくる考えの変わる者は「頭がいい」のだろうか。多少頭が悪くても、言うべき時だけ口を開き、行動も分に従っている者のほうが好ましい。

(韓非(BC280?- BC233))

命題集?未来へ引き継ぐ人類の知的遺産:未来のための哲学講座



時の眼―タイム・オデッセイ (海外SFノヴェルズ)
時の眼―タイム・オデッセイ (海外SFノヴェルズ)
早川書房
price : ¥2,100
release : 2006-12

時のオデッセイ

イギリスにおける、師弟の共著です。
実際には、スティーヴン バクスターがメインで書いているのでしょう。
まぁ、濃厚ですね。
オデッセイシリーズというのでしょうか。
宇宙から時に変更になったため、板型から、球体に変更です。
宇宙のどこかの超知性に介入された地球は、いろいろな年代にパッチワークされてしまいます。
さて、超知性は、何を考えているのか・・・・
パッチワークされた地球の描写は、さすがです。
ただ、やっぱりストーリーとして盛り上がりにかけるかな。
最近は、こんな本格的なSF(まさにSF!)に、なかなか出会えないので、貴重な1冊です。
物語は、続くようです。でも、今回の話とどれくらいリンクするのか疑問です。
ま、SFファンならば、課題図書でしょう。
天国の五人
天国の五人
NHK出版
price : ¥1,470
release : 2004-11-21

翻訳の問題では。。。

ここで、この本の評価が大きく分かれているので疑問に思いながら購入し読んでみました。
勿論、作品の中身で評価してる人も多いと思うんですが、私の個人的見解は…。
「翻訳が酷すぎる」です。技術関係の本の翻訳ならこれで良いのかも知れませんが、
きっと原作者のミッチ・アルボムがこの現実を知ったら、悲しむに違いない。
発行所を見てちょっと納得ですが…。
ベルサイユのばら その謎と真実 単行本
ベルサイユのばら その謎と真実 単行本
JTB
price : ¥1,680
release : 2002-12

解説というより感想文

「ベルサイユのばら」を読み、さらなる歴史的理解を求めて購入したのが間違いだった。
書かれているのは、オスカルを始めとする登場人物たちの恋愛模様の紹介だった。
いや、紹介というよりも、ファンによる感想文の寄せ書きといった感がある。
それも、同じ論説が章を替えながら繰り返し書かれ、読みながら飽きてくる。
人物紹介でも「ベルばら」を読めばわかる事ばかりで、目新しい話は少しだけである。

書いた人の「ベルばら大好き!」という情熱は買うが、得られるものはなかった。

「ベルばら」は、どこまでが史実で、どこからが作者の創作なのか?
そんなことがわかるような、歴史的好奇心を満たすような解説本を期待したい。
そこで改めて読者は「ベルばら」に於ける著者・池田理代子女史の構成力の素晴らしさを深く認識できるだろうから。
逆転世界 (創元SF文庫)
逆転世界 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥1,155
release : 1996-05

マニアな唯一無比の作品

おもしろい。閉じられた世界で、太陽は丸いと教えられ、それが現実(の知覚)と異なることを経験し、それを自己で昇華していく。その過程で、自分の、地球市の価値観を体現し、その実践者となる。ところがである。最後に、それがまっさかさまに崩れ散ってしまう。
文中にSFらしい記述が散りばめられているけれど、それを楽しむのもよし。
だけど、現実の我々の世界でも、このような価値観の逆転はいっぱいあるのではないだろうか。SF的にはラストがちょっとしょぼいけど、人生観の逆転を認識する瞬間の文章に感動しました。
唯一無比の作品だと思います。
モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1956-08

動き出した歯車。

この巻でやっと、モンテクリスト伯爵(ダンテス)とメルセデスとの会話が
行われます。伯爵は当然、自ら名を明かすことはしませんが、
2人の会話中にける心の奥を考えると、感動的でつらいシーンです。

勿論、その間にも復讐の歯車は回り続け、フェルナン(モルセール伯爵)の
ジャニナにおける悪事が新聞紙上をにぎわせたり、

ヴィルフォール家では謎の毒殺事件がおきたりと、事件も豊富。
ただ、そのどれも伯爵が手を下したわけではなく、これでもまだ、
伯爵にとっての復讐ではないのです。

メルセデスと伯爵の2人だけでの会話の意味は?
カルヴァンカンティと、カドルッス、2人の悪党はそれぞれ何を思うのか?
ジャニナ通信はモルセール家に何をもたらすのか?

前巻での伯爵の仕掛けがどのように動き始めたかをご確認ください。

ナルニア国を旅しよう
ナルニア国を旅しよう
成甲書房
price : ¥1,260
release : 2006-02-18

ナルニア国に近づける

ナルニア関係の本はいくつか読みましたが、これは原作のイメージを損なわず、さらに奥へ導いてくれる良書だと思います。
各作品ごとに、作品のテーマ、背景、時間の流れ、裏話などが整理して書かれ読みやすく、クイズ問題が用意されているのも嬉しい工夫です。このクイズはなかなか練られていますが、愛読者でしたら満点が取れるのでは、と思います。
一番嬉しかったのは「ターキッシュ・ディライト」の作り方が載っていたこと!でも難しそう…。

作者は1954年からルイスの研究をしているとのことで、さすがに最近出てきた本と違って内容が深く、今まで知らなかった事実も沢山紹介してくれました。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
クリスマス・プレゼント (文春文庫)
クリスマス・プレゼント (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥950
release : 2005-12

ひねりがきいている

さすがディーヴァーの作品たちだ。短くてもひねりがきいていて、飽きることがない短編ばかりだと思う。リンカーンとアメリアの活躍も面白いけれども、市井の潜む犯罪の方がよほど怖いと思う。
世界の昔話―5分間読み聞かせ名作百科 (5分間読み聞かせ名作百科)
世界の昔話―5分間読み聞かせ名作百科 (5分間読み聞かせ名作百科)
学習研究社
price : ¥1,050
release : 2004-07

絵はかわいいし、たくさんお話ものっていますが・・・

子供が絵本に興味を持ち始めたので,bed time book にと思い、絵がかわいくて、たくさんのお話が載っているこの本を選びました。ほとんどの作品は幸せになったというような締めくくりですが、内容の中には表現がまずいのでは…!? と思えるところがいくつかでてきます。おおかみにかみころされた。おかあさんはばちがあたってしんでしまったなどなど。ちょっと読み聞かせにはどうかな。と思い、しまったままにしておいたのですが、子供が最近になり字が読めるようになって自分で絵本を読みたいと探し出してきてしまい、今度は”かみころすってなに?””ばちってなに?”と聞かれて困ってしまいます。。。絵がかわいいだけにちょっとショックです。
かもめ―四幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー)
かもめ―四幕の喜劇 (ロシア名作ライブラリー)
群像社
price : ¥945
release : 2002-11

演劇向けの翻訳

「かもめ」は、岩波文庫でも出版されていますが、本書が違う点は
“演劇向け”に訳された“演劇の専門家”が訳した書であることです。
岩波文庫版(湯浅芳子訳)は文学、本書は演劇用です。

文学と演劇の訳が違う点は、文学は活字なので、難しい語が出てきた
としても、それは注をつければ済む話ですが、次々と展開されていく
実際の演劇では、注は出せない。つまり、難しい語が出てきても、
パッと見でわかるように配慮されている点です。

「かもめ」の演劇をイメージしながら読んだり、演劇の台本として
お手本にするのにも、とても参考になるでしょう。実際、2003年の
ユーゴ・ザーパド来日講演の際は、本書を基に同時通訳がなされました。
「かもめ」をご覧になる前に、本書を読んでイメージを高めると、
より一層、演劇が楽しいものになります。

サバイバー (ハヤカワ文庫NV)
サバイバー (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
price : ¥840
release : 2005-02

ブラックジョークにもほどがある

作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。
集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。
が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。
話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。
黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。

マジック・ツリーハウス〈17〉聖剣と海の大蛇 (マジック・ツリーハウス (17))
マジック・ツリーハウス〈17〉聖剣と海の大蛇 (マジック・ツリーハウス (17))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2006-06

情事の終り (新潮文庫)
情事の終り (新潮文庫)
新潮社
price : ¥620
release : 1959-03

十字の物語

 グリーンの傑作とも言うべき作品。この作品は、サラとベンドリクスが別れた「情事の終わり」から始まる。サラはある日、「愛は終わるものではありませんもの」という言葉を残し、忽然とベンドリクスの前から姿を消す。ベンドリクスは、サラが姿を消した真相を探るため探偵を雇う。探偵は、サラの紙屑箱に捨てられていた一片の紙を盗み出すことに成功するが、そこには恋人へと宛てられたと思われるサラの大胆な愛の言葉が綴られていた。サラの新しい恋人に嫉妬したベンドリクスは、彼を探し出すことを決意する。サラの新しい恋人は一体何者なのか?サラの別れの理由は一体何なのか?グリーンが仕組んだ意外な結末は、作品を読んでからのお楽しみである。情事という愛欲に耽っていた男女の「情事の終わり」から始まる物語、作品を読めばこの開かれた世界を感じることができるはずである。
わたしにふれてください
わたしにふれてください
大和出版
price : ¥1,365
release : 2004-09

これからお母さんになるひとたちじゃなく、みんなに読んでもらいたい本です。

訳者が出産を控えたブラジルのお母さんたちののためにポルトガル語で読まれたいたこの詩の力に感心し、日本語訳をして出版したもの。

わたしは、母にがんばったねといってそっとふれられたとき
それまでの緊張がぷつんと切れて、
とたんにわけもわからずわんわん泣いた泣いたのを覚えています。
安心感で泣いたんです。
この本を開いたとき。
そのことを思いだし、またわんわん泣きました。

ふれるという力についての詩です。
そばにおいておきたい本です。



封神演義〈中〉 (講談社文庫)
封神演義〈中〉 (講談社文庫)
講談社
price : ¥800
release : 1988-12

仙道大集合

中巻では、西岐の姫昌の息子・姫発が、周の武王として殷を倒すために朝歌に向けて進軍します。
仙道側の戦いは、太公望とその仲間たち・十二大仙 VS 朝歌(王朝)軍の太師聞仲+四聖+魔家四将+十天君が激突。
その他大勢の仙道が入り乱れて、これでもかこれでもかと凄いキャラクターがわんさか出てきます。
いろんな趣向をこらした宝貝・パオペエ(兵器)も出てきて戦いを盛り上げます。
仙道対決が楽しい真中の2巻目です。
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
遠き落日〈上〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥600
release : 1990-05

兎に角凄い

上下巻一気に読みました。いや、凄い。野口英世は、本当に凄い。強烈な個性と、信じがたい努力。こんな人が日本にいたとは知らなかった。言葉では言えないくらい、感動した。野口英世は実に実に凄い。
ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
ブラックライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥700
release : 1998-05

男から男達へ?二世代の物語

ダーティーホワイトボーイズもテーマは「父性の復権」でしたが、
今作のブラックライトも父と息子、二世代にわたる男たちの物語と言えます。

著者のスティーブン・ハンターは、主人公のボブ・リー・スワガーの活躍と
脇役たちのエピソードを通じて父と息子のあるべき関係や父親像を執拗に追
い求めている気がします。(少しベタな表現ですが)

「極大射程」は男(個人)の物語でしたが「ダーティーホワイトボーイズ」「ブラックライト」は男達(父と息子)の物語です。
次作の「狩りのとき」が、どのような展開をみせるか楽しみです。

それと本シリーズの特徴である銃器にまつわる詳細な記述は、素材である金属を
イメージしての「冷徹さ」や銃弾の「冷酷さ」などリアリティと「男の道具」として
比喩を持ち合わせていると思います。
アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
講談社
price : ¥860
release : 2005-09

【商品詳細】

映画化され話題を呼んだ『ボーン・コレクター』に続き、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムを主人公としたシリーズ。ベッドから一歩も動かずスーパーコンピュータなみの頭脳で犯人を追い詰めていく異色捜査官の本作における敵は、その刺青から「コフィン・ダンサー(棺桶の前で踊る死神)」と呼ばれる殺し屋。大陪審で大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために雇われた彼によって、民間航空運輸会社の社長兼パイロットがその毒牙にかかり、彼の妻が次の標的に。大陪審まであと2日。追う者と追われる者の息詰まる勝負の行方は…。 最先端の科学捜査をフィーチャーした綿密なディテール、そのひとつひとつがすべて結末への伏線となっているその構成は見事と言うほかはない。前作に比べて犯人の人物造詣が少々浅いのが気にかかるファンもいそうだが、その分、被害者サイドおよびライムとその仲間たちの造詣はより厚みを増した。特に、ライムの麻痺した四肢の代わりに活動する美貌の捜査官、アメリアの存在感が光る。本作で彼への思慕の念をはっきりと自覚したアメリア。シリーズ3作において、ライムを待ち構える事件の内容はもちろん、皮肉屋で人間関係にきわめて臆病な彼が、彼女によってどう変化するのか。ちょっと下世話なお楽しみを用意しておくあたりも、エンターテイメント作家としての著者の手練だといえる。(梅村千恵)

昔の本にはなかったエピソードがある!

読んでびっくりしました。子供の頃の、村岡花子先生訳の「アンの愛の家庭」には載っていなかったエピソードがあった・・・!そのエピソードが出ているだけで、買った価値がありました。
アンシリーズの一冊というと、「自分は前のやつ、読んでないし」と思う方もいるかもしれませんが、この本はアンシリーズの一冊とは思わず、「子供をもつ主婦の生活を描いたお話」として楽しむこともできます。
ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)
ドストエフスキー―謎とちから (文春新書 604)
文藝春秋
price : ¥819
release : 2007-11

ちょーっと肩に力が入りすぎでは?

カラマーゾフ続編論(『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』)に次ぐ、亀山先生のドストエフスキー論。

ドストエフスキーの生涯における思考の変遷、特にロシア正教「異端」との出会いが、彼の作品にどんな影響を与えているかを読み解いていく。
一応、初心者にもわかるようにはなっているが、基本的には少なくとも長編のうち2、3冊は読んだことのある人向けだろう。
特に後半の5大長編の解読については、一応簡単なあらすじは載っているものの、読んだことのない人にはさっぱりだと思われる(そして、ここが一番面白いのだが・・・)。

私は一応、それらを読んだことがあるという立場ではある。
それでも正直、本書は期待したほどは面白くなかった、というのが正直なところだ。

著者は、特に異端派との関連で、非常に壮大な仮説を提示する。
それらは確かに知的好奇心を煽るようなものが多いとはいえ、著者自身「空想」と言っているごとく、「本当か?」というようなものが多いのも事実。
著者の少々力が入りすぎているような語り口と相まって、著者ばかりが盛り上がり、読者を置いてきぼりにしている感がどうしてもしてしまうのだ。

特に、本書でもたびたび言及されている江川卓氏の『謎解き』シリーズの、あくまで読者にわかりやすく、それでいて知的好奇心が刺激されるような文章を読んでしまっていると、なおさらその思いを強くしてしまう。

もっとも、これらの欠点は著者の思いの強さの現われ。
期待が高すぎた、というだけで、ドストエフスキーファンにとって本書が面白くないはずがない。
シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇
筑摩書房
price : ¥945
release : 1997-04

後味の良いデザートと言えるような楽しい作品

 前者はいたずら者の妖精パックの粗忽な働きで、惚れ薬の使い方を間違えて、相手が少しずつずれていくドタバタが、見え見えなんだけれど最後は綺麗に収まってしまうところが、あたかも夏の一夜の余興にぴったりという感じだ。
 後者は双子の貴族とその従者がまた双子という凝った仕掛け。これに親子別れの話が絡んで、大団円直前までは抱腹絶倒の勘違いストーリーが展開される。いい加減混乱したところで最後は人情話で丸く収まるところが後味の良い結果を生んでいると思う。
 いずれも明るい予定調和の結末である点が、安心できる後味の良いデザートと言えるような楽しい作品だ。
 シェイクスピアの作品に名言は限りないと思うが、かつての恋人を嫌って、一度は夢中になってもそこから目が覚めると幻滅する様にたとえて「いわばお前は食べ飽きた料理、異端の教えだ」という一言、拙い演劇でも心がこもっていることを評して「純朴で忠実な心が差し出すものは何であれ、不都合のあるはずはない」、練習したのにあがってセリフが声にならなかった演者に対する「愛と、舌を縛られた純朴さは、聴く耳さえあれば、寡黙であればあるほど多くを語るのだ」というセリフは心に残った。

天気の好い日は小説を書こう―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)
天気の好い日は小説を書こう―ワセダ大学小説教室 (集英社文庫)
集英社
price : ¥520
release : 2000-03

面白い講義。

ときに笑いながら、ときに頷きながら、
講義室に座っているような気持ちで読んだ。

作家になれるかなれないかは、
本人の努力と素質と運次第だと思うけれど、
努力の伴走者として、
誠実に書かれたこんなアドバイス本があるとうれしい。

同著者の「深くておいしい?」や「書く前に読もう?」、
「こころに効く?」を本書に続けて読むと、
さらに理解が深まり、文学の面白さを追求できる。




図説 奇形全書
図説 奇形全書
原書房
price : ¥3,570
release : 1999-09

面白い!

これは本当に奇形の人を面白がって読む本です。
奇形の人がどうなってるのか興味津々…だけど
資料がどこにもない!
と思っているみなさん、まずはこれを読みましょう。
googleで検索しても出てこない話ばかりです。


社会に対する怒りだとか、倫理観だとかは
まずは対象を知ってから感じるべきです。
そのためには100点満点といってもいい資料です。
もちろん嘘とか中途半端な話もありますが、
それはそういう話もちゃんと掲載した
モネスティエさんを褒めるべきでしょう。
あと前書きでも述べられている通り、
これは「奇形ってどんなん?」という単純な疑問から
作られた本であり、
奇形の人の人権だとかについて
主張したりするタイプの本ではありません。
あくまで知識のためだけの本です。
コフィン・ダンサー
コフィン・ダンサー
文藝春秋
price : ¥1,950
release : 2000-10

一作目より大衆向けか

一作目「ボーン・コレクター」も当然面白い。
だが、主人公が自殺志願だったり、ボーンコレクターの殺し方がかなりひどかったり、一部引くところもあり、娯楽小説ということを考えると今回の方がまとまっている感じ。

犯人との追いかけっこは「ジャッカルの日」を思わせ、狙撃の仕方は「スティーブン・ハンター」の著書を思わせます。

最後にどんでん返しが何回かありますが、確かに少し強引な気がしないでもなし。
ま、娯楽小説なので素直に著者に従い楽しんで読むのが一番でしょう。
勇気
勇気
ユーリーグ
price : ¥1,260
release : 2003-06

自分の「勇気」を探す本

 小学校の読み聞かせボランティアに参加しています。
私の担当は、子どものいる6年生です。6年生にどんな「本」を読んで聞かせるか・・選書がなかなか難しいのです。
今朝、私が読んであげた本は「勇気」という絵本。作者はバーナード・ウェイバーというアメリカ人。冒険心と物事を選択して、決断していく勇気こそが、子どもを成長させるエネルギーであるということが書いてあります。絵本の中では、生活のさまざまな場面で「より良いほうを選択する」ことを勇気というんだよという風に描かれています。
 私は「自分が感動した本を読む」ことを選書の基準にしています。
この本の解説のなかに「大人はまた、大きな子ども」と呼ばれるとい
う一文があり、私の毎日も選択をする「勇気」の積み重ねだなあと思い
ながら、読み聞かせをしてきました。
 「勇気」の意味を捉えなおしたときに、本当の「勇気」を持つことが出来るのですネ。
もうひとつのグッドラック物語
もうひとつのグッドラック物語
ポプラ社
price : ¥924
release : 2005-03-19

一冊の本が持つ影響力とは何か。

これは凄い一冊ではないだろうか。
何が凄いのか。
ひとつには、ベストセラー「グッドラック」は、ベストセラーだけあって読まれた人々が多いのはわかっていることだが、それにしても、これだけ感激の感想を寄せられる本があるのだろうか。実に得ること60余の感激と体験談が散りばめられている。
更には、読者夫々が、自分の行動に転化し、自らの在り様を省みているのだ。原著者ロビラが前書きに寄せた言葉にも頷ける。

「グッドラック」が伝えようとしたことは、多分、今に始まったことでなく、太古の昔から言われてきたことのはずである。故に、同著のベストセラー化への疑問の声が一方にはある(書販マーケティングの勝利と言えば味気ないかもしれないが)。
然るに、これだけ人を動かした、主体的な態度を生み出した一冊というのはあまりあるものではない。偏に、経済的に満たされながらも自己を満たすことができない「艱難辛苦の時代」ゆえの様だろう。
置かれた状況に対して感情のままに反応的に対処するのではない。決定論的に状況を受け容れるのでない。ポシビリズムに立って、実存主義に立って、状況に対して態度を決める自由が備わっていることを今更に改めて伝えてくる。
「ありたい自分」に向けて。

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥714
release : 2000-08

下巻のおもしろさ

旅の目的はスマウグから宝を奪い返すことですが、実はそのスマウグが死んでからの話の展開こそがおもしろかったのです。宝をめぐっていがみ合う人々、それをビルボ・バギンズがどのように感じ、そしてどのような行動に出るのか。ファンタジー世界の中に隠されたリアルな人間観をお楽しみください。
恋愛について、話しました。
恋愛について、話しました。
イーストプレス
price : ¥1,470
release : 2005-09

なんて大きな二人なんだ!

なんて器の大きな二人なんだろう!この二人の対談を読んでると、自分の恋愛の悩みなんて鼻クソ以下に思えます。恋愛でにっちもさっちもいかなくなってる悩める女性におすすめです。
頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
中央公論新社
price : ¥1,050
release : 2006-01

【商品詳細】

パリの左岸にあるひっそりとした裏通りに、そのピアノ工房はある。本書は、パリに住み着いたアメリカ人の著者が、この店の扉をノックし、ピアノという楽器の深遠な世界に入り込んでいくさまをつぶさに描いている。ショパンの好んだプレイエルや豪華なスタインウェイなど、古今東西の名器がこの工房に集まり、再生されていく。ピアノをまるで生き物のように扱う職人との交流を軸に、ピアノの魅力をあますところなく描いている。 本書はピアノの専門書ではない。しかし、「震えるようなひびきがいつまでも空中にただよい、次々とひびきを重ねても音色が曖昧になったり濁ったりはしなかった(ファッツィオーリの音色)」というような、個性的なピアノの音に関する表現が非常に魅力的だ。また、自分だけのピアノに巡り会ったときの喜びは、ピアノ好きならぞくぞくするような感覚として実感できるに違いない。20年ぶりにピアノを手に入れた著者と共に、ピアノの起源から近代のピアノが成立するまでの歴史を旅し、ピアノの内部をのぞいたり、有名なピアノ教師によるワークショップに参加したりといった疑似体験を得ることができるのが、この本の魅力といえよう。 本書には、ピアノだけではなく、忘れられないキャラクターもたくさん登場する。アル中の凄腕調律師、子どものころ出会ったピアノの先生、著者の子どもが通うことになる音楽学校の校長など、その後が気になる人物ばかりである。 著者は、幼いころ感じた発表会の恐怖について回想しているが、その感覚に覚えのある人も多いに違いない。大人になってスパルタレッスンから解放された今、この本を読むと、再びピアノのふたを開けてみたい衝動に駆られる。(朝倉真弓)

きらっと光るセンス

アメリカの地方都市のワーキング・クラスの家庭を舞台に、日常の中のちょっと変わった出来事をさらっと書いている、そんな短編集でした。
平易な文章の中にユーモアを含んで、きらっと光るセンスで書かれた作品です。
特徴的なのは、それぞれの作品の終わり方で、唐突な感じもしますが、落語の落ちのようなそんな気もします。ただ、その結末がきちんと書かれていないところが、読む側に何となく気持ちが悪い読後感を残すかも知れません。この作家を好きになるかどうかは、そこで決まるのではと思います。
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
新潮社
price : ¥2,100
release : 2001-11

【商品詳細】

「ミッチ、私は死にかけているんだよ」 16年ぶりに再会した恩師、モリー・シュワルツ教授はALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。忍び寄る死の影。「あと4か月か5か月かな」。だが、その顔には昔と変わらぬ笑顔があった。「この病気のおかげでいちばん教えられていることとは何か、教えてやろうか?」そして、老教授の生涯最後の授業が始まった――。 本書は、スポーツコラムニストとして活躍する著者ミッチ・アルボムとモリー教授が死の床で行った「ふたりだけの授業」の記録である。テーマは「人生の意味」について。愛、仕事、社会、家族、老いの恐怖、許し、そして死。毎週火曜日、飛行機に乗って700マイルも離れた恩師を自宅に見舞い、静かに対話を紡ぐ。売れっ子コラムニストとして多忙な日々を送る著者は、最初から「いい生徒」だったわけではない。彼の生きがいは仕事。時間に追われながら、何よりも立ち止まることを恐れるミッチ。そんなミッチも、死と対峙しながら最後の日々を心豊かに生きるモリーとの会話の中で、仕事よりも大事なことに気づいていく。 授業を重ねるたび、ミッチの心は揺らぎ、モリーの体は蝕まれていく。その様子が手にとるように伝わってくる。「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」と、モリー。「人生に意味を与えられる道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと」 発行以来、全米で40週以上ベストセラーの座に君臨。このエッセイ仕立ての講義録には読者の心を揺さぶる「宿題」が、たくさん詰まっている。(嶋田あひる)

日本からは見えないピアノをめぐるドラマが見えます

パリ市内の「セーヌ川左岸」といわれる地域にあるピアノの修理工房と、そこに出入りするようになったアメリカ人の著者のお付き合いを描いた作品です。

「ピアノもの」といえば演奏家や作曲家がクローズアップされるものですが、この作品はそういったアーティストを描くのではなく、それを支えるピアノたちとピアノをこよなく愛する職人さん、著者を含むその周りの人々とのかかわりを描きます。ちょっと昔の「一見さんお断り」的なヨーロッパに足を踏み入れて戸惑うアメリカ人の著者を通した目が新鮮さ、温かさを等分に描いています。登場するピアノたちは現代のストロングなフルコンサート用のものではなく、ひと昔もふた昔もまえの瀟洒なものばかり。柔らかで軽やかな音色が聞こえてきそうです。日本からは見えそうで見えない、西洋音楽を支えるひとたちの愛情もあふれるごとく伝わってきます。

欲張りをいえば、タイトルは「パリ左岸」じゃなくて「セーヌ左岸」のほうがしっくりくるんじゃないかと…でも、仏語になじみのあるかたばかりが手に取るわけではないので、地名を入れた邦題になるのはいたしかたないことなのでしょう。よってこの件は不問としてこの評価とします。
テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
NTT出版
price : ¥2,520
release : 2005-09-27

“テヅカ”死後の世界に向けて

今現在ののマンガの状況を正確に把握し、
大きな歴史の中に位置づけようとする
筆者の姿勢には好感が持てます。


90年代以降、一時期「マンガがつまらなくなった(衰退した)」
という言説が支配的となります。

しかし、その間にも読まれるべき作品は数多く刊行されています。
それを無視し、上記のような発言をするのは怠慢か、
過去へのノスタルジーではないでしょうか。


筆者は90年代末『週刊少年ジャンプ』の部数が減少に転じた以降において、
従来の“ジャンプシステム”によらない成功例として
『ヒカルの碁』を挙げます。

ここでいう“ジャンプシステム”とは、
“「勝負」の連鎖による「強さ」のインフレ”のこと。
読者に関心を持たせ、次への期待を大きくさせる「引き」の演出だったのですが、
『ヒカルの碁』の連載が始まる前には行き詰まりをみせ、
部数減少の一因ともなっていました。

筆者は『ヒカルの碁』において、
その行き詰まりを打破しようとする試みがなされている、とします。


まずは、「碁」という題材選定の妙。
子どもが大人と対等に向き合える競技であることは大きいし、
学校以外の場で子どもを活躍させることができます。


次に、「碁」が勝負であると同時に、相手との共同作業でもある、ということ。
碁は二人でひとつの盤面を作っていくなかで勝敗が決まるものであるため、
作品のコンセプトである「神の一手」を実現するには、自分一人では不可能。
つまり、つねに切磋琢磨できる相手が必要とされます。
したがってここで目指されているのは、
単なる「勝利」ではなく、相手との深いコミュニケーションである、
ということです。

『ヒカルの碁』は「友情・努力・勝利」というジャンプのコンセプトを乗り越えたものを示す、
意欲作であったわけです。


これからも傑作、問題作、さまざまなマンガが世に出てくると思います。
いたずらに不振を嘆くのは、益のないことでしょう。


BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
BANANA FISH REBIRTHオフィシャルガイドブック
小学館
price : ¥980
release : 2001-02

より深く…

漫画のガイドブック的なものは初めて買ったんですが、とても満足する内容でした!

キャラクター1人1人の紹介では、本編を読んでいるだけでは気づかなかった事に気づかされます。特にゴルツィネさんについての語りが面白かった。アッシュへの想いとか(憶測だけど)

舞台となった80年代の、実際の社会的背景なども解説されていて、もう一度本編を読んだときに、BANANA FISHの世界をより深い部分まで感じることができました。

モリー先生との火曜日
モリー先生との火曜日
日本放送出版協会
price : ¥1,680
release : 1998-09

現代社会の垢を落としてくれる作品

著者のミッチ・アルボム氏はブランダイズ大学を経て、コロンビア大学大学院でジャーナリズムを専攻した、人気のスポーツ・コラムニストである。

ある時、大学時代の恩師である、モリー・シュワルツ先生を偶然テレビで見かける。先生は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に冒され余命幾ばくも無い。先生は残りの人生を自分らしく生き抜くことを決意し、自分の死を見つめ、何かを学べと提案する。

本書は、あわてて飛んできた著者が、先生が亡くなるまで毎週火曜日先生の自宅に訪問し、愛/仕事/社会/家族/老い/死/など様々な問題を語り合った記録である。

モリー先生が「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる」と述べるように、自らの行き方を考える上で、老若男女問わず、すべての人にオススメしたい普及の名作である。
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (集英社文庫)
抄訳版 失われた時を求めて〈1〉 (集英社文庫)
集英社
price : ¥1,000
release : 2002-12

小説家になる!―芥川賞・直木賞だって狙える12講 (ちくま文庫)
小説家になる!―芥川賞・直木賞だって狙える12講 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥798
release : 2006-11

ある小説の酷評

「悪い例」として、ある小説を酷評するのですが、それが面白くて、何回も読んでしまいます。

本書は確かに専門用語が出てきますが、きちんとその説明もされており、「直喩」「隠喩」といった事まで教えてくれます。

少々、好きな小説をベタ誉めし過ぎな所が鼻につくのですが、なかなか楽しめる上に勉強になります。

買って損なしです。
対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
対訳 ワーズワス詩集―イギリス詩人選〈3〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥588
release : 1998-09

ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術
ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術
小学館
price : ¥1,200
release : 2006-08

うーん。これを読んでどうなるわけでもない。

感想はインタビュー本という位置づけがベストかな。
創作術という題名だけど、載ってる事は話しばかりで、具体的な文法上どうとか、構成の仕方とかは一切ない。
(自身の作品を前提に話されて、こういう感じで作ったとは言っているが、あくまで対談形式なので、あまり参考にはならない。また作者の作品を読んでいないと、まったくイメージが湧いてこないというか見えてこないというか……)
結論としては本人達も言っているのだが、書かなきゃどうしようもないということ。
ただ題名がなんとなく指南書みたいに書かれているけど、実際は違うと考えたほうが良い。
乙一のプロットもそれをマネするのも一つの手だけど、やっぱり人によりけりだし……。
そういう意味では自分には1200円は高いと思ったので、星二つ。

空想科学読本〈2〉 (空想科学文庫)
空想科学読本〈2〉 (空想科学文庫)
メディアファクトリー
price : ¥630
release : 2004-04

えェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!

ウルトラマン、ピット星人、空想界でも、指折りのヒーローや怪獣の必殺技や、身体能力を解明していき、たどり着いた結果が、おどろきで面白くて、とっぴょうしもない結果になりそう
になったり。
あこがれのヒーロー達や、怪獣達がマサカあんな事になるなんて・・・・・・・・・・。   だけどそれが以外に面白い!ものすごいことになっているので!!




                 
わしの息子はろくでなし (扶桑社ミステリー)
わしの息子はろくでなし (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥920
release : 2002-04

【商品詳細】

この際、前作『High Five』(邦題『けちんぼフレッドを探せ!』)の終わりに何があったかは、忘れてほしい。5か月後、まだ夜も浅いころ、ステファニーは友だちのキャロル(Tバックのパンティ万引きで捕まってしまった。「だって、買うのは恥ずかしいんだもん」とは彼女の言い分)が自殺しようとしているのを、トレントン橋の上で凍りつきそうになりながら止めていた。 「彼女が飛び降りるとは思ってもみなかったのよ。だって、彼女はウィルソン・レザーの400ドルもするジャケットを着ていたんだもん。誰が400ドルのジャケットと一緒に橋から飛び降りるって言うのよ?! そんなこといまだかつて起こったことがないでしょ。ジャケットがだめになっちゃうじゃない。キャロルは私と一緒で、トレントンのチャンバースバーグ出身なわけで、そこの習慣としては、まず、ジャケットを妹にあげてから飛び降りるのよ」 ステファニーは、やっとのことでキャロルに自殺をやめさせ、ビンセント・プラム保釈保証会社で働くことを承知させた。 ところが、今度は、彼女の同僚、バウンティ・ハンター兼殺し屋でステファニーをむんむんとした気持ちにさせるレンジャーが消息を絶ったらしい。ブラックマーケットで武器を売買しているアレキサンダー・ラモスの所有しているビルが全焼して、焼け跡から彼の息子、ホーマーの死体が見つかった。死因は焼死ではなく銃によるものだと判明。ビデオカメラがビルの中にいるレンジャーの姿をとらえており、彼は警察に出頭を求められていた。ステファニーのボス、ヴィニーは彼女にレンジャーの捜索を依頼したが、ステファニーは、依頼を拒否。レンジャーは見つかりたくなければ絶対に見つからないとわかっているのだ。ステファニーのボーイフレンドで警官のジョー・モレリやローレル&ハーディーもどきの2人組など、みんながステファニーの後をつけ回しはじめる。 ステファニーには、ほかにも心配ごとがあった。まず1つには、マズーおばあちゃんとゴールデンリトリバーのボブ(半分野生が残っている)がステファニーの家に転がり込んできたのだ。そしてレンジャーが夜中、思いも寄らない時間に出没し、ステファニーにラモスのもうひとりの息子、ハンニバルを守るよう伝える。そうこうしているうちに、また別の死体が見つかる。 ステファニーのいつもの悪いカルマのせいか、または地獄からのお達しか、読者はまたまたステファニーのアドベンチャーに引き込まれる。ステファニーは成功するのか? ジャムドーナッツだったら賭けてもいいだろうが…。そして、あっと驚く結末がまっている。

レンジャーとはどうなk?

 毎度おなじみの展開が繰り広げられているシリーズですが、
前作で、ステファニーがその危険なセクシーさによろめきかけたレンジャーが、
今回は殺人の容疑者となります。

 相変わらず車を燃やされ、死体を発見し、怪しい連中につけまわされる騒動が続きますが、
今回のゲスト新キャラは、ゴールデンレトリーバーのボブです。

 ただ、マンネリこそが王道のシリーズですが、
それでも読ませる一捻りとプロットの進行が、今回は若干物足りない気も…。
6作目ですものね。
完本・文語文 (文春文庫)
完本・文語文 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥590
release : 2003-03

失った遺産を取り戻そう


タイムマシン
タイムマシン
日経BP社
price : ¥1,365
release : 2006-11-23

もっともっと詳しい話を聞きたくなる

最初に見たのが書店の専門書売場だったから、難しい本かと思っていたら、いわゆる児童文学。
率直な感想としては「もう少しつっこんで長くしてもらってもいいかなあ」という感じ。全体的には分からないではないけれど、読み進めるうちにもっと知りたいことがたくさん出てきて、ちょっと中途半端で終わってしまう。そのあたり、読者である「子どもたち」にとってはどんな感じなんだろうか。しかしこれが「実話」(である部分が多い)とすると、こんなにたくさんの国の子どもが集まっている学校ってどういう学校なんだろう、ということの方が興味がある。あと子どもや親がどんどん集まってきたときの「会話」は何語で行われているんだろう、とか。そういう意味で、このお話、もっと肉付けして映画とかにすると面白いかもしれない。
ゲド戦記 5 アースシーの風
ゲド戦記 5 アースシーの風
岩波書店
price : ¥1,260
release : 2006-05-11

なんじゃ これは

30年以上のゲドのファンです
ゲド戦記三部作は素晴らしかった
ところが四作目からが変です
大賢人ゲドは落ちぶれてしまい濡れ落ち葉のようです
アースシーも高齢化には勝てませんでした
ゲド戦記はまだ続くと思います
凛々しいゲドの復活を希望します

人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 2001-10

モームと絵画

 主人公のフィリップがパリで画学生の生活を送っているときのこと、初めて作品を展覧会に出品し落選して自分は画家としての資格があるかと悩んでいるときの話である。知人のクラトンに自分の絵を見てほしいと言うと、相手はこんなことを言う。人はよく批評を求めるが、それは誉めてもらいたいからだ。批評が何の役にたつ。画を描くただひとつの理由は、描かずにいられないからだ。肉体の機能と同じくそれはひとつの機能なのだ。画を描くのは自分のためだ、そうでないなら自殺するよりほかにない。入選したとしても、人は通りすがりにほんのちょっとながめるだけだ。批評なんて、画かきとはなんの関係もない。客観性とはなんのかかわりもない。画かきは独特の感動を受けて、やむをえぬ衝動でそれを表現する。自分では理由もわからぬうちに、線と色で気持ちを表現する。
 ここまではだれでも言いそうなことである。もうひとつ批評が無意味なわけを教えようと先へ進める。偉大な画家は、自分が見ているとおりに、自然を世間の人に見させる力をもっている。次の世代になると、べつの画家がまたべつの方法で世界を見る。そのとき大衆は当の画家によってではなく、その画家の先行者によって彼を判断する。自然というものは、まさに画家が見ようとするとおりのものなのだということを、彼らは一度も考えたことがなかった。ぼくたちが自分の見方を世間におしつけると、世間はぼくらを偉大な画家と呼ぶ。押しつけないと、無視してしまう。しかし、ぼくたちは、変わらない。偉大さや卑小さはなんの意味も付与しない。出来上がった作品に起こることは、なんの重要さもない。ぼくたちは、画を描いているあいだに、すべてを獲得してしまっている。
 ここにはモームの芸術を見る確かな洞察がうかがえる。


十五少年漂流記
十五少年漂流記
講談社
price : ¥756
release : 1990-06

ワクワク、ハラハラするお話

児童文学とはなっていても大人でも十分楽しめる内容です。
頭がいいけど高慢ちきなドニファン、面倒見が良く年下を思いやるブリアン。
そして冷静で賢いゴードン。
終盤に仲間の絆は切れてしまうのですが、ある事件で再び一つになるところは
感動ものでした。
こんなにワクワクする本に出会ったのも久しぶりです。


竹宮恵子のマンガ教室
竹宮恵子のマンガ教室
筑摩書房
price : ¥1,575
release : 2001-06

うーむ・・・。

著者本人もあとがきで触れているが、マンガの描き方を解説した技法書というよりは、やや精神論に傾いた内容。
それでも「50ページ以下の分量の読みきりでは二人以上の登場人物を描くのは無理」とか「女性の手の指先を描く時は爪の付け根のラインは省略する」とかいった実践的なアドバイスも出て来るので、読んで損はないかと。
ただ「構成について」とか「マンガの人称とは」とか、ひとしきりマンガ論をぶった跡でJUNEとかボーイズラブについて熱く語って終わるというのは凄過ぎる・・・。
人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)
人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)
河出書房新社
price : ¥599
release : 1996-03

脱力系の、欧米系徒然草・・ビジネス書・・じゃなかったか

ハードカバー刊行時、ヒットした記憶がありましたが
その際には内容は知らず、今回文庫化されたので、読んで
みました。てっきり、ビジネス書、人生教訓の書、処世術本
だとばっかり思っていましたが、ちょっと違いましたね。

また、本書は2?4ページの徒然エッセイがを一冊にした体裁で、
意味深長な感じを受けたタイトルは、最初の1篇だけでした。

ただ、ありきたりな日常からちょっとづれた観点で、しかも日本人
ではない方が、ある意味脱力系的に書き綴った手記は、ちょっと一息
ついて空想にふけるには、もってこいな手ごろな本です。

ラストは、ある有名な奇書にならって、「それから」で終わって
います。どういう意味かは、読んでのお楽しみです。
終着の浜辺 (創元SF文庫)
終着の浜辺 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥777
release : 2005-10

原爆ドーム=未来記憶

「終着の浜辺」には原爆ドームが登場します
原爆ドームを見ると戦慄が走ります
なぜでしょうか
これは未来の世界を予言しているからだと言われています
記憶には二種類あって未来記憶と過去記憶です
単に記憶というときは過去記憶をさします
我々にはこれから起こる未来の記憶を持っているという仮説があります
原爆ドームは恐ろしい未来を思い出させるのです
原爆ドーム=未来記憶
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
爆笑問題の「文学のススメ」 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥420
release : 2006-06

いろんな人にススメたい。

TVのススメは見てなかったんですが、まるでTVを見てるような感覚で読めました。一気読みきり型の本です。爆笑問題+αの笑いを交えながらのトークは絶品です。これを読んで爆笑問題は漫才の天才であると同時に文学の天才であると感じました。
平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11) 中公文庫
平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-02

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1957-01

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

ほほぅ!!

先程7巻を読み終えまして、興奮して眠れずにいます(笑)

たしかに『できすぎ』な所もあった(というか、できすぎだ)けれど、小説なんてみんなそんなもんでしょう。その出来すぎを面白いと思うか、白々しいと思うか。

『モンテ・クリスト伯』の場合は前者です、勿論。残念ながら私は無知でモノを知らないため、一フランの価値がどれ程かとか、話しに出て来る高価な品々がどんな物だとか、はっきり想像出来なかったのですが、(出来たらその面白さは何倍にもなっていたことでしょう)それでもやっぱり面白かった。


何より私が感銘をうけたのが、伯爵が復讐相手の子供の死にショックを受けたり、モレル一家に殊の外気をかけたり、自分で変装して立ち回ったりとしている姿でした。初めのイメージでは残酷な復讐鬼だったのですが、このような行動から、伯爵がいかにも人間らしい方だと思えたのです(ただこれは、平行して観、先に結末をみたアニメの伯爵のイメージがあったため)。途中で、復讐に後悔を感じたり、過去の土地を見てまわり涙したり、もう一度誰かを愛し愛されることに心を揺さぶられる「伯爵」だったからこそ、この物語を好きだと感じるのではないかと思います。


沢山の登場人物の設定を記憶したり、不慣れな地名の地図を思い描くのには苦労しましたが、また、しつこいくらいの(ファンの方申し訳ない!)ヴァランティーヌとマクシミリアンの話に辟易しかけましたが、こんな愉しい小説に出会えて光栄です。


因みに、最終章にそのヴァランティーヌ達の話が繋がっていて、とても素敵な(切ない)エンディングだったので、今は全てに納得しています。有名な「待て、しかして希望せよ」という言葉と伯爵の最後の言葉が栄えるのも、私が少し苦痛に感じたヴァランティーヌとマクシミリアンの話があったからなのだと考えています。


デュマよ、素敵な時間をありがとう!!
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1956-01

【商品詳細】

床下に「ちいさい人たち」がこっそりと暮らしていたら…。『The Borrowers』(邦題『床下の小人たち』)はそんなわくわくするような物語。1953年の出版以来数えきれないほどの読者を魅了し、カーネギー賞、ルイス・キャロル・シェルフ賞、アメリカ図書館協会賞を受賞した名作である。著者メアリー・ノートンが考え出したのは、イギリスの古風な家の床下に住む小人たちのおはなしだ。 ポッド、ホミリー、ちいさなアリエッティのクロック一家は小人の3人家族。床下に住居を構え、「人間(ニンゲン)」から食べ物や生活用品を「借りて」暮らしている。マッチ箱で作ったタンス、郵便切手の絵画…。頭をはたらかせ、日常のなにげないものをリサイクルして使う「借り暮らし」の様子は読んでいて本当に楽しい。こんな例もある。「ホミリーが“朝のぶらつき”用に、手袋の指2本分で、トルコ風半ズボンを作ってくれたこともありました」 しかし長い間続いた「借り暮らし」生活も、古風な家に1人の男の子がやってきたことから一変する(しかもペットの白イタチまでやってきたのだ!)。好奇心旺盛なアリエッティはその男の子に姿を見られるという、もっとも致命的なミスを犯してしまう。はらはらする冒険も交えたこの魅力たっぷりの物語、語るはお話し上手なメイおばさん。実は何十年も前にあの家で「借り暮らし」していた張本人と思われる、男の子のお姉さんである。

復讐、そしてクライマックスへ。

この巻でじっくりと時間をかけて読者を巻き込んできた物語は一気に
クライマックスへ向けて走り出します。

アンドレアの罠にはめられ、モンテクリスト伯爵邸へ乗り込んだカドルッス。
彼は死に際して、何を見、何を考え、何を行ったか?

ジャニナ通信に端をはっし、伯爵へと決闘を挑むアルベール。
そのことを知り、伯爵の下へメルセデスが駆けつけます。
そして、メルセデスの口からついに「エドモン」の名が・・・。
伯爵は復讐をあきらめるのか?
アルベールと伯爵の決闘の行方は?そしてフェルナンは?

ダングラールに取り入って、まさに結婚式を挙げんとしたとき、
アンドレアに何がおきたのか?

ご期待ください。

裸のランチ (河出文庫)
裸のランチ (河出文庫)
河出書房
price : ¥1,050
release : 2003-08-07

フリージャズ

理解しようと努力しなくてもいい、するべきではない。この本は読むのではなく感じるものです。フリージャズをマイルスデイヴィス、オーネットコ?ルマン以外、誰が理解しているでしょうか?これは音楽でも文学でもなく”音学”です。どんな凡人の方でも、どれだけ気狂いの方でも感じようと努力してください。アンディーウォーホールのポップアートがそうであったように、パンクロックがそうであったように、バロウズもジャンキーの阿呆ども、インテリのチャラ男、興味本位で見ただけの自称読書愛好家、だけでなくすべての人々に感じて頂けるはずです。バロウズはあなたの隣にある狂気を、嘘偽りなく赤裸々に表現することができる数少ない作家の一人です。
最近映画化やドラマ化で流行っている”読者を感動させる本”こそ偽りそのものです。
書いているバロウズ自身は『この本を書いた記憶はない』と言っているのですがそんなことは関係ありません。感性で描かれたものを感性で受け止めてください。
マジック・ツリーハウス〈15〉ドラゴンと魔法の水 (マジック・ツリーハウス (15))
マジック・ツリーハウス〈15〉ドラゴンと魔法の水 (マジック・ツリーハウス (15))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2005-11

我が家ではクリスマスプレゼントに♪

昨年がゲーム関連に凝っていた小学校3年生の我が子より今年は読書にハマッてるらしくマジック・ツリーハウス1?18の要望がありました♪小生も25日以降じっくり読書させて頂きます。
マーリー―世界一おバカな犬が教えてくれたこと
マーリー―世界一おバカな犬が教えてくれたこと
早川書房
price : ¥1,500
release : 2006-10-02

飼い主の心

あたしは昨年愛犬のゴールデンを亡くしました。たかが犬と思われるかと思いましたが、マーリーを読んでかなりスッキリしました。おんなじ気持ちの方々がこんなにたくさん世界中にいることがうれしかった。飼い主が言いたかったメッセージ。本当の気持ちがこの本には詰まっています。今まで読んだ中でベスト3に入る程いい本です。
ペットを飼っている方、以前飼ってた方に是非読んで欲しいです。大人用と子供用と二冊買いましたよ。
ダレン・シャン 2 (小学館ファンタジー文庫)
ダレン・シャン 2 (小学館ファンタジー文庫)
小学館
price : ¥693
release : 2006-07-15

最高なファンタジーの第二巻!

1巻につづいて、家族や友達、そして勇気のとてつもない大切さを思わせられます。なかなか見られないストーリーのアイディアと主人公ダレンの考え ?まだ半分人間なのだから人間の血は飲みたくない、でも飲まなきゃ死ぬ? というのが面白く主人公に同情し、もし自分が同じシチュエーションだったら?と考えててしまう。先が読めなくて主人公がどうなるかまったくわからない展開がまたいい。1巻では見られなかったクレプスリーのやさしさ、シルクドフリークの中身のことがもっとわかってそれも面白いと思います。1巻を読んだあと、ぜひ!
床下の小人たち (岩波少年文庫)
床下の小人たち (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥714
release : 2000-09

チャーミングな物語

日本では「床下の小人たち」として訳されているこの本。生活必需品をなんでも床上の人間から借りてきてしまうからこのタイトルがついています。人間にみられないように物を借りてくる生活というのはさぞかしスリリングでしょう。Borrowersのために人間がいるのよ!という彼らの考え方も面白い。daだから、生活は借り暮らしで、盗んではいないと。もしそうなら、なぜ見られてはいけないのかな??子供の頃に読んだこのシリーズ、続きも読んでみたいですね。
気の発見 (幻冬舎文庫)
気の発見 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥500
release : 2005-09

待望の文庫本化で通勤時にも読めるようになりました

待ちに待った文庫本を出版して頂いたおかげで、外出する際に持ち歩くのが楽になりました。
博識な人気ベストセラー作家、五木寛之先生の深淵な質問に対する望月勇先生の淡々とした謙虚な答で構成される興味深い対談を、電車の中で読める喜びを皆様にお知らせしたいと思い、投稿を決意しました。
平凡社刊のオリジナルは、三村淳さんの素晴らしい装幀で、美術品のようですが、どうしても重く、かさばります。
この文庫本は、冬のコートの大きなポケットにも入る軽さで、内容の濃さは同じ。
五木ファンで、オリジナルをまだ読んでおられない方にも、是非、是非、お勧め致します!
あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)
あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
price : ¥660
release : 1997-10

今回はキレがいまいち

ストーリー、展開はよく考えてみると少女漫画的です。漫画好きな私としては楽しいのですが、前作の絶好調感はなくなってしまったのが残念。笑いと会話のキレが鈍くなったと思いました。今回は追っかけている犯人との絡みは怖いばかりで会話の楽しみが減ってしまったが、代わりにステフとモレリの日常的なやりとりがおもしろい。しかし、この二人、こんな食生活をしていたらどうなることか心配です。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
イラクサ (新潮クレスト・ブックス)
イラクサ (新潮クレスト・ブックス)
新潮社
price : ¥2,520
release : 2006-03-29

人生の分かれ道

幸せな新婚生活が、ケーキの行方不明というごく小さな出来事で、なにかがズレてくる。

アリス・マンローは、こうした「決定的瞬間」「分岐点」を描き出すのがとてもうまい。
しかもそうした瞬間は、他の人には決して分からないような一瞬に、ごくごくありきたりな日常の出来事の中に起こる。
何も変わっていないように思えるのだけれど、それまでとは何かが決定的に変わってしまった、という感じに。

時間軸が10年単位であちこち飛ぶものだから、最初はそのテンポにとまどうけれど、そのうち長編映画でも見ている気分になってくる。
読みにくいと感じる部分もあるが、一文一文が、手のひらにじわりとくる重さを持っている。

おすすめは、物語としておもしろい「恋占い」、情景描写が美しい「浮橋」、最後の一文に収束する「クイーニー」。

同じクレストブックスから出ている女性作家、ジュンパ・ラヒリと似たような雰囲気を持っているけれど、アリス・マンローの作品には、人生を眺める大きな時間軸がある。
それは、75年という人生経験の差かもしれない。
ロボット (岩波文庫)
ロボット (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥588
release : 2003-03-14

ロボット・・・ここより始まる

全てのサイバーSFの始まりの作品。
90年近い昔のヨーロッパの片隅で
有機化合物の人工生命体を量産する話が考えられたのが脅威的。
そして感情を持たされたロボットの反乱、その後の人類の殺戮
大いなる破壊の末の新人類の誕生。
正直言って今のサイバーパンクものの全ての要素が詰まっている作品です。
(一番近いSF作品はなんとブレードランナーだったりする!!)
戯曲=シナリオとしての本で読みやすく、出来事の解釈は読者に任せられています。
このレビューに興味をもたれた方は是非一読してみてください、お勧めです!!
フーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)
フーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥860
release : 1999-06

自分で自分をほめたいです

はっきり言って、この先一生この話を完全に理解することは出来ないかも。
それでも十分おもしろかった。
たぶんヨーロッパ中世のいかがわしさに興味のない人には、
全然おもしろくない話だと思うけれど、
澁澤龍彦系が好きな人には、かなりおいしい話だと思う。

サスペンスフルな展開で、
テンプル騎士団の謎が少しずつ明かされていくところは、

これって本当の話なのかと思わせるくらい説得力があった。
未だにヨーロッパって裏でいかがわしい秘密結社なんかが
はばをきかせていても納得できる雰囲気があるしね。

それからクセのある登場人物の話や、出版界の裏話なんかも楽しい。
一番好きなのは、かなりモンティ・パイソン入っている
大学改革構想のところ。

まったく無意味な学科を創るという遊び(?)だけれど、
思わずニヤニヤして、自分でも考えてしまった
(「サハラ砂漠の群集心理」とか「南極農業史」とか
くだらないけど、頭は使う)。

とりあえず読み終えたことで、自分で自分をほめたくなるし、
これ読んだってだけで、インテリになった気分が味わえることだけは、
間違いないと思います。

詩学 (岩波文庫)
詩学 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥840
release : 1997-01

『知の世界遺産』

 本書は、アリストテレス(B.C.384-322)の『詩学』とクイントゥス・ホラーティウス・フラックス(B.C.65-8)の『詩論』とが、カップリングされている。何故時代も異なる二人の著作が一冊に収められているかというと、両作とも、後世の(もちろん現代の)、美学に大きな影響を与えているからにほかならない。

 特に、アリストテレスの『詩学』は、「悲劇論=文学・演劇論」という射程だけではなく、広く「美学芸術論」において重要であり、そしてさらに(過去から争点である)、「カタルシス(浄化)」と「ミーメーシス(模倣)」については、「美学芸術論」以上の広い意義を、現代になって特に、投げかけているように思われる。それは、先の語を、精神医学や一般会話の中においても、時々用いられている点から窺えよう。

 アリストテレスの翻訳は、読み下すとなると、骨が折れることもあるが、本書の訳文は、とてもスムーズで良い。さらに、他のレヴュアーの指摘どうり、訳文・訳注・解説が非常に良いことも、付け加え大いに強調したい。
 美学はもちろんのこと、「心がなにかを感ずる」という現象に興味を抱く方に、ぜひとも手にとってもらいたい、重要な古典である。
魔女図鑑―魔女になるための11のレッスン
魔女図鑑―魔女になるための11のレッスン
金の星社
price : ¥2,373
release : 1992-08

楽しくて、優しい魔女

魔女の暮らしぶりが、絵本タッチで描かれています。
外国の絵本!って感じの絵が楽しいです♪

恐ろしい名前のレシピが載っていますが、実はなんてことない馴染みの料理だったり。
星座占いは、冗談ヌキで当たってました。

おまじないと言い伝えがとても懐かしかった。
小さい頃から、魔女になりたかった私は、よくおまじないをしたものです。

そして今、魔女になろうとこの本を手に取りました。
この絵本の魔女は、怖いおばあさんですが、現代の魔女になりたいと思います☆
バートルビー―偶然性について [附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』
バートルビー―偶然性について [附]ハーマン・メルヴィル『バートルビー』
月曜社
price : ¥2,520
release : 2005-07

もう一度じっくり読みたい

辺見庸の著作を読んでいて、メルヴィルの『バートルビ?』に興味を持ちました。新たに翻訳された小説は極めて興味深かった。「しないほうがいいのですが」という言葉を重ねることによって最後は命を落とす青年バートルビーの存在は、どうしても語り手(バートルビーの雇用主)と同じ視線で読んでいくと理解不可能な存在です。この雇用主は一般的なレベルで言えばかなりの好人物ですが、バートルビーは前述の言葉を繰り返します。正直言って、アガンベンの論考はよく分かりませんでした。むしろ翻訳者たる高桑氏の論考で紹介されるデリダの抵抗に関する考えは比較的に腑に落ちます。世の中、勝ち組・負け組みなどという醜悪極まりない言葉が流行ったり、自分とその周辺さえ良ければ他には関心を持たない、いや、持たない振りをする風潮がすっかり根を下ろしていますが、善と悪、真実と事実、誠実と不誠実、可か否などという概念の中間に位置したものに根拠を持つ存在(バートルビー)に今を生きる我々にとって相当に重要なヒントがあるように思われて仕方がありません。この本を読んですかさず埴谷雄高の『死霊』を読み返しています。実体と虚体の間…。もう一度じっくり読みたいと思います。
ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)
ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)
平凡社
price : ¥1,575
release : 2004-08

燃える想像力

ロクス・ソルス壮のマッドサイエンティストな人たち、時には狂気に追われて、時には情熱にかられて産み出される超個人的な作品群、それらは個々にまつわる神秘的な事件と共に可能性として現実にいる私を刺激する。「そんなばかな…」「なにもそこまで…」と思いながらそれらに呑み込まれて最後に笑いました。
ニッポンマンガ論―日本マンガにはまったアメリカ人の熱血マンガ論
ニッポンマンガ論―日本マンガにはまったアメリカ人の熱血マンガ論
マール社
price : ¥1,470
release : 1998-03

アメリカ人のみた日本漫画と漫画を取り巻く世界。

外国人ビジネスマンなどから、大人が漫画を電車内で読んでいる不思議さ、滑稽さを指摘されることは多い。しかしそれは日本の漫画が大人の読むに耐える内容を持つからではないだろうか。日本漫画のディープな世界を作者のショットさんのナビで楽しんで欲しい。
空想科学読本5 (空想科学研究所の本)
空想科学読本5 (空想科学研究所の本)
メディアファクトリー
price : ¥1,260
release : 2006-07-19

ん?ちょっと引くな?

全部に書くのめんどくさいんで、空想科学1?5までの感想を書きます。

正直引きますね?。漫画や映画の事でそこまでしなくていいのに、って感じです。また、理論も結構ボロがあり、売るためだったら何を書いたって構わないという姿勢が感じられ、そこがまた引きます。
週刊司馬遼太郎―土方歳三血風録/永遠の竜馬/信長のみち/「功名が辻」の世界 (週刊朝日MOOK)
週刊司馬遼太郎―土方歳三血風録/永遠の竜馬/信長のみち/「功名が辻」の世界 (週刊朝日MOOK)
朝日新聞社
price : ¥900
release : 2006-11

司馬作品の「メイキング」

週刊朝日の連載記事をたまたま見かけて、買ってみた。

司馬は取材のために全国各地を訪れ、竜馬や信長が通った道を丹念に歩いて、作品のリアリティを構築していった。本書は、その取材の航跡を追いかけるようにして、司馬作品ゆかりの場所を訪れ、主人公たちの子孫、あるいは司馬が取材をした町の人たちなどを紹介しつつ、司馬がどのように作品を構築していったかを追ったある種のドキュメンタリーである。

本書で取り上げているのは、「燃えよ剣」、「竜馬がゆく」、「国盗り物語」、「巧妙が辻」の4作品。38歳から41歳ごろに同時並行的に執筆された作品群である。このころの作品には瑞々しさと抜けるような明るさとエンターテイメントがあふれていて、筆者はこの時期の司馬がいちばん好きだ。

これら4作のファンの方には、映画でいう「メイキング」を楽しむ感覚で、お勧めできると思う。


第五の山 (角川文庫)
第五の山 (角川文庫)
角川書店
price : ¥560
release : 2001-06

必然

自ら選ぶのか、そう運命づけられるのかはわかりませんが、氣づき学ぶために、自ら乗り越えられない出来事が起きる人生があります。
すべてが否定され破壊され、物事を1からスタートせざるえない状況に直面する人生があります。

それは、必然的に起こりますが、それに対処するために、外なる神の声に身をゆだねるのではなく、内なる神の声に耳を澄まして、自らの進む道を決めることの是非について書かれているように思います。
過去に囚われず、現実を受け入れて、未来を切り開いていくために、今を生き生きと生きていくものの見方や考え方を得る1冊に。

たんぽぽのお酒 (ベスト版文学のおくりもの)
たんぽぽのお酒 (ベスト版文学のおくりもの)
晶文社
price : ¥1,890
release : 1997-08

懐かしさ

懐かしさを文字にするとこんな感じ。
この本はなぜか読まないまま過ごして来た。レイの本は相当に読んでいるんだけどなぁ。タイミングを外したような。「さよなら僕の夏」というまさに続編が登場したので、この機会に続けて読むことにした。
たんぽぽのお酒なるものが実在するのか、そしてそれは美味しいものなのか、はさておき。夏の思い出を瓶に詰めるようなその作業と残された瓶が懐かしさの元になる。確かに少年時代の夏の日なんてどれもめちゃくちゃで妄想に満ちていて、魔女も悪意も善意も喜びもごちゃごちゃとハローウィンよりどっと押し寄せてきていた気がする。そんな夏の思い出とひっそりと残されるお酒の瓶が夏を記録していく日々。
猥雑だけれど、少し悲しく、とても懐かしい物語。
マジック・ツリーハウス〈18〉オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))
マジック・ツリーハウス〈18〉オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2006-11

Letters to Me
Letters to Me
ポプラ社
price : ¥1,260
release : 2005-05-27

どこかで見た内容・・・

と思っていたら、ナポレオン・ヒル関係から自分を見つめることについてのみを抜き出して色をつけたような内容です。
特に最後の方に書いてあるリストを作って・・・というのは巨富を築く13の条件と全く同じです。
それ故にそれらがとても大事なことの証明にはなります。

内容は自分を見つめる・自己と対峙する重要性・行動することについて書いてあり、
内容的には良くある派生物なのですが、心の琴線に触れる言葉は必ずあります。

”自分探し”という用途には他書よりわかりやすく、参考になる部分が多いと思うので
自分が見つからなくて困っている人は読んで考えてみてください。
恐らく自分が何をしたらいいのかが分かります。
ユリシーズ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
ユリシーズ〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
集英社
price : ¥1,200
release : 2003-09

ジョイスのおもしろさは日本人にはわからなくて普通

ジョイスの『若き芸術家の肖像』にげっそりしていた時に、
ダブルパンチでこの本が届きました。
2冊も!
いらんいらん。
詳しい感想は『若き芸術家の肖像』のレヴューに書き込んでますが、
こんなのわかる人は生まれも育ちもイギリス周辺!というような人だけでしょう。
もしも神話的教養でパロディ構成がわかったとしても、
例えば、
イギリス暮らしの日本通のイギリス人が、
ダウンタウン松本人志のすべらない話を聞いて笑えますか?
笑いのツボがつかまりますか?
日本人中国人、とにかくこっちの言語生活ゾーンの人間に
ジョイスの笑いのツボや才能がわかるはずはない。
文体をぐちゃぐちゃに感じるだけです。
わからないのが普通で、わかると言う人間は信用できない。
西洋人への執着心だけで読みたいのならそれもよいでしょう、頑張って下さい。
あいしているから (児童図書館・絵本の部屋)
あいしているから (児童図書館・絵本の部屋)
評論社
price : ¥1,365
release : 2003-10

大人にもおすすめの絵本

私は、英語版を購入しましたが、やさしい英語で読みやすいです。
また、絵もとってもかわいいし、大人が読んでも充分 心が温まる内容です。
ちょっとしたプレゼントにも喜ばれると思います。
かなりおすすめです!!!
ファンタジーを読む (講談社プラスアルファ文庫)
ファンタジーを読む (講談社プラスアルファ文庫)
講談社
price : ¥900
release : 1996-11

童心に返って

子どものとき、わくわくしながら読んだ物語。
小人や魔女、ドラゴンが出てくる冒険物語。
大人には話せないような秘密を共有する仲間達。
誰も知らないわたしだけのストーリー。
そこには”たましい”が求める世界が広がっていました。

心理療法の世界と重ねてみると、そこに登場するのは、カウンセラーだったり、クライアントだったり、家族だったり、友だちだったり、ただの通りすがりの人だったり。
だれひとり重要な意味を持たない人はいません。

この本を読むとあの頃のときめきが戻ってきます。
そして、どんなに歳をとってもこの気持ちを忘れたくない。
そんな風に思わせてくれます。


対訳 ブレイク詩集―イギリス詩人選〈4〉 (岩波文庫)
対訳 ブレイク詩集―イギリス詩人選〈4〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 2004-06

早すぎた天才…

日本で出版されている数少ないブレイクの作品の中では、手に入りやすく値段も手頃です。
個人的には、出来るだけ直訳に近いようなあっさりとした訳文に好感が持てました。
変に日本的な辻褄あわせをせず、ブレイクの感覚的な言葉を尊重しているところが良いです。
この対訳シリーズは、原文と訳文が左右のページに表示されているので、
原文で自分なりの解釈をして比べてみるのも良いと思います。
「天国と地獄の結婚」等が抜粋なところで星を4つにさせて貰いましたが、構成的にも読みやすいのでお薦めです。
白鯨 上
白鯨 上
岩波書店
price : ¥945
release : 2004-08-19

白鯨とは何か?ということは

900ページにもわたる大長編ですが、
実際に白鯨モビィ・ディックが登場して捕鯨船と戦うのは
ラストの3章・50ページほどしかありません。
物語は全部で135章に分かれ、一章分の分量は数ページしかなく、
次々に内容が切り替わります。

詩的で絢爛豪華な文体で海を描写したり、
理系的な実直な文章で捕鯨業や鯨の生態について語ったり、
船長エイハブを初めとする、捕鯨船の個性的な乗組員を描写したり、
あるいは、俗語を多用した荒くれ船員の会話を
シナリオのようにセリフのみを並べたり、
美しい言葉の表現と大量の知識に圧倒され、
そして白鯨との運命的な激突を迎えます。

白鯨とは何か?エイハブとは何か?
何を表しているのか?
そういうことは読み終わった後に考えるとして、
大長編のところどころに挿入されてきた、白鯨の不気味なイメージに
よってたかまった緊張が一気に解消されるカタルシスを味わいましょう。

白鯨との戦いは限界まで盛り上がった時点で唐突に終わります。
古典文学の典型のような堅く長々しい叙述の後に訪れる、
古典文学の概念をくつがえすような動きのある終末です。

ふいにあなたが舞い降りて (ライムブックス)
ふいにあなたが舞い降りて (ライムブックス)
原書房
price : ¥840
release : 2006-02

特別な意外性は無いけど面白いロマンス

傍目に見ていても相思相愛な二人が
体裁を気にしたり相手を必要以上に気遣ったりして
くっついたり離れたりする話です。
読者側はどちらの心情もわかるのでヤキモキ。
そして最後の最後までアマンダとジャックから目が離せない。
ちなみに私は最後のページを捲るまで彼を疑いの目で見ていました(笑)

ヒロインがどんどん社会進出していく様はカッコよかった。
当時の衣服装飾品・出版業界の様子が本当に細かく
けれど自然に描かれていて、リサ・クレイパスの実力を思い知りました。
だけどこれ……PG-13くらいじゃないのかなぁ(//▽//)キャッ
個人的にはラストに明かされるジャックがついていた
小さな嘘が可愛らしかった。

パートナーを信じること、愛すること愛されること
理解しあい尊敬しあうことを雄弁に語るロマンス小説でした。
人は、様々なしがらみの中で物分りのよい分かった風を装わず
時には思春期のように感情に素直になるべきなのかも・・・?
マジック・ツリーハウス〈12〉夜明けの巨大地震 (マジック・ツリーハウス (12))
マジック・ツリーハウス〈12〉夜明けの巨大地震 (マジック・ツリーハウス (12))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2004-11

我が家では

昨年がゲーム関連に凝っていた小学校3年生の我が子より今年は読書にハマッてるらしくマジック・ツリーハウス1?18の要望がありました♪小生も25日以降じっくり読書させて頂きます。
マジック・ツリーハウス〈13〉愛と友情のゴリラ (マジック・ツリーハウス (13))
マジック・ツリーハウス〈13〉愛と友情のゴリラ (マジック・ツリーハウス (13))
メディアファクトリー
price : ¥819
release : 2005-02

我が家ではクリスマスプレゼントに♪ 

昨年がゲーム関連に凝っていた小学校3年生の我が子より今年は読書にハマッてるらしくマジック・ツリーハウス1?18の要望がありました♪小生も25日以降じっくり読書させて頂きます。
静寂の叫び〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
静寂の叫び〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥735
release : 2000-02

読み終わるのがもったいないくらいの最高傑作!

いわゆる"人質立て篭もり事件”が、ここまで面白く濃くかけるものなのか。
上下巻に分かれているが、スクリーンに映し出されるかのように鮮明に現場が見え
犯人や人質の息遣いも充分伝わってくる。

映画を観ている時、「あ?、これでもう解決だ」と思うときがある。
そういう時、時計をふと見るとまだ時間が残って入る!
「これから状況がかわるのだ。どうなるんだろう」と思ったことが誰しもあるだろう。

まさに、この本もそんな感じだ。
下巻も終盤で終わりに近づいてるのにまだざっと100Pは残っている。
これで終わりのはずがない・・・そんな期待を膨らませながらい1ページ1ページ大事に読み進める。

上巻では、内部抗争。下巻では驚愕の結末へと流れていくさまは素晴らしいの一言。
この作品の凄いところは、最後まで読者をあきさせないところにある。
獣たちの庭園 (文春文庫)
獣たちの庭園 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥950
release : 2005-09-02

ジェフリー・ディーヴァーらしい小説運び

星三つは大傑作ではないが、お買い得の意味。

大戦まえのドイツオリンピック大会にアメリカ選手チームの一団のなかに紛れ混んで、ドイツに渡りドイツ国内安定担当全権委員を暗殺しようとするポール・シューマン。彼を追いかけるドイツの警視ヴィリー・コール。

物語は派手な立ち回りはないものの、二人の間の駆け引きと頭脳戦はリンカーン・ライムシリーズを彷彿とさせる。時間のある読者がじっくりと楽しむのには最適。
冲方式ストーリー創作塾
冲方式ストーリー創作塾
宝島社
price : ¥1,365
release : 2005-06-02

冲方丁のhpを見たんだけど自分がやって良かったことが書いてあると思うよ

冲方さんは帰国子女で小学生頃から日本語のマンガなんかをその土地の言葉に訳してたみたいそのときの経験の事じゃないかと思う業界の今のあり方についてのどう考えているかも書いてあるし現状とリスクについても語られている。みんな副業を持って書けって言う事みたい、「俺は乗り切ったけど」見たいなけどやけにくだけた感じが少しむかつく
まあ早稲田かなんかに入れるくらいだから一般の人が本気にシチャーいけませんよ、ほんと。
サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)
サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥500
release : 1953-04



真面目が肝要。これは精緻なパズルみたい。ひとつひとつのセリフが完璧にカッティングされ磨きぬかれたピースで、はめ込まれて完成した全像は、洗練をきわめたかろやかな遊戯画。
なんていうと耽美ですが、腹を抱えて大笑いできるたいへんご機嫌な喜劇。ダサいところがひとかけらもない、およそ世間で価値あるとされているもの、権威、知性、愛、すべてを茶化して鼻にもひっかけない。タイトルからして皮肉でしょ。
この優雅で意地悪な一編の喜劇は、うんざりするような人生を生きていくため私の右にかかせません。
戦国策 (講談社学術文庫)
戦国策 (講談社学術文庫)
講談社
price : ¥1,313
release : 2005-05

故事名言の宝庫にとどまらぬ魅力

「戦国策」といえば,いわずと知れた故事名言の宝庫。

2000年以上も前に,武勇と暴力が入り交じった乱世を弁舌と智力とで渡る人びとを生き生きと写すこの書を,単に故事名言の解説本として読むのは「もったいない」。

中国古典はビジネスの参考書として読まれることが多いがそこまで読み込まなくても,簡潔な原文は書き下し文や訳文で読んでも,登場人物には現代小説(最近は中国歴史上の人物を主人公にした小説も多いが)に劣らず引き込まれ,想像をたくましくさせる。

学問的な成果に基づく訳文は読みやすい。一方では,現代の眼でみた評言も短く加えられており,巻末の成語集とあわせて,「ビジネス系」読者にも有益。

説得
説得
キネマ旬報社
price : ¥2,310
release : 2001-05

主人公がいい!

オースティンといえば、そこそこの暮らしをしている
令嬢の恋愛話というイメージが強くて、どうもそれ
しか考えていない優雅なお生活だこと…となってしま
いがちですが、主人公のアンは父親にそれほど愛されて
いるわけでもなく、財産の都合上、引越しを余儀なく
された際妹の具合が悪いので、看病をしたり、子供たち
の世話をしたり、なかなか芯のある強い女性。

かつてはウェントワースとの結婚が上手く運ばなかった
けれど、お互い8年という時間が、精神的にも大人に
させた。読んでいて爽やかな気持ちになる作品ですね。
アメリカの鱒釣り (新潮文庫)
アメリカの鱒釣り (新潮文庫)
新潮社
price : ¥540
release : 2005-07

注釈がおもしろい

海外文学は難しい。
作者との相性はもちろん、文化的フィルター、訳のフィルターがかかるからだ。
その点からすると、この本はまさに稀有な例と言っていい。
作者と訳者の相性がばつぐんに良いのである。

それは、後ろの注釈にも現れている。
普通、注釈は辞書のようなつまらなさだが、この本の場合は注釈だっておもしろい。
この「ユーモラスさ」が、ブローティガンの作風と実によく合っているのだと思う。

読むかどうかを迷っているのなら、注釈と「木を叩いて―その2」をぱらぱらとめくるのをおすすめする。
こうした、少し人を食ったようなユーモアが気に入るのなら、きっと楽しんで読めるだろう。
アンの娘リラ (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
アンの娘リラ (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン)
講談社
price : ¥860
release : 2005-11

バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
扶桑社
price : ¥700
release : 1989-07

【商品詳細】

神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台としたファンタジー。『白鳥異伝』、『薄紅天女』と続く「勾玉」シリーズ3部作の第1弾。1988年に福武書店から刊行されたこのデビュー作は、日本児童文学者協会新人賞を受賞、ラジオドラマ化もされ、アメリカで翻訳出版されるなどの話題を呼んだ。本書は徳間書店から1996年に再刊行されたものである。 国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。 福武書店版の帯の文句がなによりもこの本の世界を物語る。 「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」 不老不死、輪廻転生という日本の死生観や東洋思想とファンタジーの融合をなしえた注目の作品。主人公2人の成長の物語としても、その運命の恋を描いた恋愛小説としても、一度表紙を開いたからには最後まで一気に読ませる力にみちている。中学生以上を対象とした児童書ではあるものの、ファンタジー好きの大人の読書にも耐えうる上質のファンタジーである。(小山由絵)

酩酊状態

キングを読むには体力が要るので、久々に読みました。
やっぱり稀代のストーリーテラー。
友情を感じさせる会話に和んだ次の瞬間には、極限状態に追い込まれた他の少年が
「うわっ、何やってんの!?」と言いたくなるような行動を見せたりして、
物語から離してくれません。
読んでる内に少年たちの行進にシンクロしてか、酩酊状態になってしまいました。
流血表現と人間の闇を見つめることに抵抗がない人には、星5つでおすすめ。
完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫)
完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥840
release : 1995-01

【商品詳細】

これは、神の言葉に過激に沿って生きた男の子の絵物語。主人公ヘンリー・クランプは、3才になったばかりというのに、己の邪心に気づく。それにもかかわらず神が自分を愛してくれると知って、聖句や聖歌をよく覚え日々に唱えた。波間から舞い上がるカモメを見て彼は妹に言う。「僕が死んだら、あの鳥のように天に昇るんだよ」。 朝に夕に何か手伝うことはないかとどういうわけかトンカチ片手に両親にたずね、お菓子を我慢しては貧しい者に小遣いをあげ、聖書を読まない年上の少年たちをいさめ、書物に神の名前が軽々しく扱われていると言って念入りに塗り潰す。心ならずも悪魔のささやきに乗ってしまった時は、激しく後悔して改悛の祈りを捧げた。 そしてある寒い冬の午後、善行のあとの帰り道に、大粒の雹(ひょう)にあたって風邪をひき、あっけなく翌日には死んでしまった。ヘンリーわずか4歳と5か月。最後のページは鳥の彫刻がついた白い墓の絵。 透明感のある絵と文章であまりにさっさと進むので、立ち止まることもなく一気に読まされてしまう。だが、純粋というものの嫌味と凄みがあとにぽんと残されて、あどけない天使のようなヘンリーの姿が、紙一重で小悪魔にも感じられてくる。 実は1966年、ゴーリー自ら興した出版社からほかの本と2冊セットで500部限定出版された本書初版の著者名は、エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)ではなく、アナグラムの別名ミセス・レジーラ・ダウディ(Mrs Regera Dowdy)だった。「ダウディ」には、流行おくれの野暮とか、だらしないの意味がある。やっぱりゴーリーらしい反語的物語。単純なストーリーとみせかけて、深い。(中村えつこ)

教訓も盛り込まれた傑作

5度結婚したバースの女房の話、ひたすら忍耐する女性の美徳を語る学僧の
物語、チョーサーの語る「メリベウスの物語」など13話を収録。
男女の関係ひとつとっても、「従順な妻」「妻は自分の意志を通したい」な
ど当時からさまざまな考えがあったことがわかり、おもしろい。
バースの女房の話に挿入されている話はアーサー王物語のガウェイン卿の結婚

の話にそっくりである。
註もくわしくつけられていて、学習にも有用。
「メリベウスの物語」では戦争や復讐について、ソロモンを中心に引用しな
がらさまざまな教訓が説かれており、現代に通じる内容でありぜひ今英米人
に読んで欲しい内容。

シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥987
release : 2005-02

ハードボイルド版「そして誰もいなくなった」

前作で主人公がサイコパス扱いされたのが嘘のような、
のんびりまたぁりした展開で、
普通のハードボイルドに戻ってしまったかと危惧したが、
終盤のドンデン返しの量は新記録を樹立した。
コナリーの小説はラストで二転三転するのが当たり前だが、
本書は犯人当て推理小説として四転五転までひっくり返ります。
そして、事件が解決した後に小説としてトドメの大ドンデン返し。
リアルタイムで読んでいた読者は、
最終巻なのか!
と絶叫したに違いない。
毎巻が最終巻のノリの凄いシリーズだが、
最終巻にやるべきネタをここでやってしまうとは!
ここでこのネタ使っては、
本当の最終巻の選択肢が減って作者は不利だが、
天才コナリーなので、
問題ないということだよな。


24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
24人のビリー・ミリガン〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)
早川書房
price : ¥924
release : 1999-10

事件の真実と多重人格治療

上巻ですべての記憶を有する人格「教師」が出現し、彼によって語られたビリーが犯したとする犯罪の事実そして、無罪となった彼を待っていた過酷な運命が語られる。
ビリーが他の人格で犯したとされる犯罪の意外な事実にも驚かされた。
ここまではテレビなどでも紹介された事があるので知っている人が多いかもしれない。
それより、なんともやりきれなくなったのは、無罪となったビリーに対し施された治療という名のおおよそ拷問にも近い仕打ちである。
ビリーが無罪放免になったと思っていた私にとって(それはそれで釈然としなかったが)服役以上に長い時間を病院の中で過ごし、人格がさらに破壊されていったというのが悲しい。

あまりにも信じられない世界であり、とまどう記述も多いものの、人の心はこんなにも複雑でもろくて壊れやすいという事を実感した。

空色勾玉
空色勾玉
徳間書店
price : ¥1,785
release : 1996-07

ラストに驚かされました。

大好きな作品の一つです。

勾玉を巡る作品の第一巻です。
稚羽矢・狭耶など、個性豊かな登場人物、背景描写などとっても読みやすいです。
ラストの展開も予想外で、はらはらしました!
読み出すと時が経つのも忘れ、読みふけってしまう作品です。

まだ神々の力が根付いていた頃の話です。古事記頃の話で、荻原先生が和性ファンタジーを読みたいと思い著したのだそうです。
二人の純粋な恋が、心をほわ?っとさせてくれる本です。

幻の動物とその生息地―ホグワーツ校指定教科書〈1〉 (ホグワーツ校指定教科書 (1))
幻の動物とその生息地―ホグワーツ校指定教科書〈1〉 (ホグワーツ校指定教科書 (1))
静山社
price : ¥945
release : 2001-09

いろんな動物

麒麟をはじめ、空想の動物を、幻の動物について、その生息地について記述している。
ハリーポッタを楽しむための背景知識が満載である。
こういう仕掛けがあると、ハリーポッターが256倍楽しめる。

敬虔な幼子
敬虔な幼子
河出書房新社
price : ¥1,050
release : 2002-09-11

敬虔?ナニソレ?

 難解です。あるいは驚くほど単純か。どっちかの解釈しかできないですねこれは。

本の著者に対して「何が言いたい?」と、いうのは、こっちが何が「聞きたいか?」によるものだと思うので、深読みしたい人は溺れてしまわないように気をつけなければならないです。

 信じられないくらい信心深い幼児の一生と、不幸を淡々と綴った「敬虔な幼子」

 純粋な存在の悲劇ですか。あるいは正直者はバカをみると言いたかったのか。捉え方がムツカシイですね本当に。国語の教科書に出典してほしいです。
町でいちばんの美女 (新潮文庫)
町でいちばんの美女 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥700
release : 1998-05

某本屋でイチオシだったんです。

むしろ、外国の本はあまり読んでいないですが。

全部、心象になりますが。
アメリカ流のジャンクな感じがすごく表れている。


好き嫌いはかなり分かれると思いますが。
私はよいと思います。

女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
早川書房
price : ¥672
release : 1987-09

美しい"関係"

この作品はミステリーであるが、人間関係の描き方が素晴らしい。
とはいっても「複雑に絡み合う人間関係」とか「恋人が白血病で死にそうでそれでもなんか恋愛しちゃって人間関係」とかじゃなく。

主人公コーデリア・グレイとバーニィの関係は、恋愛関係ではないし、師弟関係というには深すぎて、「パートナーくん」と呼んではいるけどそれだけでは表しきれない。

その人間関係を、読者は1冊かけて理解するのだ。だからこそ、あのラストシーンで感動するのだ。

人間関係なんて大体言葉じゃ言い表せないものである。
しかし、その言葉で言い表せない人間関係を言葉で伝えることの出来る作家が、今日本に何人いるだろうか?
ゲド戦記 4 帰還 (ソフトカバー版)
ゲド戦記 4 帰還 (ソフトカバー版)
岩波書店
price : ¥1,260
release : 2006-05-11

なんじゃ これは

ゲド戦記は三部作で終わりました
第三作の「さいはての島へ」は良かったですね
本屋に行ってびっくりしました
続編が出ています
!!!
なんじゃ これは
大賢人ゲドは魔力を失いあわれな老人になっています
こんなゲドは見たくない

ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝 (ソフトカバー版)
ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝 (ソフトカバー版)
岩波書店
price : ¥1,470
release : 2006-05-11

アースシーのより深い理解へ

ストーリーの上では,「トンボ」を『アースシーの風』の前に読んでおくのは良いと思うが,あくまで『外伝』はハイタカの生涯をアースシーの世界のなかでいかに適切に位置づけるか,という点にその意義があるように思う.巻末に「アースシー解説」が載っているが,『ゲド戦記』という一つの作品の背景にここまでの思慮を経ていたのかと思うと,いま一度襟を正して,『ゲド戦記』を再読したくもなる.
ハイタカの生涯と対比して,「カワウソ」や「ダークローズとダイヤモンド」の作品は印象的だった.ワインの味がグラスで変わるように,最後に『外伝』を読むことで『ゲド戦記』の読後感が変わるのではないだろうか.
童話のつくり方 (講談社現代新書)
童話のつくり方 (講談社現代新書)
講談社
price : ¥735
release : 2004-03-21

書きたい人にお薦めです。

タイトルに「きむら式」とあるように、飽くまで著者自身の体験にもとずいた「著者の場合は」式のハウツー本といってよいでしょうか。文体も妙な力が入っておらず、とても読みやすく感じました。童話を書きたい と考えている方の最初の一歩、きっかけを与えてくれる本だと思います。他の類書にも必ず書かれていることですが、文章を書きたいならば、とにかく書き始めること!とよくいわれます。でも初心者にとってはそこが難しいのではないでしょうか。書く作業はとても孤独で頼れるものは正に自分自身のみ。そこにこの本を座右の銘として傍らに置いておけば心強いことは確かだと思います。
ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
price : ¥924
release : 2003-10

幸福って?

 「こんどこそ、やらなきゃ」男はいった・・・
 大富豪のリネットは親友のジャクリーンから恋人のサイモンを奪う。新婚旅行先のエジプトで、二人はツアーの中にジャクリーンの姿を見た。波乱の影がそこにみえたが・・・エジプトを舞台に起きる連続殺人を扱ったクリスティ懇親の本格ミステリの傑作。

 クリスティの数多くの作品の中でも希有なほど直球ど真ん中で本格のミットにバッシっと決まっている感がある。本格の枠をちょっとずらすことで、演出効果を上げることが多いクリスティの作風からすると意外なぐらいストリートな本格モノである。本格の醍醐味をこれぐらい味わえる作品もまずないだろう。惜しむらくは、決定的な証拠をポワロ(作者)があえて隠している点。ほんらいなら、この点で失敗作といわれかねないのだが、あまりにそれ以外が整っているので、不満があまりない・・・ある意味すごいね。

 この話は、お金も美貌もすべて持ち合わせた若い女性の物語ともみれる。冒頭、パブに集まった人達の間で「すべて持ち合わせているなんて、不公平じゃないか?」といった会話がなされるのが、象徴的だ。この事件に直接のないこのエピソードを冒頭に持ってくるあたりにクリスティの意図が察しできる。はたして、彼女は自分の幸運を上手く活用できたのであろうか・・・・
オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫)
オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1984-02-16

神々の行動

ギリシャ・ローマ神話のなかから、変身にかかわる部分をより抜くようにして
つくった、オウィディウスの『変身物語』。海外文学を専攻する人ならば必読
の詩人のひとりである。
それを、簡潔な和訳で読めるのだから便利なことこのうえない。注もくわしく
て良い。
話の内容はタイトル通りひたすら変身である。いきなり木にされたり、神に助

けを求めたら鳥にされたり。海へ落ちるところを救われて島になったり。
神々は多く、固有名詞は膨大。どこかから探してきた図でも見ながら読んだ方
が混乱せずに読めるだろう。また、北欧神話のごとく、神々はあくまでも人間
くさい。そして、普通に社会に溶け込んでいるあたりが興味深い。

ナルキッソスがスイセンになった話など、必ずや知っておきたい知識も得るこ
とが可能。
しかし、延々と神話的変身の話が続く・・・あまり、わくわくしてページを
繰る類のものではない。

謎とき村上春樹 (光文社新書 (329))
謎とき村上春樹 (光文社新書 (329))
光文社
price : ¥882
release : 2007-12-13

石原千秋さんのすごさと村上作品のすごさが分かる。

この人の深読みすごい!!

すべてのテクストは、小説を解釈するためにあると。

村上作品の復習になりますし。

村上春樹の作品の何が面白いのか分からない人にはオススメ!!

あー、そうだったのか!!

っと思わず、叫びたくなる。

そして、風の歌を聴けを再読したなる。


名言の智恵 人生の智恵―古今東西の珠玉のことば
名言の智恵 人生の智恵―古今東西の珠玉のことば
PHP研究所
price : ¥1,124
release : 1994-01

練り上げられた文章

『私とはなにか。
 なんらかの事情を慾している者である。
 慾している、とまで気持がかたまっていなくても、少なくともなにか を期待している者である。
 期待、というほでには強くなくとも、なにかを、いくぶんたりとも、 好ましく思っている者である。
 そうだ。
 それこそが自分自身である。

 好もしいと思う方向へ動きだす、それが生命力なのである。』
 
 この本の中から引用させていただきました。
 人間は、好きなことをすることで生命力が出てくる。
 それを、巧みな文章で、なんと言えばいいか、すごく切なくなってし まうんですよね。
 谷沢永一さんの書く切ない文章で、泣きたくなるときあります。

 また、泣いてしまったこともあります。

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥651
release : 1999-10

時空が暴走する

現世を越え、さらなる無限の世界をPC上で走らせた。
それはほんの一瞬の出来事であったが、それにより現世を越えた世界へ足を踏み入れる。

山岸さんの訳もわかりやすく、まさに、センスオヴワンダーと呼べる作品でしょう。

「子どもの目」からの発想 (講談社プラスアルファ文庫)
「子どもの目」からの発想 (講談社プラスアルファ文庫)
講談社
price : ¥819
release : 2000-05

子どもと関わる人に

大人になった自分が認識しようとする事はナカナカ難しい作業だった事に気が付きました。
「子供の目」から見た情景を思い出したり、児童文学を読むことや、目の前の『子ども』の気持ちと真剣に向き合って、『「子どもの目」からの発想』で大人になった現在の自分の状況を考えてみようとする事を大切にして行きたいと思うようになりました。

また、『子どもの目』を尊重しながら育児をしたいと言う気持ちが強くなりました。
子どもと日々、関わっている人に是非、読んでもらいたい本です。

杉の柩 (クリスティ文庫)
杉の柩 (クリスティ文庫)
早川書房
price : ¥798
release : 2004-05-14

恋する人にもぴったりの極上ミステリー

ぜひ、恋をしている人に読んでもらいたいミステリーです。ポワロものは全て読んでいますが、このお話がその中でも一番好きです。何度も読み返しては楽しんでいます。最後まで犯人が誰かはわからないので、ミステリーとして素晴らしいのはもちろん、恋する女性の気持ちが痛いほど伝わってくる恋愛ものとしても極上です。さすが、女性作家クリスティー!きっとクリスティーもこんな思いしたことあるんだろうな、って思いをはせたり。。ラストは暖かい気持ちになれることをうけあいです。オススメ!
山椒魚戦争 (岩波文庫)
山椒魚戦争 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥903
release : 2003-06-13

なぜこんなにレビュー数が少ない?!

とにかく、感想に関しては他の方が端的にうまく書いておられるのでそれを読んでください。その前に、こんなにすごい小説が何でここまでレビュー数が少ないの?ということを言いたい。あんまり知られてないんでしょうか。映画化されてないからか?むちゃくちゃ面白いですよ。今の日本が抱えている問題、色々あるじゃないですか。それが書かれてあります。
DATE: CATEGORY:・評論・文学研究
囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)
囮たちの掟―Forsyth Collection〈2〉 (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2004-02

【商品詳細】

アヘン取り引きに絡んでいたイギリス人ビジネスマンの父親が上海の自宅から突然姿を消したとき、9歳のクリストファー・バンクスは友だちのアキラと探偵ごっこに夢中だった。「中国人街のうさぎ小屋のような路地で追いかけっこや殴り合い、撃ち合いをしたあと、詳細は違っていても決まって必ず、ジェスフィールド公園での壮大な儀式で探偵ごっこは締めくくられた。その儀式で僕たちは、一段高くなった特別ステージにひとりずつ上り…拍手喝采を送る群衆に向かって挨拶するのだった」 次いで母親までもが行方不明となったクリストファーは、イギリスへ送られることになる。2つの世界大戦に挟まれた時代を彼はそこで過ごし、やがて「自称」有名な探偵になる。しかし家族を襲った運命が彼の頭から離れることはなかった。クリストファーは懸命に記憶をたどり、両親の失踪に何らかの意味を見出そうとする。そして1930年代末、彼はついに上海に戻り、自分の人生において最も重要な事件の解決に乗り出すのだった。しかし調査を進めるにつれ、現実と幻想との境界線は次第にあいまいになっていく。彼の出会った日本兵は本当にアキラなのか。両親は本当に中国人街のどこかに監禁されているのか。そして、何か重要な祝典を計画しているらしいグレイソンというイギリス人の役人はいったい何者なのか。「まず何よりも先にお聞きしたいのはですね、儀式の会場をジェスフィールド公園にすることでよろしいかということです。なにしろ、かなり大きなスペースが必要となりますのでね」 『When We Were Orphans』でカズオ・イシグロは、犯罪小説の伝統的な手法を用いて、少年時代のトラウマが落とす影から逃れられないでいる困惑した男の心情を感動的に描き出している。シャーロック・ホームズは推理の際、泥のついた靴や袖についた煙草の灰といった断片的な証拠で事足りた。しかしクリストファーに残されたのは消えゆく遠い昔の記憶だけ。彼にとって、真実はもっとずっと捕らえ難いものだった。小説は一人称で書かれているが、クリストファーの慎重に抑制された語りには冒頭からほころびが見られ、彼を通して見る世界が必ずしも信頼できないことを暗示する。そのため読者は、自らもまた探偵になることを迫られ、クリストファーの記憶の迷路を真実のかけらを求めてさまようのである。 イシグロはもともと派手な弁舌に走る作家ではない。しかし、この作品に漂うもの静かなトーンは、かえって強く感情を揺さぶってくる。『When We Were Orphans』は見事なまでにコントロールされた想像力の傑作である。そしてクリストファー・バンクスは、著者の創造した人物のなかでも、最も印象的なキャラクターのひとりと言えるだろう。

毛色の違う話2つが楽しめました

飛行機での密輸を追う話と、アメリカの19世紀から現代までを舞台にしたラブストーリーっぽい話が1つの、2つからなります。
密輸ものは、「だましあい」で逆転、逆転、最後まで目が離せません。ノンフィクションぽいできです。

もう1篇は、時空を超える恋人たちの物語。19世紀の白人とアインディアンの争い、その中での、敵味方を超えた恋、そして、離別と、時空を超えた再会、という内容でした。ラブストーリーっぽい話ですが、19世紀の様子や、現代アメリカでの森林の中での逃避行、森林戦など、それ以外のところでも、十分楽しめました。

いずれも、精密な描写が読ませます。

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1) (講談社文芸文庫 つH 1)
講談社
price : ¥1,470
release : 2008-03-10

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
早川書房
price : ¥987
release : 2006-03

再読に堪えうる作品

「日の名残り」「浮世の画家」に続き、私にとってイシグロ氏3作目の小説ですが一番面白く読みました(前記2作品も好きですが)。主人公の独白を基本とし、各章の小見出しだけを追えば時間の流れに沿いつつ、途中回想や過去のエピソードをふんだんに交えることでその世界に引き込まれる点は3作品とも共通していました。しかし本作品はスケールの大きさで過去2作品の比でなく、そこに大きな魅力を感じました(まあ、この点は評価の分かれる点でしょうけど)。前記2作品では「あの人はその後どうなったんだろう、あの事はどういう意味があったんだろう、もう少し詳しく解説(謎解き?)してほしい」と思ったものでしたがこの作品を読むことで、「書き過ぎない」ことがイシグロ氏のスタイルではないかと考えるようになりました。つまり「タネ証し」と「読者の想像力を刺激し続ける」こととのバランスの取り方がこの人の真骨頂なのではないでしょうか。再読すれば、1回目では読み取れなかった“仕掛け”の発見や違った読み方ができそうなので、少し時間をおいて挑戦しようと思っています。
完訳 カンタベリー物語〈上〉 (岩波文庫)
完訳 カンタベリー物語〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥735
release : 1995-01

カンタベリーの語り部に共通する心情

『カンタベリー物語』は、さまざまな人たちが一緒に巡礼する中、各人が順番に物語をする。身分の高い人から低い人までいて、順々に語るのだが、とくに身分の高い人たちの物語には、決まって垣間見えるものがある。

敬虔な信仰と高貴な血筋を持つ女性(コンスタンツ)が船が難破したため異国に迷い込んでしまう。
また、
事情によりある男(アルシーテ)はその高貴な元の姿を隠して貧しい者になりすまして、城の従者として二年ほど暮らす。
だが彼らは、その生まれながらに持つ高貴さゆえに、異郷の地であろうと元の身分を隠そうと、相応の地位へと昇ることになる。

難破や恋の病により(原因はなんであれ)、彼らはいったんその身分が剥奪されるが、また元の位置へと帰っていく。これがカンタベリー物語のうち、
身分高い人たちが話す物語の基本構成となっている。

そこには、現状の地位を喪失するのではないかという不安、そして自分たちの地位は生まれながらの不変のものであることを、物語の形を借りて論証することで不安を解消しようとする意図が浮かび上がってくるように思う。当時の身分高い人々に共通した感情がそこにはあったのではなかろうか。

以上『カンタベリー物語』を、一面から見た場合の一所感にすぎないが、現代イギリス人の思考の原型、当時の歴史的背景、面白い生活史、ささいだが不思議な発想など、掘り起こしたくなる遺跡がたくさん埋もれていると期待している。遠い異国の遠い昔の物語と疎遠に思われず、多くの方々が書の考古学者になって『カンタベリー物語』から楽しい遺跡を発掘されんことを祈る。
平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫
平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥620
release : 2000-03

読みやすいし、分かりやすい。

 読みやすいし、分かりやすいので、お勧めの漫画である。平家がどういう経緯で滅亡へとむかっていったかが書いてある。平家物語は、横山光輝氏の漫画で決まりだろう。
日はまた昇る (新潮文庫)
日はまた昇る (新潮文庫)
新潮社
price : ¥660
release : 2003-06

ハードボイルドだな

弱さを強がってみせる男三島由紀夫に対し、弱さを惜しげなくも見せる太宰治。これはそのままヘミングウェイとフィッツジェラルドについてもいえると思う。どちらがいい悪いではない。どちらに共感できるかだ。俺はヘミングウェイのボヘミアンな生き方、男としてのあり方に強く共感を覚える。なるほど、マレーネ・ディートリッヒに一目ぼれ。納得。
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2006-03-10

ストーリー良し。ウンチク最高。しかしどこまで真実?

映画を見たので旅行中の時間つぶしに読み始めましたが、上中下巻を一気に読みました。
というより、一度読み始めると止まらなくなってしまいました。
ストーリーは、敵味方の動きが激しいなど展開が早く、絵画の解釈の説明や暗号解読などにずいぶんと引き込まれます。
ただし、キリスト教やヨーロッパの文化に詳しくないせいか、最後の結末は肩透かしを食ったような感がありました。何だか「マトリックスシリーズの最終巻を見た時」と同様な印象です。キリスト教に関連した話と言うのは、最後明確な結論というのは避けるものなのでしょうか?
それはともかく、絵画の解釈、象徴の記号など明日から使える雑学のようで大変興味深い蘊蓄が詰まっています。願わくはどこまで真実かがはっきりとわかると良かったのかもしれません。



えんさいくろぺでぃあスレイヤーズ (ドラゴンマガジンコレクション)
えんさいくろぺでぃあスレイヤーズ (ドラゴンマガジンコレクション)
富士見書房
price : ¥924
release : 1998-09

スレイヤーズを知りたいならこれ!

ありとあらゆる情報が網羅されている。
スレイヤーズ初心者もどっぷりマニアな人も楽しめるはず。
人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに
人生讃歌―愉しく自由に美しく、又のびやかに
大和書房
price : ¥1,575
release : 2004-04

読みやすいけど少し。

読みやすいけど、美輪ファンとしてはやや物足りなさを感じる。

対談相手が斎藤先生というのも物足りない。
斎藤先生がんばっているけど、テレビとかと言っていることが同じなんだもの。

もう少し、対談ならではの話がないと本を買う価値がもてない。
遭敵海域 (文春文庫)
遭敵海域 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥820
release : 2005-05

大河ストーリー第三弾

C.W.ニコル氏の描く大河ストーリーの第三弾
本作と続編である「特務艦隊」がセットで第一次大戦編である。
「盟約(上・下)」「遭敵海域」「特務艦隊」の四冊が
「盟約(上・下)」=日露戦争編
「遭敵海域」「特務艦隊」=第一次世界大戦編
である。
銛一三郎の成長と活躍を描く四巻の連作と考えたらよいかもしれない。

日英同盟を背景に対独参戦する日本。
海軍で諜報員としての役割も持ちながら従軍する主人公三郎。前作以上にスリリングな展開で、三郎の活躍も「表」「裏」の両方から描かれている。
主人公の成長物語としても味わえるし、スパイ小説としての面白さもある。前作ではどちらかというと三郎の成長と恋がベースに展開していたように感じたが、本作はその要素を持ちながらも三郎の活躍に焦点が当てられている。主人公の内面での葛藤や、時代背景の暗さ、日本軍内の陸軍海軍の対立など、暗い背景が多いため、無邪気な爽快感は味わえないが、シリーズ全編を通じて、「日本人としての誇り」を改めて考えさせられる作品である。
揺籃の星 上 (創元SF文庫)
揺籃の星 上 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥756
release : 2004-07-25

ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか?

木星から「生まれた」彗星アテネが地球に衝突する!
こう地球人類に警告する、土星で独自の社会を発展させたクロニア人たちと彼らの異質な理論を真っ向から拒絶する地球勢力。「真実の追求」よりも「権力闘争の道具」となってしまう科学の「危うさ」。そして人類の未来は??

しかし、ホーガン博士は随分とお怒りなのでしょうか?
確かに「科学」の世界は、一般的に「理路整然としている」と考えられながらも、実は研究費の捻出や論文掲載に関わる顛末など、むしろ「政治的なパワーバランス」が幅を利かせており、時には「真実」さえねじ曲げかねないことがあります。数年理系の研究室に籍を置いた身としてそういったもどかしさは理解できるのですが、これまでの「ホーガン節」ならば、そういったゴタゴタもクールに(ある種のユーモアとともに)受け流すところを、クドクド、ネチネチと「らしからぬ」文面が上巻の2/3を占めています。「ヴェリコフスキー理論」よりもそっちが気になりなかなか読み進めません。
つまるところ「学会のパワーバランス」で敗北し「妻にも逃げられた」主人公のランデン・キーンの「恨み節」は、やはりこれまでのホーガン作品の主役達のような魅力に欠けます。
一応、上巻のラストでようやく物語に勢いがついた感じですので下巻を楽しみにはしていますが・・・。

解説で訳者にまで批判された「ヴァリコフスキー理論」なるものは、幸い(?)出典を知らなかったからか個人的にはあまり抵抗がありませんでした(結局、ワクワクさせてくれるプロットならばOKデス)。
揺籃の星 下 (創元SF文庫)
揺籃の星 下 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥882
release : 2004-07-25

究極のサバイバル小説?

映画「ディープインパクト」のカタストロフィが連想されやすいでしょうが、実は読んでいて一番感じたのは、「星を継ぐもの」のミネルヴァの崩壊のシーンでした。
さて、3部作と云うことなんですが、この後をどう繋ぐのか、自分の想像を超えています。
内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫)
内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫)
東京創元社
price : ¥882
release : 1997-09

訳者が・・・

書き方が女性関係なども登場して変わった感じがする。
訳者の訳し方も変わったのかな?
このシリーズ好きなので今度は原文で読んでみたい。
悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥693
release : 1992-07

まだまだ知らない作家がたくさんいる

つい1週間ほど前読売新聞紙上でこの作家の名前を初めて知った。
それで借りて読んだのです。ベルギー生まれでアルゼンチン人、expatriotとして
フランスで客死。おいたち身の上が興味深く、その上作品の彫りが深く、
時代を映したもの。だけれど隠喩をつかった描写。
字ずらを追っているのだけど3次元なのだ!

この文庫本は巻末の訳者あとがきが本編の長さに比すとに異例なほど長編であるにもかかわらず、翻訳の権利関係がまったく省略されていて、何語から訳したのか等不明であることが不思議。

ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
早川書房
price : ¥693
release : 2002-03

映画の方が・・・

映画を見て、そのリアルな戦闘シーンに驚かされ、原作を手に取りました。

正直、映画を見た後読むとがっかりです。
確かに映画で描ききれなかった部分は詳しく分かりますが、映画の緊張感、スピード感が原作からは伝わってきません。

実際に起こった話ですので、事実に基づいて書かれているのですが、登場人物が多すぎて何がなんだか分からなくなります。
誰か一人を主人公にして書かれていると分かり易いのですが。

よほどじっくりと本を読まれるか対外にはお勧めしません。
時間のない方は映画を見て楽しみましょう(笑)。
高慢と偏見 上   ちくま文庫 お 42-1
高慢と偏見 上 ちくま文庫 お 42-1
筑摩書房
price : ¥998
release : 2003-08

分かりやすい翻訳だけれど

現代的で、すらすらと理解できる翻訳です。
オースティンをはじめて読む人には、お薦めだと思います。
ただ、地の文などで、あまりにも品性を欠いた形容詞を使用しているところが
あり、また会話文などの敬語の使い方にも少々の疑問を感じました。

対してあまりに「英文和訳調」と批判されてる河出文庫版ですが、
こちらでは言葉遣いや品性は、とても満足できるものです。

いろいろと翻訳を読み比べてみるのも楽しいと思いますよ。
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
角川書店
price : ¥580
release : 2003-04

評判ほどではない

もしかしたら期待した分点が辛いかもしれませんが、☆2つ。

例えば、精神とかについての話が好きで人には勧めない。
ありきたりだと感じてしまいそう。
私はそういう意味で特に感動しなかったのと、先が読めてしまってがっかりした。
読み手がこういうジャンルの話題に慣れていないのなら読む価値があるかもしれない。

パウロ・コエーリョの話が途中に少し挿入される部分はあとがきで
「賛否両論がある」と述べられていたが、この部分があることで
ベロニカの話がより身近でリアルに感じられるんだと思った。
(実話かどうか、実話だとしたらどの程度が想像による補足か、は)
(私は知らないし、どっちでもいいと思う。)

あと、訳があまりよくないような気がしました。
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
神秘の短剣〈上〉?ライラの冒険II
新潮社
price : ¥580
release : 2004-01

世界が溢れた・・・。

神秘の短剣で舞台は、鎧熊も、ダイモンもいない我々の住む世界に移ります。
ライラと共にこの作品で活躍するもう一人の主人公、ウィルの話から始まります。

序盤こそ我々の世界で、ウィルがウィルのいなくなった父親を追う謎の男達から
逃げ出すところがサスペンス調で描かれますが、別世界の扉をくぐってからは
もう何でもありの世界です。

いろいろなところで別世界の扉が開いてしまって、ぐちゃぐちゃになっていき
ます。

天使は空を飛び、戦闘機らしきものは行き交い、魔女が戦い・・・。
スケールのでかさが、いやーすごい。

それにしても、アスリエルって何者?
ダストに疑問を持って追求しようとするのは分かるにしても、一人間でありながら
天に弓引こうとするとは・・・。
そんな短期間に準備できた理由はきちんと描いて欲しいと思いました。
そうすればもっとよかったのに。
ノッティングヒルの恋人―シナリオ対訳
ノッティングヒルの恋人―シナリオ対訳
愛育社
price : ¥1,470
release : 1999-09

自分には最高の1本

ある程度ネタばれですが、とてもジュリアの素顔的な部分も含めジュリアファンでは
ない自分はこれを観て彼女への意識が変わりました。

それとヒューの英語はとても綺麗な発音で聞いてて心地良いです。

映画の内容、主人公二人を取り巻く普通の人々がこれまた、とても良い味で
特に自分は「スパイク」役にははまって何度観ても穏やかになれる人生の1本です。

値段が更に下がっていたのはショックでしたがね。
その腕のなかで (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
その腕のなかで (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション) (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
二見書房
price : ¥870
release : 2006-10-25

禁欲ヒーロー、ホットです。

ストーカーに狙われた作家のリズの元へふらりと立ち寄った 元陸軍レンジャー部隊員の庸兵ジョシュア。 
このボディーガードを買って出たジョシュアがとにかくヒロインにメロメロでgoodです。
リズと暮らしながら禁欲を自分に制する、いたいけなヒーローがなんとも可愛いのです(笑)

庸兵モノにありがちな、ハイテク基地並セキュリティー要塞も見所のひとつ。
現実にあったら凄そうな微細なセキュリティー描写には、毎回感心してしまいますし。
その他、魅力的な庸兵仲間たちとの固い絆もあったりして、脇役たちの続編が期待される作品です。

KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 (KAWADE夢ムック)
KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 (KAWADE夢ムック)
河出書房新社
price : ¥1,200
release : 2004-02-25

【商品詳細】

「彼らはいつ死ぬかもしれぬ男たちが背負うべき感情的な重荷を抱えて歩いていた。悲しみ、恐怖、愛、憧れ、それらは漠として実体のないものだった。しかしそういう触知しがたいものはそれ事態の質量と比重を有していた。それらは触知できる重荷を持っていた。彼らは恥に満ちた記憶を抱えて歩いていた。彼らは辛うじて制御された臆病さの秘密を共有していた。(中略)人々は殺し、そして殺された。そうしないことにはきまりが悪かったからだ」。(村上春樹訳、文春文庫) 1999年、ピューリッツァー賞、米国書評家協会賞という2つの賞の最終審査に残った『The Things They Carried』(邦題『本当の戦争の話をしよう』)は、ティム・オブライエンが同じくベトナム戦争について書いた以前の作品── 回想録『If I Die in a Combat Zone』(邦題『僕が戦場で死んだら』)や小説『Going After Cacciato』(邦題『カチアートを追跡して』)―― とは微妙だが決定的な違いがある。これは回想録でも長編小説でも短編小説集でもなく、これら3つの形式を巧みに組み合せた、幻覚を誘発する効果さえありそうな不思議な作品である。 ベトナムはいまだにオブライエンのテーマだが、この本を見るかぎり彼は戦争そのものよりも、戦争に対する数えきれない視点に興味をもっているように思われる。そしてその多角的な視点を通してこの作品を書いているのである。『Going After Cacciato』が「現実」を扱っているのに対し、『The Things They Carried』は「真実」を扱っている。 この本に収められた短編のほとんどは、「ティム」が語り手になっている。だがオブライエンは、ここに記録したできごとの多くは実際には起きていないことを腹蔵なく認めている。彼は「The Man I Killed」の中の「ティム」とは違って人を殺してはいないし、「Ambush」の中の「ティム」とも違ってキャスリーンという娘などいない。 しかし、あるできごとが実際には起きていないという、ただそれだけの理由で、実際に起きたできごとよりも真実味がないということにはならない。「On the Rainy River」に登場するティム・オブライエンは徴兵通知を受け取ると車で北へ向かい、カナダとの国境近くのさびれたロッジでエルロイという老人と共に6日間を過ごし、そのあいだ悶々と、兵役を逃れるべきか戦場に行くべきか悩み続ける。実際のティム・オブライエンは北へ向かいはしなかったし、カナダ側の岸から20ヤードの位置に浮かぶ釣り舟の上で心を決めたりはしなかった。黙ってスーフォールズ行きのバスに乗り、そのまま米国陸軍に入ったのである。 だが、「On the Rainy River」における真実は、そこに描かれた事実にあるのではなく、そこに描かれたうそ偽りのない心理的な体験にある。どちらのティムも正しいとは思わない戦争に参加し、そうしたことで自分を卑怯者だと考えたのである。 『The Things They Carried』の短編は、どれもティム・オブライエンがベトナムで学んだもう1つの真実を物語っている。それは真実と現実、あるいは事実と小説の間のあいまいな線であり、これこそが彼の作品を脳裏に焼きついて離れないものにしているのである。

写真で垣間見る”富士日記”

もうすぐ富士日記・下を読み終わってしまう。もう、読み進むのがもったいない!なくなっちゃう!
それで、このムックを買いました。あぁ、歯の抜けた泰淳さんが笑っている。おぉ、テラスでたまと
百合子さんが寛いでる、うしろの煉瓦の積み方に味があるなぁ。散歩道、思っていたよりも大自然?
木や雑草が百合子さんの背よりも高い!山荘での写真、大岡さんカーディガンのボタンがずれてる。
そして、百合子さんの写真は、足がいつも内股っぽくてハの字で、それがなんとも彼女らしい感じ。
ビール飲む時はこんなグラスかぁ。あ!ひげを切ってもらっている泰淳さん、いい顔してるなぁ?。
と、そんなにない写真だけでもこんなにしみじみと感動。もちろん文章もいいですよ。単行本未収録
のエッセイ(追悼文が多い)、吉行淳之介との対談(吉行さんが百合子さんにキスしようとして失敗
し殴られた!ことや、泰淳さんの求愛の仕方も、、、)埴谷雄高”武田百合子さんのこと” これはも
う一気読みでした。百合子さんの弟さんや花さんへのインタビューで「姉はもうちょっと身勝手な女
だと思う。」と弟さんは言っていたり、「一個だけ饅頭が残ったりする。「いいよ、食べて」って先
に言うのは私。」と娘の花さんがいっていたり。村松友視と川上弘美の対談では「富士日記」誕生の
秘話?百合子さんのお料理についてなど、何回も読み返してしまいました。この本で武田百合子さん
の他の著書も読もうと決めただけでなく、深沢七郎さんの本や花さんの写真にも関心が向きました。
しかし、このムックに書いてらっしゃる人はほんとうにみなさん文章がお上手です。
私なんて、こんなにずらずらと書いて、、、はぁ? ちょっと自己嫌悪です。
本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥610
release : 1998-02

【商品詳細】

3年前、女優アンジェリーナ・ジョリーは国連難民高等弁務官(UNHCR)の親善大使という異質の役柄を演じることになった。本書はシエラ・レオネ、タンザニア、パキスタン、カンボジア、エクアドルなどを訪れた彼女の旅の回顧録。ジョリーはこれらの国々に滞在し、さまざまな仕事をこなし、世界で最もひどい暴力や苦難に苦しむ人々に深く心を動かされる。貧困のさなかで彼女が見いだした喜びや人の心の暖かさ、そして生きのびるために精一杯日々を過ごす勇気ある人々の感動的な横顔、そして彼女の世界観と、彼女の内面の世界を一変させたユニークな諸国行脚の旅から生み出された率直な感想がつづられている。

ノンフィクション

読み出しで、
「本当の話だが本当の話ではない(フィクション)である。」
??と思いながら読み進め、読み終えた時には
本当の話(ノンフィクション)なんだろうなと感じた。

戦争を経験したことのない自分だが、、、
戦争とは人間が体験する究極の心理状況であり、
その体験は「フィクション」or「ノンフィクション」なんて
関係ないのであろう。

読み終えて、どう感じるのかは個人個人だが、
戦争とは?を感じることが出来る良書だと思う。
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥987
release : 2003-09

SFってなんだ?

アニメのタイトルに使われてたんで読んでみたんですが、SFなんてほとんど読んだことのない私にはものすごく新鮮でした。
文体は論文みたいで硬い感じがするんですがそのへんが逆にいい感じで意外とラクに読み進めました。SFというジャンルに興味がもてるいい本です。

デカメロン〈上〉 (講談社文芸文庫)
デカメロン〈上〉 (講談社文芸文庫)
講談社
price : ¥1,260
release : 1999-05

「ルネサンス=精神の革命」の象徴

14世紀中頃、フィレンツェで流行したペストから身を守るため、近郊の別荘に避難した高貴な男女10名が、一夜に全員一話づつ合計100の秘話を語るという体裁の作品。この「百物語」を「デカメロン」と呼ぶらしい。本作を単なる艶笑話と考えていた私だが、読んでみて、ルネサンスの精神である「人間性の発揚」をテーマにした作品だと認識させられた。上巻は5日まで、下巻はそれ以降という構成。

語られる物語は、一話が短いせいもあるが、かなり他愛のないものである。小説技巧も稚拙と言って良い。しかし、そこには常に権威(高僧、大貴族など)への風刺・批判があり、代って礼賛されるのは人間が本来持っている自由、肉欲、享楽性そして機知である。物語には、高齢の権力者が、恋する若い男女の機知によってコキュ役を演じるパターンが多い。旧来の封建的特権階級に代って、市民層が台頭してきた当時の社会状況の反映である。ただし、ボッカッチョ自身は無神論者だった訳ではなく、"腐敗した"宗教界への批判を込めたらしい。作中に頻繁に登場する性に関する論議・描写はアッケラカランとして明るさに溢れている。性愛も人間が本来持つ特質なのだ。

ルネサンスが、絵画・彫刻だけではなく、文学を含めた精神の革命だった事を教えてくれる貴重な作品。
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫) (ハヤカワ演劇文庫)
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫) (ハヤカワ演劇文庫)
早川書房
price : ¥840
release : 2006-09-20

Bullshit of Capitalism

 人は時として心から愛しているものでさえ見失うことがありますよね。 それはしょうがないことのようにも思えますが、このような小説に出会うことによって、そのようなことを未然にふせげるんでないかとも思えます。 
 この小説の時代背景としては、ちょうどアメリカの社会が資本主義社会に移り変わった時期であり、また人々も以前の人格主義的考えから、物質主義的な考えにとって変わろうとしていたまさにその時期であります。 主人公のビルは、人間を大切に商売をする誠実なセールスマンであったのだけれど、時代の変化とともにその性格も徐々に変化し、お金やモノに左右される人間になっていきます。 そんな中、自分ではきずかないうちに愛する息子や妻との距離は広がり、ついにはわかりあえないまま最後をむかえます。 この作品を20そこそこで書き上げたアーサー・ミラーは早熟な天才だなと素直に思いました。 以前にどこかでみつけたのですが、作者が70才位の時に残した言葉で、「現代、人々はいつ爆発するかしれない時限爆弾の上で生活している。 そして冷蔵庫の上にたって月をつかみとろうとするなんて、本当にばかげたことだ。」 かってに僕が訳しているのでみなさんにつたわらなかったらすいません。 でも、この本を一度読んでもらえれば、少し僕がみなさんにいいたかったことをわかってもらえると思います。 現代、資本主義社会に生きる僕達にとって、読むべき本であるように思います。 そして、それを60年以上前に書いたアーサー・ミラーを心から尊敬します。
ライオンと魔女 (映画版ナルニア国物語文庫)
ライオンと魔女 (映画版ナルニア国物語文庫)
講談社
price : ¥683
release : 2006-02-08

*映画の*小説版です。

映画の内容を、子供向けの文章で書いたものです。映画は原作とは大きくちがう所も多々ありますが、そこも映画にそって書いています。原作とはまったく異なるものです。原作の内容をさらにかみ砕いて書いたもの、というわけでもありませんので、ご注意ください。
忍たま乱太郎―にんじゅつ学園大うんどう会の段 (ポプラ社の新・小さな童話)
忍たま乱太郎―にんじゅつ学園大うんどう会の段 (ポプラ社の新・小さな童話)
ポプラ社
price : ¥945
release : 1998-07

超おすすめ!

普段 滅多に出てくることのない
上級生キャラクターが総出演!!!
2.3.4.5年生は勿論、これまで謎に包まれていた
最上級生達が 一気に登場!
これを逃す手はありません。
ミッケ!―がっこう (I SPY)
ミッケ!―がっこう (I SPY)
小学館
price : ¥1,428
release : 2003-04

糸井さんの「ミッケ!」という名翻訳

この種の探し物本は「ポケモン」だのウォリーだの数ある。
でも、特にこのシリーズがユニークなのは実写だということ。
それも郷愁を感じさせるもの、モダン、クラシック、さまざまなイメージを形にして写真に撮ったのだ。
スゴイし、わくわくさせてくれる。色もきれい。全部(シリーズ)おすすめだ!子どもも楽しみ、おとなもよろこぶ。

翻訳まちの数点、早く日本語で読みたい!

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥651
release : 1999-10

怒濤の計算論的宇宙観に頭がクラクラする

結論からいうと,とても楽しめる作品です.
宇宙物理や認知科学の用語を巧みに編み合わせて,ぞっとするような美しい宇宙像を見せてくれます.無限に増殖を続けるセルオートマトン宇宙だなんて,荒唐無稽にも程があるけれど,そこはさすがイーガンで,ストーリーテリングが秀逸.思わず引き込まれます.特に人間原理的な思索の試みらしい後半(下巻)は一気に読んでしまいました.

アンジェリーナ・ジョリー 思いは国境を越えて
アンジェリーナ・ジョリー 思いは国境を越えて
産業編集センター出版部
price : ¥1,680
release : 2003-12-11

最後まで読めた

アンジーのファンだったのと、ここのレビューで「書かれている英語が分りやすい」との表記があったのでチャレンジしてみました。
専門用語などは難しくて意味の分からないまま読んでいましたが、話の流れで単語の意味の想像がついてきます。
毎日少しずつ読んでいましたが、途中で挫折することなく全部読めました。

蛇口をひねれば水が出て、お湯でシャワーを浴びられて、生きていくだけの食べ物が常にあり、安全な場所で眠れる。普段私たちにとって当たり前のことが、アンジーが書いた地域ではちっとも当たり前ではないこと。
そしてそんな場所で生活している人が、来訪者に対して、自分達ができる最高のもてなしやなけなしの食事を惜しみなく与えていることにとても感銘を受けました。

アンジーは2名の子供を養子にしていますが、そのいきさつがとてもよく理解できた気がしています。読んでよかったと思います。
また、アンジーが訪れたエリアとの比較対象として自分の普段の生活を少し書いていることがあり、アンジーのプライベートを少し垣間見れた気もしました。
イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫)
イギリスとアイルランドの昔話 (福音館文庫)
福音館書店
price : ¥788
release : 2002-06-14

【商品詳細】

今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。 本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。 文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。 何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。 復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

子どもが夢中に

単純な言葉の繰り返し、簡潔な話。
昔話の良さは、この二つに集約されると思う。

この作品にはイギリスやアイルランドで語られてきた昔話が多く収められている。

単純な繰り返しは、子どもを夢中にさせるようで、普段は自分で本を読む5年になる息子も、下の子どもたちに読んでいる時、そばによってきました。そして、そこからどんどん話が広がりました。楽しいひと時をお子さんと過ごすこと請合います。

フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)
フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥860
release : 1999-06

二度目の挑戦で面白さを知った

購入時は挫折したが、改めて読みだしたら、面白さにどんどん引き寄せられた。いえ、書いてあることの半分も理解できていませんけど(爆)。

これを読んでいるときの幻惑されるような陶酔感は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を読んだときのことを思いださせた。全然違う小説なのにネ。

主人公が「生まれはミラノでも、先祖はれっきとしたヴァルダオスタの出身なんですからね」というセリフがある。
そうか、ヴァッレ・ダオスタはイタリア国内ではそういう風土として受け入れられているのか。4年前の真冬に訪れた、あの谷間のまちアオスタ市のことが懐かしく思いかえされた。

それはともかく、この本から『ダ・ヴィンチ・コード』と『風の影』と『ナインスゲート』が生まれた……と言っては言い過ぎだろうか。
あわてるにんタマ、テストでコケる!?―らくだいにんじゃらんたろう (こどもおはなしランド)
あわてるにんタマ、テストでコケる!?―らくだいにんじゃらんたろう (こどもおはなしランド)
ポプラ社
price : ¥1,050
release : 1997-11

ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥340
release : 1994-07

人は何を糧に生きているのか

 レニーとジョージのコンビと,彼らをとりまく人間達を描写することで,スタインベックは 『人間とは一体何か』 ということをこの短い小説に要約しようとしていたのではなかろうか。 

 登場人物の言動には,人と人との深い心のつながりと,それと紙一重のところに横たわる 『差別』 や 『蔑視』 というものの存在が浮き彫りにされていた。 また,人の優しい心と,怒りや狂気というものが,実は隣り合わせであるということを,レニーという精神薄弱な大男を操ることでうまく表現していた。

 物語の中でたびたび将来の夢の話が出てきた。
 相棒が語るワンパターンな空想話を,大男は何べんでも聞きたがり,そのつど満たされた気持ちになる。 このあたりは,まるで聖職者が語る同じ説話や詩を何度も聞いては満たされる信者を連想させる。 また,話を聞いた他の人々も 『自分もそこへ一緒に行きたい,仲間に入れてくれ』 と言いだす。 人が抱く将来への夢や幻想と, 『天国』 とか 『極楽浄土』 とかいうものを,同じ解剖台に置き,そこにある心の美しさだけでなく 『人間の神聖なる愚かさ』 というもののタネをあばいてしまう様子は,読んでいて実に心地よい明快さをもたらすが,同時に解剖標本を鼻先につきつけてくるようなえげつなさもあって,あまり後味のいい物語ではなかった。

セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫ソフィア)
セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫ソフィア)
角川書店
price : ¥987
release : 1997-11

5★文筆家顔負け登山家が遭遇した歴史的場面

 正直この作品に会うまで、チベットとモンゴルの区別がつかなかった。
世界の屋根・陸の孤島・禁断の秘境いろいろな冠を持つ国だが。読み終え
僕の中でハッキリとチベットが顔を持った。

 本書の前半は登山家ハラーの捕虜収容所脱獄からチベットへの密入国という
いっけん暗く辛い紀行ドキュメントが延々続くが、意外と楽しんで読めた。
なぜなら収容所仲間との助けあい、旅路で出会う親切な遊牧民・隊商、大自然
チベットの動物たちが、物語を彩るからだ。
 後半は冒険家の成功物語と一方で中国共産化の波が描かれる。西欧人ハラー
がアジア的な慎ましさを会得し、チベットの食客から若き法皇の教師にまで
登り詰めるドラマは感動を呼ぶし。紀行浪漫としても、遊牧民の風俗誌
(兄弟で妻を共有する一妻多夫には驚いた)や。歴史実話としても幅広く楽しめる。
今は亡き秘境を西欧人の目から紹介する記録としても貴重だが。

 僕は登山家ハラーの自然との格闘が一番記憶に残ってる。渡河や吊橋で
なかなか言う事を聞かない荷役ロバや牛との格闘や。-30℃のキャンプ生活で
愛犬と肌を寄合う場面などは感極まる。 
 しかし読み進むにつれ僕は、鎖国の江戸時代と重なり祖国日本の歴史・政治状況を考えずにはいられなかった。我々はイチ早く脱亜入欧を果たしたが、それで楽観できるだろうか。単一民族の我々には、ここで描かれたリスクを体感できない。言葉の通じない組織化された盗賊団に、身を守る武器もなく囲まれた経験や。中国・インドといった貧富・階級差の激しい強国と同じ境界を共有する重圧。これらを想像できる日本人は非常に少ない。この本を読んで改めて非武装中立という美辞麗句がいかに寝言だったかは、辛うじて想像できた。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
岩波書店
price : ¥756
release : 2000-08

ロード・オブ・ザ・リングでトールキンにハマッたひとにオススメ

指輪物語のように壮大なスケールではないが、その分暗さがないというか明るくて楽しいという感じ。
指輪物語や映画ではビルボはすでに年老いていて指輪に蝕まれた姿からマイナスイメージを抱くかもしれないが、本書では彼はまだ青年(?)で、純真で間抜けなホビットである。

また、指輪物語のギムリの先祖のドワーフたちが登場するなど、指輪物語へのつながりも深いのでお勧めする。
モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1956-01

そして復讐へ・・・。

前巻の最後でダンテスは、ここから先は冷酷な復讐の鬼「モンテクリスト伯爵」
と、なることを誓うわけですが、
この巻はそこから数年後、伯爵がゆっくりと復讐の準備を行い、
周囲のヒトにはそのような気配も見せず、パリへと進出してゆくまで。
が、描かれます。

途中、イタリアの祭りの様子などが事細かにかかれており、当時の

イタリアの雰囲気に酔いしれてみるもよし、
大山賊ルイジ・ヴァンパによる誘拐事件に手に汗を握るもよし。

伯爵へと成長したダンテスと、復讐の天使とは露知らず、大歓迎をする
周囲の人々の姿をお楽しみください。

名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
ランダムハウス講談社
price : ¥882
release : 2006-10-02

コーヒーを飲みながら

アリス・キンバリー名義でミステリ書店シリーズを書いているクレオ・コイル。
ミステリ書店シリーズが凄く面白いから、このコクと深みの名探偵シリーズにも期待してました。
そして見事にその期待以上の面白さを提供してくれましたよ。
まず表紙からして手にとって読みたくなるような可愛さがありますよね。
このシリーズはNYの老舗コーヒーハウスを切り盛りするクレアが主人公なんですが、アシスタント・マネージャーのアナベルが階段から転落してる姿を発見するところから話が始まります。
警察の事故という判断に納得の行かないクレアは素人探偵全開の危なっかしさで捜査を開始します。
一流のコーヒーをいれるけど、捜査はど素人。この危なっかさがコージーミステリーの魅力でもあるのですが、自分の得意分野でもあるコーヒーを利用して情報を手に入れようとするのもいいですよね。
コージーミステリーの定番ともいえる恋愛事情も読んでいて楽しかったですよ。
元夫のマテオとこの事件を捜査するクィン警部との三角関係の今後がどうなるのか今から楽しみにしてます。
元夫マテオの母親がコーヒーハウスの経営者ってところがミソなんですけどね。
色々な部分でお菓子探偵ハンナシリーズに似てる部分があるけど、面白いからいいですね
色々なコーヒーやお菓子のレシピなどがのっていてコーヒーが好きやから一度は挑戦してみたいなって思いました。
もう続編も発売されてるらしいのですぐにでも読みたいです。

生活はアート (幻冬舎文庫)
生活はアート (幻冬舎文庫)
幻冬舎
price : ¥520
release : 2003-06

生活をアートに

 ハードワークが続くと、眉間に皺が寄るし生活に楽しみや潤いがなくなってくる。食べ物も適当になるし、なにかにじっくりと取り組むというのもなくなる。ビリヤードをしたり、鉢植えを増やしたり、コーヒー店巡りをしたり、といった楽しみを追わなくなる。もちろん、料理を自分で楽しんだり、服を買いにいったりもしなくなる。
楽しくしようが、つまらなくしようが、どのみち毎日しなくちゃならない生活なのにも関わらず、手を抜いてつまらなくしてしまう。
 それだったら、ちょっとしたことに手をいれたり、どうせやらないといけない事をするならそれを楽しんでできるように、少し気持ちの持ち方を変えて、生活を楽しんでみようという気持ちをこの本は与えてくれました。
 著者は、元フランスの駐日大使館職員で、日仏学院の副学院長をつとめたあと、公務員をやめたあとに日本で会員制のレストランを作った人です。彼のちょっとした考え方や、店をつくった時の話やスタッフ選びの基準。日本人とフランス人の考え方や、料理のとらえ方の違いなどを短い文章でつづったのがこの本です。
 ずいぶんと前にでていた本が今回文庫化したということのようで、ちょっと古く感じる部分もありますが、なかなかいい感じにリラックスさせてくれる本でした。生活にいろんな意味で疲れたときに読むといい本かな。
著者がフランス人ということもあってか、妙に自信満々な人物に見えてしまうので好き嫌いもでるかも知れませんが、これくらい生活を楽しむ姿勢があるとさぞ人生は楽しいのだろうなと羨ましくさえもあります。
 もっと生活にアートを。
 生活をアートに。
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫
中央公論新社
price : ¥660
release : 2001-04

すごく調べ上げて書いている

奥の細道は奥=奥州の略で、東北地方の旅について松尾芭蕉が記した本です。奥の細道については中学の社会の時間で「奥の細道を書いたのは松尾芭蕉」ぐらいしかわからなかったのですが・・・この本を見て松尾芭蕉の生い立ちや俳句について多くを学びました。特に奥の細道といっても松尾芭蕉と共に旅した5歳年下の弟子・曽良と一緒に旅をして、その曽良の日記が非常に詳細に書かれていたので、後世にこの旅のあらましがわかったというところがびっくりしました。芭蕉は日記とか金銭とかはどうでも良く、良い俳句さえできれば良い景色を見れればという感じの人なんだ!と感じました。この本の後の旅で曽良は病気で旅を止めるのですが、芭蕉の一人旅になった途端にいつどこそこの町に行って、いつ帰ってきてなどの記述が急激になくなったようです。また俳人の収入源や俳句の歴史・松尾芭蕉が旅した土地の歴史について矢口高雄さんは詳細に書いてくださっていて非常に理解しやすくおもしろかったです。途中で「Aという説とBという説があるが、私はB説をとりたいと思う。」というような感じで書かれているところがあって、本当にこういう書き込みはありがたかったです。とにかく全力で自発的に頑張っている人の作品は違うなぁ?!と感じました。実際、4ヶ月間もこれだけに専念して、31冊の文献を読み漁ったり、現場に行ったりしたみたいですね。非常に良い作品でした。

オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥798
release : 1981-09-16

【商品詳細】

多くの人が、エリザベス・ベネットの機知と独立心に魅了されるだろう。当初のエリザベスのミスター・ダーシーへの嫌悪は、彼の尊大なプライドに勝るとも劣らない、彼女の偏見によるものだった。幸福と、幸福を手に入れる道のりというテーマを深く掘り下げて描いたコメディーで、2人の第一印象は変化し、本当の気持ちを抑えられなくなっていく。

神々の行動

ギリシャ・ローマ神話のなかから、変身にかかわる部分をより抜くようにして
つくった、オウィディウスの『変身物語』。海外文学を専攻する人ならば必読
の詩人のひとりである。
それを、簡潔な和訳で読めるのだから便利なことこのうえない。注もくわしく
て良い。
話の内容はタイトル通りひたすら変身である。いきなり木にされたり、神に助

けを求めたら鳥にされたり。海へ落ちるところを救われて島になったり。
神々は多く、固有名詞は膨大。どこかから探してきた図でも見ながら読んだ方
が混乱せずに読めるだろう。また、北欧神話のごとく、神々はあくまでも人間
くさい。そして、普通に社会に溶け込んでいるあたりが興味深い。

ナルキッソスがスイセンになった話など、必ずや知っておきたい知識も得るこ
とが可能。
しかし、延々と神話的変身の話が続く・・・あまり、わくわくしてページを
繰る類のものではない。

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)
流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
price : ¥756
release : 1989-02

心が苦しくなります。

本書のラストでの一場面は、なんでもない場面ながら妙に心に残る。人間の悲しみゆえの衝動がうまく描かれていると思う。そこに絵になる人物が配されているのでより印象に残った。
しかし、本書には見事に裏切られた。読む前は『存在しない男』となった主人公が日常を失くした悪夢世界からの突破口を捜し求めるサスペンスフルな話なのかと思っていたのだが、本書にそういったハラハラドキドキのスピード感は無縁のものであり、どちらかというと、思弁的な雰囲気さえ漂っているので驚いてしまったのである。描かれているのは相変わらずの不条理世界なのだが、人間の本質としての感情面が全面に押し出されているのだ。
余談だが本書を執筆していた時期、ディックは失意のどん底だったそうだが、いかにも彼の内面が溢れていて痛々しい感じだ。読了して、少し心が苦しくなってしまった。
ランボー全詩集 (ちくま文庫)
ランボー全詩集 (ちくま文庫)
筑摩書房
price : ¥1,155
release : 1996-03

注が面白い

ランボーを読むなら、最初はやっぱり小林秀雄でしょう。
次に読むと楽しいのがこれ。
小林で感じて、次はこれで深く読む。
注が興味深く面白いです。たとえば、「地獄の季節」の最初にあるカッコが閉じられていないことについての注。目からうろこでした。
訳もやさしい日本語でとっても読みやすいですよ。小林を読んで、その日本語に苦しんだ人も今度は純粋にランボーを感じられると思います。
車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)
車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)
ポプラ社
price : ¥1,050
release : 2000-04

美しい日本語

なつかしい!と再読して、今なお輝きの失われない、深みのある物語の力に脱帽。
「美しい日本語」が見直されている昨今ですが、あまんきみこさんの作品は、声に出して読む価値があると思います。
絵本「鉢かづき」も、本当に美しい文章(絵もすばらしい)でした。おすすめです。
ノーサンガー・アベイ
ノーサンガー・アベイ
キネマ旬報社
price : ¥2,310
release : 1997-10

すれていないヒロインは好感がもてますが・・・

世間知らずのヒロイン、キャサリン・モーランドが少しずつ世間を知っていくプロセスがイキイキと描かれています。
自分勝手な親友気どりの人間に振り回されたり、当時流行のゴシックロマンスにはまって、あらぬ想像をたくましくしては、事実を知って拍子抜けしたり。
とにかく、「すれていない」若々しいヒロインが、この小説の魅力だと思います。

ただ、個人的には(→もちろん私の勝手な好みの問題ですが)、もう1度読みたいと思うほどは惹きつけられませんでした。
ストーリーは、いろいろあった末にヒロインがめでたく幸せをつかむ、というオースティン小説の型どおりですが、彼女の「愛しの君」の魅力が他の小説に比べてあまり伝わってこないのです。確かに良識ある大人の男性ですが。

そのせいか、同じような結末に向かっていく他の作品ほど、次の展開に期待を持って読み進める、ということはありませんでした。(あくまで私の場合はです)

なんというか「味わい」という点で、少々力が弱い作品かな?と思うのですが。

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)
岩波書店
price : ¥630
release : 1994-07

すばらしい本よJ ITS A GREAT BOOK

i admit im one of those who knew the book through the movie and as a movie fan perhaps from the very first word of this book turned me a book fan too

ムービーからにきったけどホントに本大好きのでこの本を見つけて多分さいしょうな言葉からファンになりましたT
世界の紛争地ジョーク集 (中公新書ラクレ)
世界の紛争地ジョーク集 (中公新書ラクレ)
中央公論新社
price : ¥756
release : 2004-03

勉強になります

大変勉強になる本でした。
この著者の「反米」と「日本人」の
ジョーク集がとても面白かったので
こちらも購入してみました。

世界の紛争地といっても日本にいては
報道されないようなことやあまり関心を持ってない
ことが多く、とても勉強になりました。
パレスチナ、イスラエル、ヨルダン、
そういった国々のこと、
ロマ(ジプシー)のこと、
国によって馬鹿にされる内容、国が違うこと、
時代によって同じ国でも笑い飛ばす相手が違うこと、など
時に笑いながら、時に惨状に本を閉じたくなりながら
最後まで読み進めました。
少しでも多くの方に読んでもらいたいです。

そうして日本だけでなく、もう少し
世界のことに関心を持ってもらいたい(私を含めて)、と
切に願います。
ハリウッド脚本術〈3〉アクション・アドベンチャーを書く
ハリウッド脚本術〈3〉アクション・アドベンチャーを書く
フィルムアート社
price : ¥1,890
release : 2006-06

アクション映画にアクションは少ないという秘密

 アクション映画に関する唯一の専門書です。もちろん、基本的には、脚本家を前提にしていますが、アクション映画を分析するに当たって、読んでおくべきものでしょう。
 『ハリウッド脚本術2いかにしてスリラーを書くか』と双子で書かれたものであり、両書は内容的に重複しているところもありますが、両方を揃えて読んでおいた方がいいでしょう。先の『ハリウッド脚本術101』とは、翻訳以前に、理論の枠組が進化しており、この新たな二冊は、まったく独立のものと考えるべきです。用語については、正直なところ、英語版のニュアンスが落ちてしまっており、できれば英語版の原書も手に入れて、随時、対照し、辞書で確認した方がよいです。
 なお、アクション映画については、『爆走!!アクション・ムービー・ジャンキーズ―’90sアクション映画観戦ガイド』という和書もあります。ディープなマニア本で、作品をよく知っている人には、お勧めです。
スピリット・リング (創元推理文庫)
スピリット・リング (創元推理文庫)
東京創元社
price : ¥1,155
release : 2001-01

火のもとにいって生きるがいい

 大魔術師ベネフォルテの娘フィアメッタは、独学で少し魔法が使えるようになっていた。
 ところが、モンテフォーリアの統治者サンドリノ公爵が娘の婚約者フェランテに殺され、土地もフェランテの手に落ちてしまう。
 逃亡中に敵兵に父を殺されフィアメッタは天涯孤独の身になってしまう。
 フェランテに仕える魔術師が、あろうことかベネフォルテの霊を指輪に封じ「死霊の指輪(スピリット・リング)」を作ろうと黒魔術の用意をはじめていた。
 フィアメッタは父の霊を救うために行動する。

 15世紀の北イタリアが舞台の、魔法の冒険ファンタジーです。
 主人公の16歳のフィアメッタは魔法が少し使えるだけ、もう一人の主人公十七歳のトゥールは金細工師の徒弟になるためスイスからやってきた元鉱夫。
 ルネサンス期の城や、教会、城下町の様子が華やかにえがかれていて旅行記のように楽しめます。
 神父や魔術師が華やかに魔法を使う場面。
 敵陣での潜伏作業をおこなうトゥールの活躍。
 フィアメッタが自分の能力の限界の魔術を実行し仰天するような反撃に結びつける様。
手に汗握る場面がたくさんの楽しい小説でした。
1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)
1週間でマスター 長編小説のかたち―小説のメソッド〈3〉未来への熱と力 (1週間でマスター―小説のメソッド)
雷鳥社
price : ¥1,575
release : 2006-09

あれ?

わけわからない。文章が的を得てない。筆者も分かってないのではないだろうか?最後の生徒の作品だけが、明日の物書きを思わせるだけでそれで☆三つ。短編の2つの方は素晴らしい本だけに残念だ。

copyright © 大ちゃんの本屋さん all rights reserved.
内職☆在宅ワークの最強は?アフィリエイト!. 初心者だってカッコ良いホームページ作るぅ!
1GB!FC2ブログPowered by FC2ブログ